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第3章 鎌倉の石
第13話 裸弁天
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「やはり馬は可愛いわね」
そう言ってアサ姫はユキの栗色のたてがみを優しく梳いた。
「そうよ。中でもユキは一番可愛いのよ」
八幡姫が鼻高々に言う。そんな八幡姫に微笑むアサ姫だけど、どこか元気がない。
「お具合でも悪いのですか?ここは陽射しが強いですし、中に戻りましょう」
そう声をかけるが、アサ姫は浮かない顔のまま照りつける日を挑むように見返す。
「目を傷めてしまいます。さ、こちらへ」
日陰にに腰をかけさせ水を差し出す。それを飲み終わって息をついたアサ姫は
「あーあ、伊豆に戻りたい」
そう零した。泣き言なんて珍しいのでよくよく尋ねたら、早く嫡男を産めと言われていることを教えてくれた。
「御所さまにですか?」
「いいえ、父に。早くしないと他に妾を持たれるぞ。その女が男児を産んだらお前はもう御台さまではなくなるぞ、と会うたびにそう脅すのよ」
「まぁ、そんな酷いことを」
ややこは天からの授かり物。人の思い通りになるものではない。それを自らでは産むことの出来ない男性が実の娘にそんなことを言うなんて。
ヒメコはアサ姫の手を掴むと引っ張った。
「出掛けましょう」
「え?」
アサ姫が驚いた顔でヒメコを見る。それから笑って言った。
「中に戻りましょうって言ったばかりなのにどこへ行くの?」
「外です」
「もう外に出てるじゃない」
「いいえ、御所の外です。気晴らしにお散歩しましょう」
八幡姫に手を差し伸べる。
「さ、姫さまもご一緒に。お天気が良いからお出かけしますよ」
笑顔になった八幡姫を見てアサ姫も微笑んだ。
「そうね、少し出掛けるくらい良いわよね」
部屋に居た侍女に笠を持って来させる。さて抜け出そうとした時、
「じゃあ、俺が連れてってあげるよ」
顔を出したのは五郎だった。
「五郎、あなた名越に居た筈じゃないの?」
「小御所が出来たって聞いたから遊びに来たんだ。出掛けるなら俺が案内と警護をするよ」
言って先頭に立つ。既に御所の門を警護する者には顔を知られているようで、平然とした顔で挨拶して通り過ぎる。
「その分なら鎌倉の町にも随分慣れてそうね」
「うん、目を瞑ってたってどこでも案内出来るよ」
「わーい、五郎と海ー」
嬉しそうな八幡の手を引いて歩く五郎の後をアサ姫と付いて行く。
「随分道が広がりましたね」
最初に鎌倉に来た時には細道ばかりだったのに、暫く籠っている間に町はかなり整備され発展していた。
五郎が通りの向こうを指さす。
「御所の前の大通りを渡ってすぐのあの区画が御家人達の居住区。角っこの辺りは小四郎兄や佐々木の三郎兄、姫姉ちゃんのお父君の屋敷だって聞いたよ」
「え、父上の屋敷?」
「良かったね、御所のすぐ近くで」
ええと頷きつつ、コシロ兄の屋敷も近くなのだと、ついキョロキョロしてしまう。
「小四郎兄はほぼ御所に詰めてて帰ってなさそうだよ」
「あの子は夜は殿の寝所を守る役についてるし、昼は昼で殿と父にこき使われてるみたいね」
あの子。元服して屋敷も構えてるのに、アサ姫にとってはコシロ兄はやっぱり可愛い弟なのだと微笑ましく思う。
御所の所に朝の膳を運ぶ時にも夕の膳を運ぶ時にも姿こそ見えないけれどコシロ兄は常に側に控えているようで、たまに御所が声をかけて用を頼んでいた。
また近く合戦があるという噂は耳にしている。ちゃんと休めているんだろうか。
五郎が、ほらと声をあげた。
「この小径は賑やかだろ?市場になってて色んな物が売られてるんだよ」
確かにその狭い小径には人通りも多く、ずらっと軒が並んでいて様々な品が広げられている。
「この道をずっと行ったら海だよ」
立ち並ぶ店の間を抜けながらずっと歩いて行ったら、道が急に開けて大きく斜めに折れ曲がった。ヒメコは足を留めた。
水のせせらぎの音が聴こえたのだ。
「姫姉ちゃん、海はまだ先だよ」
五郎に言われるが、どうにも立ち去り難い。
「少しだけ寄り道してもいい?」
道を逸れ、水音音のする方へ足を向ける。そこには小さな祠があった。古くて小さいながらも近隣の人が手入れをしているのか、とても清浄な気を持った祠だった。そっと手を合わせてからせせらぎの音を追って裏に回る。
と、その奥にサラサラと美しく流れる小川があった。小さいけれど清らな流れ。ヒメコは草履を脱いでその小川に足を踏み入れた。冷たい水が踝を撫でくすぐって川下に向かっていく。
「皆も足を浸しませんか?気持ちがいいですよ」
皆を誘い入れる。まず五郎がバシャンと入り、八幡姫が五郎に手を取られて小川に足を浸した。
「きゃあ、つめたい。気持ちいい。母さまも早く早く」
八幡姫に急かされ、アサ姫も草履を脱いで小川に足を踏み入れた。
「本当。冷たくてくすぐったくて心地いいわ。小川に入るなんて久しぶりよ。ああ、嬉しい」
久しぶりのすっきりした美しい笑顔にヒメコも嬉しくなる。
「では、祓いをいたしましょう」
「ハライ?それ美味しいの?」
あどけない八幡の問いに笑顔を返しながら答える。
「祓いとは体に付いてしまった不安や心配などの穢れを、埃を落とすようにこうやってパンパンと払い落とすことですよ」
そう言って、自分の肩や腕を払って見せる。
皆、真似をして身体中をパンパン払って笑顔になった。次に、ヒメコは懐から人型の白い紙を取り出して一枚ずつ渡した。
「これに息を吹きかけて、心の中にある心配や不安、迷いをこの人形に移して水に流せば祓いはおしまいです。帰ったら美味しいお饅頭を頂きましょうね」
ブーッ
凄い音に振り返れば、アサ姫が盛大に紙に息を吹き付けた為に紙がブルブルと震えて出た音だった。五郎が噴き出し、八幡姫もアサ姫自身も大笑いする。それから皆でそっと川に白い人形を流した。
「これでお祓いは終わり?」
問われて、ええとヒメコが頷いた時、地元の女達だろうか。先程から視線は感じていたが、こちらの用が終わったとみたようで声をかけてきた。
「あんた、巫女さんかい?」
ヒメコが、ええと頷くと、内の一人がへえ、と首を頷かせて言った。
「てっきりお礼詣りと思ってたんだけど違うみたいだから、悪いけど見物させて貰ってたんだよ」
「お礼詣り?」
「ああ。ここに祀られてる弁天さまは女に幸せをもたらしてくれる裸弁天さまだからね。ここらの女は昔から皆、ここに参って願い事してるのさ」
へえ、と相槌を打ったアサ姫に、女は祠に顔を向けて親切に教えてくれた。
「ほら、祠の後ろに大きな岩が二つあったろ?あの背の高い尖った方を毎日拝むと雷のような丈夫な子を。丸い方を拝むと仏様のような徳の高い子を授けて下さるって言われてるよ」
アサ姫が息を呑むのがわかった。アサ姫は女達に礼を言うと、祠の裏に回って懇ろに掌を合わせた。
そう言ってアサ姫はユキの栗色のたてがみを優しく梳いた。
「そうよ。中でもユキは一番可愛いのよ」
八幡姫が鼻高々に言う。そんな八幡姫に微笑むアサ姫だけど、どこか元気がない。
「お具合でも悪いのですか?ここは陽射しが強いですし、中に戻りましょう」
そう声をかけるが、アサ姫は浮かない顔のまま照りつける日を挑むように見返す。
「目を傷めてしまいます。さ、こちらへ」
日陰にに腰をかけさせ水を差し出す。それを飲み終わって息をついたアサ姫は
「あーあ、伊豆に戻りたい」
そう零した。泣き言なんて珍しいのでよくよく尋ねたら、早く嫡男を産めと言われていることを教えてくれた。
「御所さまにですか?」
「いいえ、父に。早くしないと他に妾を持たれるぞ。その女が男児を産んだらお前はもう御台さまではなくなるぞ、と会うたびにそう脅すのよ」
「まぁ、そんな酷いことを」
ややこは天からの授かり物。人の思い通りになるものではない。それを自らでは産むことの出来ない男性が実の娘にそんなことを言うなんて。
ヒメコはアサ姫の手を掴むと引っ張った。
「出掛けましょう」
「え?」
アサ姫が驚いた顔でヒメコを見る。それから笑って言った。
「中に戻りましょうって言ったばかりなのにどこへ行くの?」
「外です」
「もう外に出てるじゃない」
「いいえ、御所の外です。気晴らしにお散歩しましょう」
八幡姫に手を差し伸べる。
「さ、姫さまもご一緒に。お天気が良いからお出かけしますよ」
笑顔になった八幡姫を見てアサ姫も微笑んだ。
「そうね、少し出掛けるくらい良いわよね」
部屋に居た侍女に笠を持って来させる。さて抜け出そうとした時、
「じゃあ、俺が連れてってあげるよ」
顔を出したのは五郎だった。
「五郎、あなた名越に居た筈じゃないの?」
「小御所が出来たって聞いたから遊びに来たんだ。出掛けるなら俺が案内と警護をするよ」
言って先頭に立つ。既に御所の門を警護する者には顔を知られているようで、平然とした顔で挨拶して通り過ぎる。
「その分なら鎌倉の町にも随分慣れてそうね」
「うん、目を瞑ってたってどこでも案内出来るよ」
「わーい、五郎と海ー」
嬉しそうな八幡の手を引いて歩く五郎の後をアサ姫と付いて行く。
「随分道が広がりましたね」
最初に鎌倉に来た時には細道ばかりだったのに、暫く籠っている間に町はかなり整備され発展していた。
五郎が通りの向こうを指さす。
「御所の前の大通りを渡ってすぐのあの区画が御家人達の居住区。角っこの辺りは小四郎兄や佐々木の三郎兄、姫姉ちゃんのお父君の屋敷だって聞いたよ」
「え、父上の屋敷?」
「良かったね、御所のすぐ近くで」
ええと頷きつつ、コシロ兄の屋敷も近くなのだと、ついキョロキョロしてしまう。
「小四郎兄はほぼ御所に詰めてて帰ってなさそうだよ」
「あの子は夜は殿の寝所を守る役についてるし、昼は昼で殿と父にこき使われてるみたいね」
あの子。元服して屋敷も構えてるのに、アサ姫にとってはコシロ兄はやっぱり可愛い弟なのだと微笑ましく思う。
御所の所に朝の膳を運ぶ時にも夕の膳を運ぶ時にも姿こそ見えないけれどコシロ兄は常に側に控えているようで、たまに御所が声をかけて用を頼んでいた。
また近く合戦があるという噂は耳にしている。ちゃんと休めているんだろうか。
五郎が、ほらと声をあげた。
「この小径は賑やかだろ?市場になってて色んな物が売られてるんだよ」
確かにその狭い小径には人通りも多く、ずらっと軒が並んでいて様々な品が広げられている。
「この道をずっと行ったら海だよ」
立ち並ぶ店の間を抜けながらずっと歩いて行ったら、道が急に開けて大きく斜めに折れ曲がった。ヒメコは足を留めた。
水のせせらぎの音が聴こえたのだ。
「姫姉ちゃん、海はまだ先だよ」
五郎に言われるが、どうにも立ち去り難い。
「少しだけ寄り道してもいい?」
道を逸れ、水音音のする方へ足を向ける。そこには小さな祠があった。古くて小さいながらも近隣の人が手入れをしているのか、とても清浄な気を持った祠だった。そっと手を合わせてからせせらぎの音を追って裏に回る。
と、その奥にサラサラと美しく流れる小川があった。小さいけれど清らな流れ。ヒメコは草履を脱いでその小川に足を踏み入れた。冷たい水が踝を撫でくすぐって川下に向かっていく。
「皆も足を浸しませんか?気持ちがいいですよ」
皆を誘い入れる。まず五郎がバシャンと入り、八幡姫が五郎に手を取られて小川に足を浸した。
「きゃあ、つめたい。気持ちいい。母さまも早く早く」
八幡姫に急かされ、アサ姫も草履を脱いで小川に足を踏み入れた。
「本当。冷たくてくすぐったくて心地いいわ。小川に入るなんて久しぶりよ。ああ、嬉しい」
久しぶりのすっきりした美しい笑顔にヒメコも嬉しくなる。
「では、祓いをいたしましょう」
「ハライ?それ美味しいの?」
あどけない八幡の問いに笑顔を返しながら答える。
「祓いとは体に付いてしまった不安や心配などの穢れを、埃を落とすようにこうやってパンパンと払い落とすことですよ」
そう言って、自分の肩や腕を払って見せる。
皆、真似をして身体中をパンパン払って笑顔になった。次に、ヒメコは懐から人型の白い紙を取り出して一枚ずつ渡した。
「これに息を吹きかけて、心の中にある心配や不安、迷いをこの人形に移して水に流せば祓いはおしまいです。帰ったら美味しいお饅頭を頂きましょうね」
ブーッ
凄い音に振り返れば、アサ姫が盛大に紙に息を吹き付けた為に紙がブルブルと震えて出た音だった。五郎が噴き出し、八幡姫もアサ姫自身も大笑いする。それから皆でそっと川に白い人形を流した。
「これでお祓いは終わり?」
問われて、ええとヒメコが頷いた時、地元の女達だろうか。先程から視線は感じていたが、こちらの用が終わったとみたようで声をかけてきた。
「あんた、巫女さんかい?」
ヒメコが、ええと頷くと、内の一人がへえ、と首を頷かせて言った。
「てっきりお礼詣りと思ってたんだけど違うみたいだから、悪いけど見物させて貰ってたんだよ」
「お礼詣り?」
「ああ。ここに祀られてる弁天さまは女に幸せをもたらしてくれる裸弁天さまだからね。ここらの女は昔から皆、ここに参って願い事してるのさ」
へえ、と相槌を打ったアサ姫に、女は祠に顔を向けて親切に教えてくれた。
「ほら、祠の後ろに大きな岩が二つあったろ?あの背の高い尖った方を毎日拝むと雷のような丈夫な子を。丸い方を拝むと仏様のような徳の高い子を授けて下さるって言われてるよ」
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