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第3章
王の剣 アレン・アルバート ★
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ユウキとフィオナは、フレイヤ撃破後に玉座の間の前の通路に着き、アンナ達と合流した。
「ユウキ! 大変! エリーナが1人でこの先に進んだみたいなの!」
慌てるようにアンナが話す。
「まだ王の盾と戦ってるだけじゃないのか?」
ユウキが尋ねる。
「いや、それはない。エリーナ様の方の通路も戻って調べてきたが、誰もいなかったのだ」
ディアナが応えた。
「なんでだ!? 王の剣は全員合流して倒すことを一番こだわっていたのはアイツだぞ」
ユウキが尋ねる。
「……もしかして、エリーナは初めから一人で王の剣と戦うつもりだったのかも……」
アンナが呟く。
「エリーナ様と王の剣の間に何かしらの事情があるということですか?」
ディアナが尋ねる。
「……ま、まさか…………!!」
ユウキが呟くとみんながユウキを見た。
「ルナ! お前のお父さん……ルークと、エリーナはどんな関係なんだ!?」
ユウキが、捲し立てるように尋ねる。
「えっ? どんな関係って言われても……。エリーナは小さい頃に人間の村で唯一魔族だった事もあって、迫害を受けて村の近辺で倒れていたみたい。ちょうど戦場から帰ってきてたお父様が拾ったって言ってたわ。それからは私とエリーナを本当の姉妹のようにお父様が育ててくれたのよ」
アンナが応える。
「それだ!」
ユウキが叫んだ。
「まさか、ユウキお兄ちゃん!」
フィオナも感づく。
「ああ、多分な……!」
ユウキが応える。
「どういう事だ!? ユウキ!?」
ディアナが尋ねる。
「……ルナのお父さんであるルークは、王の剣に殺されたんだ! 俺たちが戦った王の盾から、聞いたから間違いない!
エリーナはその事をこの戦争の前から知っていて、自分の恩人であるルークを殺した王の剣に一人で復讐する為に先に玉座の間に入ったんだ!」
ユウキが焦るように話す。
その真実を聞いたアンナが両の手で口を押さえる。
「いくらエリーナ様でも危険だ! 急いで玉座の間に入るぞ!」
ディアナが話す。
そう言い終えると同時に、みんな玉座の間に向けて走った。
その先頭を誰よりも早く走るアンナが呟く。
「エリーナの馬鹿! なんで言ってくれなかったの!? どんな時も冷静なのになんで……!」
数十秒後、アンナが玉座の間への扉に手をかけた。
◇ ◇ ◇
時は遡って……、
ディアナがワクール戦においてビーストモードを発動した頃、エリーナは一人、玉座の間の扉を開けた。
ギィィィイィィィイ!
玉座の間の玉座には、腰まで青髪を伸ばしたアリシアが座っており、その横に一人の男が立っていた。
男は銀髪、銀色の瞳でその佇まいだけでも只者ではないオーラを発していた。
「貴様が王の剣 アレン・アルバートだな!? ルーク様の命を奪った貴様は絶対に許す事は出来ない! 今日、ここで死んでもらう!」
エリーナが強い目つきで叫んだ。
アレンは玉座の前の階段をゆっくり降りて話した。
「貴方はルナマリア勢力の参謀エリーナ様ですね? 貴方の恨みは理解できますが、単独でここに来るとは貴方らしくありませんね」
「黙れ! 私は貴様を殺す為だけに今日まで生きてきたのだ!
ルーク様は……私の全てだった!
幼い頃、人間の村に捨てられた私は、すぐに人間達に迫害を受けた! 息も絶え絶えで行くあてのなかった私を何も言わずに城に招き入れてくれたのがルーク様だ!! それからも私を本当の娘のように可愛いがって下さった!! 私はこの人の為なら命を賭けても構わないと思って、日々研鑽してきたのだ。あの人は私の生きる希望だった! それを……それを、貴様が奪ったのだ!! ここで朽ち果てろ! アレン・アルバート!!!」
エリーナは叫び、アレンに向けて上級炎風合成属性魔法を撃ち込んだ。
ドォオーーーーーーン!!!!
上級炎風合成属性魔法はアレンに直撃し、爆炎が上がる。
アレンが剣を抜き、下から上に斬り上げると爆炎は一瞬で消え去った。
「エリーナ様、私は貴方と争いたくありません。ルーク様のことで話がありま……」
アレンが話し終える前に風魔法がアリシアに目掛けて飛んでいった。
「砲雷!!」
アレンが少し焦ったようにアリシアに向かっていった風魔法に向け、雷魔法を当ててかき消す。
「え、エリーナ様!」
アレンが少し怒ったように叫ぶ。
「私と、争うつもりは無いだと……? 私も舐められたものだな、アレン!
貴様がそのつもりなら、先にアリシアを殺してやってもよいのだぞ!」
エリーナが話す。
「…………仕方ありませんね。本当は戦いたくありませんが…………、アリシアに危害が及ぶなら話は別です。
エリーナ様! 動けなくなるまで傷ついて貰います!」
アレンは話し終えると構え直した。
「それでいい……!」
エリーナがニヤリとする。
少しして、エリーナが無数の氷の刃を出現させ、アレンに向けて放つ。
アレンは凄まじい速さでそれらを交わしながら、エリーナに剣を振り下ろしたが、エリーナの鼻先で透明の防御障壁に阻まれた。
「ワクールと同じ防御障壁!?」
アレンが呟く。
エリーナはニヤリと微笑を浮かべ、すぐにアレンを水の魔法で囲んで圧縮するように攻撃した。
瞬時に後方に躱すアレン。
「下級風属性魔法!」
エリーナがアレンの後方から風を吹かせた。
「なっ!?」
アレンはエリーナのいる前方に戻される。
「超上級光雷合成属性魔法!!」
エリーナが呟くと、エリーナの後方から光が収束し、光のレーザー砲を放った。
ビィィィイィィ!!
「ぐあ!!」
アレンが後方に吹っ飛んだ。
「アレン!」
これまで静観していたアリシアが初めて口を開く。
「確かに貴様は強い!
我が妹分のディアナほどのスピード!
ユウキ以上の攻撃力!
ルナほどの魔力を併せ持つとはな。
確かに王の剣に相応しい強さだ。……しかし、全盛期のルーク様はその貴様の何倍も強かった! 貴様がルーク様に勝てたのはソフィア様が亡くなり、ルーク様がその加護を殆ど失った状態だったからだ! 全盛期のルーク様なら貴様ごときに遅れはとらない! 貴様は只の卑怯者だ!」
エリーナが叫んだ。
「……ルーク様とは全盛期時代にも戦ったよ」
倒れていたアレンが立ち上がり応えた。
「そして長い戦いの末、決着はつかなかった!」
アレンが睨んで呟いた。
「嘘だな……。ルーク様の全盛期時代に戦っているなら貴様はここに立っていない」
エリーナが冷たく返す。
「……本当だ! 私を認めていたルーク様は私にこの世界の未来を託された」
そういうと、アレンは懐から白い宝石の入った首飾りを出した。
「そっ!? それは、ソフィア様の!?」
エリーナが驚く。
「そう、ルーク様がソフィア様に送った首飾り。ルーク様はソフィア様が亡くなった後、ご自身でこの首飾りを持っていたが、私との最後の戦いで破れた後、ルナマリア様に渡すように頼まれた。
そしてルナマリア様と貴方のことも託された…………」
アレンが話した。
「で、デタラメだ! 貴様がルーク様を殺した後、奪っただけだ。……私がお前を殺して取り返してやる!」
エリーナが怒りを露わにして応える。
(駄目だ! 怒りで我を忘れている……)
「…………アリシア、覚悟を決めなければならない…………」
アレンが呟く。
「あれを使う!」
「…………そうしなければならないほどの強敵ですか……」
アリシアが聞く。
「ああ! ある程度ダメージを与えて捕らえたかったのが…………、どうやら手加減が出来そうにない」
「…………わかりました。呼びなさい!」
アリシアが叫ぶ。
「アリシア・マナ・エリザベス!!」
アレンがそう呟くとアレンは青色の光に包まれ、その光は柱となった。
その後、その光の柱はアレンの体型に収束し、周りに留まった。
「ちょっ……!! [寵愛の加護]!!!!」
エリーナが驚いた様に叫んだ。
「……そう! 人類においてかつてこの力を発動させ、完全にコントールしたものは3人しかいない。友愛の加護を遥かに超える巫女最大の加護の力!!
一人目は過去の大賢者ミナト様!
二人目がルナマリア様の父君、ルーク様!
そして…………、3人目は、この私です!!」
アレンが話す。
「こ、こんな事は、あり得ない……!」
エリーナが驚きを隠せない。
「私はこの力でルーク様と殆ど互角に戦えたのです。そしてエリーナ様、今の貴方になら勝てる! 最後の警告です!! エリーナ様、もうおやめください!」
アレンが話した。
「…………力の程を見せられても、もう、私は引き返せない……。私はお前を殺す為に多くの人を犠牲にしてきた。もう、お前を殺す以外に私が戦いをやめるという選択肢はないのだ…………。
アレン……、最後だ!」
エリーナが叫ぶ。
「……残念です…………。わかりました! 決着をつけましょう!」
そう言うとアレンは剣を構え直した。
「さらばだ! アレン!!
超上級闇光雷合成属性魔法!!!!」
エリーナはそう叫ぶと、両の手をアレンに向けて左右から振り向け、左後方からは光の力を収束したレーザー砲を、右後方からは闇の力を収束したレーザー砲を放ち、その二つの力を混ぜ合わせてアレンに向かって放った。
ピュゥゥゥン!!!
レーザー砲がアレンに直撃すると思われた瞬間、レーザー砲は一瞬で消し飛び、アレンはエリーナの後方に移動していた。
チンッ!
アレンが剣を鞘に収めると同時に、エリーナはその場に崩れ落ちた…………。
「ユウキ! 大変! エリーナが1人でこの先に進んだみたいなの!」
慌てるようにアンナが話す。
「まだ王の盾と戦ってるだけじゃないのか?」
ユウキが尋ねる。
「いや、それはない。エリーナ様の方の通路も戻って調べてきたが、誰もいなかったのだ」
ディアナが応えた。
「なんでだ!? 王の剣は全員合流して倒すことを一番こだわっていたのはアイツだぞ」
ユウキが尋ねる。
「……もしかして、エリーナは初めから一人で王の剣と戦うつもりだったのかも……」
アンナが呟く。
「エリーナ様と王の剣の間に何かしらの事情があるということですか?」
ディアナが尋ねる。
「……ま、まさか…………!!」
ユウキが呟くとみんながユウキを見た。
「ルナ! お前のお父さん……ルークと、エリーナはどんな関係なんだ!?」
ユウキが、捲し立てるように尋ねる。
「えっ? どんな関係って言われても……。エリーナは小さい頃に人間の村で唯一魔族だった事もあって、迫害を受けて村の近辺で倒れていたみたい。ちょうど戦場から帰ってきてたお父様が拾ったって言ってたわ。それからは私とエリーナを本当の姉妹のようにお父様が育ててくれたのよ」
アンナが応える。
「それだ!」
ユウキが叫んだ。
「まさか、ユウキお兄ちゃん!」
フィオナも感づく。
「ああ、多分な……!」
ユウキが応える。
「どういう事だ!? ユウキ!?」
ディアナが尋ねる。
「……ルナのお父さんであるルークは、王の剣に殺されたんだ! 俺たちが戦った王の盾から、聞いたから間違いない!
エリーナはその事をこの戦争の前から知っていて、自分の恩人であるルークを殺した王の剣に一人で復讐する為に先に玉座の間に入ったんだ!」
ユウキが焦るように話す。
その真実を聞いたアンナが両の手で口を押さえる。
「いくらエリーナ様でも危険だ! 急いで玉座の間に入るぞ!」
ディアナが話す。
そう言い終えると同時に、みんな玉座の間に向けて走った。
その先頭を誰よりも早く走るアンナが呟く。
「エリーナの馬鹿! なんで言ってくれなかったの!? どんな時も冷静なのになんで……!」
数十秒後、アンナが玉座の間への扉に手をかけた。
◇ ◇ ◇
時は遡って……、
ディアナがワクール戦においてビーストモードを発動した頃、エリーナは一人、玉座の間の扉を開けた。
ギィィィイィィィイ!
玉座の間の玉座には、腰まで青髪を伸ばしたアリシアが座っており、その横に一人の男が立っていた。
男は銀髪、銀色の瞳でその佇まいだけでも只者ではないオーラを発していた。
「貴様が王の剣 アレン・アルバートだな!? ルーク様の命を奪った貴様は絶対に許す事は出来ない! 今日、ここで死んでもらう!」
エリーナが強い目つきで叫んだ。
アレンは玉座の前の階段をゆっくり降りて話した。
「貴方はルナマリア勢力の参謀エリーナ様ですね? 貴方の恨みは理解できますが、単独でここに来るとは貴方らしくありませんね」
「黙れ! 私は貴様を殺す為だけに今日まで生きてきたのだ!
ルーク様は……私の全てだった!
幼い頃、人間の村に捨てられた私は、すぐに人間達に迫害を受けた! 息も絶え絶えで行くあてのなかった私を何も言わずに城に招き入れてくれたのがルーク様だ!! それからも私を本当の娘のように可愛いがって下さった!! 私はこの人の為なら命を賭けても構わないと思って、日々研鑽してきたのだ。あの人は私の生きる希望だった! それを……それを、貴様が奪ったのだ!! ここで朽ち果てろ! アレン・アルバート!!!」
エリーナは叫び、アレンに向けて上級炎風合成属性魔法を撃ち込んだ。
ドォオーーーーーーン!!!!
上級炎風合成属性魔法はアレンに直撃し、爆炎が上がる。
アレンが剣を抜き、下から上に斬り上げると爆炎は一瞬で消え去った。
「エリーナ様、私は貴方と争いたくありません。ルーク様のことで話がありま……」
アレンが話し終える前に風魔法がアリシアに目掛けて飛んでいった。
「砲雷!!」
アレンが少し焦ったようにアリシアに向かっていった風魔法に向け、雷魔法を当ててかき消す。
「え、エリーナ様!」
アレンが少し怒ったように叫ぶ。
「私と、争うつもりは無いだと……? 私も舐められたものだな、アレン!
貴様がそのつもりなら、先にアリシアを殺してやってもよいのだぞ!」
エリーナが話す。
「…………仕方ありませんね。本当は戦いたくありませんが…………、アリシアに危害が及ぶなら話は別です。
エリーナ様! 動けなくなるまで傷ついて貰います!」
アレンは話し終えると構え直した。
「それでいい……!」
エリーナがニヤリとする。
少しして、エリーナが無数の氷の刃を出現させ、アレンに向けて放つ。
アレンは凄まじい速さでそれらを交わしながら、エリーナに剣を振り下ろしたが、エリーナの鼻先で透明の防御障壁に阻まれた。
「ワクールと同じ防御障壁!?」
アレンが呟く。
エリーナはニヤリと微笑を浮かべ、すぐにアレンを水の魔法で囲んで圧縮するように攻撃した。
瞬時に後方に躱すアレン。
「下級風属性魔法!」
エリーナがアレンの後方から風を吹かせた。
「なっ!?」
アレンはエリーナのいる前方に戻される。
「超上級光雷合成属性魔法!!」
エリーナが呟くと、エリーナの後方から光が収束し、光のレーザー砲を放った。
ビィィィイィィ!!
「ぐあ!!」
アレンが後方に吹っ飛んだ。
「アレン!」
これまで静観していたアリシアが初めて口を開く。
「確かに貴様は強い!
我が妹分のディアナほどのスピード!
ユウキ以上の攻撃力!
ルナほどの魔力を併せ持つとはな。
確かに王の剣に相応しい強さだ。……しかし、全盛期のルーク様はその貴様の何倍も強かった! 貴様がルーク様に勝てたのはソフィア様が亡くなり、ルーク様がその加護を殆ど失った状態だったからだ! 全盛期のルーク様なら貴様ごときに遅れはとらない! 貴様は只の卑怯者だ!」
エリーナが叫んだ。
「……ルーク様とは全盛期時代にも戦ったよ」
倒れていたアレンが立ち上がり応えた。
「そして長い戦いの末、決着はつかなかった!」
アレンが睨んで呟いた。
「嘘だな……。ルーク様の全盛期時代に戦っているなら貴様はここに立っていない」
エリーナが冷たく返す。
「……本当だ! 私を認めていたルーク様は私にこの世界の未来を託された」
そういうと、アレンは懐から白い宝石の入った首飾りを出した。
「そっ!? それは、ソフィア様の!?」
エリーナが驚く。
「そう、ルーク様がソフィア様に送った首飾り。ルーク様はソフィア様が亡くなった後、ご自身でこの首飾りを持っていたが、私との最後の戦いで破れた後、ルナマリア様に渡すように頼まれた。
そしてルナマリア様と貴方のことも託された…………」
アレンが話した。
「で、デタラメだ! 貴様がルーク様を殺した後、奪っただけだ。……私がお前を殺して取り返してやる!」
エリーナが怒りを露わにして応える。
(駄目だ! 怒りで我を忘れている……)
「…………アリシア、覚悟を決めなければならない…………」
アレンが呟く。
「あれを使う!」
「…………そうしなければならないほどの強敵ですか……」
アリシアが聞く。
「ああ! ある程度ダメージを与えて捕らえたかったのが…………、どうやら手加減が出来そうにない」
「…………わかりました。呼びなさい!」
アリシアが叫ぶ。
「アリシア・マナ・エリザベス!!」
アレンがそう呟くとアレンは青色の光に包まれ、その光は柱となった。
その後、その光の柱はアレンの体型に収束し、周りに留まった。
「ちょっ……!! [寵愛の加護]!!!!」
エリーナが驚いた様に叫んだ。
「……そう! 人類においてかつてこの力を発動させ、完全にコントールしたものは3人しかいない。友愛の加護を遥かに超える巫女最大の加護の力!!
一人目は過去の大賢者ミナト様!
二人目がルナマリア様の父君、ルーク様!
そして…………、3人目は、この私です!!」
アレンが話す。
「こ、こんな事は、あり得ない……!」
エリーナが驚きを隠せない。
「私はこの力でルーク様と殆ど互角に戦えたのです。そしてエリーナ様、今の貴方になら勝てる! 最後の警告です!! エリーナ様、もうおやめください!」
アレンが話した。
「…………力の程を見せられても、もう、私は引き返せない……。私はお前を殺す為に多くの人を犠牲にしてきた。もう、お前を殺す以外に私が戦いをやめるという選択肢はないのだ…………。
アレン……、最後だ!」
エリーナが叫ぶ。
「……残念です…………。わかりました! 決着をつけましょう!」
そう言うとアレンは剣を構え直した。
「さらばだ! アレン!!
超上級闇光雷合成属性魔法!!!!」
エリーナはそう叫ぶと、両の手をアレンに向けて左右から振り向け、左後方からは光の力を収束したレーザー砲を、右後方からは闇の力を収束したレーザー砲を放ち、その二つの力を混ぜ合わせてアレンに向かって放った。
ピュゥゥゥン!!!
レーザー砲がアレンに直撃すると思われた瞬間、レーザー砲は一瞬で消し飛び、アレンはエリーナの後方に移動していた。
チンッ!
アレンが剣を鞘に収めると同時に、エリーナはその場に崩れ落ちた…………。
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