義時という父 姫の前という母
「これからじゃないか。母の想いを無駄にする気か。消えた命らにどう償いをするつもりだ」
胸倉を掴んでそう言ってやりたい。なのに父は死にかけてる。
「姫の前」の番外完結編。姫の前の産んだ北条義時の三男、北条重時のボヤき。
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ついつい涙ぐんでしまいました。「姫の前」の番外編、どれもしみじみと切ないです…(涙)本格的な時代物にコメディ、風景描写に心理描写にと全方位に筆力がおありで感嘆するばかりなんですが、男性の造形が特に魅力的で好きです。
苦悩を抱えながらも瑞々しく清潔で、凛々しい(頼家さえも憎めない…!)。
私は掌編を書くのが苦手なんですが、やまの様は構成が巧みで見事に引きずり込まれます。
いやーもう、この文字数で泣かされるなんて!と思いつつ読み返しては涙ぐんでおります。
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笹目いく子様、番外編にももったいないくらいの感想をいただき、ありがとうございます。それに他の作品も読んで下さった上に身に余るばかりのお言葉を頂いて本当に恐縮です。(まさか頼家の名が出てくるとは)私こそが笹目様の描かれる、懐が深くて、優しさ強さに溢れた登場人物たちに憧れて止みません。人も、また人でないものたち、ガラクタたちにも、どこか少しだけ抜けがあるというか絶妙な隙があったりして、どのキャラクターも(最近のお気に入りは泥徳さん)可愛くて愛おしくなります。
お忙しい中と思いますが、また新作楽しみにしております。本当にありがとうございました。
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