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第五章 明石
第8話 寂しさ
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「あ、あの」
「何故こんな所にいる」
いけない、怒られてしまう。ヒメコは慌てた。
「トモが飛び出したのを追いかけて。あ、シマがお産で、だからシンペイがお産婆さんを迎えに行った所で。それでトモがそれを追いかけて。私も追いかけたのですが、あの子、足が速くて。だから。でも」
慌てて言葉がまとまらない。コシロ兄はポンとヒメコの頭の上に手を置いた。
「いい。大体わかった。それで、トモはどっちに行った?」
「あちらの大きな銀杏の木の辺りまでは見えたのですが」
「そうか、とりあえず乗れ」
コシロ兄がそう言ってヒメコを馬の上に引っ張りあげる。
「あ、でも、私でなくて、お産婆さんを乗せていただけたら」
そう言った時、
「ちちうえー」
トモの声がして、銀杏の木の辺りでトモが大きく手を振ってピョンピョン跳ねているのが見えた。その後ろからシンペイとお産婆さんらしき女性が駆けてくる。ヒメコは馬から下ろされた。
「トモ!」
駆け寄ってトモを抱き留めようとしたが、トモはヒメコを通り過ぎて江間の館へ向かおうとする。その襟首が掴まれ、持ち上げられた。
「この慌て者!お前が先に行ってもしょんないら。お産婆さんが先だ。お前はここで大人しくしてろ」
トモはコシロ兄に吊るされて馬の鞍に乗せられた。
「俺が迎えに行ったんだい!俺の手柄だぞ!横取りすんない!」
コシロ兄は苦笑した。
「この負けず嫌いめ。でも確かにそうだな。では褒美に遊んでやろう。鞍の上にどれだけ長く立っていられるか試してやる。十数えるまで立ってられるか?」
言ってコシロ兄はトモを鞍の上に立たせてゆっくりと手を放した。トモは鞍の上で両腕を大きく広げ、平衡を保とうとしている。ヒメコはハラハラしながらも、コシロ兄が居てくれるから大丈夫だろうと横を駆け行くシンペイとお産婆さんに目を送った。
「ははうえー、すごいでしょ。ほら見てー」
声をかけられたヒメコが振り返ったら、トモは片足立ちをして鞍から落ちかけた所だった。
「危ない!」
駆け付けようとしたヒメコの前で、トモは馬の横腹を蹴り飛ばしてコロリと地面に転がり、そのまま綺麗に一回転して何事もなかったように立ち上がった。
「ね、すごいでしょ?タンポの真似したんだよ」
思い出す。幼い頃のヒメコが伊豆北条の館で朝早くに目覚めたら、コシロ兄や五郎が林の中で修行をしていた光景。武士の子はこうやって遊びの中で鍛えていくのだなと改めて思う。
「おい、戻るぞ」
声をかけられ、馬を引くコシロ兄の後を追う。でもシンペイがシマを支え、敷地内の館の隣の小屋に入って行くのが見え、慌ててそちらを追いかけて小屋の中に飛び込んだ。
「何かお手伝いします!」
「じゃあ、取り敢えずお湯をたくさん沸かしといてくれろ」
「はい!」
襷をかけて湯巻きを纏う。その時、わらわらと女衆が沢山入ってきた。
「おシマちゃん、産気付いたんだって?初産なのに意外に早かったねぇ」
近所の女衆だろうか。ヒメコがオタオタしていると、中の一人がヒメコに気付いた。
「あら、江間のお方様かね?いやぁ、噂には聞いてたけど大層な美人さんずら。やっぱお方様ってのは品が違うんだねぇ」
「あ、あの、何かお手伝いを」
おずおずと申し出たら、いやいやと手を振られた。
「とんでもねぇずら。お方様のお手を汚すなんて、そんなこと知られたら、わしら皆、百叩きの刑だら」
「百叩きだなんてそんなこと、一体誰が」
「だって北条に下働きで入ってた子は、お方様のお着物をうっかり地べたに落としちまって百叩きされたとか聞いたよ」
「そんな」
私はそんなことしません、と言いかけてヒメコは口を押さえた。義理の姑にあたるのだ。何も言えず、項垂れて館に戻ると行李の中を漁る。内の何枚かを手に取り立ち上がった。小屋に戻る。
「これ、赤さんの産着に使って下さい。お古ですが、まだきれいなので」
女衆が一斉に後ずさる。
「いや、それは綺麗過ぎるずら。うちらの子のお古持って来てるから、どうか勘弁してくれろ」
「でも、シマさんの初めてのお子なのでしょう?初めてのお子の初めての一枚くらい、お祝いがわりに受け取っていただけたら嬉しいのですが」
ヒメコはそう言って半ば無理やり一枚を受け取って貰う。それからそっと小屋の外に出た。外ではシンペイがウロウロと歩き回っていた。やがて聞こえる赤子の泣き声。皆の歓声が上がる。そして一人の女性が飛び出して来た。
「シンペイさん、おめでとう!元気な女の子だったよ。良かったね。あんたら、女の子がいいって話してたもんねぇ」
途端にシンペイがその場に腰を下ろし、オイオイと泣き始めた。
「あれ、シンペイさんは顔に似合わず泣き上戸なんだねぇ」
呆れたように笑った女衆の一人が小屋の中に向かって声を張り上げる。
「おシマちゃん、もう少し頑張りなね。ややこは元気だからさ。シンペイさんはここで男泣きしてるよ。早く元気な顔を見せてやりな!」
元気に泣いてる赤子の声とシンペイの泣き声と女衆の笑い声と。賑やかな中をヒメコは安堵して館へと戻った。
館ではコシロ兄がトモと遊んでいた。
「あ、ごめんなさい!」
行李の蓋も開けたまま、食事の用意もせず放りっぱなしだった。
「あら、お帰りなさい」
母の声がして振り返れば、母が握り飯を大皿に盛って現れた。
「シマちゃんがお産だったのでしょう?代わりに握っておいたわ。さ、どうぞ。余ったらシマちゃんの所の皆に持って行くから早く取ってちょうだい。ほら、早く」
急かされて、コシロ兄とトモと一緒に手を伸ばす。
「それで無事に産まれたの?」
「はい、女の子だそうです。シンペイが泣いてました」
「そう、良かったこと。父親にとって女の子は特別だからね。殿もそうだったわ。ヒミカ、貴女も早く女の子を産んでおあげなさい」
言って、母は握り飯の皿を持って出て行った。
「義母上は江間に来てお元気になられたようだ。良かったな」
言われて気付く。
「そう言われるとそうですね。今、気付きました」
コシロ兄は苦笑した。
「お前が江間に行くと言い出したのは、お義母上のことを考えてではなかったのか?」
「いえ、特にそういう訳では。他の御家人の方々の妻室は領土にいると聞いたので、私もそろそろそうした方がいいのかと何となく思って」
するとコシロ兄は微妙な顔をした。
「何となく、か。ま、いい。確かにいつかは此方に連れてこねばと俺も思っていた所だった。だが江間は小さい。北条の一部のようなものだから、俺が父に歯向かいでもしない限り攻め込まれることはないだろう。また俺が留守の間の領内の雑事は家司の河越重時に任せている。俺は殆と鎌倉で将軍家のお側にいるからな。だからお前は別に江間にいなくても構わないんだが」
「え、じゃあ、もしかして鎌倉に戻ってもいいのですか?」
「戻りたいのか?」
「はい!」
ヒメコは大きく頷いた。 それから慌てて首を横に振る。
「あ、あの、でも江間が嫌いなわけではありません!大好きです。シンペイもシマも優しくて楽しいし。ただ殿がいらっしゃらないから」
そこで、はたと言葉が止まる。
「いないから、何だ?」
「え?」
寂しいのだと言ったら怒られるだろうか、それとも呆れられるだろうか。
「俺がいないから、つい羽目を外して外に出てしまうって?」
からかうように言われ、咄嗟に左手が上がるが、その手がサッと押さえられた。
「違います。殿が居ないから、トモもつまらないのかイタズラが激しいし、それより何より、私は殿がいないと寂しいのです」
勢いに乗ってつい言ってしまってから恥ずかしくなって口を押さえる。
コシロ兄はフッと笑った。手が伸びてくる。ヒメコの耳朶が軽く摘まれ、揺らされた。
「まったく。お前は目を離すと何をしでかすかわからない。江間の北の方として、大人しく館の内に籠っていると思っていたら、あんな所まで飛び出して来て大っぴらに姿を晒してるのだから。本当におちおち鎌倉にも行ってられない」
「御免なさい」
俯いたヒメコのおとがいがコシロ兄の指によって持ち上げられた。
「分かった。鎌倉に戻す。だが鎌倉に戻っても、迂闊に外に出るんじゃないぞ。もう女官じゃないんだからな」
「はい」
大人しく頷いたらコシロ兄は口の端を上げた。
「そうだな。父親にとって娘は特別なのだろう?では鎌倉に戻ったら、次は女の子を産んでくれるか?」
「はい!頑張ります。でも」
「でも?」
「男の子だったら御免なさい」
コシロ兄が笑った。
「分かってる」
「何故こんな所にいる」
いけない、怒られてしまう。ヒメコは慌てた。
「トモが飛び出したのを追いかけて。あ、シマがお産で、だからシンペイがお産婆さんを迎えに行った所で。それでトモがそれを追いかけて。私も追いかけたのですが、あの子、足が速くて。だから。でも」
慌てて言葉がまとまらない。コシロ兄はポンとヒメコの頭の上に手を置いた。
「いい。大体わかった。それで、トモはどっちに行った?」
「あちらの大きな銀杏の木の辺りまでは見えたのですが」
「そうか、とりあえず乗れ」
コシロ兄がそう言ってヒメコを馬の上に引っ張りあげる。
「あ、でも、私でなくて、お産婆さんを乗せていただけたら」
そう言った時、
「ちちうえー」
トモの声がして、銀杏の木の辺りでトモが大きく手を振ってピョンピョン跳ねているのが見えた。その後ろからシンペイとお産婆さんらしき女性が駆けてくる。ヒメコは馬から下ろされた。
「トモ!」
駆け寄ってトモを抱き留めようとしたが、トモはヒメコを通り過ぎて江間の館へ向かおうとする。その襟首が掴まれ、持ち上げられた。
「この慌て者!お前が先に行ってもしょんないら。お産婆さんが先だ。お前はここで大人しくしてろ」
トモはコシロ兄に吊るされて馬の鞍に乗せられた。
「俺が迎えに行ったんだい!俺の手柄だぞ!横取りすんない!」
コシロ兄は苦笑した。
「この負けず嫌いめ。でも確かにそうだな。では褒美に遊んでやろう。鞍の上にどれだけ長く立っていられるか試してやる。十数えるまで立ってられるか?」
言ってコシロ兄はトモを鞍の上に立たせてゆっくりと手を放した。トモは鞍の上で両腕を大きく広げ、平衡を保とうとしている。ヒメコはハラハラしながらも、コシロ兄が居てくれるから大丈夫だろうと横を駆け行くシンペイとお産婆さんに目を送った。
「ははうえー、すごいでしょ。ほら見てー」
声をかけられたヒメコが振り返ったら、トモは片足立ちをして鞍から落ちかけた所だった。
「危ない!」
駆け付けようとしたヒメコの前で、トモは馬の横腹を蹴り飛ばしてコロリと地面に転がり、そのまま綺麗に一回転して何事もなかったように立ち上がった。
「ね、すごいでしょ?タンポの真似したんだよ」
思い出す。幼い頃のヒメコが伊豆北条の館で朝早くに目覚めたら、コシロ兄や五郎が林の中で修行をしていた光景。武士の子はこうやって遊びの中で鍛えていくのだなと改めて思う。
「おい、戻るぞ」
声をかけられ、馬を引くコシロ兄の後を追う。でもシンペイがシマを支え、敷地内の館の隣の小屋に入って行くのが見え、慌ててそちらを追いかけて小屋の中に飛び込んだ。
「何かお手伝いします!」
「じゃあ、取り敢えずお湯をたくさん沸かしといてくれろ」
「はい!」
襷をかけて湯巻きを纏う。その時、わらわらと女衆が沢山入ってきた。
「おシマちゃん、産気付いたんだって?初産なのに意外に早かったねぇ」
近所の女衆だろうか。ヒメコがオタオタしていると、中の一人がヒメコに気付いた。
「あら、江間のお方様かね?いやぁ、噂には聞いてたけど大層な美人さんずら。やっぱお方様ってのは品が違うんだねぇ」
「あ、あの、何かお手伝いを」
おずおずと申し出たら、いやいやと手を振られた。
「とんでもねぇずら。お方様のお手を汚すなんて、そんなこと知られたら、わしら皆、百叩きの刑だら」
「百叩きだなんてそんなこと、一体誰が」
「だって北条に下働きで入ってた子は、お方様のお着物をうっかり地べたに落としちまって百叩きされたとか聞いたよ」
「そんな」
私はそんなことしません、と言いかけてヒメコは口を押さえた。義理の姑にあたるのだ。何も言えず、項垂れて館に戻ると行李の中を漁る。内の何枚かを手に取り立ち上がった。小屋に戻る。
「これ、赤さんの産着に使って下さい。お古ですが、まだきれいなので」
女衆が一斉に後ずさる。
「いや、それは綺麗過ぎるずら。うちらの子のお古持って来てるから、どうか勘弁してくれろ」
「でも、シマさんの初めてのお子なのでしょう?初めてのお子の初めての一枚くらい、お祝いがわりに受け取っていただけたら嬉しいのですが」
ヒメコはそう言って半ば無理やり一枚を受け取って貰う。それからそっと小屋の外に出た。外ではシンペイがウロウロと歩き回っていた。やがて聞こえる赤子の泣き声。皆の歓声が上がる。そして一人の女性が飛び出して来た。
「シンペイさん、おめでとう!元気な女の子だったよ。良かったね。あんたら、女の子がいいって話してたもんねぇ」
途端にシンペイがその場に腰を下ろし、オイオイと泣き始めた。
「あれ、シンペイさんは顔に似合わず泣き上戸なんだねぇ」
呆れたように笑った女衆の一人が小屋の中に向かって声を張り上げる。
「おシマちゃん、もう少し頑張りなね。ややこは元気だからさ。シンペイさんはここで男泣きしてるよ。早く元気な顔を見せてやりな!」
元気に泣いてる赤子の声とシンペイの泣き声と女衆の笑い声と。賑やかな中をヒメコは安堵して館へと戻った。
館ではコシロ兄がトモと遊んでいた。
「あ、ごめんなさい!」
行李の蓋も開けたまま、食事の用意もせず放りっぱなしだった。
「あら、お帰りなさい」
母の声がして振り返れば、母が握り飯を大皿に盛って現れた。
「シマちゃんがお産だったのでしょう?代わりに握っておいたわ。さ、どうぞ。余ったらシマちゃんの所の皆に持って行くから早く取ってちょうだい。ほら、早く」
急かされて、コシロ兄とトモと一緒に手を伸ばす。
「それで無事に産まれたの?」
「はい、女の子だそうです。シンペイが泣いてました」
「そう、良かったこと。父親にとって女の子は特別だからね。殿もそうだったわ。ヒミカ、貴女も早く女の子を産んでおあげなさい」
言って、母は握り飯の皿を持って出て行った。
「義母上は江間に来てお元気になられたようだ。良かったな」
言われて気付く。
「そう言われるとそうですね。今、気付きました」
コシロ兄は苦笑した。
「お前が江間に行くと言い出したのは、お義母上のことを考えてではなかったのか?」
「いえ、特にそういう訳では。他の御家人の方々の妻室は領土にいると聞いたので、私もそろそろそうした方がいいのかと何となく思って」
するとコシロ兄は微妙な顔をした。
「何となく、か。ま、いい。確かにいつかは此方に連れてこねばと俺も思っていた所だった。だが江間は小さい。北条の一部のようなものだから、俺が父に歯向かいでもしない限り攻め込まれることはないだろう。また俺が留守の間の領内の雑事は家司の河越重時に任せている。俺は殆と鎌倉で将軍家のお側にいるからな。だからお前は別に江間にいなくても構わないんだが」
「え、じゃあ、もしかして鎌倉に戻ってもいいのですか?」
「戻りたいのか?」
「はい!」
ヒメコは大きく頷いた。 それから慌てて首を横に振る。
「あ、あの、でも江間が嫌いなわけではありません!大好きです。シンペイもシマも優しくて楽しいし。ただ殿がいらっしゃらないから」
そこで、はたと言葉が止まる。
「いないから、何だ?」
「え?」
寂しいのだと言ったら怒られるだろうか、それとも呆れられるだろうか。
「俺がいないから、つい羽目を外して外に出てしまうって?」
からかうように言われ、咄嗟に左手が上がるが、その手がサッと押さえられた。
「違います。殿が居ないから、トモもつまらないのかイタズラが激しいし、それより何より、私は殿がいないと寂しいのです」
勢いに乗ってつい言ってしまってから恥ずかしくなって口を押さえる。
コシロ兄はフッと笑った。手が伸びてくる。ヒメコの耳朶が軽く摘まれ、揺らされた。
「まったく。お前は目を離すと何をしでかすかわからない。江間の北の方として、大人しく館の内に籠っていると思っていたら、あんな所まで飛び出して来て大っぴらに姿を晒してるのだから。本当におちおち鎌倉にも行ってられない」
「御免なさい」
俯いたヒメコのおとがいがコシロ兄の指によって持ち上げられた。
「分かった。鎌倉に戻す。だが鎌倉に戻っても、迂闊に外に出るんじゃないぞ。もう女官じゃないんだからな」
「はい」
大人しく頷いたらコシロ兄は口の端を上げた。
「そうだな。父親にとって娘は特別なのだろう?では鎌倉に戻ったら、次は女の子を産んでくれるか?」
「はい!頑張ります。でも」
「でも?」
「男の子だったら御免なさい」
コシロ兄が笑った。
「分かってる」
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