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女装編

第27話 アメリカからの留学生

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 A型女体化ウイルスの抗体を作るため、保健の木俣先生に呼び出された泰彦は勧められたドリンクを飲んだ。
 アメリカを中心とした北米で流行しているA型女体化ウイルス入りのドリンクである。

「というわけで、明日放課後に保健室に来てくれ。
 A型女体化ウイルスの抗体を持っている生徒を用意しておくから」
「うちの学園にも居たんですね」
「ああ、三年生のマクファーフィールドさんだ。
 彼女は三月の全日本航空(All Nippon Airlines)の集団女体化の被害者なんだよ」
「あの、男性乗客全員が女体化したというANAL072便のですか!?」
「うむ、日本に来る便で感染して発症してからこの女学園入りというわけさ。
 今、女体化ウイルス自体はチェック陰性となっているが、アメリカでは九月から学校が始まるからそれに合わせてまだ日本にいてくれたからちょうどよかったよ」

 そして次の日の放課後、保健室へと足を運ぶ泰彦。
 そこには背の高い金髪碧眼の白人女性がいた。

「彼女がミシェル・マクファーフィールドさん」
「ミシェルデス」
「彼が霧山泰彦さん」
「霧山です」
「キーリヤーマも、ヤスヒーコも言いにくいから、ヤスでいいデスよね?」
「はい」
「女体化ウイルスのワクチン開発に協力してくれって言われたデスけど、ワタシは何をすればいいデスか?」
「マクファーフィールドさんの体にはA型女体化ウイルスの抗体がある状態ですので、これを霧山さんの体内に投与してほしいのです」
「どうやればいいのデス? 血を採るのデスか?」
「いえ、粘膜経由です。セックスをするのです」
「オー、ゴッド! ワタシがこの小さいボーヤとセックス? ありえないデス」
「ひょっとしてミシェルさん、初めてですか?」
「ワタシにセックスの経験がないデスって? そんなことないデス。男のときには何人もの女の子とセックスしたデス」
「つまり、女体化してからはヴァージンということですね」
「粘膜経由なので避妊具なしでお願いします」
「シット! 生でやるなんてトンデモないデス! 黄色い出っ歯メガネが生まれてきたらどうするのデスか」
「じゃあ協力はしていただけないということですか?」
「あたりまえデス!」
「そうですか、仕方ないですね。
 霧山さんはもう既にA型女体化ウイルスに感染して一日経っています。
 明日の朝の女体化は避けられないですね」
「そ、それは困ります。話がついたから感染させたわけじゃなかったんですか」
「ちなみに、マクファーフィールドさんの母国であるアメリカでも女体化病は深刻な社会問題ですよね?」
「もちろんデス」
「もし、女体化病のワクチン開発の功労者にマクファーフィールドさんの名前が残るとしたらどう思います?」
「名誉なことデス」
「そうですね。アメリカを救った英雄ですよね」
「確かにそうデス」
「もう一度確認しますが、女体化病のワクチン開発に協力をしてもらえませんか?
 ダメなら次の候補の人に話を持っていきます」
「……分かったデス。これもアメリカを救うためデス。協力するデス」
「ありがとうございます。
 では服を脱いでベッドの方へ」

 ミシェルはセーラー服を脱ぎだした。
 一年しか歳が変わらないのにミシェルは既に大人の女性のような体型であった。
 オッパイはかなり大きくボンッ! として、ウエストはくびれてキュッ! として、お尻も大きくボンッ! としているダイナマイトボディだった。
 泰彦も全裸となりまだ一皮むけていない子供のような姿を晒した。

「アー、やっぱり貧弱なディックデス。そんなのでワタシを満足させられるのデスか」
「……努力します」

 泰彦はミシェルの裸体を凝視した。
 今まで見てきたどの女性よりも大きく、白く透き通るオッパイ。
 血管の様子がありありと見てとれるようだった。
 ムクムクと大きくなり始めるペニス。

「ソーリー、エレクトしてもそのサイズデスか」
「……申し訳ないです」
「でも、カチカチに堅そうデス」

 ミシェルの股間は大陰唇からはみ出した小陰唇がパンツで潰され、ゴムパッキングのようになっていた。
 ビーバーの毛並みのように短く刈られた股間を見て、泰彦はアンダーヘアが髪の毛と色が異なることに気がついた。

「髪の毛は金色なのに、陰毛は赤毛なんですね。
 アメリカ人ってそういうものなんですか?」
「ファック! 大きなお世話デス! 髪の毛は染めているのデス」
「あっ、そうなんですか。すみません」

 ミシェルはベッドに上がると四つん這いになりお尻を突き出し、左手の人差し指と中指で肉のカーテンを押し広げてヴァギナを開いた。

「カモン!」

 泰彦はエレクトしたペニスをスリットの奥へと突き立てた。


 ♥♂♀♥


 ミシェルは崩れ落ち、うつ伏せになったまま口からはヨダレを垂らし、がに股になった股間からは赤い血と白いメレンゲを垂らしていた。

「ジーザス……」

 恍惚感に満たされたミシェルは自分が祝福された存在であると感じていた。
 女性としての機能を生まれて初めて使用した。
 そしてそれが喜びの世界に導いてくれたことに対して神に感謝するのであった。

 ミシェルの膣壁越しにA型女体化ウイルスの抗体を取得した泰彦は、翌朝も女体化することはなかった。
 人類はまた一つ女体化病を克服したのである。
 泰彦が見上げた青空は、はるか海を隔てたアメリカまで繋がっていた。
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