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STEP 4 「明菜のくち、うまそうに見えるから」
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許可を取るような口調で囁くくせに、その目のどろどろの熱を見せつけられたら、答えを返す方法すらあやしく歪んでしまう。
私は今、一体何を、言われたのだろうか。
つねに弧を描いている八城の唇が、私の名前をもう一度呼んだ。「あきな、」と囁かれて、小さく震えた声を吐き下ろす。
「き、す……って」
「ん」
「は、い?」
「今、ここで」
「い、ま?」
足が地面に縫い付けられていく。じっと、身動きすら取れずに八城を見上げていた。八城が一歩分、身体をこちらに寄せてくる。ただ、抵抗さえも奪われて、八城の瞳を見つめていた。
「したい」
囁きながら、八城が屈んで顔を寄せてくる。
近づかれる瞬間に八城の香水が香って、ふと我に返った。後退りしようと足を動かした私の腰に誰かの腕が回って、真逆の方向につんのめりかける。
「逃げんな」
「業務時間中、です」
「俺はいま休憩中」
すこし休憩していいとは言われた。けれど、絢瀬が用意してくれたコーヒーはきっと、私の知らないうちに冷めきって、飲むころには、すこし残念な温度になってしまっているだろう。八城の分も気を利かせて淹れてくれたはずなのに、ちっとも手を付ける気配がない。
どこまでも近づいて来ようとする八城の胸を押し返そうと手を動かして、あっさりと熱に捕らわれる。
私の指先を掴む八城の手が、燃えそうに熱い。熱い感触に吃驚しているうちに、小さく八城の唇が笑ったのが見えた。
「わたしは」
肯定も、否定も、させる気がなかったのだろう。
震える声が、柔らかく触れた何かの熱で、途切れてしまった。視界が曖昧になってしまいそうなほどに近くにいる人が、やはり唇を笑わせている。
「や、しろさん」
「……もうした」
八城の囁きは、からかうような声だった。
八城の家のソファでされたときは、一度も唇に触れられなかった。
もしかしたら、この恋人ごっこのなかでは、キスはできないのかもしれないとも思った。けれど、八城は簡単に、私の唇に熱を移して笑っている。
八城は、たぶん、はじめての金曜日に部屋を訪れた私相手にも、簡単にキスをすることができただろう。
今更思い知った。八城の手腕の前で、私が逃げることなどできるはずもない。私に合わせて、可愛らしいままごとの恋愛をしてくれている。
この人を、すこしでも誘惑しようと思った自分の浅はかさに、打ちのめされてしまいそうだ。
「いま、ゆうわく、してませ、ん」
誘惑なんて、できていたことは、一度もない。
どうして、今、このタイミングで八城がキスをしてきたのかもわからない。分からないことばかりで、私の頭はつねに八城に支配されている。
これが相手に誘惑されて、陥溺させられた人間の頭の中なのだとしたら、私に同じことができるはずもない。
八城は、私の精いっぱいの悪態にも楽しそうに笑っている。どうしてこんなにも、余裕なのだろう。いまだに腰に回された手のせいで、どこにも逃げられない。
「そ? じゃあ勝手に誘惑されたかも」
「勝手にって」
誘惑をしなければならない。逃げるのではなく、今ここで、八城を誑かす何かを仕掛けなければならない。けれど、そんなことをしていたら、今日のこれからの仕事は、たぶん、何も手につかなくなってしまう。
「明菜のくち、うまそうに見えるから」
「くちは、ぜんぜん」
「食いたい」
ストレートに誘惑されて、とうとう目が眩んでくる。ただ、逃げ出したい気分でいっぱいになって、とうとう逃げるように顔が俯いてしまった。
「し、ごとちゅう、です」
「ん?」
「あやせさん、もどって、きます」
「んー、まだ時間あると思うけど」
「こんな、ところで、」
「あと三分くらいは、俺と明菜だけ」
俯く耳に、そっと囁き入れてくる。悪い言葉を使って、わざと揺さぶっているのだとわかってしまった。
「——どうする? 誘惑、してくれないの?」
「ゆ、うわくは」
「三分あったら、いっぱいキスできるけど」
「やしろさん、」
「したくないですか」
したいなんて口に出したら、三分では終わってくれなさそうな声だった。
触れられる手も、腰も、猛烈に熱い。何か知らない感覚を植え付けられているような気がして、必死で首を振った。
「……っだめです」
「あはは」
「八城さんっ」
本気で困り果てて小さく叫んだら、私に熱を送り込んできていた手があっさりと剥がれた。瞬時に一歩後退りして、給湯室の入口を隠すように立っている背の高い男性を見上げる。
「はい。ごめんなさい。仕事戻ります」
あっさりと謝罪されて、急に感情の行き場所をなくされてしまったような気分だ。八城は可愛らしく頭を下げて、顔をあげながら私の表情を覗き込んでくる。
「あ、怒ってなくてよかった」
「お、こっては、いないです、けど。……しんぞうにわるいです」
「はい。調子乗りました」
「会社で誘惑は、ずるいです」
「はは。ごめんごめん」
けらけらと笑いつつ、「もう何もしないから横行っていい?」と聞かれて、乱れた拍動を整えながら頷く。
さっきまでの意地悪な目を引っ込めた八城が優しく笑って、冷めきったコーヒーを掴んだ。躊躇いなくカップに口をつけて、運動後に水分補給をするかのようにごくごくと飲み下していく。
しきりに運動する喉仏に唖然としてしまった。こんなにも、コーヒーを水のように荒っぽく、豪快に飲む人を見たことがない。
八城の豪胆さを見ているような気分で、小さく笑ってしまった。
「何笑ってんすか」
「あ、ごめんなさい。豪快にお飲みになるから」
「さすがに一口も飲んでなかったら、絢瀬さんに、いかがわしいことしてたってバレるでしょ」
「あ……、飲みます」
「明菜ちゃんはゆっくりでいいよ」
慌てて同じように飲みかけて、カップを手で塞がれてしまった。
伸ばされた手を辿って八城の顔を見上げる。八城はすでに空にしたらしいカップを、シンクに置いて、私を見つめ返してきた。
「ごちそうさま」
「あ、いえ。これは絢瀬さんが」
「いや、さっきのこと」
「さっき、の?」
「わかんねえの? ここ、うまかったです。ごちそーさまって意味だけど」
からかうように自分の下唇のあたりを二度指先で叩いて示してくる姿に、すこし落ち着きかけていた心音がうるさくなってしまった。八城の隣にいる間、平常心でいられたことがない。
「明菜ちゃんにずるいって可愛く睨まれても、やめる気ないから、覚悟してください」
八城のスイッチの切り替わりの前で、常に目を回している。
遠慮しない指先が、私の髪の表面を愛でるように優しく撫でる。耳をあらわにするように髪をかけられて、動揺している間に提案を吹き込まれた。
「明菜」
「ん、は、い」
「今日、明菜ん家、行っていい?」
今日は金曜日だ。
もちろん、八城の家に行く準備をしていた。
まさか、私の家に来たいと言われるとは思ってもいない。わずかに目を見張っているうちに「行きたいんだけど」と追い打ちをかけられてしまった。
すこしだけ顔を離して、私の表情を覗き込んでくる。
「いい、ですけど……、なにもない、ですよ」
「明菜が居ればそれでいい」
「……そうですか」
「明菜ん家行けると思って、あと四時間、死ぬ気でやります」
「死ぬ気は、やめてください」
「はは、明菜も残業禁止だからな?」
「がんばります」
「よし、いい子」
ぐるりと私の頭を撫でた八城が笑って「先戻るわ」と告げてくる。黙って頷けば、満足そうにまた頭を撫でられた。
「小宮さんは、もうすこし休憩していいと思いますんで」
「……いつも、お気遣いありがとうございます」
「ん、素直な小宮さんに癒された」
爽やかな捨て台詞に声をなくしているうちに、八城はあっさりと姿を消してしまった。
絢瀬はほどなくして給湯室に現れたけれど、そのタイミングが、本当に八城が予測していたくらいの時間で、八城の観察眼に脱帽してしまった。
あの八城の策略に初心者が勝てるはずもなく、誘惑ゲームは、今日も私の負けの予感がする。
私は今、一体何を、言われたのだろうか。
つねに弧を描いている八城の唇が、私の名前をもう一度呼んだ。「あきな、」と囁かれて、小さく震えた声を吐き下ろす。
「き、す……って」
「ん」
「は、い?」
「今、ここで」
「い、ま?」
足が地面に縫い付けられていく。じっと、身動きすら取れずに八城を見上げていた。八城が一歩分、身体をこちらに寄せてくる。ただ、抵抗さえも奪われて、八城の瞳を見つめていた。
「したい」
囁きながら、八城が屈んで顔を寄せてくる。
近づかれる瞬間に八城の香水が香って、ふと我に返った。後退りしようと足を動かした私の腰に誰かの腕が回って、真逆の方向につんのめりかける。
「逃げんな」
「業務時間中、です」
「俺はいま休憩中」
すこし休憩していいとは言われた。けれど、絢瀬が用意してくれたコーヒーはきっと、私の知らないうちに冷めきって、飲むころには、すこし残念な温度になってしまっているだろう。八城の分も気を利かせて淹れてくれたはずなのに、ちっとも手を付ける気配がない。
どこまでも近づいて来ようとする八城の胸を押し返そうと手を動かして、あっさりと熱に捕らわれる。
私の指先を掴む八城の手が、燃えそうに熱い。熱い感触に吃驚しているうちに、小さく八城の唇が笑ったのが見えた。
「わたしは」
肯定も、否定も、させる気がなかったのだろう。
震える声が、柔らかく触れた何かの熱で、途切れてしまった。視界が曖昧になってしまいそうなほどに近くにいる人が、やはり唇を笑わせている。
「や、しろさん」
「……もうした」
八城の囁きは、からかうような声だった。
八城の家のソファでされたときは、一度も唇に触れられなかった。
もしかしたら、この恋人ごっこのなかでは、キスはできないのかもしれないとも思った。けれど、八城は簡単に、私の唇に熱を移して笑っている。
八城は、たぶん、はじめての金曜日に部屋を訪れた私相手にも、簡単にキスをすることができただろう。
今更思い知った。八城の手腕の前で、私が逃げることなどできるはずもない。私に合わせて、可愛らしいままごとの恋愛をしてくれている。
この人を、すこしでも誘惑しようと思った自分の浅はかさに、打ちのめされてしまいそうだ。
「いま、ゆうわく、してませ、ん」
誘惑なんて、できていたことは、一度もない。
どうして、今、このタイミングで八城がキスをしてきたのかもわからない。分からないことばかりで、私の頭はつねに八城に支配されている。
これが相手に誘惑されて、陥溺させられた人間の頭の中なのだとしたら、私に同じことができるはずもない。
八城は、私の精いっぱいの悪態にも楽しそうに笑っている。どうしてこんなにも、余裕なのだろう。いまだに腰に回された手のせいで、どこにも逃げられない。
「そ? じゃあ勝手に誘惑されたかも」
「勝手にって」
誘惑をしなければならない。逃げるのではなく、今ここで、八城を誑かす何かを仕掛けなければならない。けれど、そんなことをしていたら、今日のこれからの仕事は、たぶん、何も手につかなくなってしまう。
「明菜のくち、うまそうに見えるから」
「くちは、ぜんぜん」
「食いたい」
ストレートに誘惑されて、とうとう目が眩んでくる。ただ、逃げ出したい気分でいっぱいになって、とうとう逃げるように顔が俯いてしまった。
「し、ごとちゅう、です」
「ん?」
「あやせさん、もどって、きます」
「んー、まだ時間あると思うけど」
「こんな、ところで、」
「あと三分くらいは、俺と明菜だけ」
俯く耳に、そっと囁き入れてくる。悪い言葉を使って、わざと揺さぶっているのだとわかってしまった。
「——どうする? 誘惑、してくれないの?」
「ゆ、うわくは」
「三分あったら、いっぱいキスできるけど」
「やしろさん、」
「したくないですか」
したいなんて口に出したら、三分では終わってくれなさそうな声だった。
触れられる手も、腰も、猛烈に熱い。何か知らない感覚を植え付けられているような気がして、必死で首を振った。
「……っだめです」
「あはは」
「八城さんっ」
本気で困り果てて小さく叫んだら、私に熱を送り込んできていた手があっさりと剥がれた。瞬時に一歩後退りして、給湯室の入口を隠すように立っている背の高い男性を見上げる。
「はい。ごめんなさい。仕事戻ります」
あっさりと謝罪されて、急に感情の行き場所をなくされてしまったような気分だ。八城は可愛らしく頭を下げて、顔をあげながら私の表情を覗き込んでくる。
「あ、怒ってなくてよかった」
「お、こっては、いないです、けど。……しんぞうにわるいです」
「はい。調子乗りました」
「会社で誘惑は、ずるいです」
「はは。ごめんごめん」
けらけらと笑いつつ、「もう何もしないから横行っていい?」と聞かれて、乱れた拍動を整えながら頷く。
さっきまでの意地悪な目を引っ込めた八城が優しく笑って、冷めきったコーヒーを掴んだ。躊躇いなくカップに口をつけて、運動後に水分補給をするかのようにごくごくと飲み下していく。
しきりに運動する喉仏に唖然としてしまった。こんなにも、コーヒーを水のように荒っぽく、豪快に飲む人を見たことがない。
八城の豪胆さを見ているような気分で、小さく笑ってしまった。
「何笑ってんすか」
「あ、ごめんなさい。豪快にお飲みになるから」
「さすがに一口も飲んでなかったら、絢瀬さんに、いかがわしいことしてたってバレるでしょ」
「あ……、飲みます」
「明菜ちゃんはゆっくりでいいよ」
慌てて同じように飲みかけて、カップを手で塞がれてしまった。
伸ばされた手を辿って八城の顔を見上げる。八城はすでに空にしたらしいカップを、シンクに置いて、私を見つめ返してきた。
「ごちそうさま」
「あ、いえ。これは絢瀬さんが」
「いや、さっきのこと」
「さっき、の?」
「わかんねえの? ここ、うまかったです。ごちそーさまって意味だけど」
からかうように自分の下唇のあたりを二度指先で叩いて示してくる姿に、すこし落ち着きかけていた心音がうるさくなってしまった。八城の隣にいる間、平常心でいられたことがない。
「明菜ちゃんにずるいって可愛く睨まれても、やめる気ないから、覚悟してください」
八城のスイッチの切り替わりの前で、常に目を回している。
遠慮しない指先が、私の髪の表面を愛でるように優しく撫でる。耳をあらわにするように髪をかけられて、動揺している間に提案を吹き込まれた。
「明菜」
「ん、は、い」
「今日、明菜ん家、行っていい?」
今日は金曜日だ。
もちろん、八城の家に行く準備をしていた。
まさか、私の家に来たいと言われるとは思ってもいない。わずかに目を見張っているうちに「行きたいんだけど」と追い打ちをかけられてしまった。
すこしだけ顔を離して、私の表情を覗き込んでくる。
「いい、ですけど……、なにもない、ですよ」
「明菜が居ればそれでいい」
「……そうですか」
「明菜ん家行けると思って、あと四時間、死ぬ気でやります」
「死ぬ気は、やめてください」
「はは、明菜も残業禁止だからな?」
「がんばります」
「よし、いい子」
ぐるりと私の頭を撫でた八城が笑って「先戻るわ」と告げてくる。黙って頷けば、満足そうにまた頭を撫でられた。
「小宮さんは、もうすこし休憩していいと思いますんで」
「……いつも、お気遣いありがとうございます」
「ん、素直な小宮さんに癒された」
爽やかな捨て台詞に声をなくしているうちに、八城はあっさりと姿を消してしまった。
絢瀬はほどなくして給湯室に現れたけれど、そのタイミングが、本当に八城が予測していたくらいの時間で、八城の観察眼に脱帽してしまった。
あの八城の策略に初心者が勝てるはずもなく、誘惑ゲームは、今日も私の負けの予感がする。
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