98 / 125
本編
ゆうちゃんの楽しい料理教室
しおりを挟む
「そういえば、忘れてたけど。ゆうちゃんはデザートの準備ができるんだよね」
「そうですね」
「じゃあ、プリンのクリームのせよろしく」
「任せてください……出来ましたよ」
「早いね、見せて」
お皿の上にはプリンと小石サイズのクリームがあった。
「ひどくこざっぱりしてる…ちょっと、ゆうちゃん!」
「全然、写真とも教えたのとも違うような、というか全然できてへんと思わへんか」
「だって、サクラさんが写真とは多少違っても問題ないし、なんだったら減らすぐらいが言いていうから」
「あいつ……そんなことを。とりあえず、全然できてないよ」
「ええ、もうこれでなかなかなクオリティーだと思ってメイちゃん呼んじゃいましたよ」
「とっ、とりあえずクリームの量だけでも適量をすぐに出せるようにするんだ」
「できるんですか」
「いいからするんだ」
一方、メイは
ピロン。
SNSのメッセージを受信した音がながれる。
「あっ、ゆうさんからだ」
〈ゆうちゃんへ
かわいいプリンアラモードができました。食べにおいで、これを食べなくてもいいからおいで
P.S.
来ないと食べちゃうぞ〉
「行かないとゆうさんすねるだろうな」
添付画像を開く。
「まさか、これがプリンアラモードじゃないよね。なんか書いてあるけど、わたしは認めないぞ」
そうこうしているとカフェについた。
「あっ、いらっしゃーい。今から作るから座って待っててね」
「あっ、はい」
さて、厨房では
「先輩来ましたよ。どうしましょう」
「とりあえず俺があとでフルーツを盛るからクリームをのせて」
「それぐらいなら大丈夫そうです」
ブスッ
「ぎゃあああ!目がぁぁぁ!」
「すいませんクリームが暴発してしまいました。今、拭き取りますから」
ブスリ
「ポピー!目がぁぁぁ目がぁぁぁ!」
先輩が負傷した今クリームを盛るしか私にはできない。
「お待たせしましたプリンアラモードでございます」
「……落ち着きがあるシンプルなプリンアラモードですね」
「さすがメイちゃん、スイーツ見る目あるね」
「ただの、プリンの生クリーム掛けですよねこれ」
「なにか?」
「えーっと……その……」
「なにか?」
「いえ、いただきます」
「美味しです…」
…
「先輩先輩!やりましたよ、おいしいいただきましたよ」
「とりあえず、ふきんとって」
「ああー」
「そうですね」
「じゃあ、プリンのクリームのせよろしく」
「任せてください……出来ましたよ」
「早いね、見せて」
お皿の上にはプリンと小石サイズのクリームがあった。
「ひどくこざっぱりしてる…ちょっと、ゆうちゃん!」
「全然、写真とも教えたのとも違うような、というか全然できてへんと思わへんか」
「だって、サクラさんが写真とは多少違っても問題ないし、なんだったら減らすぐらいが言いていうから」
「あいつ……そんなことを。とりあえず、全然できてないよ」
「ええ、もうこれでなかなかなクオリティーだと思ってメイちゃん呼んじゃいましたよ」
「とっ、とりあえずクリームの量だけでも適量をすぐに出せるようにするんだ」
「できるんですか」
「いいからするんだ」
一方、メイは
ピロン。
SNSのメッセージを受信した音がながれる。
「あっ、ゆうさんからだ」
〈ゆうちゃんへ
かわいいプリンアラモードができました。食べにおいで、これを食べなくてもいいからおいで
P.S.
来ないと食べちゃうぞ〉
「行かないとゆうさんすねるだろうな」
添付画像を開く。
「まさか、これがプリンアラモードじゃないよね。なんか書いてあるけど、わたしは認めないぞ」
そうこうしているとカフェについた。
「あっ、いらっしゃーい。今から作るから座って待っててね」
「あっ、はい」
さて、厨房では
「先輩来ましたよ。どうしましょう」
「とりあえず俺があとでフルーツを盛るからクリームをのせて」
「それぐらいなら大丈夫そうです」
ブスッ
「ぎゃあああ!目がぁぁぁ!」
「すいませんクリームが暴発してしまいました。今、拭き取りますから」
ブスリ
「ポピー!目がぁぁぁ目がぁぁぁ!」
先輩が負傷した今クリームを盛るしか私にはできない。
「お待たせしましたプリンアラモードでございます」
「……落ち着きがあるシンプルなプリンアラモードですね」
「さすがメイちゃん、スイーツ見る目あるね」
「ただの、プリンの生クリーム掛けですよねこれ」
「なにか?」
「えーっと……その……」
「なにか?」
「いえ、いただきます」
「美味しです…」
…
「先輩先輩!やりましたよ、おいしいいただきましたよ」
「とりあえず、ふきんとって」
「ああー」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
乙男女じぇねれーしょん
ムラハチ
青春
見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。
小説家になろうは現在休止中。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
機械娘の機ぐるみを着せないで!
ジャン・幸田
青春
二十世紀末のOVA(オリジナルビデオアニメ)作品の「ガーディアンガールズ」に憧れていたアラフィフ親父はとんでもない事をしでかした! その作品に登場するパワードスーツを本当に開発してしまった!
そのスーツを娘ばかりでなく友人にも着せ始めた! そのとき、トラブルの幕が上がるのであった。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
アルファちゃんと秘密の海岸 第1話 根も葉もない話
たいら一番
青春
少女ミチと、謎の少女アルファちゃん達の徒然なるお喋り。7000字程度の短いストーリーなので、暇な時に、暇つぶし、話しのタネになるかも。女の子たちがあーだこーだ話してるだけ。
アナタはイケメン達に囲まれた生活を望みますか? ▶はい いいえ
山法師
青春
私立紅蘭(こうらん)高校二年生の如月結華(きさらぎゆいか)。その結華の親友二人に、最近恋人が出来たらしい。恋人が出来たのは喜ばしいと思う。だが自分は、恋人──彼氏どころか、小中高とここまでずっと、恋愛といったものとは縁遠い生活を送っている。悲しい。そんなことを思っていた結華は、家の近所に恋愛成就の神社があることを思い出す。どうせ何もならないだろうと思いながらも、結華はそこにお参りをして、彼氏が欲しいと願った。そして、奇妙な夢を見る。
結華は、起きても鮮明に覚えている意味不明な内容のその夢を不思議に思いながらも、まあ夢だし、で、片付けようとした。
が、次の日から、結華の周りで次々と妙なことが起こり始めたのだった──
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる