82 / 99
第82話 修学旅行8:ミスター・ユニバース1
しおりを挟む
「只今から『第55回ミスター・ユニバース』の決勝大会を始めます」
「司会は私、ヘレン・モーリーが務めさせていただきます」
ワァ―――ッ!
キャア―――ッ!
「最初に残念なお知らせですが、ロシア代表のボリス・チェチン氏が辞退されました」
エェ~~~ッ!
ブゥ~、ブゥ~~~ッ!
「ですがご安心ください。特別推薦枠を設け、予定通り本選は12人で競われることになります」
ワァ―――ッ!
「ホテルの大ホールが女性でいっぱいですね」
一体いつの間にこんなに集まったのかしら…。
「井筒先生、これってライブですか? 録画ですかね?」
「録画だったんじゃない。どちらにしてもシャルル様の優勝よ」
「アイ様とマオ様は?」
「シャルル様の側にいらっしゃるわよ」
「シャルル様~、頑張って~!」
「可憐様、シャルル様はまで出てきておられませんよ」
「良いの、会場中にシャルル様の存在をアピールしておくのよ」
「さぁ、皆も声を出して」
「シャルル様~!(×全員)」
「シャルル様…、シャルル様…、シャルル様、ワァ~~~ッ!(×全員)」
「……この『ミスター・ユニバース』では容姿もさることながら知力・体力・時の運が試されます」
「いわばパーフェクトな男性を選び出すのです」
「ここに登場するような格好良くて賢い男性とパートナーになれたら…、又はたくましい男性の子供が設けられたら…と、世界中の女性達が妄想することでしょう」
「審査の方法は各ステージの得点の他に、5各の審査員がそれぞれ持つ100点の計500点と、それから会場におられる観客の皆様が持つ各1点の計500点の合計1000点の配点で決まります」
「特にアピールステージでは皆さんの一点が大きく作用することもあります。ぜひ最後までハートを燃やし続けてご覧ください」
「では、選ばれた男性達の入場です!」
「エントリーNo,1:クリス・ピノー(フランス)」
「エントリーNo,2:ヘンデル・オマ(南アフリカ)」
「エントリーNo,3:トーマス・シンプソン(アメリカ)」
「エントリーNo,4:ルーカス・ブラウン(オーストラリア)」
「エントリーNo,5:アルノルト・キップ(ドイツ)」
「エントリーNo,6:ランボー・ティエポロ(イタリア)」
……
「ご主人様、ようやく始まりましたね」
「凄いね…。ハートを燃やすんだって…」
会場からは女性達の大きな歓声が聞こえてきます。
可憐さん達の応援も聞こえてくるよ…。
「それより知力・体力・時の運って、前世の『男性選手権』みたいだな…」
「私達はまだ誕生していませんでしたが、そんなことがあったのですよね」
「エントリーNo,7:ピーター・スコール(イギリス)」
「エントリーNo,8:サディアス・ヤング(カナダ)」
「エントリーNo,9:カルメロ・バルス(スペイン)」
「エントリーNo,10:ファビアン・クロック(オランダ)」
……
「エントリーNo,11:ヨハンネス・グスタフソン(スウェーデン)」
「マスター、昨日の短小達はランボー、カルメロ、ファビアンですね」
「「ご主人様(マスター)、優勝してくださいね~」」
「もちろん狙うよ。皆も観ているからね」
「エントリーNo,12:シャルル(日本)」
ワァ―――ッ!
キャア―――ッ!
『格好良い~!』
『こっちを向いて~!』
(凄いな…)
出場者が出揃ったのを見て女性達がヒートアップしています。
ランボー達がチラチラとこちらを見ているようですが、競技に影響は無さそうです。
ステージの指定された席に座ります。
各自のテーブルには大きな半球形の覆いが置いてあり、中に何かが隠されているのが分かります。
「皆さん、席に着きましたか~?」
「第一ステージでは皆さんの知力を試すことになります」
「私の開始の合図と共に覆いの中を確認し、あるパズルを解いていただきます。制限時間は30分です」
「パズル…?」
「30分だと?」
「簡単じゃないか…」
「そんな物で知力が測れるのか?」
「……」
ある者は馬鹿にしたように、ある者は怪訝な顔をしていますが、こんな大会に使われる物なら簡単なパズルではないでしょう。
「では、用意…スタート!」
ワァ―――ッ!
(さてと、どんなパズルだ?)
半球形の覆いを取るとルール表が見え、その下に更に布が掛けられています。
(なになに…)
“6面揃えられたら100点、4面で80点、3面で70点、2面で60点、1面で50点…”
(まさかこれって…)
布を取ると予想したものがそこにありました。
(“ルービックキューブ”か…)
「何だこれは!?」
「各面の色を揃えるだと…」
「そんなことが出来るのか…?」
「私の知力がこんな物で測れるわけ…」
「フフ、皆さん驚かれているようですね。かつて世界を席巻した人気のパズルを用意しました。達人は数秒で6面体を揃えたといいます」
「柔軟な頭脳と知力がなければ解けませんよ~」
(確かに司会者の言うとおりだな…)
国や人種に関係なく知力を確認するなら良い道具かもしれません。
『“ルービックキューブ”~?』
『不思議な立方体ですね』
『さすが『ミスター・ユニバース』、ハイレベルだわ』
ザワザワ…。
僕達の頭上や会場の各所には各代表者の手元が映し出されているようです。
「おぉ~っと、イギリスのピーター選手が一面を揃えた~!」
キャア―――ッ!
『素敵~!』
『賢~い!』
(えっ、一面揃えただけでこんなに声援が…)
前々世では競技になっていたぐらいなのに…。
当然僕も小さい頃に知育玩具として遊んだことがあります。
「シャルル選手、どうしたのでしょう。ルービックキューブを手に取り6面を眺めているだけで動かそうともしません」
「情報によりますと特別枠で急遽参加することになり、出場者の中で一番若い選手だそうです。これは難しかったかぁ~!?」
『シャルル様~、頑張って~!』
(皆を心配させるのもあれだな…。そろそろ取り掛かるか…)
競技のプロのように数秒で完成させることは出来ませんが、コツさえ知っていれば数分もあれば余裕です。
「イタリアのランボー選手、スペインのカルメロ選手、オランダのファビアン選手も1面をクリアだ~」
『ランボー! ランボー!』
『カルメロ、頑張って~!』
『ファビアン、素敵~!』
(あいつら意外に人気があるのか?)
カチャ、カチャ…、カチャカチャ…。
「シャルル選手、動き出した~!」
カチャカチャ…、カチャ…。
「お~っと、シャルル選手、両手指を使って縦横にすばやく回しています」
「一瞬1面、いや2面揃ったようにも見えましたが、回す手が止まりません」
『シャルル様、頑張って~!』
(皆の声援がよく聞こえるな。応援者のいる大会で良かったよ)
(それにしても、あまりに久しぶりすぎて迷うな…、確かこうやって…)
カチャカチャ…、カチャカチャ…。
(良し、最後はこうだ!)
カチャリ…。
「はい、出来ました!」
「なんと、日本のシャルル選手が6面体を完成! 記録は13分です。100点獲得です!」
『シャルル様、すっご~い!』
『格好良い~!』
『シャルル、シャルル、シャルル…』
(生徒以外の観客も応援してくれているみたいだな)
まだ競技時間は残っていますが観客に手を上げ声援に答えると、ステージ脇のアイ達の下へ引き上げます。
「「ご主人様(マスター)、凄いです!」」
「私達でも記憶はあっても6面体は完成できなかったかもしれません」
「まぁ、実際に遊んだことが無いと難しいかもね…」
「この分だとマスターが余裕のトップですよ」
「終了~!」
「くそぅ~、何だこれは?」
「こんなの揃えられる訳が…」
「男は容姿と体力さ…」
「なんと、6面を完成されたのはシャルルさんだけで、他の方々は1面、又は2面のようです。それぞれに得点が与えられランキング形式で表示されます」
「次のステージは体力勝負です。準備に入る間、出場者の皆さんには水着に着替えていただくことになります」
「水着だって?」
「ホテルの施設を使ったクワトロアスロンみたいですよ」
「えっ、トライアスロンじゃなくて…?」
意外に本格的な競技になりそうです。
XX XY
「フランチェスカさん、日本のシャルルさんは貴女が急遽推薦したんだとか?」
「フフ、そうですよ。凄いでしょ。いきなりトップですよ」
私の目に狂いはありません。
一堂に会して見ると、益々素敵に感じられます。
「『ミスター・ユニバース』は知力を競うだけではありませんからね。むしろ容姿を考えるのなら次のステージですよ」
「はい、はい…」
アリーチェさんは自国のランボーさん推しだったかしら…。
でも“ルービックキューブ”は結局1面だけだったのよね…。
XX XY
「さぁ、代表者たちも準備が整ったようです」
「このまま水着審査でも良さそうですね。眼福です!」
キャア―――ッ!
『格好良い~!』
『筋肉が素敵~!』
『ブレックスして~!』
ワァ―――ッ!
水着に着替えた僕達がステージに上がると、会場全体から黄色い声が聞こえてきます。
視線が突き刺さる、まさにそんな感じです。
それにしても、僕以外の出場者はビキニやブーメラン水着なんだな…。
勃起できないウインナーなら十分か…。
僕は通常時でもアレが大きいのでいつものサーフタイプです。
「代表者の皆さん、水着はともかく凄い肉体ですね~。近くで見ている私もゾクゾクします」
『司会者、ずるいわよ~!』
「フフ、役得です」
「第二ステージではこの素敵な男性達の体力、すなわち肉体美を観ていただきます。まず、ステージでエアロバイク100km、スイム5km、ラン20km、再びステージに戻ってきてベンチプレス70kgを10回です」
「得点は1位が100点、2位が80点、3位が60点、4位が40点、5位が20点です。6位以下及び棄権者は0点です」
『過酷ね…』
『筋肉で乗り越えて~!』
(確かにハードだな…)
代表者の中には顔を引き攣らせている者もいるようです。
本格的に泳いだり走ったりするのも久しぶりだな。
まぁ、身体強化されているから余裕だと思うけれど…。
「では皆さん、指定の位置についてください」
「用意…、スタート!」
「司会は私、ヘレン・モーリーが務めさせていただきます」
ワァ―――ッ!
キャア―――ッ!
「最初に残念なお知らせですが、ロシア代表のボリス・チェチン氏が辞退されました」
エェ~~~ッ!
ブゥ~、ブゥ~~~ッ!
「ですがご安心ください。特別推薦枠を設け、予定通り本選は12人で競われることになります」
ワァ―――ッ!
「ホテルの大ホールが女性でいっぱいですね」
一体いつの間にこんなに集まったのかしら…。
「井筒先生、これってライブですか? 録画ですかね?」
「録画だったんじゃない。どちらにしてもシャルル様の優勝よ」
「アイ様とマオ様は?」
「シャルル様の側にいらっしゃるわよ」
「シャルル様~、頑張って~!」
「可憐様、シャルル様はまで出てきておられませんよ」
「良いの、会場中にシャルル様の存在をアピールしておくのよ」
「さぁ、皆も声を出して」
「シャルル様~!(×全員)」
「シャルル様…、シャルル様…、シャルル様、ワァ~~~ッ!(×全員)」
「……この『ミスター・ユニバース』では容姿もさることながら知力・体力・時の運が試されます」
「いわばパーフェクトな男性を選び出すのです」
「ここに登場するような格好良くて賢い男性とパートナーになれたら…、又はたくましい男性の子供が設けられたら…と、世界中の女性達が妄想することでしょう」
「審査の方法は各ステージの得点の他に、5各の審査員がそれぞれ持つ100点の計500点と、それから会場におられる観客の皆様が持つ各1点の計500点の合計1000点の配点で決まります」
「特にアピールステージでは皆さんの一点が大きく作用することもあります。ぜひ最後までハートを燃やし続けてご覧ください」
「では、選ばれた男性達の入場です!」
「エントリーNo,1:クリス・ピノー(フランス)」
「エントリーNo,2:ヘンデル・オマ(南アフリカ)」
「エントリーNo,3:トーマス・シンプソン(アメリカ)」
「エントリーNo,4:ルーカス・ブラウン(オーストラリア)」
「エントリーNo,5:アルノルト・キップ(ドイツ)」
「エントリーNo,6:ランボー・ティエポロ(イタリア)」
……
「ご主人様、ようやく始まりましたね」
「凄いね…。ハートを燃やすんだって…」
会場からは女性達の大きな歓声が聞こえてきます。
可憐さん達の応援も聞こえてくるよ…。
「それより知力・体力・時の運って、前世の『男性選手権』みたいだな…」
「私達はまだ誕生していませんでしたが、そんなことがあったのですよね」
「エントリーNo,7:ピーター・スコール(イギリス)」
「エントリーNo,8:サディアス・ヤング(カナダ)」
「エントリーNo,9:カルメロ・バルス(スペイン)」
「エントリーNo,10:ファビアン・クロック(オランダ)」
……
「エントリーNo,11:ヨハンネス・グスタフソン(スウェーデン)」
「マスター、昨日の短小達はランボー、カルメロ、ファビアンですね」
「「ご主人様(マスター)、優勝してくださいね~」」
「もちろん狙うよ。皆も観ているからね」
「エントリーNo,12:シャルル(日本)」
ワァ―――ッ!
キャア―――ッ!
『格好良い~!』
『こっちを向いて~!』
(凄いな…)
出場者が出揃ったのを見て女性達がヒートアップしています。
ランボー達がチラチラとこちらを見ているようですが、競技に影響は無さそうです。
ステージの指定された席に座ります。
各自のテーブルには大きな半球形の覆いが置いてあり、中に何かが隠されているのが分かります。
「皆さん、席に着きましたか~?」
「第一ステージでは皆さんの知力を試すことになります」
「私の開始の合図と共に覆いの中を確認し、あるパズルを解いていただきます。制限時間は30分です」
「パズル…?」
「30分だと?」
「簡単じゃないか…」
「そんな物で知力が測れるのか?」
「……」
ある者は馬鹿にしたように、ある者は怪訝な顔をしていますが、こんな大会に使われる物なら簡単なパズルではないでしょう。
「では、用意…スタート!」
ワァ―――ッ!
(さてと、どんなパズルだ?)
半球形の覆いを取るとルール表が見え、その下に更に布が掛けられています。
(なになに…)
“6面揃えられたら100点、4面で80点、3面で70点、2面で60点、1面で50点…”
(まさかこれって…)
布を取ると予想したものがそこにありました。
(“ルービックキューブ”か…)
「何だこれは!?」
「各面の色を揃えるだと…」
「そんなことが出来るのか…?」
「私の知力がこんな物で測れるわけ…」
「フフ、皆さん驚かれているようですね。かつて世界を席巻した人気のパズルを用意しました。達人は数秒で6面体を揃えたといいます」
「柔軟な頭脳と知力がなければ解けませんよ~」
(確かに司会者の言うとおりだな…)
国や人種に関係なく知力を確認するなら良い道具かもしれません。
『“ルービックキューブ”~?』
『不思議な立方体ですね』
『さすが『ミスター・ユニバース』、ハイレベルだわ』
ザワザワ…。
僕達の頭上や会場の各所には各代表者の手元が映し出されているようです。
「おぉ~っと、イギリスのピーター選手が一面を揃えた~!」
キャア―――ッ!
『素敵~!』
『賢~い!』
(えっ、一面揃えただけでこんなに声援が…)
前々世では競技になっていたぐらいなのに…。
当然僕も小さい頃に知育玩具として遊んだことがあります。
「シャルル選手、どうしたのでしょう。ルービックキューブを手に取り6面を眺めているだけで動かそうともしません」
「情報によりますと特別枠で急遽参加することになり、出場者の中で一番若い選手だそうです。これは難しかったかぁ~!?」
『シャルル様~、頑張って~!』
(皆を心配させるのもあれだな…。そろそろ取り掛かるか…)
競技のプロのように数秒で完成させることは出来ませんが、コツさえ知っていれば数分もあれば余裕です。
「イタリアのランボー選手、スペインのカルメロ選手、オランダのファビアン選手も1面をクリアだ~」
『ランボー! ランボー!』
『カルメロ、頑張って~!』
『ファビアン、素敵~!』
(あいつら意外に人気があるのか?)
カチャ、カチャ…、カチャカチャ…。
「シャルル選手、動き出した~!」
カチャカチャ…、カチャ…。
「お~っと、シャルル選手、両手指を使って縦横にすばやく回しています」
「一瞬1面、いや2面揃ったようにも見えましたが、回す手が止まりません」
『シャルル様、頑張って~!』
(皆の声援がよく聞こえるな。応援者のいる大会で良かったよ)
(それにしても、あまりに久しぶりすぎて迷うな…、確かこうやって…)
カチャカチャ…、カチャカチャ…。
(良し、最後はこうだ!)
カチャリ…。
「はい、出来ました!」
「なんと、日本のシャルル選手が6面体を完成! 記録は13分です。100点獲得です!」
『シャルル様、すっご~い!』
『格好良い~!』
『シャルル、シャルル、シャルル…』
(生徒以外の観客も応援してくれているみたいだな)
まだ競技時間は残っていますが観客に手を上げ声援に答えると、ステージ脇のアイ達の下へ引き上げます。
「「ご主人様(マスター)、凄いです!」」
「私達でも記憶はあっても6面体は完成できなかったかもしれません」
「まぁ、実際に遊んだことが無いと難しいかもね…」
「この分だとマスターが余裕のトップですよ」
「終了~!」
「くそぅ~、何だこれは?」
「こんなの揃えられる訳が…」
「男は容姿と体力さ…」
「なんと、6面を完成されたのはシャルルさんだけで、他の方々は1面、又は2面のようです。それぞれに得点が与えられランキング形式で表示されます」
「次のステージは体力勝負です。準備に入る間、出場者の皆さんには水着に着替えていただくことになります」
「水着だって?」
「ホテルの施設を使ったクワトロアスロンみたいですよ」
「えっ、トライアスロンじゃなくて…?」
意外に本格的な競技になりそうです。
XX XY
「フランチェスカさん、日本のシャルルさんは貴女が急遽推薦したんだとか?」
「フフ、そうですよ。凄いでしょ。いきなりトップですよ」
私の目に狂いはありません。
一堂に会して見ると、益々素敵に感じられます。
「『ミスター・ユニバース』は知力を競うだけではありませんからね。むしろ容姿を考えるのなら次のステージですよ」
「はい、はい…」
アリーチェさんは自国のランボーさん推しだったかしら…。
でも“ルービックキューブ”は結局1面だけだったのよね…。
XX XY
「さぁ、代表者たちも準備が整ったようです」
「このまま水着審査でも良さそうですね。眼福です!」
キャア―――ッ!
『格好良い~!』
『筋肉が素敵~!』
『ブレックスして~!』
ワァ―――ッ!
水着に着替えた僕達がステージに上がると、会場全体から黄色い声が聞こえてきます。
視線が突き刺さる、まさにそんな感じです。
それにしても、僕以外の出場者はビキニやブーメラン水着なんだな…。
勃起できないウインナーなら十分か…。
僕は通常時でもアレが大きいのでいつものサーフタイプです。
「代表者の皆さん、水着はともかく凄い肉体ですね~。近くで見ている私もゾクゾクします」
『司会者、ずるいわよ~!』
「フフ、役得です」
「第二ステージではこの素敵な男性達の体力、すなわち肉体美を観ていただきます。まず、ステージでエアロバイク100km、スイム5km、ラン20km、再びステージに戻ってきてベンチプレス70kgを10回です」
「得点は1位が100点、2位が80点、3位が60点、4位が40点、5位が20点です。6位以下及び棄権者は0点です」
『過酷ね…』
『筋肉で乗り越えて~!』
(確かにハードだな…)
代表者の中には顔を引き攣らせている者もいるようです。
本格的に泳いだり走ったりするのも久しぶりだな。
まぁ、身体強化されているから余裕だと思うけれど…。
「では皆さん、指定の位置についてください」
「用意…、スタート!」
22
お気に入りに追加
145
あなたにおすすめの小説
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる