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宵祭
破瓜※
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「あ…あ…あぁ……っ」
くちゅくちゅと淫らな水音と啜り泣くような喘ぎが広間に響き渡る。
衣を剥ぎ取られ、褥に顔を埋めて、腰だけを高く上げた真霧の体にはいくつもの手が這い回り、胸や下腹などの感じやすいところをくすぐられていた。
それだけではない。
白く浮かぶ尻の狭間には甘い香りの油をまとった指が挿し入れられ、内壁を掻き回されている。
「あぅ……んっ」
そんなところに他人はもちろん自分の指を入れたこともない。
はじめは驚き、抵抗したが、腹側の一点を押された刹那、どっと快感が溢れ出し、くたくたと力が抜けてしまった。
指の腹でそこを押されるたびに、じゅわじゅわと快感が生まれ、柔肉が勝手に蠢いて中の指を締め付ける。
「ああっ、そこ、だめ……っ」
指を抜き差しされるたびに、卑猥な水音が立つ。
香油のせいだとわかってはいたが、まるで潤みきった女陰のようなその音は、自分が女になってしまったような錯覚を起こさせ、真霧を惑乱させる。
左右にいた男達が薄い胸の肉を揉みながら赤く腫れた胸粒を転がす。
別の男が蜜をこぼす花芯を扱き上げる。
こんなにいくつもの箇所を同時に責められてはもうだめだった。
「……あ、ぁ、あ……っ、そんなに、しない…でぇ……、あぁっ、もう……っ」
白い肢体を紅潮させ、褥に爪を立てる。
ぎゅっと閉じた瞼の裏が明滅する。
快感の奔流が体を駆け抜ける。
「んんぅ……──っ」
そして二度目の絶頂があっさりと訪れた。
指を食い締めるように媚肉がわななき、同時に脚の間の物から精が漏れる。
汗ばむ額に張り付いた黒髪を、浪月が掻き上げた。
達したばかりの体はそんな些細な刺激にも反応し、ぴくりと尻が揺れる。
「そろそろよさそうだな」
優しく指で髪を撫でられながら仰向けに体を返された。
浪月が、袴をくつろげ、己のものを取り出す。
体躯に見合った大きさのそれは、真霧のそれよりずっと太く、長く、逞しく反り返っていた。
蕩けた意識の中で、真霧はぼんやりと悟る。
────これからあれを受け入れるのだ。
ぞくりと背筋が震えた。
指だけでもあんなにも乱れてしまったのに。
(こんなに大きなものを挿れられたら……)
恐ろしいのに、どきどきと胸が高鳴っている。
脚を広げさせられ、雄々しく張り出した漲りが後孔に押し当てられる。
「ひ……っ、あ、あぁ──っ!」
肉の輪をこじ開けて、剛直が真霧を貫いた。
指とは比べものにならない圧迫感に、知らず目尻から涙があふれ出す。
けれど、苦しさよりも、熱くて硬いものに腹の中が満たされていく充足感の方が大きかった。
秘肉が歓喜し、ひくひくと波打つ。
すると埋め込まれた刀身の大きさと硬さが感じられて、真霧は陶然と吐息をこぼした。
「……あっ、は、ぁ、ん、んっ」
腰を揺すられ、狭い肉筒を押し広げられながら、だんだんと深く埋め込まれていく。
散々指で責められたところを張り出した先端で擦り上げられると、鼻にかかった甘い声が漏れる。
さらに奥深くを突かれるや否や、目の前で火花が散った。
先程の場所とはまた違う、より深くより重い愉悦。
媚肉がもっともっととねだるように蠢き出す。
それに応えて激しい抜き差しが始まった。
「ひん……っ、あっ、い、いい……っ、あぁ…っ」
腰を打ちつけられるたびに甘い官能が生まれては弾け、真霧は髪を振り乱して喘いだ。
女との交わりとはまるで違う、嵐のような悦楽だった。
雄々しく逞しいもので貫かれるのが、こんなに気持ちがいいなんて。
惑乱しながら、己を苛む男の背に縋り付いて咽び泣く。
「あぁっ、ん……、んん、くう……、ぅうんっ」
突き上げがいっそう早まり、宙に浮いた足先ががくがくと揺れる。
「はぁあ……っ」
一際強く突き上げられた刹那、快感の塊が体内で破裂した。
肉壁がきつく収縮し、浪月を搾り取るように締め付ける。
「く……っ」
浪月が小さく呻き、次の瞬間、うねる秘肉の奥に迸りが叩きつけられた。
「あっ、あぁあ──……っ!」
熱い精を感じた刹那、真霧もまた絶頂の波にさらわれていた。
腹の中を濡らされる快感に全身が甘く痺れ、恍惚の涙が目尻を伝い落ちた。
くちゅくちゅと淫らな水音と啜り泣くような喘ぎが広間に響き渡る。
衣を剥ぎ取られ、褥に顔を埋めて、腰だけを高く上げた真霧の体にはいくつもの手が這い回り、胸や下腹などの感じやすいところをくすぐられていた。
それだけではない。
白く浮かぶ尻の狭間には甘い香りの油をまとった指が挿し入れられ、内壁を掻き回されている。
「あぅ……んっ」
そんなところに他人はもちろん自分の指を入れたこともない。
はじめは驚き、抵抗したが、腹側の一点を押された刹那、どっと快感が溢れ出し、くたくたと力が抜けてしまった。
指の腹でそこを押されるたびに、じゅわじゅわと快感が生まれ、柔肉が勝手に蠢いて中の指を締め付ける。
「ああっ、そこ、だめ……っ」
指を抜き差しされるたびに、卑猥な水音が立つ。
香油のせいだとわかってはいたが、まるで潤みきった女陰のようなその音は、自分が女になってしまったような錯覚を起こさせ、真霧を惑乱させる。
左右にいた男達が薄い胸の肉を揉みながら赤く腫れた胸粒を転がす。
別の男が蜜をこぼす花芯を扱き上げる。
こんなにいくつもの箇所を同時に責められてはもうだめだった。
「……あ、ぁ、あ……っ、そんなに、しない…でぇ……、あぁっ、もう……っ」
白い肢体を紅潮させ、褥に爪を立てる。
ぎゅっと閉じた瞼の裏が明滅する。
快感の奔流が体を駆け抜ける。
「んんぅ……──っ」
そして二度目の絶頂があっさりと訪れた。
指を食い締めるように媚肉がわななき、同時に脚の間の物から精が漏れる。
汗ばむ額に張り付いた黒髪を、浪月が掻き上げた。
達したばかりの体はそんな些細な刺激にも反応し、ぴくりと尻が揺れる。
「そろそろよさそうだな」
優しく指で髪を撫でられながら仰向けに体を返された。
浪月が、袴をくつろげ、己のものを取り出す。
体躯に見合った大きさのそれは、真霧のそれよりずっと太く、長く、逞しく反り返っていた。
蕩けた意識の中で、真霧はぼんやりと悟る。
────これからあれを受け入れるのだ。
ぞくりと背筋が震えた。
指だけでもあんなにも乱れてしまったのに。
(こんなに大きなものを挿れられたら……)
恐ろしいのに、どきどきと胸が高鳴っている。
脚を広げさせられ、雄々しく張り出した漲りが後孔に押し当てられる。
「ひ……っ、あ、あぁ──っ!」
肉の輪をこじ開けて、剛直が真霧を貫いた。
指とは比べものにならない圧迫感に、知らず目尻から涙があふれ出す。
けれど、苦しさよりも、熱くて硬いものに腹の中が満たされていく充足感の方が大きかった。
秘肉が歓喜し、ひくひくと波打つ。
すると埋め込まれた刀身の大きさと硬さが感じられて、真霧は陶然と吐息をこぼした。
「……あっ、は、ぁ、ん、んっ」
腰を揺すられ、狭い肉筒を押し広げられながら、だんだんと深く埋め込まれていく。
散々指で責められたところを張り出した先端で擦り上げられると、鼻にかかった甘い声が漏れる。
さらに奥深くを突かれるや否や、目の前で火花が散った。
先程の場所とはまた違う、より深くより重い愉悦。
媚肉がもっともっととねだるように蠢き出す。
それに応えて激しい抜き差しが始まった。
「ひん……っ、あっ、い、いい……っ、あぁ…っ」
腰を打ちつけられるたびに甘い官能が生まれては弾け、真霧は髪を振り乱して喘いだ。
女との交わりとはまるで違う、嵐のような悦楽だった。
雄々しく逞しいもので貫かれるのが、こんなに気持ちがいいなんて。
惑乱しながら、己を苛む男の背に縋り付いて咽び泣く。
「あぁっ、ん……、んん、くう……、ぅうんっ」
突き上げがいっそう早まり、宙に浮いた足先ががくがくと揺れる。
「はぁあ……っ」
一際強く突き上げられた刹那、快感の塊が体内で破裂した。
肉壁がきつく収縮し、浪月を搾り取るように締め付ける。
「く……っ」
浪月が小さく呻き、次の瞬間、うねる秘肉の奥に迸りが叩きつけられた。
「あっ、あぁあ──……っ!」
熱い精を感じた刹那、真霧もまた絶頂の波にさらわれていた。
腹の中を濡らされる快感に全身が甘く痺れ、恍惚の涙が目尻を伝い落ちた。
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