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第4章

巫女名〜みこな〜

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「アンナぁぁーーーーーーーー!!」
 ユウキは叫びながらベッドから身体を起こした。

「ここは…………!?」
 そこは、ユウキには見覚えがある場所だった。
「フィオナ達と一緒に乗った軍艦の中?」
 ユウキは状況が掴めないでいると、廊下から声が聞こえてきた。

「フィオナ様! どうして、こんな所に!? 自室にお戻りください!!」 
 ドタドタドタ……
 誰かがユウキの部屋に向かって走ってくる音が聞こえる。
 バターーーーン!!
 ユウキの部屋の扉が凄い勢いで開く。
 そこに姿を表したフィオナがユウキを視界に捉えると、ベッドから半身を起こしていたユウキに飛びついた。

「ユウキ、お兄ちゃーーーーーん!!
良かったぁーーーー! 良かったよぉーーーーーー! 無事でよかったぁぁ!! ああーーーーーーーーーーん!!」
 叫びながらフィオナは泣き崩れてしまった。

 ユウキの部屋の前までフィオナを追いかけてきた女性の従者も、どうすれば良いのかオロオロしている。

 すぐにエリーナとディアナが駆けつける。
「何があった!?」
 エリーナがユウキに問う。

「エリーナ…………! ディアナまで………………。お前ら、生きて…………!! そ、そうだ! アンナ! アンナは!?」
 ユウキが尋ねる。

「もう! だから人前では真名まなで呼ばないでって言ったでしょ!」
 アンナが頰を赤らめながら、遅れて部屋に姿を現した。

「ユウキ! お前、また、ルナ様の真名まなを!! 私が成敗してやる!」
 ディアナが叫びながら軽くユウキの頭を槍の柄でいつものように叩く。
 エリーナがため息をついた。
 その毎度お馴染みの流れを見たユウキが涙を流して呟く。
「みんな……、良かった………………」
 ユウキとフィオナが涙を流しているのを見て、アンナ、エリーナ、ディアナは戸惑った。

「な、なんで、2人とも泣いてるの!? ……大丈夫…………?」
 アンナが心配そうに尋ねる。

「わ、私が頭を叩いたのが強すぎたのか……!? す、すまん! まさか泣いてしまうとは…………!」
 ディアナが焦ったように話した。

 少しして、ユウキが呟く。
「あれは……、夢だったのか…………?」

「ううん、ユウキお兄ちゃん……。
私がユウキお兄ちゃんを抱きしめたまま神技の時守りの力を使って、私は身体ごと、ユウキお兄ちゃんは記憶だけ過去に飛んだの…………」
 フィオナが応えた。

 ユウキはフィオナのその話を聞き、部屋の中の時計を見た。
 時計は1994年10月1日  7:45を表示している。
「そ、そうか…………。
やっぱり、あれは、現実だったのか…………」
 ユウキが下を向いて話した。

「どういう事だ、ユウキ? 答えろ!」
 エリーナが問う。


 少しして、ユウキが説明を始めた。
「…………まず、今日、この後の作戦会議で上役達が考えた作戦は、ルナの先読みで失敗することが判明する。
アリシアの創造の力そうぞうのちからは首都周囲1km以内であれば隕石を振らせることも可能だったからだ……。
そこで俺とアンナ、フィオナ、エリーナ、ディアナで隠密部隊を編成して、スカイドラゴンを使って上空から直接、城に侵入した。
城内で王の盾を撃破した俺たちはアリシアと王の剣がいる玉座の間に到達するが王の剣に敗れ、俺とアンナ、エリーナ、ディアナは、そこで死んだ。
だからフィオナが神技を使ってこの時間まで過去に飛んだんだ」

 衝撃的な事実にアンナとエリーナ、ディアナは、しばらく話せずにいた。


「私達じゃ、王の剣に勝てないってこと?」
 アンナが呟く。

「多分……あと数年修行しても俺たちじゃ勝てない。その前に世界の終わりが来ちまう。
アイツは……王の剣、アレン・アルバートは、青い光に包まれてて凄まじい力を感じた。アレがある限り勝てないと思う……」
 ユウキが応える。

「ま、まさか、奴は……、寵愛の加護ちょうあいのかごを使いこなすのか!?」
 エリーナが驚いて尋ねる。

「……確か、アレンもそんな事言っていたな……。
俺に向かって、お前もその力を授かる資格はあるけど、完全に使えていないとかなんとか……」
 ユウキが応える。

 アンナ、エリーナ、ディアナが驚く。

「ユウキ……、お前、ルナ様の……?」
 ディアナが聞く。

「ん? いや、フィオナに教えて貰った全ての名前を呼んだんだよ。そしたら俺も不思議な力が使えた。アレン曰く、不完全らしいけど……」
 ユウキが応えた。

 バチン!

 ユウキが応えた瞬間、アンナが怒った顔でユウキの頬を全力で叩く。

「てめえ! っ…………!!」
 ユウキは自分の顔を突然叩いたアンナを怒ろうしたが、アンナの涙を溜めた顔を見てそれ以上、何も言えなくなった。
 アンナはそのまま部屋の外に走り去ってしまう。

「ルナマリア!」
 フィオナが引き止めるように叫ぶが、すぐにアンナはいなくなってしまった。

 部屋には重い空気が流れた……。

「な、なんだよ……。俺、なんか、悪い事したか?」
 ユウキが尋ねる。

「……ユウキ、お前は寵愛の加護ちょうあいのかごが[巫女名みこな]を呼べば、友愛の加護ゆうあいのかご同様に私達でも使えると勘違いしていないか?」
 ディアナが言った。

「みこな……?」
 ユウキが尋ねる

終焉の巫女しゅうえんのみこ隠し名かくしな継ぎ名つぎな真名まな全ての名前の総称だ。
寵愛の加護ちょうあいのかごを発動させるには、終焉の巫女しゅうえんのみこから、巫女名みこなを教えてもらい、巫女名みこなを呼ぶ許可をもらう必要がある。
……しかし、寵愛の加護ちょうあいのかご発動にはもう一つ、重要な条件があるのだ。
それが寵愛の加護ちょうあいのかごを歴史上、大賢者ミナト様とルーク様しか使えなかった理由だ」
 エリーナが応える。

「条件ってなんだよ?」
 ユウキがそう聞いた瞬間、今度はフィオナが顔を赤くして部屋から走り去ってしまった。


 しばらくして、また、エリーナが口を開く。
「……私とディアナですら、ルナの隠し名かくしな真名まなしか知らない……。
巫女名みこなを他人に教え、それを呼ぶことを許可するということは、その相手だけしか生涯のパートナーとして選ぶ事が出来なくなるという事なのだ。
そして、巫女は基本的に人を愛さない。なぜなら30年という寿命の呪いのせいで人を愛する事を恐れてしまうからだ」
 エリーナが応えた。

「そ、そんな……、確かに……、フィオナは俺の事を慕ってくれてるけど……。
なんで……俺なんか……」
 ユウキが尋ねる。

「……お前は無意識かも知れないが、自分の命を無償で救ってくれただけでなく、考え方、価値観、人生そのものを変えるような影響を及ぼしていたとしたらどうだ? お前が逆の立場なら、その人に好意を抱かずにいられるだろうか?」
 エリーナは応えた。

「そんなのお前の憶測だろ? たまたまフィオナを救ったのが俺だっただけで、力を持ったやつ……、例えば、エリーナや、ディアナだって出来た事だ!     なんで俺にこだわる必要がある?」
 ユウキは更に尋ねる。

「……私が先程、口にした言葉をルナがそのまま私に嬉しそうに話したからだ。
ルナとフィオナ様の境遇は良く似ている。だから、お前に対して似たような感情を抱くことは何ら不思議ではない。
お前に救われたタイミングは違えど、2人とも幼い頃に他者に虐げられ、自分を信じられなくなり、他者に対して怯えていた。そこに、たまたまでも異性のお前が変わるキッカケを与えたのならば、恋心を抱いても仕方ないだろう。
……まあ、深い事情や本音は本人達に聞かねば結局わからないがな」
 エリーナが応えた。

「でも、それとアイツが怒る理由は、関係ないだろ?」
 ユウキが尋ねる。

「関係あるんだ! フィオナ様の巫女名みこなの提示、つまり愛の告白に対して、お前は知らなかったとは言え、その名前を呼び、生涯の契りを結んだことになる。
お前だって、ルナ様のお前への感情にはとっくに気づいているだろ? お怒りになるのもわかるはずだ」
 ディアナが応えた。

「……あいつは家族だ。家族や友人としての好意はあったとしても、それは恋心とかそんなんじゃない筈だ。だから、わからない。
幼い頃、ただ虐めを止めただけの俺になんであいつがそこまで特別な感情を抱いているのか……。
フィオナがなぜあれ程、俺を慕ってくれるのか……。
巫女名みこなの事だって知らなかったし、あの時は戦闘中で必死だったんだ! 俺の気持ちもわかるだろ?」
 ユウキが尋ねる。

「……お前、自分で言ってて気づかないか? お前の口にしたルナの感情は恋心ではないという話もお前の憶測だということに。
それにルナを傷つけた事には変わりない。後で、ちゃんと謝っておくのだな……」
 エリーナが応えた。

「わ、私は2人を探しきます!」
 そう言うと、ディアナも部屋の外に走っていった。

 少ししてエリーナがユウキに尋ねる。
「……ユウキ、王の剣は、寵愛の加護ちょうあいのかごを完全にコントロールし、力を最大限に引き出せていたか?」

「王の剣、本人がそう言ってたから間違いないだろう……。アリシアは……、自分が巫女の呪いで死んでしまった後、この世で1番愛してくれる人を残す事になる未来がわかっていても、アレンを愛したかったんだな……」
 ユウキが呟く。

「或いはこの世界の寿命が短い事は分かっているから、少しの間だけでも互いに愛したかったのかもな……。それだけに、脅威だ……!」
 エリーナが話した。

「脅威? なぜだ?」
 ユウキが尋ねる。

寵愛の加護ちょうあいのかごは互いの愛が深ければ深い程、効果を及ぼすからだ。……お前は寵愛の加護ちょうあいのかごの意味も、フィオナからの愛の深さも理解出来ないまま発動した。だから王の剣と大きな差が出来たのだ。寵愛の加護ちょうあいのかごの意味も、巫女名みこなを呼ぶ意味も、アリシアからの愛の深さも認識し、覚悟した上で王の剣は、巫女名みこなを呼んでいることになる。間違いなく、寵愛の加護ちょうあいのかごの力を最大限に引き出せているという事になるだろう」
 エリーナが応えた。

「その意味を知り、覚悟するだけで、そんなに差が出るのか……」
 ユウキが呟いた。

「基本的にどんな力でもその法則は当てはまる。その力の意味を知り、覚悟して使用した際、恐るべき力を発揮するのだ。…………かなり厄介だ……!」
 そうエリーナは呟くと、爪を噛んで悔しそうな顔をした。

 エリーナの顔を見たユウキはアリシア城での事を思い出していた。
「……エリーナ…………。お願いだから王の剣の前で無茶だけはやめてくれ……」

 驚いた顔でユウキを見てエリーナは話した。
「どういう事だ?」

「王の剣がルナのお父さんを殺した事は、王の盾に聞いた。ルークとエリーナの関係はルナから直接聞いたから、エリーナが王の剣を憎んでいる事を知っているんだ……」
 ユウキが応えた。

「……なるほど、油断ならぬ男だな、お前も……。普段はおちゃらけているが、たまに感が鋭く、核心を突いてくる。
それで……、私が王の剣を前にして何かしたのか?」
 エリーナが尋ねる。

「……玉座の間に通じる通路は3つに分かれていて、それぞれの通路に王の盾がいた。
通路ごとに俺とフィオナ、
もう一つの通路をルナとディアナ、
最後にエリーナ、あんたは単独で王の盾を倒した。
その後、俺たちは玉座の間の前で落ち合う予定だったんだが、私情に駆られたあんたは先に王の剣に勝負を挑んだんだ……」
 ユウキは応えた。

「……そして、倒されたという訳か……」
 悲しそうにエリーナが呟く。

「ああ、そして王の剣に倒されたエリーナを見てルナは冷静さを失い、怒ったディアナは王の剣に対して身体を強制的にパワーアップさせて無理をした……。
結局、王の剣の前に無茶な勝負を挑んで全滅したんだ……」
 ユウキはエリーナを責めた。

「……やはり、王の剣の前では冷静さを失ってしまったか……。奴の前でも皆の為に冷静であらねばと思っていたが、それも無理だったようだ……。
私が……、私が皆の足を引っ張ってしまうとはな……。本当にすまない……」
 エリーナは下を向いて話した。

「悪いと思ってるなら今度は王の剣の前でも冷静でいてくれ。エリーナの事は本当に頼りにしてんだからな」
 ユウキが応えた。

「…………それは、わからない……」
 エリーナは下を向いたまま話した。

「エリーナ! わかってるだろ!? フィオナ以外、みんな死んじまったんだぞ! 作戦通り全員で王の剣に挑めば、倒すまでは行かなくても逃げられはした筈だ! 俺も! ルナも! ディアナも! みんな、斬り殺されたんだ!
ルナは………………、ルナは俺を庇って死んだよ…………。俺の目の前で…………」
 エリーナを責めるユウキは、今度は自分を責めるように手を握りしめて、自分の胸に押し当て悔しそうな顔をした。
 それを聞いたエリーナは、ハッとユウキの顔を見て、また申し訳なさそうに下を向いてしまった。

「…………怖いんだ………………。
ルーク様を奪った王の剣に相対した時に、きっと、私は……私でいられなくなる…………。今、ユウキに助言されてもなお、自分を抑えきれなくなってまた、お前たちに迷惑をかけてしまうと思うと…………、私は怖くてたまらない」
 エリーナが泣きそうな顔で応えた。

「………………そうだったのか…………。
……………………わかった…………! それならエリーナがやばくなった時に俺がちゃんと止めるよ! 俺だけで無理なら、ルナやディアナ……、フィオナにも今の話を聞いて貰って、みんなでエリーナが暴走しそうになった時に止めて貰えばいいんだ!」
 ユウキが真剣な顔で応える。

「……しかし、それでもお前達に迷惑をかけてしまう……」
 エリーナが涙を堪えながら話す。

「いつも俺たちの迷惑を背負い込んでるのはエリーナだろ? 俺たちの無茶の後始末してくれてるのはエリーナだ!
たまには俺たちに甘えてもいいんだよ、……誰も文句は言わないさ! 自分を抑えきれなくなることが怖くて黙ったまま、迷惑かけるくらいなら……、みんなに頼ってみんなで解決した方がいいだろ?」
 ユウキは笑顔で応えた。

 それを聞いて涙を堪えられなくなったエリーナは笑顔でユウキに返した。

「……やっぱりお前は油断ならぬ男だ…………」
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