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STEP 0 「アキちゃんも思い切ったねえ」
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『ええええ! や、八城さんとそんなことに!?』
「レンちゃん、どうしよう……、何でこんなことしちゃったんだろ」
『いや、本当だよ。何で? いきなり、そんな……、破廉恥なことを!? 言ったのだい!?』
「あの時は……、なんか、こう、残業しすぎてて、もう、このまま死ぬなら一回くらい、好きな人に抱きしめてもらっても良いんじゃないかとか、思って」
『わーお。アキちゃんも思い切ったねえ』
西谷可憐は、初等部からずっと同じ学び舎で青春時代を過ごしてきた私の親友だ。小中高、そして大学まで、すべての過程を女子校で過ごした私たちは、おどろくほど、男性が苦手になってしまった。
私が今の会社に入社することを決めたら、可憐は「応援する!」と叫んで、何故か私と同じ会社を志望してくれた。大事な親友だ。その可憐にも、すてきな交際相手ができた時、飛び上がりたいほど嬉しくなったのと同時に、ひどく寂しい気分にもなってしまった。
今でも休日はこうして頻繁に通話をしているわけだけれど、可憐は仕事をやめて個人事業を始めたところだから、あまり邪魔をしてはいけないと思っている。
八城に、はしたないお願いをしてしまった気恥ずかしさも相まって一度も相談をしていなかったのだけれど、可憐の恋愛相談を聞くうちに、打ち明ける勇気が出た。
それに、これ以上一人で抱え込む体力もない。
「レンちゃんは、その……、花岡くんとは、その……、もう、した、んだよね?」
『うわあー! アキちゃん!? そ、それ聞く!?』
「レンちゃんにしか聞けないんだもん……」
『いや、ええ? いやいや、 瑶ちゃんとか! まだいるよ! そういう大人のレディの人!』
「瑶ちゃんみたいに色気のある女の子のアドバイス、参考になるかなあ」
『ごめん、私もなる気がしない……』
女子校時代の友人の顔を何とか思い浮かべては見ても、まったく歯が立たない。そもそも、今では時代錯誤だと思うけれど、私たちの高校時代は、男女交際の禁止というびっくりするような校則があった。
校則がなくても、交際相手なんてできなかったような気はするけれど、反抗するガッツのない私たちは、当然のごとく、女子だけで盛り上がる楽しい青春時代を過ごしてきてしまった。大学も然りで、社会に出て、世の中にはこんなにも男性がいるのかと驚かされた。
そんな私に、高度な誘惑のテクニックがあるはずもない。
電話越しの可憐が、もじもじと声をあげている。
『なんか、こう……、こう、ね?』
「うん」
『時の流れに身をまかせ……』
「カラオケ、行く?」
『うわ~ん、ごめん。全然参考にならない! 誘惑!? したことない! なんかこう、マオーが、ぐわって!』
「ぐわって……」
『ひっくり返ったヒキガエルみたいな気持ちになっているうちに、あれやこれやという感じかな!』
叫ぶように言いきった可憐の言葉で、一瞬目が点になってしまった。ひっくり返ったヒキガエル。想像しがたい表現だ。実に可憐らしい言葉で、困惑しつつも小さく笑ってしまう。
「ああ……、花岡くんには、絶対にこの話聞いたって言わないようにするね」
『そんなひどい表現だった!?』
「ひきがえる……」
『それくらい、びっくりしてるという、比喩表現ですわよ』
「……びっくり、は、とても、わかる」
『食われたいんだろ? 俺に』
頭の中に浮かぶ八城の声音はひどく熱い。思い返すだけで、耳殻に彼のあつくるしい吐息が触れる感覚が蘇ってどうにかなりそうだ。
あの日、触れられた熱をどうにか冷まそうとしているうちに八城の手に引かれて、家まで送り届けられてしまった。毎日営業車を乗り回している八城は、運転も上手で、本当に非の打ち所がない気がする。
『明菜ちゃん』
『はい?』
『また来週ね』
『……はい』
あれから何度か金曜日のたびに八城の部屋に行ってはいるけれど、いずれもまだ、私の願いは達成されていない。
「……こんなこと、いつまで続けるんだろう」
『そもそも、あの八城さんとどうやってそんなことになったのか、くわしく聞きたい』
「ああ、うん。そうだよね……、うーん、レンちゃんが退職したくらいに、人事異動になったって話したよね」
『ああ! コジコジのせいでね!』
可憐の相変わらずの名付けセンスに小さく笑ってしまった。退職までの半年間、可憐も児島部長の指揮下でいろいろと大変な目に遭ったと聞いている。
「異動の打診をされた日は、かなりあたりがきつくて……」
新卒採用の担当は、採用人数を調整しつつ、自社に合った人材を確保するのが主な使命だ。こちらが良い人材だと思って内定を出しても、内定を辞退し、別の企業を希望する学生も多い。そうしたちょっとした定員の駆け引きをしながら、春を迎えることになる。
どんなに丁寧なフォローを心掛けていても、そもそもこの業界への志望を取りやめたりする学生は一定数いる。辞退の申し出に対して、誠心誠意向き合うことが重要だと感じて業務に取り組んでいたつもりだけれど、それが児島部長には、受け入れられなかった。
「貴重な人材をみすみす逃して、次年度春の入社人数に穴を開けたら、どう責任をとるつもりだ?」
無理にでも引き留めろと暗に言われている。内定辞退の申し出をしてくる学生のこころは完全に他社へ向いていると言っても過言ではない。学生は、それくらいの覚悟を持って、企業に連絡をしてくる。
説得をするよりも背中を押したほうが良いと先輩方にもアドバイスを受けていたから、その通りにしたつもりだった。言い訳なんて、児島には通用しない。ただ頭を下げて、謝罪の言葉を尽くした。
「申し訳ありません。次期募集で、しっかりと、当社に合った学生の皆さんに興味を持ってもらえるよう……」
「どう責任をとるのかと聞いているが」
「はい……」
捲し立てるような声に、言葉が絡まった。詰問に、答えるすべを持っていない自分が歯がゆい。
「わが社は今、生産性の向上に力を入れている。無駄な仕事に割く人件費はない。うちのネームバリューをもってすれば、採用活動など、簡単だろう」
「……申し訳ありません」
「責任感あるきみにぴったりの、いい仕事がある」
「……は、い?」
「総務部一課はまた産休に入る社員の配置転換があるらしい」
児島は、口に出さなくとも、女性の活躍に期待をしていないことがわかる。常に会話の節々に感じている。
産休・育休を取る女性社員が、ほぼ会社都合の配置転換を余儀なくされてしまうのも、人事部長である児島に、その状況を改善するつもりがないことが大きな要因だ。
「きみに、採用業務と総務一課の業務を兼任する機会を与えよう」
「兼任……ですか?」
聞いたこともない話だ。総務部一課と人事部一課は、互いに多忙を極める部署だ。
『どう責任をとるのかと聞いているが』
つまり、責任とは、私が、採用できなかった数まで馬車馬のように働けということだ。
「受けてくれるな?」
「……ありがとう、ございます」
「――小宮さんには期待してるよ」
肩を叩く手に、背筋が凍った。この人は、ことさらに私のことを嫌っている。だから、この言葉が本心から囁かれているわけではないことも、はっきりと理解していた。
「ああそうだ。あそこは、男性社員との関わりも多いだろう」
「……は、い?」
「総務部一課の女は、ぽんぽんと営業社員とくっつく」
「そ、れは」
「めでたいことだ。あそこは、社内でも一番寿退社が多い」
「はい……、めでたいことだと、思います」
「実にめでたいことだ。……きみも少し、男慣れをしたらいい。よろしく頼むよ」
暗に、退職を勧められているのだとわかる。握る手の指先は、ずっと力が入りっぱなしだった。
「全力を、尽くします」
遠ざかる後ろ姿に頭を下げてつぶやいた。
社会に出て、自分の甘さや社会の理不尽さに打ちのめされることが続いていた。守ってくれていた先輩社員はことごとく新卒採用の担当から離れ、気づいたときには、ほぼ一人で業務を回さざるを得ない状況に追い込まれていた。
児島は、二人の時にだけ、こうしてハラスメントと思われるような言動をぶつけてくる。私が、上層部や専門相談窓口にハラスメントの訴えを起こさないことを、確信しているのだろう。狡猾な人だと思う。けれど、その男に、指摘を受けるような自分も悪い。
どうにか気持ちを切り替えて、会議室から出た。
「レンちゃん、どうしよう……、何でこんなことしちゃったんだろ」
『いや、本当だよ。何で? いきなり、そんな……、破廉恥なことを!? 言ったのだい!?』
「あの時は……、なんか、こう、残業しすぎてて、もう、このまま死ぬなら一回くらい、好きな人に抱きしめてもらっても良いんじゃないかとか、思って」
『わーお。アキちゃんも思い切ったねえ』
西谷可憐は、初等部からずっと同じ学び舎で青春時代を過ごしてきた私の親友だ。小中高、そして大学まで、すべての過程を女子校で過ごした私たちは、おどろくほど、男性が苦手になってしまった。
私が今の会社に入社することを決めたら、可憐は「応援する!」と叫んで、何故か私と同じ会社を志望してくれた。大事な親友だ。その可憐にも、すてきな交際相手ができた時、飛び上がりたいほど嬉しくなったのと同時に、ひどく寂しい気分にもなってしまった。
今でも休日はこうして頻繁に通話をしているわけだけれど、可憐は仕事をやめて個人事業を始めたところだから、あまり邪魔をしてはいけないと思っている。
八城に、はしたないお願いをしてしまった気恥ずかしさも相まって一度も相談をしていなかったのだけれど、可憐の恋愛相談を聞くうちに、打ち明ける勇気が出た。
それに、これ以上一人で抱え込む体力もない。
「レンちゃんは、その……、花岡くんとは、その……、もう、した、んだよね?」
『うわあー! アキちゃん!? そ、それ聞く!?』
「レンちゃんにしか聞けないんだもん……」
『いや、ええ? いやいや、 瑶ちゃんとか! まだいるよ! そういう大人のレディの人!』
「瑶ちゃんみたいに色気のある女の子のアドバイス、参考になるかなあ」
『ごめん、私もなる気がしない……』
女子校時代の友人の顔を何とか思い浮かべては見ても、まったく歯が立たない。そもそも、今では時代錯誤だと思うけれど、私たちの高校時代は、男女交際の禁止というびっくりするような校則があった。
校則がなくても、交際相手なんてできなかったような気はするけれど、反抗するガッツのない私たちは、当然のごとく、女子だけで盛り上がる楽しい青春時代を過ごしてきてしまった。大学も然りで、社会に出て、世の中にはこんなにも男性がいるのかと驚かされた。
そんな私に、高度な誘惑のテクニックがあるはずもない。
電話越しの可憐が、もじもじと声をあげている。
『なんか、こう……、こう、ね?』
「うん」
『時の流れに身をまかせ……』
「カラオケ、行く?」
『うわ~ん、ごめん。全然参考にならない! 誘惑!? したことない! なんかこう、マオーが、ぐわって!』
「ぐわって……」
『ひっくり返ったヒキガエルみたいな気持ちになっているうちに、あれやこれやという感じかな!』
叫ぶように言いきった可憐の言葉で、一瞬目が点になってしまった。ひっくり返ったヒキガエル。想像しがたい表現だ。実に可憐らしい言葉で、困惑しつつも小さく笑ってしまう。
「ああ……、花岡くんには、絶対にこの話聞いたって言わないようにするね」
『そんなひどい表現だった!?』
「ひきがえる……」
『それくらい、びっくりしてるという、比喩表現ですわよ』
「……びっくり、は、とても、わかる」
『食われたいんだろ? 俺に』
頭の中に浮かぶ八城の声音はひどく熱い。思い返すだけで、耳殻に彼のあつくるしい吐息が触れる感覚が蘇ってどうにかなりそうだ。
あの日、触れられた熱をどうにか冷まそうとしているうちに八城の手に引かれて、家まで送り届けられてしまった。毎日営業車を乗り回している八城は、運転も上手で、本当に非の打ち所がない気がする。
『明菜ちゃん』
『はい?』
『また来週ね』
『……はい』
あれから何度か金曜日のたびに八城の部屋に行ってはいるけれど、いずれもまだ、私の願いは達成されていない。
「……こんなこと、いつまで続けるんだろう」
『そもそも、あの八城さんとどうやってそんなことになったのか、くわしく聞きたい』
「ああ、うん。そうだよね……、うーん、レンちゃんが退職したくらいに、人事異動になったって話したよね」
『ああ! コジコジのせいでね!』
可憐の相変わらずの名付けセンスに小さく笑ってしまった。退職までの半年間、可憐も児島部長の指揮下でいろいろと大変な目に遭ったと聞いている。
「異動の打診をされた日は、かなりあたりがきつくて……」
新卒採用の担当は、採用人数を調整しつつ、自社に合った人材を確保するのが主な使命だ。こちらが良い人材だと思って内定を出しても、内定を辞退し、別の企業を希望する学生も多い。そうしたちょっとした定員の駆け引きをしながら、春を迎えることになる。
どんなに丁寧なフォローを心掛けていても、そもそもこの業界への志望を取りやめたりする学生は一定数いる。辞退の申し出に対して、誠心誠意向き合うことが重要だと感じて業務に取り組んでいたつもりだけれど、それが児島部長には、受け入れられなかった。
「貴重な人材をみすみす逃して、次年度春の入社人数に穴を開けたら、どう責任をとるつもりだ?」
無理にでも引き留めろと暗に言われている。内定辞退の申し出をしてくる学生のこころは完全に他社へ向いていると言っても過言ではない。学生は、それくらいの覚悟を持って、企業に連絡をしてくる。
説得をするよりも背中を押したほうが良いと先輩方にもアドバイスを受けていたから、その通りにしたつもりだった。言い訳なんて、児島には通用しない。ただ頭を下げて、謝罪の言葉を尽くした。
「申し訳ありません。次期募集で、しっかりと、当社に合った学生の皆さんに興味を持ってもらえるよう……」
「どう責任をとるのかと聞いているが」
「はい……」
捲し立てるような声に、言葉が絡まった。詰問に、答えるすべを持っていない自分が歯がゆい。
「わが社は今、生産性の向上に力を入れている。無駄な仕事に割く人件費はない。うちのネームバリューをもってすれば、採用活動など、簡単だろう」
「……申し訳ありません」
「責任感あるきみにぴったりの、いい仕事がある」
「……は、い?」
「総務部一課はまた産休に入る社員の配置転換があるらしい」
児島は、口に出さなくとも、女性の活躍に期待をしていないことがわかる。常に会話の節々に感じている。
産休・育休を取る女性社員が、ほぼ会社都合の配置転換を余儀なくされてしまうのも、人事部長である児島に、その状況を改善するつもりがないことが大きな要因だ。
「きみに、採用業務と総務一課の業務を兼任する機会を与えよう」
「兼任……ですか?」
聞いたこともない話だ。総務部一課と人事部一課は、互いに多忙を極める部署だ。
『どう責任をとるのかと聞いているが』
つまり、責任とは、私が、採用できなかった数まで馬車馬のように働けということだ。
「受けてくれるな?」
「……ありがとう、ございます」
「――小宮さんには期待してるよ」
肩を叩く手に、背筋が凍った。この人は、ことさらに私のことを嫌っている。だから、この言葉が本心から囁かれているわけではないことも、はっきりと理解していた。
「ああそうだ。あそこは、男性社員との関わりも多いだろう」
「……は、い?」
「総務部一課の女は、ぽんぽんと営業社員とくっつく」
「そ、れは」
「めでたいことだ。あそこは、社内でも一番寿退社が多い」
「はい……、めでたいことだと、思います」
「実にめでたいことだ。……きみも少し、男慣れをしたらいい。よろしく頼むよ」
暗に、退職を勧められているのだとわかる。握る手の指先は、ずっと力が入りっぱなしだった。
「全力を、尽くします」
遠ざかる後ろ姿に頭を下げてつぶやいた。
社会に出て、自分の甘さや社会の理不尽さに打ちのめされることが続いていた。守ってくれていた先輩社員はことごとく新卒採用の担当から離れ、気づいたときには、ほぼ一人で業務を回さざるを得ない状況に追い込まれていた。
児島は、二人の時にだけ、こうしてハラスメントと思われるような言動をぶつけてくる。私が、上層部や専門相談窓口にハラスメントの訴えを起こさないことを、確信しているのだろう。狡猾な人だと思う。けれど、その男に、指摘を受けるような自分も悪い。
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