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第6話 小説の好みは人それぞれ。

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幸来サラは日本の現代小説を読むのも結構好きだ。ヒューマンドラマや刑事もの、時々非現実的なもの色々読んでいる。
が、出版されれば売れるの確実、実写化もするし賞も受賞する...そんな作家さんでもなぜか合わずに手に取ることができない作品もある。

ある日、職場の先輩から「この人の新作面白いよ!貸すわ!」と1冊の本を渡された。
(まずい...読めないやつ...)

なぜか分からないが、ハマるとどんなに分厚い本でも1日で読みきるクセに
ハマらないと1ページにとんでもない時間がかかり中々前に進まない...

でも、嬉しそうに手元に差し出された本を突き返すこともできず受け取った。
「ありがとうございます!」

確かに話題になりSNSにも数多くの人が
「良かった~」と感想を投稿しているこの作品。
面白いこと間違いなしのはずだが、やはりページが進まない...

だが、あの笑顔が頭をよぎり
読む手を止められずどうにか読了した。

つまらないわけではない。
むしろ大半の人が物語の世界に引き込まれ、読了後も満足している。

【お疲れ様です。本ありがとうございました!一気読みしました! 幸来】

メモと一緒に朝イチで先輩のデスクの上にお返しする。メモだって、嘘ひとつ無い内容だ。


私は、自ら進んで自分が読んだ本を薦めることはしないようにしている。聞かれたらもちろん答えるが、だって、ね。


気を遣って、終わりの見えないページをただひたすらに相手がめくるかもしれないと思うとできないし。。。
世間が良いと思うものが万人受けするとは限らない。自分が良いと思ったものが他の人も必ず良いと感じるとは限らない。


だがしかし、自分の思ってもみないところから自分にピッタリのものが現れることもあるから、誰かにお勧めを聞くことはやめられない。


矛盾だらけだなと思いつつ、今日も後輩に
「何かおすすめの本ない?」
と聞くのだ。



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