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第十五集
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東岳国 東宮
ガシャ、ガシャ、ガシャーン!
皇太子のもとへ 羹を届けに行こうとしていた 皇太子妃は、部屋から聞こえてきた物が割れる音に眉をひそめて立ち止まった。
「また荒れていらっしゃるようですね」
「………」
侍女の言葉に唇を噛みしめた。せっかく皇太子に柵封されたというの いつも苛立っていて機嫌が悪い。
(………)
そうだ。こんな時こそ私が慰めなくては。小さくうなずいて歩き出した。すると、それをあざ笑うかのように部屋から従者の男が 叩き出されて、自分の前に転がり落ちた。
殴られたのか 口の端が切れている。
「ひっ、妃殿下」
私に気づいた従者が慌てて拱手して取り繕う。その額から流れた血が顔を二つに分けていく。ギュッと心の臓を掴まれる。グラリと体が揺れた。
「妃殿下!」
「皇太子妃様!」
自分を支えようと近寄ってくる 二人を手で押し止めた。薄氷を歩いているようだ。
何時になったら終わるのだろう……。
光海
せっかく、元の時代に戻って来れたというのに、行く宛がない。それほど一ヶ月と言う時間は大きいかった。徐有容は本当に困っていた。まったく別の時代に来たのに、たくましく生活出来ていた徐さんとは違う。
キレイじゃないからキャバクラなんて絶対無理。何よりおしゃべりが苦手だ。話題も無い。字が読めないから、新聞は駄目。賄いのときに聞こえて来るテレビの音や、他の店員たちの話しを聞きかじったりする程度の知識しか持ってない。
やっぱり、痛いのを覚悟して、お父さんの所へ帰るしかない。それか、ものごいになってのたれ死ぬしかのどちらかだ。いくら考えても答えは同じだ。ものごいになんて出来ない。
(………)
私が帰る場所は一つしか残されてない。
しかたない。しばらく、ひどいあつかいを受けるけど殺されはしない。
3の11
東岳国 過去
徐が逃げたと言う知らせを受けてやって来た俊豪は空っぽの部屋を見て眉を顰めた。
(本当に居なくなっている……)
彼女が自分からこの家を出て行く事は考えられない。若渓の話では自分を匿ってくれる友人知人も居ないというこだった。行く宛ががないのに何処へ逃げたと言うんだ。
当番の見張りを呼び付けると何があったか詳しく話せと命令した。
「物の割れる音に見張りが小徐有蓉の様子を見ると、喉を掻き毟っていたので何事かと部屋に入って近づくと体が痙攣していました。
医者を呼ぼうとしたら急に体の力が抜けてぐったりしたんです。それで死んだのかと思って息を確かめようと近づくと、むくっと起き上がったんです。生きかえったのかと驚いていると私を突き飛ばして逃げてしまったんです」
「………」
部屋を見まわすと割れた茶碗に机がひっくり返されている。
「小徐有蓉は本当に苦しんでいたのか?」
「勿論です。今にも口から泡を拭き出しそうでした」
配下が信じてくれと両手て訴える。この者が嘘をつくとは思えない。理由もない。
(………)
この者はこの仕事をして長い。
他にも何か気付いてた事があるかもしれない。
「……苦しみだした前と後で何か変わった事はないか」
「変わった事ですか?」
そう聞くと眉間に皺を寄せて考え込んでいたが思い出したように此方を向く。
「……そう言えば怪我をしたのか指先が真っ赤でした」
「指先? 爪の事か」
「そうです。両手で俺の胸を押して突き飛ばしたときこの目ではっきり見たんです」
爪先が赤いか……。
そんな近距離で見たなら間違いない。
首を掻き毟って怪我をしたのか?
彼女が逃げたガランとした部屋を応時と一緒に刀を使って仕掛けが無いか、あちこち突きまわした。部屋の中を調べたがそれらしい血痕の後は無かった。指先が真っ赤に染まるほど怪我をしたなら大怪我だ。
「あの恩知らず何で逃げたんでしょう?」
不満そうな応時の言葉にハッとする。そうだ。あの娘は別人だと証明されているんだから逃げる必要は無い。一日三食が約束されている。小有容にとっては天国のような暮らしだ。小心者のあの娘が自分から逃げるとは考えられない。となると、命にかかわる事が起きたのかもしれない。だが部屋を見るに、この前のように刺客が襲って来た形跡もない。
となると……。
俊豪はある可能性に気付いた。
小徐有蓉が、私たちの前に初めて現れたのは、彼女が父親に折檻されて気を失ったときと言っていた。徐有蓉が水責めの拷問を受けている時と合致する。拷問の後は死んだ様にぐったりしていた。つまり……死にかかった時に入れ替わるのか?
だったら、逃げているのは本物の徐有蓉か?
(………)
このままでは推測の域を出ない。早く徐有蓉を探そう。そうすれば私の推理が正しいかどうか証明出来る。血痕の痕は無かったが見張りの証言は信ぴょう性がある。それに、今のところの他の手掛かりはない。
執務室に移動すると絵を書き始めた。
指に怪我をしているなら医者に寄るはずだと考えたからだ。人探しするなら人海戦術が一番効果的だ。俊豪は出来上がった人相書きを見ていると応時が入って来る。
(まあまあか)
「若渓様がお見えです」
「小徐有蓉が逃げたと聞いて、急いでまいりました」
コクリと頷く。しかし、許可をする前に入って来たが険しい顔をしている。小徐有蓉と親しくなったから信じられないんだろう。
「そうだ。今探している」
指に怪我をしていると、注意書きにその旨を書き加えた。化粧道具一つ、あの部屋に何も無かった。指を染める事は出来ない。
俊豪は若渓と向かい合いながらどこまで話せば良いのか黙考する。
「彼女に何があったのでしょうか。昨日会った時も何時も変わりなかったのに……」
真剣に心配している若渓を見て苦笑いする。自分で殺そうとした事は忘れているみたいだな……。まあ気持ちが解らな訳では無い。あの娘は幼子のようだった。若渓の真似をして琴など、色々と手習いをしていた。本物と徐有蓉違って才能はなかったが。
「まさか俊豪様が虐めたのではないでしょね」
「さぁ、何があったのかは私も判らない」
若渓にギロリと睨まれて両手をふる。
「そんな事をするはずが無いだろう」
まったく何を言うこのやら、私は大理寺の者だ。拷問しないと約束したんだ。必ず守る。
「そうですよね……。でも、それならどうして……」
俯く若渓を元気づけるように肩に手を置く。同じ時間を持って妹のように面倒を見ていたから情が移ったのだろう。
「心配せずともすぐ見つかる。こっちに知り合いは居ないんだから」
「そうですね。分かりました。戻って来るのを待ちます」
「ああ、そうした方が良い」
安心した様に頷く若渓を見ながら心の中では憂いていた。
(君が望む徐有容では無いかも知れないけど)
3の12
沈天祐は、このまま娘と別れるのは惜しいと想っていた。入れ替わりの方法とか、俊豪の捜査の具合とか聞きたい事はある。だが、一度仕切り直す必要がある。徐有蓉は手の届かないところに居る。急ぐ必要は無い。この娘も戻って来たばかりだ。日を改めてから子細については話を聞こう。天祐はドアを掛けたが、序でに娘も送ろうと考えた。
「疲れているだろう。家まで送ってやる」
「本当ですか?」
3の13
送ってくれると言う優しい言葉に感動した有蓉は、いそいそと天祐さんの後を付いて行った。外に出ると車が一台停まっていた。
「うわぁ~。すごい」
大きくて黒くて、テレビでしか見た事がない
マークが車の前に付いている。多分高級車だと思う。初めて乗る車がこんなピカピカの車なんて……。ドキドキするし、ワクワクする。
遠足の前日みたい。
近付いて行くと車体に自分の姿がうつる。
鏡みたい。不思議だと見ていたが、汚したら怒られると体を離した。
こんな、立派な車に、私なんかが乗って良いのかな……。
やっぱりダメだ。そう考えるとしりごみした。
ガシャ、ガシャ、ガシャーン!
皇太子のもとへ 羹を届けに行こうとしていた 皇太子妃は、部屋から聞こえてきた物が割れる音に眉をひそめて立ち止まった。
「また荒れていらっしゃるようですね」
「………」
侍女の言葉に唇を噛みしめた。せっかく皇太子に柵封されたというの いつも苛立っていて機嫌が悪い。
(………)
そうだ。こんな時こそ私が慰めなくては。小さくうなずいて歩き出した。すると、それをあざ笑うかのように部屋から従者の男が 叩き出されて、自分の前に転がり落ちた。
殴られたのか 口の端が切れている。
「ひっ、妃殿下」
私に気づいた従者が慌てて拱手して取り繕う。その額から流れた血が顔を二つに分けていく。ギュッと心の臓を掴まれる。グラリと体が揺れた。
「妃殿下!」
「皇太子妃様!」
自分を支えようと近寄ってくる 二人を手で押し止めた。薄氷を歩いているようだ。
何時になったら終わるのだろう……。
光海
せっかく、元の時代に戻って来れたというのに、行く宛がない。それほど一ヶ月と言う時間は大きいかった。徐有容は本当に困っていた。まったく別の時代に来たのに、たくましく生活出来ていた徐さんとは違う。
キレイじゃないからキャバクラなんて絶対無理。何よりおしゃべりが苦手だ。話題も無い。字が読めないから、新聞は駄目。賄いのときに聞こえて来るテレビの音や、他の店員たちの話しを聞きかじったりする程度の知識しか持ってない。
やっぱり、痛いのを覚悟して、お父さんの所へ帰るしかない。それか、ものごいになってのたれ死ぬしかのどちらかだ。いくら考えても答えは同じだ。ものごいになんて出来ない。
(………)
私が帰る場所は一つしか残されてない。
しかたない。しばらく、ひどいあつかいを受けるけど殺されはしない。
3の11
東岳国 過去
徐が逃げたと言う知らせを受けてやって来た俊豪は空っぽの部屋を見て眉を顰めた。
(本当に居なくなっている……)
彼女が自分からこの家を出て行く事は考えられない。若渓の話では自分を匿ってくれる友人知人も居ないというこだった。行く宛ががないのに何処へ逃げたと言うんだ。
当番の見張りを呼び付けると何があったか詳しく話せと命令した。
「物の割れる音に見張りが小徐有蓉の様子を見ると、喉を掻き毟っていたので何事かと部屋に入って近づくと体が痙攣していました。
医者を呼ぼうとしたら急に体の力が抜けてぐったりしたんです。それで死んだのかと思って息を確かめようと近づくと、むくっと起き上がったんです。生きかえったのかと驚いていると私を突き飛ばして逃げてしまったんです」
「………」
部屋を見まわすと割れた茶碗に机がひっくり返されている。
「小徐有蓉は本当に苦しんでいたのか?」
「勿論です。今にも口から泡を拭き出しそうでした」
配下が信じてくれと両手て訴える。この者が嘘をつくとは思えない。理由もない。
(………)
この者はこの仕事をして長い。
他にも何か気付いてた事があるかもしれない。
「……苦しみだした前と後で何か変わった事はないか」
「変わった事ですか?」
そう聞くと眉間に皺を寄せて考え込んでいたが思い出したように此方を向く。
「……そう言えば怪我をしたのか指先が真っ赤でした」
「指先? 爪の事か」
「そうです。両手で俺の胸を押して突き飛ばしたときこの目ではっきり見たんです」
爪先が赤いか……。
そんな近距離で見たなら間違いない。
首を掻き毟って怪我をしたのか?
彼女が逃げたガランとした部屋を応時と一緒に刀を使って仕掛けが無いか、あちこち突きまわした。部屋の中を調べたがそれらしい血痕の後は無かった。指先が真っ赤に染まるほど怪我をしたなら大怪我だ。
「あの恩知らず何で逃げたんでしょう?」
不満そうな応時の言葉にハッとする。そうだ。あの娘は別人だと証明されているんだから逃げる必要は無い。一日三食が約束されている。小有容にとっては天国のような暮らしだ。小心者のあの娘が自分から逃げるとは考えられない。となると、命にかかわる事が起きたのかもしれない。だが部屋を見るに、この前のように刺客が襲って来た形跡もない。
となると……。
俊豪はある可能性に気付いた。
小徐有蓉が、私たちの前に初めて現れたのは、彼女が父親に折檻されて気を失ったときと言っていた。徐有蓉が水責めの拷問を受けている時と合致する。拷問の後は死んだ様にぐったりしていた。つまり……死にかかった時に入れ替わるのか?
だったら、逃げているのは本物の徐有蓉か?
(………)
このままでは推測の域を出ない。早く徐有蓉を探そう。そうすれば私の推理が正しいかどうか証明出来る。血痕の痕は無かったが見張りの証言は信ぴょう性がある。それに、今のところの他の手掛かりはない。
執務室に移動すると絵を書き始めた。
指に怪我をしているなら医者に寄るはずだと考えたからだ。人探しするなら人海戦術が一番効果的だ。俊豪は出来上がった人相書きを見ていると応時が入って来る。
(まあまあか)
「若渓様がお見えです」
「小徐有蓉が逃げたと聞いて、急いでまいりました」
コクリと頷く。しかし、許可をする前に入って来たが険しい顔をしている。小徐有蓉と親しくなったから信じられないんだろう。
「そうだ。今探している」
指に怪我をしていると、注意書きにその旨を書き加えた。化粧道具一つ、あの部屋に何も無かった。指を染める事は出来ない。
俊豪は若渓と向かい合いながらどこまで話せば良いのか黙考する。
「彼女に何があったのでしょうか。昨日会った時も何時も変わりなかったのに……」
真剣に心配している若渓を見て苦笑いする。自分で殺そうとした事は忘れているみたいだな……。まあ気持ちが解らな訳では無い。あの娘は幼子のようだった。若渓の真似をして琴など、色々と手習いをしていた。本物と徐有蓉違って才能はなかったが。
「まさか俊豪様が虐めたのではないでしょね」
「さぁ、何があったのかは私も判らない」
若渓にギロリと睨まれて両手をふる。
「そんな事をするはずが無いだろう」
まったく何を言うこのやら、私は大理寺の者だ。拷問しないと約束したんだ。必ず守る。
「そうですよね……。でも、それならどうして……」
俯く若渓を元気づけるように肩に手を置く。同じ時間を持って妹のように面倒を見ていたから情が移ったのだろう。
「心配せずともすぐ見つかる。こっちに知り合いは居ないんだから」
「そうですね。分かりました。戻って来るのを待ちます」
「ああ、そうした方が良い」
安心した様に頷く若渓を見ながら心の中では憂いていた。
(君が望む徐有容では無いかも知れないけど)
3の12
沈天祐は、このまま娘と別れるのは惜しいと想っていた。入れ替わりの方法とか、俊豪の捜査の具合とか聞きたい事はある。だが、一度仕切り直す必要がある。徐有蓉は手の届かないところに居る。急ぐ必要は無い。この娘も戻って来たばかりだ。日を改めてから子細については話を聞こう。天祐はドアを掛けたが、序でに娘も送ろうと考えた。
「疲れているだろう。家まで送ってやる」
「本当ですか?」
3の13
送ってくれると言う優しい言葉に感動した有蓉は、いそいそと天祐さんの後を付いて行った。外に出ると車が一台停まっていた。
「うわぁ~。すごい」
大きくて黒くて、テレビでしか見た事がない
マークが車の前に付いている。多分高級車だと思う。初めて乗る車がこんなピカピカの車なんて……。ドキドキするし、ワクワクする。
遠足の前日みたい。
近付いて行くと車体に自分の姿がうつる。
鏡みたい。不思議だと見ていたが、汚したら怒られると体を離した。
こんな、立派な車に、私なんかが乗って良いのかな……。
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