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第四章
王都1日目②
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「さて、食事も済んだ事だし、王都のタウンハウスに転移しようか」
「はぇ??」
は??えっ??転移…??
おとしゃま今、転移って言った??
おとしゃまの言葉を聞いて、理解が追いつかず、思わずポカーンとしてしまう。
「そっか。エルは転移陣が屋敷の地下にある事を初めて知ったからビックリしてるんだね。
ふふっ。僕も初めて教えられた時は、エルみたいに凄く驚いた事を覚えてるよ」
わたしがポカーンとしたまま固まって居ると、ウィルにぃがくすくす笑いながらフォローを入れてくれる。
いやいや、ウィルにぃがポカーンと驚くところなんて、全然想像できないからっ!!
「おっ。なんだエルは転移陣に興味があるのか??
転移陣はなぁ、大きくて太い柱がドーンって円形に並んでて、とにかくスゲーんだよっ!!」
大きくて太い柱がドーン…。
ごめん、バルにぃ。全く凄さがわからないや…。
「あら??エルちゃんは転移陣に興味があるの?地下の転移陣はね、バルが言ったとおり、円形に並ぶ支柱の中心に陣が敷いてあるのよ。
その陣に乗って、魔力を流しながら行き先を告げると、転移ができる仕組みになってるのよ」
ルーねぇがバルにぃの説明よりも詳しく教えてくれる。
なるほどねぇ~っ。
わたしやペルル、シロガネは陣が無くても転移できるけど、誰もが転移魔法を使える訳では無い。
転移魔法は希少な上、魔力コントロールが難しいみたいだし、その代わりかな??
「転移陣は一瞬で他の場所へと移動できて便利なのよん♪
ただ、悪用されない様に、厳しい取り決めがあるけどねん。
まぁ、そもそも転移陣が使えるのはこの国の陛下に認めた一部の者で、一部の場所にしか使用できない様になってるのよ~ん♪」
何ですとっ!?そんな物が地下にあったなんて…。
あれっ??あれれぇ~っ????
もしかしておとしゃま、毎日転移で出勤してる??
そうだよ、だってわたしが居る領地は、海にも山にも面してて、王都から馬車で1週間はかかる場所にあるって聞いた事がある様な…。
希少な転移陣で毎日王宮に出勤してるおとしゃまって一体…。
そんな事を思いながらチラリとおとしゃまを見る。目があったおとしゃまは、その美しい顔でにっこりと微笑んだ。
こえぇぇぇ~~っ…。
よし、深く考えるのは止めよう。
「さて、そろそろ全員で地下に移動しようか」
おとしゃまの言葉に家族みんなとエミリーちゃんが立ち上がる。
わたしは「階段で転ぶと危ない」という理由でおとしゃまに抱っこされる。
まぁ、階段はまだ慣れてないから助かるんだけどね…。
ただ、わたしを抱っこできない不平不満を、ウィルにぃがおとしゃまにぶつけている。
うん。通常運転ですな。
今日から1週間だけだけど、王都のタウンハウスで暮らすという、わたしにとっては大きな変化の前で、普段から変わらない物があるという事に凄く安心する。
未だ文句を言い続けるウィルにぃを、サラリと躱しておとしゃまは歩き出した。
「はぇ??」
は??えっ??転移…??
おとしゃま今、転移って言った??
おとしゃまの言葉を聞いて、理解が追いつかず、思わずポカーンとしてしまう。
「そっか。エルは転移陣が屋敷の地下にある事を初めて知ったからビックリしてるんだね。
ふふっ。僕も初めて教えられた時は、エルみたいに凄く驚いた事を覚えてるよ」
わたしがポカーンとしたまま固まって居ると、ウィルにぃがくすくす笑いながらフォローを入れてくれる。
いやいや、ウィルにぃがポカーンと驚くところなんて、全然想像できないからっ!!
「おっ。なんだエルは転移陣に興味があるのか??
転移陣はなぁ、大きくて太い柱がドーンって円形に並んでて、とにかくスゲーんだよっ!!」
大きくて太い柱がドーン…。
ごめん、バルにぃ。全く凄さがわからないや…。
「あら??エルちゃんは転移陣に興味があるの?地下の転移陣はね、バルが言ったとおり、円形に並ぶ支柱の中心に陣が敷いてあるのよ。
その陣に乗って、魔力を流しながら行き先を告げると、転移ができる仕組みになってるのよ」
ルーねぇがバルにぃの説明よりも詳しく教えてくれる。
なるほどねぇ~っ。
わたしやペルル、シロガネは陣が無くても転移できるけど、誰もが転移魔法を使える訳では無い。
転移魔法は希少な上、魔力コントロールが難しいみたいだし、その代わりかな??
「転移陣は一瞬で他の場所へと移動できて便利なのよん♪
ただ、悪用されない様に、厳しい取り決めがあるけどねん。
まぁ、そもそも転移陣が使えるのはこの国の陛下に認めた一部の者で、一部の場所にしか使用できない様になってるのよ~ん♪」
何ですとっ!?そんな物が地下にあったなんて…。
あれっ??あれれぇ~っ????
もしかしておとしゃま、毎日転移で出勤してる??
そうだよ、だってわたしが居る領地は、海にも山にも面してて、王都から馬車で1週間はかかる場所にあるって聞いた事がある様な…。
希少な転移陣で毎日王宮に出勤してるおとしゃまって一体…。
そんな事を思いながらチラリとおとしゃまを見る。目があったおとしゃまは、その美しい顔でにっこりと微笑んだ。
こえぇぇぇ~~っ…。
よし、深く考えるのは止めよう。
「さて、そろそろ全員で地下に移動しようか」
おとしゃまの言葉に家族みんなとエミリーちゃんが立ち上がる。
わたしは「階段で転ぶと危ない」という理由でおとしゃまに抱っこされる。
まぁ、階段はまだ慣れてないから助かるんだけどね…。
ただ、わたしを抱っこできない不平不満を、ウィルにぃがおとしゃまにぶつけている。
うん。通常運転ですな。
今日から1週間だけだけど、王都のタウンハウスで暮らすという、わたしにとっては大きな変化の前で、普段から変わらない物があるという事に凄く安心する。
未だ文句を言い続けるウィルにぃを、サラリと躱しておとしゃまは歩き出した。
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