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第41話 リズの依頼

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「あ~ん、またイッちゃう~」

ガチャ…。
「ちょっと~、リズ~、いつまで私の部屋のお風呂に入っているのよ~」

私も入りたいんだから~。

「待って、あと一回イクまで…」

この“イク”という快感をりりこに教えてもらい人生が変わりました。

“まりょく風呂”では全身に突き刺さる強烈な刺激が体内を駆け巡り、胸や子宮、頭の中を快感で繋いでいきます。
そして“すらいむ風呂”では実際に全身を揉まれたり、敏感なところを舐められたり吸われたり、弄られる事によって肉体的な快感が得られるのです。

イク度に気を失ってしまいますが、この身体が満たされる感覚を知ってしまうと、もうブレックスなんてしようと思いません。

「そう言って、もう三回目なのよ…」

「りりこだけずるいわよ~(りりこも一緒に入れば良いじゃない…)」

それに、このお風呂に入るほど身体がりりこのように艶やかに瑞々しくなってきているように感じられます。

「だから私はいずれシャルル様のパートナーになるって言っているでしょ。これはシャルル様のパートナーになる為の訓練なんだからね」

まぁ、リズがいたおかげでお風呂を作ってもらったみたいなものだけれど…。

「だったら、私もパートナーになる!」

「そんなこと許される訳がないでしょ。シャルル様は日本人なのよ」

それに勇者様なのは国家機密です。

「え~っ…」

「大体、もうすぐ夏休みが終わるから帰るんでしょ?」

「だったら私もアメリカの自室にこのお風呂を作ってもらうわ…」
「お金ならいくらだって…」

とても短時間で作られたようでしたが原理が分かりません。
電気製品でもないし、異星人の技術を応用しているのかしら…。
これで国際特許を取れば女性はブレックスをしなくなるわね…。



XX XY



(この魔力風呂、最高~!)

手足の指先、胸、乳首、クリ、尿道、膣、お尻の穴、全身からビリビリとした刺激が子宮や胸を経由して頭の中に伝わってきます。

(こんなお風呂を莉々子達は体験していたのね)

これだけでもブレックスなんてただのおもちゃに感じます。

それにまさかいただいたスライムがお風呂にも使えるだなんて…。
湯船の中でまるでシャルル様に揉まれ、弄られているようです。

スライムは持ち主の体験や希望に沿って変形したり動くそうですが、私が指示するまでも無く、洗ったりイカせてくれるのです。

セックスを経験しているからこその気持ち良さですね。
パートナーにしていただき幸せです。

莉々子はまだパートナーとして認められていないので、お風呂のスライムは装着できなくなっているそうです。

イク度に下腹部が光りますが、まだ【淫紋】らしき物は黒子ぐらいの大きさです。
玲様のように『100イキ苦行』に挑戦できるのは当分先になりそうですね…。

さて、お風呂から出たらオナニーを始めないと…。

アイ様がおっしゃるにはオナニーはシャルル様に気持ち良くなっていただく身体になる為でもあるのです。
早く推奨されている“二つの球”を自在にコントロールできるようになりたいものです。



XX XY



可憐さん達の夏休みが終わる少し前、文香と莉々子さんがリズさんを伴って玲の屋敷にやってきました。

これまで七家会議以外では滅多な事では顔を会すことは無かったそうですが、僕のパートナーになったことでこれからは変わってくるかもしれません。

「ようこそ、文香様と莉々子さん…、それにリズさんまで…」

「玲様、すみません。リズさんがどうしても帰国前にシャルル様に会いたいと…」

「えっ、僕に…?」

もしかして、またブレックスをしたいって言うんじゃないよね…。

「リズさん、シャルル様に会いたいのは分かりますが、一応外国の方ですし気軽に七家を巡っていただいては困るのですよ…」

「れい様、すみませ~ん。お願いしたのはここだけで~す」
「シャルル様と話せればそれで良いのです…」

(えっ、リズさんが様付…?)

「どうしたの? 話だけなら聞くけれど…」

「実はシャルル様にアメリカに来て欲しいのです!」

「何だって…!?」

「シャルル様、リズさんはお風呂が気に入ってアメリカの実家にも作って欲しいそうなんです。あれからずっと私の部屋のお風呂を使っていたんですよ~」

「ハハ…、そうなんだ…」

確かに艶やかに瑞々しくなったようです。

「シャルル様、お金はいくらでも支払いますからぜひ…。出来る事ならアメリカで特許を取られるお手伝いもさせていただきます」

「あのお風呂は特許をとってもたくさん作れないんだよ…」

まぁ、金があれば後は僕の魔力次第なのですが、前世と同じ魔力が減ったり尽きそうな感覚は全くないので可能だとは思います。

「そんなぁ~」

「ご主人様、一つ10億円で作って差し上げればいいのではありませんか?」

《じゅ…10億円だって~!?》

「オーマイガー、日本円で10億円ですか…」
「まりょく風呂とすらいむ風呂で20億円ですね…」
「う~ん、確かにそれだけの価値は…」
(一日中入っていたいぐらいだし…。でも私の貯金では全然足りませんし、お母様に頼んで…)

「マスター、アメリカに拠点も用意してもらいましょうよ」
《旅行するには良いかもですよ…》

「そ…そうだね…」
《別に拠点が無くてもいつでも行って帰って来られるけれど…》

「「シャルル様、アメリカなんかに行かれたら困ります!」」

「玲、文香…、旅行の為だよ…」

《マオの言う通りアメリカに住所があると今後の信用にもなりますよ。『ゴッドハンド・シャルル』のアメリカ本店にもなりますし…》

《本国より先に本店か…》

《アメリカならそれこそ施術一回で5億円以上はいけますよ!》

《アイの言う通りですよ~》

《一回5億円…かぁ》

「住まいの方も頼めば何とか…」
「わ…分かりました。それでお願いしま~す」

「「「リズ(さん)…」」」

「じゃあ、住まいが用意出来たら知らせてよ。そこに向かうから…」

「え~っ、一刻も早くお風呂を作っていただきたかったのですが~」
「最高級のホテルを用意しますから…」

「そうだね…、最初はホテルでも良いか…」
「それで、リズはどこに住んでいるの?」

「私はフロリダです」

「フロリダなんだ…。もっと政治の中心地に住んでいるのかと思ったよ」

「ワシントンD.C.まですぐですよ」

「そ…そうか、すぐだよね…」

向こうは自家用のNOGエアーだらけなのかもしれないな…。
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