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同じ人間の男性に食される編
西暦35○○年代の世界 ~プロローグ①~
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地球は生命が誕生して以来、様々な進化や発達を繰り返し、様々な生物が生
まれ、栄えては、滅ぶ種もいた。
お互い食う食われるのなかで種を残す術に劣り絶滅する場合もあれば、それ
よりは地球自体の大規模な気候や環境の変化によるものが大きければ、運悪く
宇宙的な偶発的事件により大きな影響を受ける種もいる。
人間とて例外でなく、西暦2050年頃から2100年代にかけて起きた温暖化と
その反動の西暦2300~2500年代に起きた急速な寒冷化。さらには同時期に起
きた隕石の衝突で破滅的なダメージを受けた。
この時運悪く隕石が衝突した二か所とその周辺では絶滅した人種もいたほど
で90億人まで増えていた人類は一時全世界でわずか2000万人まで減った。
人間だけでなくこの恐ろしい破壊活動と環境変化で多くの脊椎動物は壊滅
状態になり、特に多くの温血動物の種は滅んだので人類はまだ耐えたほうで
あった。
そのような絶望的状況から人間は数を増やしてきたが、ここで種の保存に
関わる大きな問題が起きた。
何故か生まれるのは殆どが女(メス)であり、男子の出生率が異様に低い
のだ。
大体男女比が1:20と言えばその異常さがわかるであろう。
世界に生き残った各民族で多少の差はあれ大きく変わらず、高緯度地方ほど
さらに女性比率が高い傾向になった。
かつての大危機で人間の蓄積してきたあらゆる科学や医療、物理学や化学
など高度な研究成果やデータは失われたが、再び20世紀中ごろ程度の水準ま
で回復したとされる。
しかしそれをもってしても何故このように偏りがありすぎる男女比の出生
率かは明確に説明できないでいる。
「地球の平均気温の激しい上下動」「隕石によって地球外物質が侵入して
きた影響」
などいくつか説があるが未だ謎である。
かつて日本と呼ばれた国の大和民族は幸いにも被害が少ないほうの地域で
比較的生き残れた種族であり新たな政府が出来て改めて「大和」と名乗る
国家が成立して徐々にその制度や仕組みが整いつつあるこの200年である。
この国も現在の総人口5000万人のうち女性が4800万人弱と異様な偏り
になって男子出生率上昇と強健な男子を育成することを国家プロジェクト
としているがそのなかで「女(メス)」が「男(オス)」の繁栄のため
犠牲をいとわない教育観・道徳観・宗教観・制度を作ってきた。
次の話で「現在の大和国家」での女子の生き方・名誉の死を賜る道理や
摂理、そのために作り上げられた美化などの内容を説明する。
<続く>
まれ、栄えては、滅ぶ種もいた。
お互い食う食われるのなかで種を残す術に劣り絶滅する場合もあれば、それ
よりは地球自体の大規模な気候や環境の変化によるものが大きければ、運悪く
宇宙的な偶発的事件により大きな影響を受ける種もいる。
人間とて例外でなく、西暦2050年頃から2100年代にかけて起きた温暖化と
その反動の西暦2300~2500年代に起きた急速な寒冷化。さらには同時期に起
きた隕石の衝突で破滅的なダメージを受けた。
この時運悪く隕石が衝突した二か所とその周辺では絶滅した人種もいたほど
で90億人まで増えていた人類は一時全世界でわずか2000万人まで減った。
人間だけでなくこの恐ろしい破壊活動と環境変化で多くの脊椎動物は壊滅
状態になり、特に多くの温血動物の種は滅んだので人類はまだ耐えたほうで
あった。
そのような絶望的状況から人間は数を増やしてきたが、ここで種の保存に
関わる大きな問題が起きた。
何故か生まれるのは殆どが女(メス)であり、男子の出生率が異様に低い
のだ。
大体男女比が1:20と言えばその異常さがわかるであろう。
世界に生き残った各民族で多少の差はあれ大きく変わらず、高緯度地方ほど
さらに女性比率が高い傾向になった。
かつての大危機で人間の蓄積してきたあらゆる科学や医療、物理学や化学
など高度な研究成果やデータは失われたが、再び20世紀中ごろ程度の水準ま
で回復したとされる。
しかしそれをもってしても何故このように偏りがありすぎる男女比の出生
率かは明確に説明できないでいる。
「地球の平均気温の激しい上下動」「隕石によって地球外物質が侵入して
きた影響」
などいくつか説があるが未だ謎である。
かつて日本と呼ばれた国の大和民族は幸いにも被害が少ないほうの地域で
比較的生き残れた種族であり新たな政府が出来て改めて「大和」と名乗る
国家が成立して徐々にその制度や仕組みが整いつつあるこの200年である。
この国も現在の総人口5000万人のうち女性が4800万人弱と異様な偏り
になって男子出生率上昇と強健な男子を育成することを国家プロジェクト
としているがそのなかで「女(メス)」が「男(オス)」の繁栄のため
犠牲をいとわない教育観・道徳観・宗教観・制度を作ってきた。
次の話で「現在の大和国家」での女子の生き方・名誉の死を賜る道理や
摂理、そのために作り上げられた美化などの内容を説明する。
<続く>
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