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第二章
バルドリックとルイーザの誕生日①
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あれから季節は巡り、今は夏真っ盛り。
今日はバルにぃとルーねぇの5歳の誕生日です。
朝から家全体がバタついております。
今日の予定は、午前中に神殿へ行き、『無事に5歳になりました』の報告をこの世界の神であるエアネスト様にした後、お昼に家族でちょっとした誕生日パーティをするそう。
わたしはまだまだ小さいし、お留守番かな?っと思ってのんびりしていたら、アメリアとアンネリースに捕まりました…。
「「エルお嬢様、こちらにお着替えを」」
とふたりが持ってきたのは、白を基調としたガウンドレス。スカートの部分は幾重にもレースが重ねられ、そのレースには淡いピンクの花の刺繍とパールが縫い付けられている。背中には蝶の羽をモチーフにしたような大きめのリボンが付いている。
うん…。高そう…。
しかも白とか、絶対に汚すやつやんっ!!
えぇ~っと思っている内に、あっという間に着替えさせられていました。
「うみゅ~ぅ…」
ひとりで唸っていると、サッとアンネリースにペルルを渡される。
もふもふ、もふもふもふもふ~ぅ。
〔きゅ…っ、やめるっきゅっ!!リボンが取れるっきゅ~っ!!〕
ハッときゅうきゅう鳴くペルルを見てみると、首に白のリボンが巻かれていました。
えっ!?ウチの仔、可愛いっ!!
思わず、ペルルのお腹に顔をうずめ、ねこ吸いならぬ、ペル吸いをしてしまいました。
「「お嬢様…」」
なんだろう…??双子なメイドに呆れられている??
「んん…っ。エルお嬢様、ホールにて皆さまがお待ちです。参りましょう」
アメリアが咳払いをし、そう告げると、サッとペルルごとわたしを抱き上げ歩いて行く。後からはアンネリースが付いてきた。
「「お待たせいたしました」」
アメリアとアンネリースに連れられて、玄関ホールへ行くと、わたし以外の家族が勢揃いしていた。
う…っ、目がぁ~っ!!目がぁ~~っ!!
わたし同様、白を基調とした服を身に着けた、麗しい家族の姿に目が殺られそうになる…。
なんだ、このキラキラ家族…。
本日の主役、バルにぃは、燕尾服スタイルのタキシードのフルセット。
ルーねぇ様はノースリーブのAライン膝丈ドレス。上半身の部分に、上品に蝶と花のモチーフが縫い付けられている。
これはアレだね、やっぱり日本でいう七五三だね。
わたしがひとりでうんうんと頷いていると、ウィルにぃにサッと捕まった。
そんなウィルにぃはロココ調のスリーピーススーツ。まじもんの王子さまにしか見えません。
「やぁ、エル。おはよう、今日も可愛いね。僕の大切な精霊さんが飛んで行かないように抱きしめてないとね」
甘いお言葉と共に、チュッとふくふくほっぺにちゅうをいただきました。
ウィルにぃ、今日も絶好調ですね…。
そんなやり取りを、おとしゃまはやれやれといった感じで、かぁしゃまはあらあらぁといった感じて見ていました。
おとしゃま、かぁしゃま、止めてください…。
今日はバルにぃとルーねぇの5歳の誕生日です。
朝から家全体がバタついております。
今日の予定は、午前中に神殿へ行き、『無事に5歳になりました』の報告をこの世界の神であるエアネスト様にした後、お昼に家族でちょっとした誕生日パーティをするそう。
わたしはまだまだ小さいし、お留守番かな?っと思ってのんびりしていたら、アメリアとアンネリースに捕まりました…。
「「エルお嬢様、こちらにお着替えを」」
とふたりが持ってきたのは、白を基調としたガウンドレス。スカートの部分は幾重にもレースが重ねられ、そのレースには淡いピンクの花の刺繍とパールが縫い付けられている。背中には蝶の羽をモチーフにしたような大きめのリボンが付いている。
うん…。高そう…。
しかも白とか、絶対に汚すやつやんっ!!
えぇ~っと思っている内に、あっという間に着替えさせられていました。
「うみゅ~ぅ…」
ひとりで唸っていると、サッとアンネリースにペルルを渡される。
もふもふ、もふもふもふもふ~ぅ。
〔きゅ…っ、やめるっきゅっ!!リボンが取れるっきゅ~っ!!〕
ハッときゅうきゅう鳴くペルルを見てみると、首に白のリボンが巻かれていました。
えっ!?ウチの仔、可愛いっ!!
思わず、ペルルのお腹に顔をうずめ、ねこ吸いならぬ、ペル吸いをしてしまいました。
「「お嬢様…」」
なんだろう…??双子なメイドに呆れられている??
「んん…っ。エルお嬢様、ホールにて皆さまがお待ちです。参りましょう」
アメリアが咳払いをし、そう告げると、サッとペルルごとわたしを抱き上げ歩いて行く。後からはアンネリースが付いてきた。
「「お待たせいたしました」」
アメリアとアンネリースに連れられて、玄関ホールへ行くと、わたし以外の家族が勢揃いしていた。
う…っ、目がぁ~っ!!目がぁ~~っ!!
わたし同様、白を基調とした服を身に着けた、麗しい家族の姿に目が殺られそうになる…。
なんだ、このキラキラ家族…。
本日の主役、バルにぃは、燕尾服スタイルのタキシードのフルセット。
ルーねぇ様はノースリーブのAライン膝丈ドレス。上半身の部分に、上品に蝶と花のモチーフが縫い付けられている。
これはアレだね、やっぱり日本でいう七五三だね。
わたしがひとりでうんうんと頷いていると、ウィルにぃにサッと捕まった。
そんなウィルにぃはロココ調のスリーピーススーツ。まじもんの王子さまにしか見えません。
「やぁ、エル。おはよう、今日も可愛いね。僕の大切な精霊さんが飛んで行かないように抱きしめてないとね」
甘いお言葉と共に、チュッとふくふくほっぺにちゅうをいただきました。
ウィルにぃ、今日も絶好調ですね…。
そんなやり取りを、おとしゃまはやれやれといった感じで、かぁしゃまはあらあらぁといった感じて見ていました。
おとしゃま、かぁしゃま、止めてください…。
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