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新しい出会い
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フローラに、少しでも 快適な旅を と考えたジャックだったが、上手くいかなかった。
宿屋の無い 小さな村が続き、せめてフローラだけでも 夜露を凌いで欲しいと村長のところへ 一晩泊めて欲しいと掛け合ったが 若くて綺麗な娘が 一人旅など怪しいと断られた。 他の家も当たってみたが 泥棒と疑われたり 、売春婦と思われて石を投げられた。
どうやら、連れの俺が一緒に泊まらないから 逆に怪しい人間だと誤解させたようだ。
そんなことが続いたせいで、 フローラの方も嫌がって他人の家に泊まりたがらなくなった。
それで、野宿生活が続いている。
(ん?・・ 柔らかい)
ジャックは 手根骨 に押しつけられたモノ の正体を突き貯めようと 末節骨、中節骨、 基節骨と 順番に動かす。
( あれ? )
思ったより大きくて 掴みきれない。
これは何だ? 大きさを調べるために 手根骨を縦横無尽に動かしてみる。
丸くて 暖かい。 という以外 分からない。
しかし、これと同じようなモノをどこかで見たり 触った記憶があるんだが・・思い出せない。
「ジャック。くすぐったいです」
「はっ?」
フローラの声に目を開けると目の前に 何かを耐えているような顔のフローラが いる。
(何で、ここに?)
昨夜 焚き火を挟んで寝たはずなのに、気づけばお互いに腕を相手の背中に回して 抱き合う形で横たわっていた。
(もしかして・・)
まさか、そんなこと・・・。
確かめるように手根骨をフローラの背中から下へと動かすと、さっきまで触っていた丸い物体にたどり着く。
なんたることだ!
今度フローラのお尻を掴んでいた。
次から次へと不埒な真似をする自分が許せない。これで3回目だ。
この婚約は、偽装だと二人の間では知っている。
俺の事を信用してくれているのに、その信用を裏切る行為だ。
(やって良いことと、悪いことがあるんだぞ)
慌てて上肢を動かして起き上がると 前頭骨を地面に押し付けで土下座する。
「 すまない。本当に申し訳ない」
「いいんです。いいんです」
フローラが起き上がると俺の手を取って簡単に許してしまう。 その優しい眼差しに罪悪感が増す。 頬骨を平手打ちしてくれた方が 気が楽だ。
「良くない。 全然、良くない」
「 私は気にしません。 ジャックなら何をされても平気です」
「っ」
(まさか!)
フローラの誤解を招く言葉に、ついその気になってしまう。 しかし、すぐに そんな事を考える自分を戒める。
否、否、俺が アンデッドだから、そういう関係にならないと安心しているんだ。いわば、魔除けみたいなものだ。
自分の指骨に目を落とす。 さっきこの指骨が触っていたのは・・。
俺自身、同衾したいとか、そういう性欲は無い。
と言うか、もう出来ない。現実的に。
だが・・・・・・・・・・・・・・・・・柔らかい物は触り心地が良い。
人間の肉は 柔らか過ぎる。ちょっと力を入れただけでスムーズに入ってしまう。
問題を難しくしているのは、フローラ自身だ。
どうして、嫌がらないんだ?
せめて 怒ってくれれは 止められると思うんだが・・。
フローラは額に土をつけたまま自分の指を見ているジャックを見て、自分でも不思議な感覚に戸惑っていた。
ジャックの指が刺さっても別に 怖いとか 痛いとか そう言うものはない。
それに、嫌ではない。
でも、どうして そう思うのか自分でも よく分からない。
** 新しい出会い **
アンテッドの村だからと 外で待つように言われたフローラは 村に入っていくジャックを見送ると 近くの木陰に腰をかけて 水筒の水を一口飲む 。一緒に行きたいと言ったが、友好的なアンデッドばかりでは ないと断られた。
そんなに慎重にならなくても いいと思うけど、許してくれなかった。どこまでも子供扱いに不満が溜まる。
(ジャックの外套を着れば人間だとバレないのに・・ )
*****
ジャックは油断なく足を進めていた。村にすんなり入ったのは いいが、あまりにも静かすぎる。
廃村というほど物が朽ちていない。何かが襲って
きて村人が逃げたというほど物が壊れていない。
それなのに、生活はが全くしない。
どういうことだ ?
よそ者を警戒して隠れて様子を伺っているのか?それにしては窓が開いている。
不審に思って辺りを見回すが、ヒントになるような物が何もない。
まるで、村人が全員蒸発したみたいな感じだ。
「・・・」
何かが ある。と俺の感が 言っている。
取り敢えず、近くの家に入って手がかりがないか調べよう。そう思ってと 一歩踏み出した途端、地面が円形に光る。
罠だ。
円形に光るのは魔法陣の特徴だ。 それを破る
には魔法陣を壊せばいい。ジャックは剣で魔法陣を削って 無効にしようと抜刀した。
間に合わない。そう思った瞬間 眩しい光に全身が飲み込まれる。
***
水筒を戻そうと鞄の口を開けていると突然 村の方から大きな光が上がる。
その眩しさに、ひさしを作って何が光っているのかと 目を凝らす。
(あの光は何?)
どうして 急に光だしたの?
そこまで考えて、ハッとする。
ジャックの身に何かあったんだ。
きっと 人間ずれだとバレて、何かされたんだ。
「大変!」
ジャックに待つと約束したけれど 構ってられない。
ジャックのピンチに、こうしてはいられないと慌てて村の中に入ったが ジャックの姿もないし、いつのまにか光も消えていた。
あの強いジャックが簡単にやられたりしない。
大丈夫だ。そう自分に言って気持ちを落ち着かせる。冷静さを取り戻したフローラは 村人達に気付かれないように 小さな声で呼びかけてみる。
『ジャック?・・ジャック?・・ジャック?何処?・・居たら返事して』
呼び掛けても 反応が無い。
もっと 村の奥へ行くしかない。でもそれは、自分も捕まるかもしれないと 言うリスクが 出てくる。それでも、ジャックを探すしかない。
ジャックは、大事な人だもの。
今の私にとっては 家族のような存在だ。
窓から家の中を覗いても 誰も居ない。
次の家も、誰もいない。次も、 その次の家も誰もいない。 思い切って家の中に入ってみる。
「おじゃましま~す」
なんだか 埃っぽい。
指でテーブルをさっと拭くと、自分の指についたホコリの量を見る。
何日も帰っていない。
村人全員が引っ越したみたいだ。
それとも全員死んだ?人間ならありえるけど、この村はアンデッドの村だ。
そんな事には、ならない。
(・・・)
仕方ない。こうなったらジャックの痕跡を見つけるめに、しらみつぶしに調べるしかない。
そう決意して 戸棚の中まで、調べたのに変わった物は何もなかった。
どの家も同じような状態で、ジャックにつながる手がかりが無い。
無人なら 酷い目にあった訳では なさそうだ。
なら、ジャックは どこへ行ったの?
首を捻りながら、まだ調べていない家に向かおうと 角を曲がると少し先の道端に ジャックが倒れているのを発見した。
「ジャック!」
まさか こがしたの?
( あーどうしよう・・)
どうか無事でいて 必死で走っているのに、 全てがスローモーションのように ゆっくりで思うように進まない。 一秒でも早く傍に行きたいのに・・。
転がるようにジャックのもとに たどり着いた。
「ジャック。大丈夫?」
フローラはジャックに声をかけて体を抱き起こす。 すると、バラバラと袖やズボン裾から骨が落ちて最後に残ったのは服だけたった。
(えっ?)
服も靴もジャックの物で間違いない。
骨は・・胸、腰、腕、足・・。
もう一度、骨を並べてみる。
どういうこと?
やっぱり、頭だけない。
頭は、何処?辺りを見回すが どこにもない。
(・・・)
いくらアンデッドでも頭がなかったら死んじやう。
もしかして私が原因で殺された?
人間に手を貸してるから、それが気に入らなくて・・。
他にジャックが殺される理由が思いつかない。
「 どうしよう・・」
とんでもない事になってしまったとその場にへたり込むと、形見となったジャックの服を抱きしめる。セージの匂いに鼻の奥がツンとして、涙がぽたぽたと服を濡らす。
もう、この匂いも かげない。
もう会えない。ジャックが 喪って初めてその存在の大きさを感じる。
「ジャック・・会いたいよ・・」
姉が いなくなり一人、ピンと張り詰めていた気持ちが ジャックと出会って揺るんてた。
頼れる人に出会って安心してた。 だから・・これはきつい。 不意打ちを食らって受け身をすることもできず放り出されたから全身に痛みを感じる。
(ジャック。一人にしないで、 でないと心が折れそうだよ。死んでもないんでしょ?私を驚かそうと、どこかに隠れてるんでしょ。分かったから、早く出てきて・・)
誰が こんな別れ方を予想しただろう。私のせいで死んでしまった。
「ジャック・・死んじゃやだ。生き返ってよ。お願い・・」
姉を助けることばかり考えて、危険な事は 全部 ジャックに押し付けてた。
あんなに良くしてくれたのに・・。
何一つ恩返し出来て無いのに 悔やんでも悔やみきない。おばさん達に、なんと言えばいいの?
「・・お姉ちゃん・・」
「えっ?」
不意に声を掛けられて泣きながら顔を上げると 子供のアンデッドが立っていた。
宿屋の無い 小さな村が続き、せめてフローラだけでも 夜露を凌いで欲しいと村長のところへ 一晩泊めて欲しいと掛け合ったが 若くて綺麗な娘が 一人旅など怪しいと断られた。 他の家も当たってみたが 泥棒と疑われたり 、売春婦と思われて石を投げられた。
どうやら、連れの俺が一緒に泊まらないから 逆に怪しい人間だと誤解させたようだ。
そんなことが続いたせいで、 フローラの方も嫌がって他人の家に泊まりたがらなくなった。
それで、野宿生活が続いている。
(ん?・・ 柔らかい)
ジャックは 手根骨 に押しつけられたモノ の正体を突き貯めようと 末節骨、中節骨、 基節骨と 順番に動かす。
( あれ? )
思ったより大きくて 掴みきれない。
これは何だ? 大きさを調べるために 手根骨を縦横無尽に動かしてみる。
丸くて 暖かい。 という以外 分からない。
しかし、これと同じようなモノをどこかで見たり 触った記憶があるんだが・・思い出せない。
「ジャック。くすぐったいです」
「はっ?」
フローラの声に目を開けると目の前に 何かを耐えているような顔のフローラが いる。
(何で、ここに?)
昨夜 焚き火を挟んで寝たはずなのに、気づけばお互いに腕を相手の背中に回して 抱き合う形で横たわっていた。
(もしかして・・)
まさか、そんなこと・・・。
確かめるように手根骨をフローラの背中から下へと動かすと、さっきまで触っていた丸い物体にたどり着く。
なんたることだ!
今度フローラのお尻を掴んでいた。
次から次へと不埒な真似をする自分が許せない。これで3回目だ。
この婚約は、偽装だと二人の間では知っている。
俺の事を信用してくれているのに、その信用を裏切る行為だ。
(やって良いことと、悪いことがあるんだぞ)
慌てて上肢を動かして起き上がると 前頭骨を地面に押し付けで土下座する。
「 すまない。本当に申し訳ない」
「いいんです。いいんです」
フローラが起き上がると俺の手を取って簡単に許してしまう。 その優しい眼差しに罪悪感が増す。 頬骨を平手打ちしてくれた方が 気が楽だ。
「良くない。 全然、良くない」
「 私は気にしません。 ジャックなら何をされても平気です」
「っ」
(まさか!)
フローラの誤解を招く言葉に、ついその気になってしまう。 しかし、すぐに そんな事を考える自分を戒める。
否、否、俺が アンデッドだから、そういう関係にならないと安心しているんだ。いわば、魔除けみたいなものだ。
自分の指骨に目を落とす。 さっきこの指骨が触っていたのは・・。
俺自身、同衾したいとか、そういう性欲は無い。
と言うか、もう出来ない。現実的に。
だが・・・・・・・・・・・・・・・・・柔らかい物は触り心地が良い。
人間の肉は 柔らか過ぎる。ちょっと力を入れただけでスムーズに入ってしまう。
問題を難しくしているのは、フローラ自身だ。
どうして、嫌がらないんだ?
せめて 怒ってくれれは 止められると思うんだが・・。
フローラは額に土をつけたまま自分の指を見ているジャックを見て、自分でも不思議な感覚に戸惑っていた。
ジャックの指が刺さっても別に 怖いとか 痛いとか そう言うものはない。
それに、嫌ではない。
でも、どうして そう思うのか自分でも よく分からない。
** 新しい出会い **
アンテッドの村だからと 外で待つように言われたフローラは 村に入っていくジャックを見送ると 近くの木陰に腰をかけて 水筒の水を一口飲む 。一緒に行きたいと言ったが、友好的なアンデッドばかりでは ないと断られた。
そんなに慎重にならなくても いいと思うけど、許してくれなかった。どこまでも子供扱いに不満が溜まる。
(ジャックの外套を着れば人間だとバレないのに・・ )
*****
ジャックは油断なく足を進めていた。村にすんなり入ったのは いいが、あまりにも静かすぎる。
廃村というほど物が朽ちていない。何かが襲って
きて村人が逃げたというほど物が壊れていない。
それなのに、生活はが全くしない。
どういうことだ ?
よそ者を警戒して隠れて様子を伺っているのか?それにしては窓が開いている。
不審に思って辺りを見回すが、ヒントになるような物が何もない。
まるで、村人が全員蒸発したみたいな感じだ。
「・・・」
何かが ある。と俺の感が 言っている。
取り敢えず、近くの家に入って手がかりがないか調べよう。そう思ってと 一歩踏み出した途端、地面が円形に光る。
罠だ。
円形に光るのは魔法陣の特徴だ。 それを破る
には魔法陣を壊せばいい。ジャックは剣で魔法陣を削って 無効にしようと抜刀した。
間に合わない。そう思った瞬間 眩しい光に全身が飲み込まれる。
***
水筒を戻そうと鞄の口を開けていると突然 村の方から大きな光が上がる。
その眩しさに、ひさしを作って何が光っているのかと 目を凝らす。
(あの光は何?)
どうして 急に光だしたの?
そこまで考えて、ハッとする。
ジャックの身に何かあったんだ。
きっと 人間ずれだとバレて、何かされたんだ。
「大変!」
ジャックに待つと約束したけれど 構ってられない。
ジャックのピンチに、こうしてはいられないと慌てて村の中に入ったが ジャックの姿もないし、いつのまにか光も消えていた。
あの強いジャックが簡単にやられたりしない。
大丈夫だ。そう自分に言って気持ちを落ち着かせる。冷静さを取り戻したフローラは 村人達に気付かれないように 小さな声で呼びかけてみる。
『ジャック?・・ジャック?・・ジャック?何処?・・居たら返事して』
呼び掛けても 反応が無い。
もっと 村の奥へ行くしかない。でもそれは、自分も捕まるかもしれないと 言うリスクが 出てくる。それでも、ジャックを探すしかない。
ジャックは、大事な人だもの。
今の私にとっては 家族のような存在だ。
窓から家の中を覗いても 誰も居ない。
次の家も、誰もいない。次も、 その次の家も誰もいない。 思い切って家の中に入ってみる。
「おじゃましま~す」
なんだか 埃っぽい。
指でテーブルをさっと拭くと、自分の指についたホコリの量を見る。
何日も帰っていない。
村人全員が引っ越したみたいだ。
それとも全員死んだ?人間ならありえるけど、この村はアンデッドの村だ。
そんな事には、ならない。
(・・・)
仕方ない。こうなったらジャックの痕跡を見つけるめに、しらみつぶしに調べるしかない。
そう決意して 戸棚の中まで、調べたのに変わった物は何もなかった。
どの家も同じような状態で、ジャックにつながる手がかりが無い。
無人なら 酷い目にあった訳では なさそうだ。
なら、ジャックは どこへ行ったの?
首を捻りながら、まだ調べていない家に向かおうと 角を曲がると少し先の道端に ジャックが倒れているのを発見した。
「ジャック!」
まさか こがしたの?
( あーどうしよう・・)
どうか無事でいて 必死で走っているのに、 全てがスローモーションのように ゆっくりで思うように進まない。 一秒でも早く傍に行きたいのに・・。
転がるようにジャックのもとに たどり着いた。
「ジャック。大丈夫?」
フローラはジャックに声をかけて体を抱き起こす。 すると、バラバラと袖やズボン裾から骨が落ちて最後に残ったのは服だけたった。
(えっ?)
服も靴もジャックの物で間違いない。
骨は・・胸、腰、腕、足・・。
もう一度、骨を並べてみる。
どういうこと?
やっぱり、頭だけない。
頭は、何処?辺りを見回すが どこにもない。
(・・・)
いくらアンデッドでも頭がなかったら死んじやう。
もしかして私が原因で殺された?
人間に手を貸してるから、それが気に入らなくて・・。
他にジャックが殺される理由が思いつかない。
「 どうしよう・・」
とんでもない事になってしまったとその場にへたり込むと、形見となったジャックの服を抱きしめる。セージの匂いに鼻の奥がツンとして、涙がぽたぽたと服を濡らす。
もう、この匂いも かげない。
もう会えない。ジャックが 喪って初めてその存在の大きさを感じる。
「ジャック・・会いたいよ・・」
姉が いなくなり一人、ピンと張り詰めていた気持ちが ジャックと出会って揺るんてた。
頼れる人に出会って安心してた。 だから・・これはきつい。 不意打ちを食らって受け身をすることもできず放り出されたから全身に痛みを感じる。
(ジャック。一人にしないで、 でないと心が折れそうだよ。死んでもないんでしょ?私を驚かそうと、どこかに隠れてるんでしょ。分かったから、早く出てきて・・)
誰が こんな別れ方を予想しただろう。私のせいで死んでしまった。
「ジャック・・死んじゃやだ。生き返ってよ。お願い・・」
姉を助けることばかり考えて、危険な事は 全部 ジャックに押し付けてた。
あんなに良くしてくれたのに・・。
何一つ恩返し出来て無いのに 悔やんでも悔やみきない。おばさん達に、なんと言えばいいの?
「・・お姉ちゃん・・」
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