12 / 34
第三章 恐怖の幽霊船
ビーチ
しおりを挟む「うぁ、ひろーい。」
バスを降りた先には人がいっぱい。
ジリジリ、照りつける太陽に真っ白な砂浜。
鮮やかなパラソルと椰子の木が風に揺れる。
その先にはかき氷の屋台にアイスクリーム屋さん。
色とりどりの屋台が並ぶ。
興味津々の女の子。
アイスクリームのランプを見て不思議な顔。
かき氷の屋台を見て不思議な顔。
「あれなにー?」
一個、買ってあげると。
一気に口の中へ。
キーン
頭が痛いのかコンコン。
カフェで使えそうとでも言うようにキラキラした目で見てくる。
「ホテルに着いたらまた、買ってあげるね。」
「うん。」
「そだ。」
「これもどう?」
私は隣の屋台で売っていたかき氷をアルちゃんに買ってあげる。
「これはね。こうやって食べるの。」
▽▲▽▲
がーっ
開く自動ドア。
赤いカーペット。
ホテルマンに荷物を渡すとカウンターへと向かいキーを受け取り、エレベータールームから最上階へ。
予約したのは砂浜の見えるスイートルーム。
しかもプライベートビーチつき。
何故か電話で訊いて開いてるよと言われたその部屋はとても豪華らしい。
チーン。
エレベータの音。
最上階に位置するその部屋まさかのエレベータ直通。
ウエイトレスさんたちが荷物を運び込む。
ふかふかのソファに”だいぶ”する女の子。
気に入ってくれたのかな。
ウェイトレスさんに荷物を適当なところにおいてもらうと私たちはビーチへと急いだ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
子猫マムと雲の都
杉 孝子
児童書・童話
マムが住んでいる世界では、雨が振らなくなったせいで野菜や植物が日照り続きで枯れ始めた。困り果てる人々を見てマムは何とかしたいと思います。
マムがグリムに相談したところ、雨を降らせるには雲の上の世界へ行き、雨の精霊たちにお願いするしかないと聞かされます。雲の都に行くためには空を飛ぶ力が必要だと知り、魔法の羽を持っている鷹のタカコ婆さんを訪ねて一行は冒険の旅に出る。
おっとりドンの童歌
花田 一劫
児童書・童話
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。
意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。
「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。
なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。
「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。
その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。
道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。
その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。
みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。
ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。
ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。
ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる