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第91話 諜報員5

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「マスター、和久様、凄かったですね~」

「イキ捲っていたな…」

可憐と同じようにエステでも【淫紋】の完成者は2回目で一緒にお風呂に入り、本当の覚醒をしてあげてお尻も体験させています。
前回と同じ2億円もいただきました。

可憐とは違い続けてパートナーにする訳ではないので【淫紋】はそのまま残しています。
和久様も今後顧客になる保護者へ自慢するそうです。

「お風呂に頼らず【淫紋】を完成させただけはありましたね」

「それはあるかもね…」
「それで、次の予約の条件はアレで良かったの?」

「ご主人様、後援会も出来てしまっているのですから今更ですよ。皆さんは玲さんと年齢が変わらないですから…」

「どういう決断をされるか見ものですね」

「何だか重いな…」

結局、パートナーがいなければ予約を受け付けるという事になったのです。
それは要するにセックスをしてあげる…という事です。

もちろんセックスをするという事は僕のパートナーになるという事にもなるのですが、玲と可憐の様に母娘共パートナーになる事を理解できるかどうか…。

帰り際、パートナーのいる和久様は本気で離婚を考えておられるようでした。

「まぁ、何とかなりますよ。後は皆さんの判断ですから…」

「……」
それでもさくらみたいに簡単に離婚はできないと思うけれどね…。

「ご主人様、そんな未定な事は置いておいて、お茶でもして帰りましょうよ」
「街を歩くのもエステ帰りの時ぐらいなんですから…」

「そうだな…」

僕が考えても仕方がないか…。



XX XY



「まさか007が来られるだなんて…」

初めてお会いしました。

「本物ですよね?」

「本物よ~、まぁ休暇みたいなものだけれどね」

「じゃあ、デーブ部長が来るかもっていう話は…?」

「来ないわ。一応言っておくとゲイル長官はあなた達の為にデーブ部長も最前線に飛ばそうとしたようだけれど、ゲイル長官は昔から空気の読めない所があってね…」
「030と031の迷惑になると言ったら私が来ることになったの…」

「そうでしたか…、ありがとうございます」

「シングルナンバーの先輩にお会い出来て光栄です」

基本的に私達はそれぞれどこで何をしているか知らされていないのです。

「フフ…、シングルナンバーと言ってももう年増の女性よ。遅かれ早かれ引退することになるわね」
「あなた達のような若い世代に育ってもらわないと…」

一応、ゲイル長官に伝えていることは冗談ではありません。
もういい歳だからね…。

「「そんなこと…」」



「それで、京都はどう?」

「はい、私達も昨日京都に着いたばかりなのです」

「京都と言えば、やはり日本海側でしょうね。日本軍が常駐していますし、侵略者が攻めてくることもあります」

「そうなのね…」

「007、どうかされましたか?」

「私は休暇が主なので日本を満喫しようと思ってね…。日本海側以外はそんなに危険じゃないのでしょ?」

「はい、太平洋側や内陸部は時々グレイによるテロがあるぐらいみたいですね…」

「じゃあ、ゆっくり観光しましょうよ」

「「はい…?」」

「え~っと、総領事館の誰だっけ…? 休暇だと言ったら温泉や日本人の男性とのブレックスを勧められたわ」

「あっ、エドガーさんですね」

「私達も観光がてら勧められましたよ」

「それで、日本人の男性はどうだったの?」

「あっ、フローラ、007と言えば任務の先々で男性とブレックスをしているという…(ボソッ)」

「憧れるよねぇ~(ボソッ)」

コホン…。
「それで…?」

「はい、なかなか良いと思われます!」

「自国の男性とは違います!」

「そう、楽しみね…。じゃあホテルに向かう前に少し街を散策してみましょう」

良い男はいるかしら…。

「「はい」」



XX XY



「何? 彼から不思議なオーラを感じるわ!」

「「007、どうかされたのですか?」」

「前から歩いて来るあの男性を見て!」

「え~っと、女性が二人一緒ですね…」

「どちらも綺麗な女性ですね~」

「女性はいいの、あの男性にビビッときたわ」

これまでの男性経験でも、見ただけでこんなに気持ちが高ぶったことはありません。

「確かにとても格好良くて逞しそうな男性ですね」

「あんな男性がいるんだ…」

「今日の相手は決まりよ」

「ですから女性が一緒ですって…」

さすがに声が掛けにくいですよ…。

「007、恐ろしいわね(ボソッ)」



「すみません。ちょっとお時間よろしいですか?」

「えっ、僕ですか?」

外国人の女性が三人か…。
修学旅行から縁があるな…。

「はい。旅行者なのですが、私とブレックスしていただきたくて…」

「え~っ!?」

「ご主人様、逆ナンですね」

「マスター、もう『ミスター・ユニバース』の発表があったのでしょうか?(ボソッ)」

「ブレックスですか…、あまり好きではないんですよね…」

「良い経験が無かったとか?」

「ハハ…、彼女達は僕の最高のパートナーですよ」

旅行者の女性がそう言いながらアイとマオをチラッと見たので否定しておきます。

「フフ、失礼。お気を悪くさせてしまったようでしたらごめんなさいね」
「私も気持ち良くさせる自信はありましてよ…」

「……」
凄い自信だな…。
この女性はプッシー・オナーズさんと言うそうです。
(プッシーって…)

「ご主人様、ブレックスしてあげればいいのでは?」

「マスター、ちょっとむかついたので“プッシー”させちゃってください(ボソッ)」

「ブフォッ!」

意味が分かるところが凄い。

「じゃあ今からなら…、近くの“ブレボ”に入ってみるか」



よく考えればクラリスとソフィアとしかブレックスをしたことがないんだよな…。

大奥家やバウアー家には1対1のブレックス用の機械しかありませんでしたが、“ブレボ”には多人数用の部屋もありました。
グループ内で入れ替わりしたり、集団で行える事も出来るそうです。

(集団って乱交みたいだな…)
「アイ、マオ、どうする?」

「「私達もブレックスをしてみたいです」」

「でも、他の2人も女性だからな…」

一人がオリビアさんといい、もう一人がフローラさんです。

「私なら良いわよ。女性は初めてだけれどこんなに美人の方ならね」

「ちょっとフローラ…、だったら私も…」

「アイ、マオ、良かったね」

「楽しみです…」

「じゃあフローラさんでオーバー)させちゃいますね(ボソッ)」

「二人共手加減するんだよ(ボソッ)」

こうして僕とプッシーさん、アイとオリビアさん、マオとフローラさんでブレックスを始めることになりました。



皆がそれぞれマシンに入ります。

『シャルルさん、気持ち良くしてあげますからね』

『ハハ…ハ』

嬉しいですが舐められているようにも感じます。
ここはマオの言うようにちょっと“プッシー”させてやるか…。

二人共[SET]ボタンを押すとカウントダウンが始まります。

9…8…7…
…3…2…1
[START]

プッシーさんと脳波が繋がります。



(ふ~ん、言うだけの事はあるな…)

密着感はクラリスやソフィアよりもあり、身体に纏わりついてくるような感覚になります。

次第にベタベタと身体を触ってくる感覚になったり、首筋や胸板にキスをしてくる感覚になるのですが、世の女性達は男性をどうすれば気持ち良く出来るか知らないのです。

せめてディープキスやオー○ルプレイをしてくれる感覚になれないとね…。

(さてと、【意識操作】…)

今度はこちらからプッシーさんの脳波へ攻撃を仕掛けます。



(シャルルさんと脳波は繋がっているはずなのに反応が薄いわね…)
(えっ、何? シャルルさんが私の中へ入ってくる…?)

これは支配…?
全身が拘束された感覚に陥ります。

そしてすぐにシャルルさんに抱き締められたと思うと、全身をゆっくり隈なく触れられていくのです。

(うぐっ、胸が揉まれてる…)

ブレックスでこんなに感覚がはっきりと…。
ゆっくり、速く、優しく、力強く胸を揉みしだかれる感覚が快感となって頭の中に伝わってきます。

グニグニ、グイグイ…。

ち…乳首が潰されて…、引っ張られる~。

(何てリアルな感覚なの…、ブレックスのマシンの性能?)

そう思っていると、今度は股間にシャルルさんの手が滑りこんできます。

(そんなところ触っちゃ…)

そう思っても抵抗できず、股間は開かれ手指で女性器を優しく撫でられていくのです。

(はうっ、気持ち…良い…)

そう感じると身体がゾクゾクとして股間が熱くなり、我慢できなくなるような感覚が大きくなっていきます。

クニクニ…、クリクリ…。

(あんっ、どこを触って…)
(もう気持ち良くて、おしっこが漏れそう…)

寝ている時に夢で漏れそうになる感覚がまるでリアルのように感じられるのです。

(これはリアルじゃないわ…、リアルじゃないのよ…)

自分に言い聞かせようとするのですが感覚には抗えません。

いつの間にか抱き寄せられている感覚が無くなると、今度はガバッと股間を広げられました。

(うぅ~、ブレックスでこんな恥ずかしい体勢に…?)

ペロペロ…、ペロペロ…。

(う、うそ!? シャルルさんが私の股間を舐めてる…!?)

汚いのに…、恥ずかしいのに、気持ち良い…。

ペロペロ、チュウチュウ…。
ペロペロ、ズズゥー…。

(あひぃ~っ、女性器やクリットが吸われてるぅ~!?)

もうダメ、頭の中がおかしくなる…。

(いぃ~、いぃのぉ~~~っ!)

私は全身から何かを放出した感覚に陥ると、目の前が真っ暗になってしまったのです。



プシュ―――ッ!

「ふぅ~、こんなものかな…」

「「ご主人様(マスター)」」

「二人共、どうだった?」

まぁ、女性同士と言うのもありますが…。

「不思議な感覚ですね。ご主人様が好きではないと言うのも分かりますよ」

「だろ?」

「フフ…、【意識操作】で弄り捲りましたよ」

「マオ、ちゃんと手加減したよね? ブレックスでも【意識操作】を発動させると結構ダイレクトに伝わるんだよ」

そう言いながら、出てこない三人のマシンを外から開けます。

プシュ―――ッ!

「ほら、凄いことに…」

フローラさんが着衣を乱して白目を剥いています。

「マスターだって手加減していないじゃないですか!」
「プッシーさん、アヘ顔で固まっていますよ」

「いや、どこまで出来るかなって…」
「ア…アイの方は…?」

「……」
オリビアさんを見ると同じように機械の中は潮とおしっこでグチャグチャです。

「手加減はしたつもりなのですけれど…」

「それよりどうしよう。ここは一般のお店だからね。このマシンの清掃はかなり大変じゃ…」

「帰りましょう。自分達の使ったマシンですから何とかするでしょう。観光客と言っていましたし、お金も持っていそうですからね」

「そ、そうだな。気付いた時に僕達が側にいる方が気まずいよな…」

「でも、ご主人様、『ゴッドハンド・シャルル』の電話番号は置いて行くことにします」
「きっと私達の事を探すと思いますからね」

「マスター、今度はエステでしっかり料金を頂きましょう」
「フローラさんやオリビアさんも若くてなかなかの逸材ですよ」

「分かったよ。まぁ連絡がきたらね…」

僕達は三人をそのまま放置して帰ることにしました。



XX XY



「007、007…」

「あへ~っ、ここは誰…? 私はどこ…?」

「どこかと言われれば“ブレボ”です」

「あっ、冷たっ…」
「えっ、どうして下半身がベチョベチョに濡れているの?」

「お漏らしですよ…」

「私達はシャルルさん達とブレックスをして気を失ってお漏らしまでしていたのですよ~」

「お…お漏らし…?」

まさかあの時の感覚通りに…?

「それよりどうしますか? マシンが三台とも私達のアレでビチョビチョなのですが…」

こんなに汚せば追加料金を取られるでしょうね。
それに言えませんがかなり臭いです。

「シャ…ルルさん達は…?」

「とっくに帰られたようです。私達の姿も見られたでしょうね」

「恥ずかしですよ~」
「こちらから誘っておいて失神してお漏らしだなんて…」

ブレックスで失神なんて初めての経験です。

「仕方がないわ。とりあえず拭けるだけ拭いて…。私は着替えるから…」

「007、ずるいですよ」

「私達にも着替えを貸してくださいよ~」

「もう、ホテルに向かう前で良かったわね。私の着替えが無ければ030か031に買いに行ってもらう所だったわ」

「酷すぎです」

「もう尊敬できない…(ボソッ)」



「ふぅ~、ちょっとマシになったわね。早くホテルで身体を洗いたいわ」

「相手は女性なのに凄いブレックスでした」

「マオさんもよ…。まるで直接触れられているような感覚だったよね」

北海道でブレックスをした時も似たような感覚になったけれど、マオさんの方が強烈だったわ。

「そうね、こんなブレックスは私も初めて。でも…」

「「「気持ち良かった~」」」

「もっとブレックスがしてみたいわ」

「今度は私がシャルルさんと…」

「私もしてみた~い!」

「どうすれば、シャルルさんに会えるのかしら…?」

「テーブルの上に連絡先がありましたよ」

「030、早く言いなさいよ~」

「でも、『ゴッドハンド・シャルル』という名称になっています」

「フフ…、本当に興味深いわ。日本に、いえ京都に来て正解だったようね」

彼女達の指導はともかく、素晴らしい休暇になりそうです。

「それより007、清掃料金を請求された場合はお支払いをお願いしますね」

「あなた達ねぇ~」
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