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第4章
再戦! アレン・アルバート戦
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ユウキとアレンは、大会議室を出て闘技場に来ていた。
観客席には、ユウキとアレン以外のメンバーが2人の戦いの始まりを待っていた。
「アレン! 初めから寵愛の加護を使いなさい!」
アリシアがアレンに声をかける。
「わかっている、アリシア! 初めから全力でいかせてもらう!」
アレンが木剣を二本持ち、大きな声で叫んだ。
「アリシア・マナ・エリザベス!」
ドン!!!!
アレンの身体を青い光が包む。
「さあ、ユウキ! 君も寵愛の加護を使え!!」
皆が、ユウキの行動に注目する。
しかし、皆はユウキの行動に驚く事になる。ユウキは、寵愛の加護を発動させることなく、そのままアレンに襲いかかった。
「なっ!?」
ユウキの予期せぬ行動に一瞬、驚いたアレンだったが、常人のスピードとほぼ変わらないユウキの攻撃を難なく躱す。
アレンは瞬時に水平に木剣を振り、ユウキを後方に吹き飛ばした。
ドカ!
「ぐぁっ!!」
苦しそうな顔をするユウキ。
「ユウキ!」
「ユウキお兄ちゃん!!」
同時に声をあげるアンナとフィオナ。
「なぜユウキは寵愛の加護を使わない!? どうやっても勝てないぞ!」
ディアナが話す。
「いや! 寵愛の加護だけじゃない! 友愛の加護すら、使っていない!」
エリーナも驚いたように話す。
「ルナマリア! 巫女名の件は、ユウキお兄ちゃんに伝えなかったの?」
フィオナが焦ったように尋ねる。
「伝えたわよ! 戦闘時に限って呼ぶ分には、もう私は気にしてないことも、フィオナがこれからも呼んでほしいって言ってたことも!」
アンナが応える。
「じゃあ、なんでですか!? なんでユウキお兄ちゃんは加護の力を使わないんです!?」
フィオナが更に尋ねる。
「それが私も分からないから、驚いてるんじゃない!」
アンナも焦ったように話す。
「あちゃー、友愛の加護も使わずにアレン様の攻撃をモロに受けちゃったねー。
あのユウキっていう人、どういうつもりか分からないけど、脇腹の骨の一本か二本、今の攻撃でイっちゃったかもねーー」
王の盾フレイヤが口を開いた。
「どういうつもりだ! 成瀬ユウキ!! 私の力を侮っているのか!? 寵愛の加護を使っている私に対して、友愛の加護も使わず生身で挑むとは、私も舐められたものだ!」
アレンが少し怒った表情で話す。
「……ごちゃごちゃうるせぇよ! 早く、掛かってこい!」
ユウキが脇腹を押さえながら立ち上がり、木剣を構え直した。
それを見たアレンは、瞬時にユウキの後方に回り込み、ユウキに目にも止まらぬ連撃を与えた。
「うぁっ!!!」
また、吹き飛ばされたユウキは既にボロボロの状態となっている。
「あのユウキって人、このままじゃ死んじゃうんじゃない? 攻めも受けもほとんど素人。あんなの私でも簡単に勝てちゃうよ」
王の盾ミアが呆れた顔をして呟いた。
「無謀にも程があるな。アレンは、世界最強の騎士だぞ。友愛の加護の状態でも我らより強い男だ。生身で勝てる可能性など皆無だ」
王の盾ワクールも口を開いた。
「ルナマリア! このままでは危険です! 貴方からも彼に寵愛の加護を使うように言ってください!」
アリシアが話す。
「……ユウキ! 寵愛の加護を使って! 生身で彼の攻撃を受けるのは危険過ぎるわ!」
アンナが叫んだ。
しかし、それでもアレンに生身で挑むユウキ。ユウキはダメージを受けた影響で更にスピードが落ち、アレンは簡単にユウキの攻撃を躱した。直後にユウキに向かって突きを与え、また後方に飛ぶユウキ。
「ぐっっ!!」
ついに、血反吐を吐いて苦しそうにするユウキ。
「ユウキ!」
「ユウキお兄ちゃん!」
「ユウキ!」
「ユウキ!」
アンナや、フィオナ、エリーナ、ディアナが叫ぶ。
「アリシア、試合を止めて! ユウキが死んじゃうわ!」
アンナが叫ぶ。
「止めるな! ……はぁ、はぁ…………。試合を……、止めるな! 試合前に決めた筈だ……! どちらかが、気絶するか…………、負けを認めるまではやると!」
ユウキは、震えた身体を必死に起き上がらせた。
「君は……、なにがしたいんだ? 君の力を見たくて私も、アリシアもこの試合を組んだ。……このままでは一方的なイジメだ! こんな試合はしたくない! 早く、君の力を見せてくれ!」
アレンが叫ぶ。
「……ふふふ…………。ふはははは…………!!」
ユウキが突然、笑う。
「なにが可笑しい!!」
アレンが叫ぶ。
「……はぁ、はぁ…………。力なら、今見せてるだろ……? これが、おれ……、本来の力だ……」
ユウキの叫びをアレンが黙って聞く。
「……おれは…………、今までルナや、フィオナの力に頼りきりだった……! その力でここまでなんとかやってこれたんだ……。一時は、みんなの為になれるなら……、使える力は使おうって思ってだけど、一度あんたに敗れて……、ルナや、フィオナの気持ちを知った時に気づいたんだよ!
おれは……、おれは、俺が力を使う度に2人がどんな気持ちかも、力の意味も知らないまま、愚かにも自分でなんとか敵を倒してきたと思ってた!! でも、違ったんだ! 俺は2人の想いに助けられていただけだった!! 本来の力なんて……、この程度なのに……! 思い上がりも甚だしい大馬鹿野郎だ!! 挙げ句の果てに……、あんたに敗戦して、大切な仲間を殺された自分の情けなさをその大切であるはずの仲間のエリーナにぶつけるような最低な男だ!!」
それを聞いたエリーナが心配そうにユウキを見つめる。
「だから……、今は力を使わないということか?」
アレンが尋ねる。
「ああ! 俺があいつら2人の想いをちゃんと理解して、あいつらの想いに相応しい男になるまでは、絶対に、加護の力も、先読みの力も使わないと心に決めたんだ!!!」
ユウキが強く叫んだ。
それを聞いたアレンは、寵愛の加護と友愛の加護を自分の意思で解いた。
「アレン?」
アリシアが驚く。
「……アリシア、すまない。彼の力を引き出すよりも、彼がどういう男なのか知りたくなった! 私も生身で彼と戦いたい!」
アレンがアリシアを見つめて話した。
「……わかりました! 思う存分、彼と戦いなさい!」
アリシアが応えた。
「アレン様のあの顔、久しぶりに見ましたね~。真剣な表情なのに、どこか楽しそうな!」
王の盾フレイヤが微笑みながらアリシアに話しかけた。
「ええ! 本当に認めた者の前だけ見せる真剣ながらも子供のように嬉しそうな表情のアレン……。
まさか、もう一度見れる日がくるなんて……」
アリシアが呟く。
先にユウキが動き、アレンに向かって上から下に振り下ろす。
横に身体を捻るように避け、反撃したアレン。
「ぐっ!!」
寵愛の加護と友愛の加護を使用していないアレンだが、ユウキに大きなダメージを与える。
「どうした! ユウキ!? 今、私も君と同じ生身の状態だぞ! 一撃くらい当てられないのか! その程度の男か! 君は!」
アレンが叫ぶ。
「はぁ、はぁ…………。あんた、生身でも化け物みたいな強さじゃないか……。もう少し、一般人の俺の前くらい少しは手加減してほしいね……」
ユウキが呟く。
「あの男……。加護の力なしでも、強い!!」
ディアナが呟く。
「当たり前だよ。アレン様は加護の力で王の剣になったんじゃない! 加護の力なしで、自分の力だけで王の剣になったんだ!」
王の盾ミアが話す。
「戦いの素質だけであそこまで強くなったということか……!」
エリーナが呟く。
「……いや、そうじゃないんだよ。アレン様は確かに戦いの素質は飛び抜けているけど、あそこまで強くなったのは他にも特別な理由があったからなんだよね」
ミアが続けて話した。
「特別な理由?」
アンナが尋ね、フィオナ、エリーナ、ディアナも注目した。
「アレンは、自分を強くする為に志願して若干10歳で王国騎士団見習いとなりました。アレンは、最年少だった事もあり、王国騎士団見習いの中でも最弱の騎士と呼ばれて馬鹿にされていたのです」
アリシアが語った。
「10歳で軍部に志願したのか!?」
エリーナが驚く。
「……アレンは小さい頃から、至って普通の子でした。そんな彼が変わったのは、王国騎士団に入る前にある事件が起きたからです。そこから彼の人生は大きく変わりました…………」
アリシアが悲しそうな表情に変わった。
「ある事件?」
アンナが尋ねる。
アリシアがしばらくして口を開いた。
「アレンにとって世界で一番大切な妹が亡くなってしまったのです…………!」
アンナ、フィオナ、エリーナ、ディアナが驚く。
「ユウキ! 勘違いするな!! 私も元は一般市民だったのだ」
アレンはそう言うと、ユウキに木剣を向け、自分が王の剣になるまでの話を始めた。
アリシアは、自分が自国の上役達に囚われていた頃、アレンと出会い、アレンが王の剣になるまでを回想し始めた……………………。
観客席には、ユウキとアレン以外のメンバーが2人の戦いの始まりを待っていた。
「アレン! 初めから寵愛の加護を使いなさい!」
アリシアがアレンに声をかける。
「わかっている、アリシア! 初めから全力でいかせてもらう!」
アレンが木剣を二本持ち、大きな声で叫んだ。
「アリシア・マナ・エリザベス!」
ドン!!!!
アレンの身体を青い光が包む。
「さあ、ユウキ! 君も寵愛の加護を使え!!」
皆が、ユウキの行動に注目する。
しかし、皆はユウキの行動に驚く事になる。ユウキは、寵愛の加護を発動させることなく、そのままアレンに襲いかかった。
「なっ!?」
ユウキの予期せぬ行動に一瞬、驚いたアレンだったが、常人のスピードとほぼ変わらないユウキの攻撃を難なく躱す。
アレンは瞬時に水平に木剣を振り、ユウキを後方に吹き飛ばした。
ドカ!
「ぐぁっ!!」
苦しそうな顔をするユウキ。
「ユウキ!」
「ユウキお兄ちゃん!!」
同時に声をあげるアンナとフィオナ。
「なぜユウキは寵愛の加護を使わない!? どうやっても勝てないぞ!」
ディアナが話す。
「いや! 寵愛の加護だけじゃない! 友愛の加護すら、使っていない!」
エリーナも驚いたように話す。
「ルナマリア! 巫女名の件は、ユウキお兄ちゃんに伝えなかったの?」
フィオナが焦ったように尋ねる。
「伝えたわよ! 戦闘時に限って呼ぶ分には、もう私は気にしてないことも、フィオナがこれからも呼んでほしいって言ってたことも!」
アンナが応える。
「じゃあ、なんでですか!? なんでユウキお兄ちゃんは加護の力を使わないんです!?」
フィオナが更に尋ねる。
「それが私も分からないから、驚いてるんじゃない!」
アンナも焦ったように話す。
「あちゃー、友愛の加護も使わずにアレン様の攻撃をモロに受けちゃったねー。
あのユウキっていう人、どういうつもりか分からないけど、脇腹の骨の一本か二本、今の攻撃でイっちゃったかもねーー」
王の盾フレイヤが口を開いた。
「どういうつもりだ! 成瀬ユウキ!! 私の力を侮っているのか!? 寵愛の加護を使っている私に対して、友愛の加護も使わず生身で挑むとは、私も舐められたものだ!」
アレンが少し怒った表情で話す。
「……ごちゃごちゃうるせぇよ! 早く、掛かってこい!」
ユウキが脇腹を押さえながら立ち上がり、木剣を構え直した。
それを見たアレンは、瞬時にユウキの後方に回り込み、ユウキに目にも止まらぬ連撃を与えた。
「うぁっ!!!」
また、吹き飛ばされたユウキは既にボロボロの状態となっている。
「あのユウキって人、このままじゃ死んじゃうんじゃない? 攻めも受けもほとんど素人。あんなの私でも簡単に勝てちゃうよ」
王の盾ミアが呆れた顔をして呟いた。
「無謀にも程があるな。アレンは、世界最強の騎士だぞ。友愛の加護の状態でも我らより強い男だ。生身で勝てる可能性など皆無だ」
王の盾ワクールも口を開いた。
「ルナマリア! このままでは危険です! 貴方からも彼に寵愛の加護を使うように言ってください!」
アリシアが話す。
「……ユウキ! 寵愛の加護を使って! 生身で彼の攻撃を受けるのは危険過ぎるわ!」
アンナが叫んだ。
しかし、それでもアレンに生身で挑むユウキ。ユウキはダメージを受けた影響で更にスピードが落ち、アレンは簡単にユウキの攻撃を躱した。直後にユウキに向かって突きを与え、また後方に飛ぶユウキ。
「ぐっっ!!」
ついに、血反吐を吐いて苦しそうにするユウキ。
「ユウキ!」
「ユウキお兄ちゃん!」
「ユウキ!」
「ユウキ!」
アンナや、フィオナ、エリーナ、ディアナが叫ぶ。
「アリシア、試合を止めて! ユウキが死んじゃうわ!」
アンナが叫ぶ。
「止めるな! ……はぁ、はぁ…………。試合を……、止めるな! 試合前に決めた筈だ……! どちらかが、気絶するか…………、負けを認めるまではやると!」
ユウキは、震えた身体を必死に起き上がらせた。
「君は……、なにがしたいんだ? 君の力を見たくて私も、アリシアもこの試合を組んだ。……このままでは一方的なイジメだ! こんな試合はしたくない! 早く、君の力を見せてくれ!」
アレンが叫ぶ。
「……ふふふ…………。ふはははは…………!!」
ユウキが突然、笑う。
「なにが可笑しい!!」
アレンが叫ぶ。
「……はぁ、はぁ…………。力なら、今見せてるだろ……? これが、おれ……、本来の力だ……」
ユウキの叫びをアレンが黙って聞く。
「……おれは…………、今までルナや、フィオナの力に頼りきりだった……! その力でここまでなんとかやってこれたんだ……。一時は、みんなの為になれるなら……、使える力は使おうって思ってだけど、一度あんたに敗れて……、ルナや、フィオナの気持ちを知った時に気づいたんだよ!
おれは……、おれは、俺が力を使う度に2人がどんな気持ちかも、力の意味も知らないまま、愚かにも自分でなんとか敵を倒してきたと思ってた!! でも、違ったんだ! 俺は2人の想いに助けられていただけだった!! 本来の力なんて……、この程度なのに……! 思い上がりも甚だしい大馬鹿野郎だ!! 挙げ句の果てに……、あんたに敗戦して、大切な仲間を殺された自分の情けなさをその大切であるはずの仲間のエリーナにぶつけるような最低な男だ!!」
それを聞いたエリーナが心配そうにユウキを見つめる。
「だから……、今は力を使わないということか?」
アレンが尋ねる。
「ああ! 俺があいつら2人の想いをちゃんと理解して、あいつらの想いに相応しい男になるまでは、絶対に、加護の力も、先読みの力も使わないと心に決めたんだ!!!」
ユウキが強く叫んだ。
それを聞いたアレンは、寵愛の加護と友愛の加護を自分の意思で解いた。
「アレン?」
アリシアが驚く。
「……アリシア、すまない。彼の力を引き出すよりも、彼がどういう男なのか知りたくなった! 私も生身で彼と戦いたい!」
アレンがアリシアを見つめて話した。
「……わかりました! 思う存分、彼と戦いなさい!」
アリシアが応えた。
「アレン様のあの顔、久しぶりに見ましたね~。真剣な表情なのに、どこか楽しそうな!」
王の盾フレイヤが微笑みながらアリシアに話しかけた。
「ええ! 本当に認めた者の前だけ見せる真剣ながらも子供のように嬉しそうな表情のアレン……。
まさか、もう一度見れる日がくるなんて……」
アリシアが呟く。
先にユウキが動き、アレンに向かって上から下に振り下ろす。
横に身体を捻るように避け、反撃したアレン。
「ぐっ!!」
寵愛の加護と友愛の加護を使用していないアレンだが、ユウキに大きなダメージを与える。
「どうした! ユウキ!? 今、私も君と同じ生身の状態だぞ! 一撃くらい当てられないのか! その程度の男か! 君は!」
アレンが叫ぶ。
「はぁ、はぁ…………。あんた、生身でも化け物みたいな強さじゃないか……。もう少し、一般人の俺の前くらい少しは手加減してほしいね……」
ユウキが呟く。
「あの男……。加護の力なしでも、強い!!」
ディアナが呟く。
「当たり前だよ。アレン様は加護の力で王の剣になったんじゃない! 加護の力なしで、自分の力だけで王の剣になったんだ!」
王の盾ミアが話す。
「戦いの素質だけであそこまで強くなったということか……!」
エリーナが呟く。
「……いや、そうじゃないんだよ。アレン様は確かに戦いの素質は飛び抜けているけど、あそこまで強くなったのは他にも特別な理由があったからなんだよね」
ミアが続けて話した。
「特別な理由?」
アンナが尋ね、フィオナ、エリーナ、ディアナも注目した。
「アレンは、自分を強くする為に志願して若干10歳で王国騎士団見習いとなりました。アレンは、最年少だった事もあり、王国騎士団見習いの中でも最弱の騎士と呼ばれて馬鹿にされていたのです」
アリシアが語った。
「10歳で軍部に志願したのか!?」
エリーナが驚く。
「……アレンは小さい頃から、至って普通の子でした。そんな彼が変わったのは、王国騎士団に入る前にある事件が起きたからです。そこから彼の人生は大きく変わりました…………」
アリシアが悲しそうな表情に変わった。
「ある事件?」
アンナが尋ねる。
アリシアがしばらくして口を開いた。
「アレンにとって世界で一番大切な妹が亡くなってしまったのです…………!」
アンナ、フィオナ、エリーナ、ディアナが驚く。
「ユウキ! 勘違いするな!! 私も元は一般市民だったのだ」
アレンはそう言うと、ユウキに木剣を向け、自分が王の剣になるまでの話を始めた。
アリシアは、自分が自国の上役達に囚われていた頃、アレンと出会い、アレンが王の剣になるまでを回想し始めた……………………。
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