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追いかけて行きたい
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姉との再会を喜んだフローラだったが、ジャックを好きだと言うことがバレてしまった。アンデッドとの交際など許さないと、反対する姉と口論になる。百聞は一見にしかず。ジャックを紹介しようと外に出たが、そこにジャックの姿はなかった。
この家の人たちが追い出したんだ。さっきだって、殺す勢いだったもの。
きっと、姉同様、私とジャックの仲を裂こうとしているに違いない。ジャックは アンデッドだもの考えられる。
ちょうどそこに、お茶のおかわりを運んできたメイドを見つけて問い詰める。
「ちょっと、ジャックをどこに連れていったの」
「ジャック?……ああ、あのアンデッドですか。帰りました」
「帰ってた?追い出したの間違いでしょ」
アンデッドだと言うことだけで、酷い扱いをするなんて理不尽すぎる。
「違います」
「ジャックが、私を残して帰ったりしないわ」
「本当です。先ほど出ていきました」
どこまでも嘘をつき通すつもりね。
本当のことを言わせようと メイドの両腕を掴んで激しく揺さぶる。
もちろん、アンデッドが恐ろしいという気持ちは分かる。 でも、何もしていないのに追い出すなんて、許せない。
「嘘よ。そんな話し信じないわ。正直に言いなさい。どこへ、やったの。まさか、……牢屋に?」
「痛い。離して下さい」
痛みにメイドの手がトレーから外れる。
ガシャーン!!
大きな音を立てて、トレーごと全ての物が床にぶちまかれた。 カップも皿もお菓子も 全てが台無しになってしまった。 それを見て、何かを暗示しているようだ。嫌な予感がする。
「フローラ。やめなさい 」
(どうしよう……。ジャックまで居なくなったら…… 私、私 ……)
姉が私の手を掴んで、メイドから手を剥がす。フローラは姉の手を振り払う。
ジャックの行方が分からないことが不安を煽る。
(このまま別れ別れになっちゃうの ?)
そんなの絶対やだ。このままには、しておけない。
「行かなきゃ。ジャックのところへ行かなくちゃ」
「待ちなさい」
引き止める姉を無視して歩き出すと、 ローランドが立ち塞がる。
横を通り過ぎようとする私を体をずらしてローランドが止める。
「退いて!」
反対されても行く。
ムッとして睨みつける。
「彼が自ら出て行ったんだ」
「嘘つき」
「嘘じゃない。 我々が、強い彼を止めることなど出来るはずがないのは、 君が一番知っているんじゃないかな?」
「………」
どういうこと? フローラは、眉をひそめる。
あの優しいジャックが、お姉ちゃんに会えたからって、何も言わずに出て行ったってこと?
今まで2人で築き上げてきた私たちの関係は、お金じゃない。大切に思っていたの私だけ? もう、私のことなど、どうでもいいの?
ローランドの言葉に自分の中の絶対的な自信が崩れる。
そんなのあんまりだ。薄情すぎる。
(確かに約束は、姉を一緒に探してくれるというものだったけど……)
こんなことなら、 報酬を払うと言っておけばよかった。 そうすれば、私を待っててくれた。
泣きそうになるのをぐっと 唇を噛んで我慢する。 お姉ちゃんに、あれだけ自分の思いを告白したのに、ただの片思いだったなんて……。
「 多分、いたたまれなかったんだと思うよ」
慰めなど無意味と睨むとローランドが、どこか困ったように頭を掻く。
「自分も同じ気持ちだから……」
(えっ?)
同じ気持ち?人間とアンデッドなのに? 何を言いたいのか理解出来ない。
私の記憶だとジャックとローランドの二人は、言葉は交えていない。
どう言う意味だろうと考え込む。
すると、私と同じ疑問を持った姉が聞く。
「どうして、そんな事が分かるの?」
姉の問いにローランドが、意味深な目で私と姉を交互に見る。
「「?」」
姉と顔を見合わせるとローランドが苦笑いする。
「二人っきりになって、4時間経つんだよ。その間は待たされる者の身に」
「嘘!」
ローランドの言葉にハッとして、部屋に置いてある置時計を見て驚く。
( 本当に4時間経ってる……)
何も言わずに放っておいたは私の方だ。そりゃ、待ちくたびれもする。
自分の身勝手な行動に、しまったと額を叩く。不満に思った自分を恥じる。 悪いことをしてしまった。すねて、どこかに行ったのかも。
くるりとローランドに体ごと振り向くと、両肩に手を置く。
「それで、ジャックが何処へ行ったか知っていますか?」
「否、 村を出たところまでしか知らない」
(やっぱり、見張りをつけてたんだ)
不満に思うところだが、今回に限ってはありがたい。
と言うことは、 宿を引き払った可能性もある。じゃあ、どこで野宿してるの?
(………あっ!そうか)
いつもみたいに、村の入り口で待っているんだ。 そう言う事なら。
ジャックの意図を理解したフローラは 部屋に戻って鞄を肩にかける。
「お姉ちゃん。私行ってくるわね 」
「なっ、待ちなさい」
行こうとした私の腕を行くなと姉が掴んで引き止める。
「フローラ。ジャックを追いかけることを反対しないわ。 でも、私との話が済んでからよ」
「………」
姉の言う通りだ。確かに、ジャックも
大事だが、このまま帰ったら、 苦労してここまで来た意味がなくなってしまう。ジャックには悪いが 、もう少し待ってもらおう。 4時間待ったんだもの、 あと1時間ぐらい 遅くなっても構わないだろう。
「あなたがジャックを大切に思っていることは分かったわ。 でも、その……ジャックはアンデッドなのよ。 それでいいの? 後悔しない?だって……」
言いよどむ姉に向かって、にっこりと笑いかける。
お姉ちゃんは、人間の女としての喜びを知ることは無いと言いたいのだろう。 確かに、人間同士の結婚のような事は経験できないかもしれない。でも最初からその事を経験しなければ、後から欲しいとは思わない。 それに、世の中には子供のいない夫婦なんてたくさんいる。長年連れ添った夫婦みたいな生活になるかもしれない。だけど、 一番重要なのは誰と年をとるかだ。
「分かってる。 でも、私にはジャックしかいないの。お姉ちゃんに、ローランドしかいないように」
「なっ、何を言っているのよ」
「好きなのは、バレバレだよ 」
からかうように両手を広げて肩をすくめる。
「もう、この子は!」
私に自分の気持ちをバラされて、 赤面した姉が 誤魔化すように私を叩く。 しかし、そばで話を聞いていたローランドが、その腕を掴んで自分の方を向かせる。
「本当に私のことが、好きなのかい?」
「そっ、それは……」
姉が、真っ赤な顔で俯く。その顔を嬉しそうにローランドが見つめるのを見て確信する。二人とも相手からの告白待ちだったんだ。 失恋したからといって、次のチャンスがなくなるわけじゃない。 欲しいと思ったらと、ことん頑張って。それでダメだったら諦めればいい。 一番悪いのは未練を残すことだ。
「さっさと、言えばいいのに……」
「フローラ!あなたこそジャックに 気持ちを伝えたの!」
ボソリと呟くと反撃してくる。
( 地獄耳だ……)
姉の問に素知らぬ顔をする。 だってここにジャックは、いないから関係ない。
「まぁ、 それはどうとでもなるから、気にしないで。お姉ちゃんは自分のことだけ考えてればいいの」
「ジャックが、あなたを好きかどう分からないんでしょ。大丈夫なの?」
姉の言うとおり。
本当のところ誰もジャックの心のうちを知らない。 でも、今まで旅してきてジャックの性格は分かっている。 私の言うことを何でも叶えてくれた。それって、私のことを好きだから……?心配だから……?まぁ、最悪妹扱いでも構わない。私のことを少しでも好きでいてくれるなら、糸口にはなる。
「大丈夫。泣きなからお願いすれば、絆されるわ」
もしそれでも駄目だったら、 ジャックのお父さんや、 おばさんたちを巻き込めばにいい。最悪、手籠めにされたと告げ口しようかな。
「ふふっ」
そうなった時のジャックの顔が見ものだ。 想像するとニヤニヤが止まらない。
「フローラ…… そんな適当なことでうまくやってないでしょ」
自信たっぷりに、姉の両肩に手を置く。 もうお姉ちゃんは大丈夫。 守ってくれる人が出来たんだから、私はここまで。
「大丈夫。私が大丈夫と言ったら、大丈夫なの。 じゃあ行くね」
そう言って踵を返そうとすると、 鞄を引っ張られる。
(えっ?)
「駄目よ。今晩泊まってきなさい」
「でも……」
「でもじゃないわ。 ジャックとは、この先ずっと会えるけど、 私とはもう簡単には会えなくなるのよ」
「えっ、いや、あの……」
どこにそんな力あるのか、 踏ん張って嫌がったけど、引きずられる。
「積もる話もあるし。 洗いざらい話してもらうわよ」
「いや、あの…… ローランド。…… お兄さん助けて」
「いいから来なさい」
助けを求めるが、ローランドが小さく手を振っている。
見かけと違って姉も 頑固者だから。
小さく嘆息する。
この家の人たちが追い出したんだ。さっきだって、殺す勢いだったもの。
きっと、姉同様、私とジャックの仲を裂こうとしているに違いない。ジャックは アンデッドだもの考えられる。
ちょうどそこに、お茶のおかわりを運んできたメイドを見つけて問い詰める。
「ちょっと、ジャックをどこに連れていったの」
「ジャック?……ああ、あのアンデッドですか。帰りました」
「帰ってた?追い出したの間違いでしょ」
アンデッドだと言うことだけで、酷い扱いをするなんて理不尽すぎる。
「違います」
「ジャックが、私を残して帰ったりしないわ」
「本当です。先ほど出ていきました」
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本当のことを言わせようと メイドの両腕を掴んで激しく揺さぶる。
もちろん、アンデッドが恐ろしいという気持ちは分かる。 でも、何もしていないのに追い出すなんて、許せない。
「嘘よ。そんな話し信じないわ。正直に言いなさい。どこへ、やったの。まさか、……牢屋に?」
「痛い。離して下さい」
痛みにメイドの手がトレーから外れる。
ガシャーン!!
大きな音を立てて、トレーごと全ての物が床にぶちまかれた。 カップも皿もお菓子も 全てが台無しになってしまった。 それを見て、何かを暗示しているようだ。嫌な予感がする。
「フローラ。やめなさい 」
(どうしよう……。ジャックまで居なくなったら…… 私、私 ……)
姉が私の手を掴んで、メイドから手を剥がす。フローラは姉の手を振り払う。
ジャックの行方が分からないことが不安を煽る。
(このまま別れ別れになっちゃうの ?)
そんなの絶対やだ。このままには、しておけない。
「行かなきゃ。ジャックのところへ行かなくちゃ」
「待ちなさい」
引き止める姉を無視して歩き出すと、 ローランドが立ち塞がる。
横を通り過ぎようとする私を体をずらしてローランドが止める。
「退いて!」
反対されても行く。
ムッとして睨みつける。
「彼が自ら出て行ったんだ」
「嘘つき」
「嘘じゃない。 我々が、強い彼を止めることなど出来るはずがないのは、 君が一番知っているんじゃないかな?」
「………」
どういうこと? フローラは、眉をひそめる。
あの優しいジャックが、お姉ちゃんに会えたからって、何も言わずに出て行ったってこと?
今まで2人で築き上げてきた私たちの関係は、お金じゃない。大切に思っていたの私だけ? もう、私のことなど、どうでもいいの?
ローランドの言葉に自分の中の絶対的な自信が崩れる。
そんなのあんまりだ。薄情すぎる。
(確かに約束は、姉を一緒に探してくれるというものだったけど……)
こんなことなら、 報酬を払うと言っておけばよかった。 そうすれば、私を待っててくれた。
泣きそうになるのをぐっと 唇を噛んで我慢する。 お姉ちゃんに、あれだけ自分の思いを告白したのに、ただの片思いだったなんて……。
「 多分、いたたまれなかったんだと思うよ」
慰めなど無意味と睨むとローランドが、どこか困ったように頭を掻く。
「自分も同じ気持ちだから……」
(えっ?)
同じ気持ち?人間とアンデッドなのに? 何を言いたいのか理解出来ない。
私の記憶だとジャックとローランドの二人は、言葉は交えていない。
どう言う意味だろうと考え込む。
すると、私と同じ疑問を持った姉が聞く。
「どうして、そんな事が分かるの?」
姉の問いにローランドが、意味深な目で私と姉を交互に見る。
「「?」」
姉と顔を見合わせるとローランドが苦笑いする。
「二人っきりになって、4時間経つんだよ。その間は待たされる者の身に」
「嘘!」
ローランドの言葉にハッとして、部屋に置いてある置時計を見て驚く。
( 本当に4時間経ってる……)
何も言わずに放っておいたは私の方だ。そりゃ、待ちくたびれもする。
自分の身勝手な行動に、しまったと額を叩く。不満に思った自分を恥じる。 悪いことをしてしまった。すねて、どこかに行ったのかも。
くるりとローランドに体ごと振り向くと、両肩に手を置く。
「それで、ジャックが何処へ行ったか知っていますか?」
「否、 村を出たところまでしか知らない」
(やっぱり、見張りをつけてたんだ)
不満に思うところだが、今回に限ってはありがたい。
と言うことは、 宿を引き払った可能性もある。じゃあ、どこで野宿してるの?
(………あっ!そうか)
いつもみたいに、村の入り口で待っているんだ。 そう言う事なら。
ジャックの意図を理解したフローラは 部屋に戻って鞄を肩にかける。
「お姉ちゃん。私行ってくるわね 」
「なっ、待ちなさい」
行こうとした私の腕を行くなと姉が掴んで引き止める。
「フローラ。ジャックを追いかけることを反対しないわ。 でも、私との話が済んでからよ」
「………」
姉の言う通りだ。確かに、ジャックも
大事だが、このまま帰ったら、 苦労してここまで来た意味がなくなってしまう。ジャックには悪いが 、もう少し待ってもらおう。 4時間待ったんだもの、 あと1時間ぐらい 遅くなっても構わないだろう。
「あなたがジャックを大切に思っていることは分かったわ。 でも、その……ジャックはアンデッドなのよ。 それでいいの? 後悔しない?だって……」
言いよどむ姉に向かって、にっこりと笑いかける。
お姉ちゃんは、人間の女としての喜びを知ることは無いと言いたいのだろう。 確かに、人間同士の結婚のような事は経験できないかもしれない。でも最初からその事を経験しなければ、後から欲しいとは思わない。 それに、世の中には子供のいない夫婦なんてたくさんいる。長年連れ添った夫婦みたいな生活になるかもしれない。だけど、 一番重要なのは誰と年をとるかだ。
「分かってる。 でも、私にはジャックしかいないの。お姉ちゃんに、ローランドしかいないように」
「なっ、何を言っているのよ」
「好きなのは、バレバレだよ 」
からかうように両手を広げて肩をすくめる。
「もう、この子は!」
私に自分の気持ちをバラされて、 赤面した姉が 誤魔化すように私を叩く。 しかし、そばで話を聞いていたローランドが、その腕を掴んで自分の方を向かせる。
「本当に私のことが、好きなのかい?」
「そっ、それは……」
姉が、真っ赤な顔で俯く。その顔を嬉しそうにローランドが見つめるのを見て確信する。二人とも相手からの告白待ちだったんだ。 失恋したからといって、次のチャンスがなくなるわけじゃない。 欲しいと思ったらと、ことん頑張って。それでダメだったら諦めればいい。 一番悪いのは未練を残すことだ。
「さっさと、言えばいいのに……」
「フローラ!あなたこそジャックに 気持ちを伝えたの!」
ボソリと呟くと反撃してくる。
( 地獄耳だ……)
姉の問に素知らぬ顔をする。 だってここにジャックは、いないから関係ない。
「まぁ、 それはどうとでもなるから、気にしないで。お姉ちゃんは自分のことだけ考えてればいいの」
「ジャックが、あなたを好きかどう分からないんでしょ。大丈夫なの?」
姉の言うとおり。
本当のところ誰もジャックの心のうちを知らない。 でも、今まで旅してきてジャックの性格は分かっている。 私の言うことを何でも叶えてくれた。それって、私のことを好きだから……?心配だから……?まぁ、最悪妹扱いでも構わない。私のことを少しでも好きでいてくれるなら、糸口にはなる。
「大丈夫。泣きなからお願いすれば、絆されるわ」
もしそれでも駄目だったら、 ジャックのお父さんや、 おばさんたちを巻き込めばにいい。最悪、手籠めにされたと告げ口しようかな。
「ふふっ」
そうなった時のジャックの顔が見ものだ。 想像するとニヤニヤが止まらない。
「フローラ…… そんな適当なことでうまくやってないでしょ」
自信たっぷりに、姉の両肩に手を置く。 もうお姉ちゃんは大丈夫。 守ってくれる人が出来たんだから、私はここまで。
「大丈夫。私が大丈夫と言ったら、大丈夫なの。 じゃあ行くね」
そう言って踵を返そうとすると、 鞄を引っ張られる。
(えっ?)
「駄目よ。今晩泊まってきなさい」
「でも……」
「でもじゃないわ。 ジャックとは、この先ずっと会えるけど、 私とはもう簡単には会えなくなるのよ」
「えっ、いや、あの……」
どこにそんな力あるのか、 踏ん張って嫌がったけど、引きずられる。
「積もる話もあるし。 洗いざらい話してもらうわよ」
「いや、あの…… ローランド。…… お兄さん助けて」
「いいから来なさい」
助けを求めるが、ローランドが小さく手を振っている。
見かけと違って姉も 頑固者だから。
小さく嘆息する。
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