9 / 15
第2章
開始の合図
しおりを挟む
講堂……といっても、流石はゲーム世界。
全生徒が余裕で入れる程の吹き抜けたホールに、風格溢れる先輩方と先生方。
「うひゃー、こりゃスゲェ!佐倉はぐれん様にな」
生徒の群れに流されつつ、物珍しそうに辺りを見渡す史也君。
私はコクコクと首を振りつつも、同様に見渡す。
うーん、この同じ風景を幾度となく、画面越しで見ていたが、実際だと雰囲気が違って見える。
オペラハウスのような構造の上、椅子やカーペットまでが質の良い物だと素人目でも分かった。
というか、触り心地が良すぎるわ!
ここでならぐっすりお昼寝出来そうね!
「お、佐倉あそこが俺達の席やろか!行くでぇ!」
「お、おぉ?!は、はい?!」
急にグイッと手を引かれて人混みを掻き分けて行く文也君。
じ、自分で行けますぞぃ?
チラッと彼の顔を見上げると、どこか嬉しそうに口角を上げ、気分良さげに鼻歌を歌っている。
朝からの様子だと余程この学校を楽しみにしていたようだったので、口を出すのはアレなんで、そのまま身を委ねて、席まで案内をして頂きました。
むしろお手て繋げれてラッキーです!
「おぉ、九条やないか!まさかお前と同じクラスとはな」
向かった席でちょこんとお人形さんみたいに座る九条君。
チラリと私の顔を見るとあからさまに頬を膨らませる。
「……なぜこっちに来るんですか?席は他にもあったでしょう。あとキミはどなたですか?」
刺々しい物言いに対して、史也君の眉間のシワが刻まれる。
「なんや覚えとらんのか?俺は二階堂や!九条、お前とは3年前にも会ったやろう?」
え、そうだったの?
それは攻略本には載ってなかったような……?
「…3年…前……あぁ、あの時の。キミもこちらに来たんですね」
「当たり前や!俺としてはまだあん時の借りはまだ返してないからな」
「……まだ覚えているんですか?だからあれは別に──」
「せやからお前への借りは『友達』として返そう思ってん」
……ん?え、この人何か言った?
「あの~、ふ、史也君?お話が見えないんだけど……?」
ポカンとしている凛君に代わって質問します!
「せやから九条、前から友達おらへんかったやろ?じゃから俺がなったる言うてんねん」
「し、失礼ですね!僕だって友達のひとりや2人……ぐらい……い、いる……もん」
段々と語尾が小さくなる凛君。
実際彼は人見知り過ぎて気弱で、友達がいない設定だったな……。あ、あと知人ですらない人には当たりがきついんだよ~。今みたいな?
まぁそこがいいといえば良いんだよね~。
ほら、猫みたいで可愛いし。
ひとりフムフムと、頷いていると私の肩に文也くんの手が乗る。
「勿論、佐倉もお前の友達や」
「…………え?」
目を丸くする九条君。
そりゃそうだ。初対面で『可愛い』なんて言うやつを友達にしたいか?
私だったらNOと言うだろうけど……。なんせ今
彼を見ると何やら眉間に皺を寄せ、私を見ている。
「…………まぁ、か、構いませんよ……」
しばしの間があったがか細いながらも了承の声がかかった。
デレスチル頂きました!
「あ、ありがとうございます(色々な意味で)!」
「べ、別に君が僕に『可愛い』なんて言わなければ良いんですよ!」
「はは、はぃ!き、気をつけます…」
グサリと釘を刺されたからには言わないと誓います!
それでキミとお友達になれるのなら!
お友達許可もでたことで、幸せの中文也くんと九条君に挟まれる形で席に座る。
暫くして開演のブザーとともに少しずつ暗くなる。
『──ゲフンゲフン!あーあー……マイクテスマイクテス──』
マイクのハウリングと共に男の声が講堂に響き渡る。
視線を向けると、ステージに小太りなおじさんが立っている。
誰?ゲームでもこんな人いたっけ?
「あ、あんのお方は……!」
「え、文也君、あの人誰だか知ってるの?」
隣に座る文也君に小声で聞くと頷く。
「いや、知らん」
知らんのかいっ!
だったら自信満々で答えるなよ!
『あー、諸君。これから理事長からお話がある、心して聞くように!寝るなよ!』
ビシッとポーズをとるおじさん。
お腹のお肉が振動でプルンプルンと揺れる。
いや~、笑うのを堪えるのは難しいですな。
そんな笑える誰だか知らないおじさんと代わって、1人の男性がステージに上がる。
「!!」
あれは……!
『生徒諸君、入学おめでとう。私はこの「探偵学園」理事長の氷崎だ』
長い黒髪をひとつに縛り、パリッとしたスーツに身を包んだその人は無表情に言う。
氷崎 光彦(ヒザキ ミツヒコ)……。
この世界「ルルシュ」の攻略キャラの1人。
1番攻略が難しいとされていて、私も苦労したものだ。
え、攻略出来たのかって?
……ふっ…それを聞くなよおぜうさん……。
いや、頑張ったんだよ、頑張ったんだけど最後の最後まで攻略できなかったんだよ!
最後のスチルの選択肢がなかったんだよ!
あのおじさまのデレスチルが出てくるであろう選択肢が‼
あの時の悔しさを思い出し、思わず氷崎理事長を睨んでしまう。
ミッタン……貴方は前世のお嬢さん方をどのくらい泣かせたのやら…罪深き男だな……。
「入学試験を経て、君たちは一歩探偵へ近づいた。しかし、現段階で君たちが現場で才能をフル活用できるか――否だ」
そう言い切る氷崎理事長。
どんな難事件も軽々と説いてゆくそのお姿は……
『現代を活きるシャーロック・ホームズ』
とまで言われている。
いわば、暗黙の攻略不可人物なのさ!
私の友人でも攻略が出来た奴はいないほど。
そんな氷崎理事長がおもむろに、薄い口を開く。
「ただ入学し勉学に励み青春を謳歌する……それはどこの学校でもできるが、『この学園でしかできないことをせよ』!君たちの蕾である才能を開花せよ‼」
そう締めくくられた入学式には、学園の誇りと小さく儚い夢が春風と共に講堂を駆け抜けていった。
全生徒が余裕で入れる程の吹き抜けたホールに、風格溢れる先輩方と先生方。
「うひゃー、こりゃスゲェ!佐倉はぐれん様にな」
生徒の群れに流されつつ、物珍しそうに辺りを見渡す史也君。
私はコクコクと首を振りつつも、同様に見渡す。
うーん、この同じ風景を幾度となく、画面越しで見ていたが、実際だと雰囲気が違って見える。
オペラハウスのような構造の上、椅子やカーペットまでが質の良い物だと素人目でも分かった。
というか、触り心地が良すぎるわ!
ここでならぐっすりお昼寝出来そうね!
「お、佐倉あそこが俺達の席やろか!行くでぇ!」
「お、おぉ?!は、はい?!」
急にグイッと手を引かれて人混みを掻き分けて行く文也君。
じ、自分で行けますぞぃ?
チラッと彼の顔を見上げると、どこか嬉しそうに口角を上げ、気分良さげに鼻歌を歌っている。
朝からの様子だと余程この学校を楽しみにしていたようだったので、口を出すのはアレなんで、そのまま身を委ねて、席まで案内をして頂きました。
むしろお手て繋げれてラッキーです!
「おぉ、九条やないか!まさかお前と同じクラスとはな」
向かった席でちょこんとお人形さんみたいに座る九条君。
チラリと私の顔を見るとあからさまに頬を膨らませる。
「……なぜこっちに来るんですか?席は他にもあったでしょう。あとキミはどなたですか?」
刺々しい物言いに対して、史也君の眉間のシワが刻まれる。
「なんや覚えとらんのか?俺は二階堂や!九条、お前とは3年前にも会ったやろう?」
え、そうだったの?
それは攻略本には載ってなかったような……?
「…3年…前……あぁ、あの時の。キミもこちらに来たんですね」
「当たり前や!俺としてはまだあん時の借りはまだ返してないからな」
「……まだ覚えているんですか?だからあれは別に──」
「せやからお前への借りは『友達』として返そう思ってん」
……ん?え、この人何か言った?
「あの~、ふ、史也君?お話が見えないんだけど……?」
ポカンとしている凛君に代わって質問します!
「せやから九条、前から友達おらへんかったやろ?じゃから俺がなったる言うてんねん」
「し、失礼ですね!僕だって友達のひとりや2人……ぐらい……い、いる……もん」
段々と語尾が小さくなる凛君。
実際彼は人見知り過ぎて気弱で、友達がいない設定だったな……。あ、あと知人ですらない人には当たりがきついんだよ~。今みたいな?
まぁそこがいいといえば良いんだよね~。
ほら、猫みたいで可愛いし。
ひとりフムフムと、頷いていると私の肩に文也くんの手が乗る。
「勿論、佐倉もお前の友達や」
「…………え?」
目を丸くする九条君。
そりゃそうだ。初対面で『可愛い』なんて言うやつを友達にしたいか?
私だったらNOと言うだろうけど……。なんせ今
彼を見ると何やら眉間に皺を寄せ、私を見ている。
「…………まぁ、か、構いませんよ……」
しばしの間があったがか細いながらも了承の声がかかった。
デレスチル頂きました!
「あ、ありがとうございます(色々な意味で)!」
「べ、別に君が僕に『可愛い』なんて言わなければ良いんですよ!」
「はは、はぃ!き、気をつけます…」
グサリと釘を刺されたからには言わないと誓います!
それでキミとお友達になれるのなら!
お友達許可もでたことで、幸せの中文也くんと九条君に挟まれる形で席に座る。
暫くして開演のブザーとともに少しずつ暗くなる。
『──ゲフンゲフン!あーあー……マイクテスマイクテス──』
マイクのハウリングと共に男の声が講堂に響き渡る。
視線を向けると、ステージに小太りなおじさんが立っている。
誰?ゲームでもこんな人いたっけ?
「あ、あんのお方は……!」
「え、文也君、あの人誰だか知ってるの?」
隣に座る文也君に小声で聞くと頷く。
「いや、知らん」
知らんのかいっ!
だったら自信満々で答えるなよ!
『あー、諸君。これから理事長からお話がある、心して聞くように!寝るなよ!』
ビシッとポーズをとるおじさん。
お腹のお肉が振動でプルンプルンと揺れる。
いや~、笑うのを堪えるのは難しいですな。
そんな笑える誰だか知らないおじさんと代わって、1人の男性がステージに上がる。
「!!」
あれは……!
『生徒諸君、入学おめでとう。私はこの「探偵学園」理事長の氷崎だ』
長い黒髪をひとつに縛り、パリッとしたスーツに身を包んだその人は無表情に言う。
氷崎 光彦(ヒザキ ミツヒコ)……。
この世界「ルルシュ」の攻略キャラの1人。
1番攻略が難しいとされていて、私も苦労したものだ。
え、攻略出来たのかって?
……ふっ…それを聞くなよおぜうさん……。
いや、頑張ったんだよ、頑張ったんだけど最後の最後まで攻略できなかったんだよ!
最後のスチルの選択肢がなかったんだよ!
あのおじさまのデレスチルが出てくるであろう選択肢が‼
あの時の悔しさを思い出し、思わず氷崎理事長を睨んでしまう。
ミッタン……貴方は前世のお嬢さん方をどのくらい泣かせたのやら…罪深き男だな……。
「入学試験を経て、君たちは一歩探偵へ近づいた。しかし、現段階で君たちが現場で才能をフル活用できるか――否だ」
そう言い切る氷崎理事長。
どんな難事件も軽々と説いてゆくそのお姿は……
『現代を活きるシャーロック・ホームズ』
とまで言われている。
いわば、暗黙の攻略不可人物なのさ!
私の友人でも攻略が出来た奴はいないほど。
そんな氷崎理事長がおもむろに、薄い口を開く。
「ただ入学し勉学に励み青春を謳歌する……それはどこの学校でもできるが、『この学園でしかできないことをせよ』!君たちの蕾である才能を開花せよ‼」
そう締めくくられた入学式には、学園の誇りと小さく儚い夢が春風と共に講堂を駆け抜けていった。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
記憶を失くした悪役令嬢~私に婚約者なんておりましたでしょうか~
Blue
恋愛
マッツォレーラ侯爵の娘、エレオノーラ・マッツォレーラは、第一王子の婚約者。しかし、その婚約者を奪った男爵令嬢を助けようとして今正に、階段から二人まとめて落ちようとしていた。
走馬灯のように、第一王子との思い出を思い出す彼女は、強い衝撃と共に意識を失ったのだった。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を庇おうとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる