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第一部「トバシラ」
006
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「兵長のお話、難しいよ」
「ふふっ、簡単に言えばおとぎ話に出てくるミノタウロスかな」
「あ! そのお話なら知ってる!」
目を輝かせながらヴェートが言うと、アレフは眉間に皺を寄せた。
「それがおとぎ話止まりなら良かったんだがな……」
「え、おとぎ話じゃないの?」
ヴェートの質問にディーンが答える。
「空想上の生き物は実在するんだよ。ほとんどが太古の昔に滅んでしまったけどね」
「え、じゃあ妖精さんとかも居るってこと?」
ヴェートの目が嬉々としながらディーンを見つめた。
「そんな可愛い物ばかりじゃないけど、まだどこかに居るかもしれないね」
「えー! 会いたいな!」
「ふふっ……、友達になれたら私にも紹介してくれるかな?」
「もちろん!」
「ふふっ、ありがとう」
「……ごほん」
アレフが話にケリをつける為に咳払いをしてディーンの注意を引いた。
「ディーン様、どうしますか?」
アレフの問いかけに対し、ディーンは顎に手を添えながら真剣な面持ちで考え始めた。
滅びたと思っていた種族がまだ生きている。かつて人類を滅ぼしかけた獣人。襲われればトバシラのメンバーと自分自身は生き残れるかもしれないが、作り上げた国は一瞬で崩れ去るだろう……。
相手が獣人の中でも最強を誇る竜ならばなおさら……。
「アレフ」
「はい」
ディーンが少し声音を下げて名前を呼びアレフはしっかり目を見て返事をした。
「山への調査をお願いしたい。もし、本物の獣人……しかも、竜だったらトバシラであっても危険かもしれない。トバシラの中でも腕利きを数名選出した方がいいかもしれないね」
アレフは腕を組み暫く考えた。ヴェートがアレフの周囲をくるくると回りながら気を散らそうとするが、アレフは一点を見つめたまま動かない。
「調査に向かわせるならヴァーヴにザイン、ヘイの三名を行かせましょう。剣豪、凍灰の使い手、重力操者、この三名なら大丈夫でしょう」
アレフの提案にディーンは少し考えた後、頷いて了承した。
「そうだね、あの子達なら大丈夫かな」
「私はお留守番?」
「そうだね、ヴェートは兵士の見守りを頼んだからゆっくりするといい。ギメルとチェスでもどうかな、頭を使う遊びは楽しいよ?」
微笑みながらディーンがヴェートの顔を見つめるが、ギメルの名前が出た瞬間、ヴェートは嫌そうな顔をした。
「ギメルとチェスしてもつまんないもん。アレフは知ってるでしょ?」
「ま、まあそうだな……」
目を逸らしながら答えるアレフ。ヴェートは頬を膨らませながらアレフの顔をじっと見つめる。
「あはは……」
「むぅ……」
「……」
何とも言えない空気の中、ディーンの部屋の扉を誰かが叩いた。
「ディーン様、失礼致します」
「ああ、入っていいよ」
「はい」
中へと入って来たのはディーン国王の補佐フヴェズルングであった。貴族らしい金銀の装飾が付いた衣服に身を包み、いかにも成金のような姿。首からは黒紫色の宝玉がぶら下がっていた。表情は優しげで仏のような笑みを浮かべる。小太りの体型はその場に居た三人に比べるとかなりだらしない。
「ディーン様、忘れ物です」
彼の手には金色に輝く槍。それは、ディーンが城壁の外に置き忘れていたものだった。
「あ……」
「大切な槍、忘れないでくださいね」
扉から歩いてきたフヴェズルングがディーンへと槍を手渡す。
「フヴェルすまない、ありがとう」
ディーンはフヴェズルングを愛称であるフヴェルと呼び礼を述べた。
「いえいえ、これくらい構いませんとも」
にこやかに挨拶を交わす二人をアレフとヴェートはじっと見つめていた。何か、挨拶以外のものを交わしているようなディーンとフヴェルの雰囲気に、二人は目を合わせて首を傾げた。
「それにしてもアレフ殿にヴェートお嬢様までいらっしゃるとは、どうかなされたのですか?」
「フヴェル、お嬢様はやめてって何回も言ってるよね」
ムスッとした表情でフヴェルを睨みつけるヴェート。
「これは失礼を致しました」
ゆったりとした動きで謝罪するフヴェルに対してヴェートはご機嫌斜めだった。
お嬢様と付けるフヴェルの癖は昔から全然直らず、もう何十回も注意するヴェートも呆れていた。
「ああ、そうです。ディーン様、お話しが……」
「ん、どうしたんだい?」
「ドラゴンバックの山間に巨大な竜をお見受けしました。よもや信じがたいとは思いますが――」
「ああ、その話ならもう聞いているよ」
「ほう?」
ディーンの返しにフヴェルは驚きの声を漏らした。
「私が見つけたの!」
「左様でございましたか。さすがヴェートお嬢様」
「なぁあああ! お嬢様付けないでって言ってるでしょ!」
「申し訳ありません、ヴェートお嬢――」
「ごほん……」
ヴェートとフヴェルの会話を制止するアレフ。ディーンは頬をかきながら、ぎこちなく笑っていた。
「あはは……、ということでフヴェルの報告は大丈夫だよ。引き続き国内の見回りをしてくれ」
「分かりました。では、ディーン様、アレフ殿、ヴェートお嬢――」
「むぅうう!」
「し、失礼致します……」
「あはは……」
フヴェルがそそくさとディーンの部屋から出て行った。
「ねえ、兵長」
「なんだい?」
「フヴェルって絶対わざとお嬢様って言ってるよね」
頬を膨らませてムッとするヴェートに睨まれるディーン。
「あ、あはは……どうだろうね……」
「ふんっ……」
ヴェートがそっぽを向き、困り果てているディーンにアレフは本題に戻る為に話しかける。
「ディーン様、フヴェルも見たと言うのなら……」
「……そうだね、竜で間違いないと思う」
「では、早速伝えて参ります」
「ああ、お願い」
ディーンへと一礼するアレフ。
その隣では、アレフの顔を見つめて服を掴むヴェートが居た。
「なんだ、ヴェート」
「ねえねえアレフ、私も行っていい――」
「ダメだ」
アレフの即答に残念そうに落ち込んだヴェートだが、すぐに切り替えてアレフの腕をぐっと掴んだ。
「んじゃアレフとお留守番っ!」
満面の笑みのヴェートにアレフは頭を抱える。
その二人の姿を見守るディーンは優しく微笑んでいた。
――――――――――――――――――――
[人物等の紹介]
ヴェート
肩にかからない程の茶髪の少女
トバシラのメンバーNo2、【雷撃のヴェート】
能力の代償
アレフが差し出した心は〈遊び心〉
ギメルが差し出した心は〈競争心〉
ヴェートが差し出した心は〈虚の心〉
【生物の本:人外】
多種多様な生き物が書かれている分厚い本。著者は不明
「ふふっ、簡単に言えばおとぎ話に出てくるミノタウロスかな」
「あ! そのお話なら知ってる!」
目を輝かせながらヴェートが言うと、アレフは眉間に皺を寄せた。
「それがおとぎ話止まりなら良かったんだがな……」
「え、おとぎ話じゃないの?」
ヴェートの質問にディーンが答える。
「空想上の生き物は実在するんだよ。ほとんどが太古の昔に滅んでしまったけどね」
「え、じゃあ妖精さんとかも居るってこと?」
ヴェートの目が嬉々としながらディーンを見つめた。
「そんな可愛い物ばかりじゃないけど、まだどこかに居るかもしれないね」
「えー! 会いたいな!」
「ふふっ……、友達になれたら私にも紹介してくれるかな?」
「もちろん!」
「ふふっ、ありがとう」
「……ごほん」
アレフが話にケリをつける為に咳払いをしてディーンの注意を引いた。
「ディーン様、どうしますか?」
アレフの問いかけに対し、ディーンは顎に手を添えながら真剣な面持ちで考え始めた。
滅びたと思っていた種族がまだ生きている。かつて人類を滅ぼしかけた獣人。襲われればトバシラのメンバーと自分自身は生き残れるかもしれないが、作り上げた国は一瞬で崩れ去るだろう……。
相手が獣人の中でも最強を誇る竜ならばなおさら……。
「アレフ」
「はい」
ディーンが少し声音を下げて名前を呼びアレフはしっかり目を見て返事をした。
「山への調査をお願いしたい。もし、本物の獣人……しかも、竜だったらトバシラであっても危険かもしれない。トバシラの中でも腕利きを数名選出した方がいいかもしれないね」
アレフは腕を組み暫く考えた。ヴェートがアレフの周囲をくるくると回りながら気を散らそうとするが、アレフは一点を見つめたまま動かない。
「調査に向かわせるならヴァーヴにザイン、ヘイの三名を行かせましょう。剣豪、凍灰の使い手、重力操者、この三名なら大丈夫でしょう」
アレフの提案にディーンは少し考えた後、頷いて了承した。
「そうだね、あの子達なら大丈夫かな」
「私はお留守番?」
「そうだね、ヴェートは兵士の見守りを頼んだからゆっくりするといい。ギメルとチェスでもどうかな、頭を使う遊びは楽しいよ?」
微笑みながらディーンがヴェートの顔を見つめるが、ギメルの名前が出た瞬間、ヴェートは嫌そうな顔をした。
「ギメルとチェスしてもつまんないもん。アレフは知ってるでしょ?」
「ま、まあそうだな……」
目を逸らしながら答えるアレフ。ヴェートは頬を膨らませながらアレフの顔をじっと見つめる。
「あはは……」
「むぅ……」
「……」
何とも言えない空気の中、ディーンの部屋の扉を誰かが叩いた。
「ディーン様、失礼致します」
「ああ、入っていいよ」
「はい」
中へと入って来たのはディーン国王の補佐フヴェズルングであった。貴族らしい金銀の装飾が付いた衣服に身を包み、いかにも成金のような姿。首からは黒紫色の宝玉がぶら下がっていた。表情は優しげで仏のような笑みを浮かべる。小太りの体型はその場に居た三人に比べるとかなりだらしない。
「ディーン様、忘れ物です」
彼の手には金色に輝く槍。それは、ディーンが城壁の外に置き忘れていたものだった。
「あ……」
「大切な槍、忘れないでくださいね」
扉から歩いてきたフヴェズルングがディーンへと槍を手渡す。
「フヴェルすまない、ありがとう」
ディーンはフヴェズルングを愛称であるフヴェルと呼び礼を述べた。
「いえいえ、これくらい構いませんとも」
にこやかに挨拶を交わす二人をアレフとヴェートはじっと見つめていた。何か、挨拶以外のものを交わしているようなディーンとフヴェルの雰囲気に、二人は目を合わせて首を傾げた。
「それにしてもアレフ殿にヴェートお嬢様までいらっしゃるとは、どうかなされたのですか?」
「フヴェル、お嬢様はやめてって何回も言ってるよね」
ムスッとした表情でフヴェルを睨みつけるヴェート。
「これは失礼を致しました」
ゆったりとした動きで謝罪するフヴェルに対してヴェートはご機嫌斜めだった。
お嬢様と付けるフヴェルの癖は昔から全然直らず、もう何十回も注意するヴェートも呆れていた。
「ああ、そうです。ディーン様、お話しが……」
「ん、どうしたんだい?」
「ドラゴンバックの山間に巨大な竜をお見受けしました。よもや信じがたいとは思いますが――」
「ああ、その話ならもう聞いているよ」
「ほう?」
ディーンの返しにフヴェルは驚きの声を漏らした。
「私が見つけたの!」
「左様でございましたか。さすがヴェートお嬢様」
「なぁあああ! お嬢様付けないでって言ってるでしょ!」
「申し訳ありません、ヴェートお嬢――」
「ごほん……」
ヴェートとフヴェルの会話を制止するアレフ。ディーンは頬をかきながら、ぎこちなく笑っていた。
「あはは……、ということでフヴェルの報告は大丈夫だよ。引き続き国内の見回りをしてくれ」
「分かりました。では、ディーン様、アレフ殿、ヴェートお嬢――」
「むぅうう!」
「し、失礼致します……」
「あはは……」
フヴェルがそそくさとディーンの部屋から出て行った。
「ねえ、兵長」
「なんだい?」
「フヴェルって絶対わざとお嬢様って言ってるよね」
頬を膨らませてムッとするヴェートに睨まれるディーン。
「あ、あはは……どうだろうね……」
「ふんっ……」
ヴェートがそっぽを向き、困り果てているディーンにアレフは本題に戻る為に話しかける。
「ディーン様、フヴェルも見たと言うのなら……」
「……そうだね、竜で間違いないと思う」
「では、早速伝えて参ります」
「ああ、お願い」
ディーンへと一礼するアレフ。
その隣では、アレフの顔を見つめて服を掴むヴェートが居た。
「なんだ、ヴェート」
「ねえねえアレフ、私も行っていい――」
「ダメだ」
アレフの即答に残念そうに落ち込んだヴェートだが、すぐに切り替えてアレフの腕をぐっと掴んだ。
「んじゃアレフとお留守番っ!」
満面の笑みのヴェートにアレフは頭を抱える。
その二人の姿を見守るディーンは優しく微笑んでいた。
――――――――――――――――――――
[人物等の紹介]
ヴェート
肩にかからない程の茶髪の少女
トバシラのメンバーNo2、【雷撃のヴェート】
能力の代償
アレフが差し出した心は〈遊び心〉
ギメルが差し出した心は〈競争心〉
ヴェートが差し出した心は〈虚の心〉
【生物の本:人外】
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