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第14話 エロフの目的

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「……と言う訳なのです。驚きましたか?」

「いえ、私達にとっては想像の範疇でしたね」

「まさか、本当の目的が知られていたとは…」

「ハハ…ハ…」

要するにエローヌ様達は人類の子種で孕む為に来ているらしい。

男性のエロフがいるのではと思われましたが一万年以上も前に衰亡し、それ以降異星人と交配して産まれた男性はなぜか男性の種族になるそうです。

現在エローヌ様達の星は女性の単一種族で、適齢期になると今回の様に子種を求め様々な惑星に行くのだそうです。

「でも、エローヌ様の星のように技術の発展した星であれば女性として産ませることも可能なのでは?」

「さすがシャルルさん。もちろん可能です」
「ですがこれは自然の摂理に任せています。遺伝子操作をしたせいで未来の同胞に絶滅の危機が起こっては困りますからね」

「なるほど…、正論ですね…」

性別は運任せか…。
まぁ、遺伝子操作をすればいずれ違った種族になってしまうかもしれないし、エロフの特性が失われてしまえば元も子もないからな。

「宇宙には様々な星があり様々な種族がいます。人族、獣人、魔人、亜人、それに侵略者のような異形の者達もいるのです。運悪くゴブリンやオークのような魔物に孕まされる者もいますが精神や身体を壊されては帰ってくることも出来ないでしょう」

(やっぱりゴブリンやオークもいるのか…)

場合によってはエロフ達もその星に根を下ろし種族を繁栄させることもあるのだそうです。

「更に星によっては生態系が違う場合もあります。巨大な生き物だけの星、水の中で生活する異星人の星、蟲型が生息している星もあるのですよ」

「……」

「そんな中、この地球は種族の似通った人種のみという我々にとっては好環境なのです。これまでに千人以上もの同胞が受胎し星に帰っています」

「それは凄いですね~」

「でも、女性が産まれる割合は4割ほどですけれどね」
「私達は送り返された男性の子供を孤児として地球で引き取ってもらうこともしているのです」

男性はエロフの能力を引き継ぎませんからね…。

「そんな取引が…」

エロフ達は産まれてきた子が女性ならエロフとして育て、男性なら元の惑星に解放するそうです。
種族繁栄の為とはいえ男の子は可哀そうだな…。



「では、皆さんも妊活を…?」

「妊活…?」

「え~っと、受胎するための行動をされているのですか?」

「私達はこの星に来たばかりなのです」
「ただ、前任者からこの地球では男性との交配が難しくなってきていると報告を受けています。私達が最後になるかもしれませんね」

「そんな…」

「私達もおよそ40~80年以内に受胎できればと考えていますが、それでも受胎出来なければこの星から立ち去る予定です」
「でも、この星の文明は変わっていますからね。楽しめればとも思っていますよ」

「そうですか…。地球では人工授精や人工子宮が主流になっているそうですからね」

最後と聞いて驚きましたが、寿命が長い為か考え方がゆったりしているようです。



「それでシャルルさん、私の話を聞いてくださったわけですが…」

「そうですね、せっかく長々と説明していただいたのですが…」

「やはり簡単にいく訳ではなさそうですね…」

「いいえ、逆です。せっかく地球のことも気に入っていただいているのですが、エローヌ様さえ良ければ明日にでも自分の星に帰れますよ」

「どういうことですか!?」

「エローヌ様が僕の事を気に入っていただけるのであれば、今日にでも受胎させることが出来ます」

「か…神の力ですか…?」

「まぁ、その点はそうかもしれませんね。ハハ…ハ…」



XX XY



「なっ、ここはどこですか!?」

「シャルルさんは本当に人族ですか!?」

「ここは、僕達が生活している日本という国のある場所です」
「フィオーネさんにも島には転移で来たと説明しましたよね。僕達は魔法が使えるのです」

二人が驚いているのは僕がエローヌ様とフィオーネさんを宝条家の自分の部屋に【転移門】で連れて来たからです。

話を聞くとエロフは予想通り精霊魔法が使えるようですが、転移魔法を使える者は10人の中にはいないそうです。

本当は連れてくる気は無かったのですが、エロフ達の島には湯船のある浴場が無いようですし、寝る時は宇宙船のカプセルみたいな所に入るらしいのです。
ちょっと見てみたかったけれど…。

退屈だったのか全員が付いてきそうな勢いでしたが、エローヌ様の指示でまずは二人となりました。
エローヌ様には信頼していただけたようなので、それに答えてあげたいと思います。



「ではエローヌ様、フィオーネさん、ご主人様と一緒にお風呂に入りますよ」

「お風呂…ですか?」

「マスターが身体を洗ってくださりますからね」

「「えっ、シャルルさんが!?」」

湯浴み…の事ですか…。

「な…何かの儀式なら魔法で身体を清めますが…」

「魔法ではダメなのです。ご主人様の能力でまずは子宮を覚醒させなければならないのです」

「覚醒させると私達の様に艶やかで若々しくなるのですよ~」

「……」
自慢するつもりはありませんが、私達は男性に魅力的に映るぐらい容姿は整っていると思っています。
ですが、こちらのアイさんとマオさんはそんなエロフの自信を喪失させるほどの美貌なのです。

シャルルさんに身体を洗っていただくと二人の様になる?
子宮が覚醒ってどういうことなの…?
フィオーネと顔を見合わせます。

「ハハ…、お風呂に入って受胎させるわけではありませんが、神の力を受け取る準備だと思ってください」

戸惑う二人でしたが、アイとマオを見て納得してくれました。

さて、初他種族の女性はどんな反応と変貌をするのでしょうか。
気合が入ります。

《マスター、手付きがエロいです》

《……》
(【時空】を発動しておこうっと…)

エローヌ
性別:女
年齢:128歳
身長:166cm
体重:58kg
B:94cm
W:60cm
H:88cm
【処女】

フィオーネ
性別:女
年齢:192歳
身長:170cm
体重:54kg
B:82cm
W:48cm
H:82cm
【処女】



XX XY



グチュ、ズポッ…、グチュ、ズプッ…。

「あんっ、うんっ、あがっ…、いぃ~っ」

男性器で子宮を突かれるのがこんなに気持ち良いだなんて…。
何度気を失っても気が付く度に続く凌辱の様な交配。

交互にしてもらっていたフィオーネも穴という穴から体液を垂れ流し、無残な姿で横たわっています。

未知なる快感、止められない身体の反応、目覚めた子宮に意識が集中するような感覚がするのです。
精神が壊されるほどの快楽と言うのはこんな事なのでしょうか…。

シャルルさんの男性器は同胞から聞いた事のあるオークの様にたくましく、ゴブリンの様な射精・交配能力かもしれません。
これでもし本当に簡単に受胎できるのなら、私達エロフにとってまさに神としか言いようがありません。

ズブッ、グチャ、ズボッ、グチュ。

「あぁ~ん、もうダメ…。おかしくなるぅ~」
「イックぅ~っ」

何度目かのこの感覚、シャルルさんは“イク”という感覚だと教えてくださいました。
子宮がビクビクと震え、頭の中が蕩けてしまったように感じた後、大きな快感の波に呑まれるように再び意識を失ってしまうのです。



「シャルル様、私達に神の力を体験させていただきありがとうございます…」

お風呂で身体を洗ってくださった後、“セックス”という儀式を行ってくださいました。
地球で交配の事はそう言うそうです。

「シャルル様、島では失礼な態度を取り申し訳ありませんでした」

(あれ、シャルル様に変わってる…?)

「男性に種付されるのがこんなに気持ちが良い事だとは思いもしませんでした」

同胞たちが交配を知ると人生が変わると言っていたのが思い出されます。

(ハハ…、種付ねぇ)
「実は先ほどのセックスはまだお試しです。改めて僕のことを信用していただけるのでしたら後ほどもう一度同じことをして本当に受胎していただきます」

「シャルル様は任意で受胎させられるのですか?」

「はい、セックスという行為をすれば…」
「もちろん受胎させない事も可能です」

「では、もう少し考えさせていただけないでしょうか」
「こんな気持ち良い事…、いえ、島に仲間も置いてきたままですから…」

「……、お望みなら他の仲間の方にもセックスをして受胎させることをお約束しますよ」



「しかしながら、エローヌ様とフィオーネさんは次で最後です」

「「えっ、どういうことです?」」

「私の行うセックスは僕を愛してくれる女性の為、僕が愛する女性の為に行っているのです。エローヌ様達の星には男性がいませんので理解が難しいかもしれませんが、これは一種の契約で、私のパートナーになっていただかないとそれ以上セックスをすることはありません」

今回は特別だという事と、パートナーについて説明をします。

「私達がシャルル様に従属するということですか…?」

「ハハ…、それは少し違いますね」

「ご主人様をあなた達の唯一の男性として認め生涯に渡って尽くすのです」

「セックスをして欲しいのでしょう~?」

「アイ、マオ…、こっちに来たんだね」

「はい、セックスをされたら受胎させるのでしたよね…?」

「そのつもりだったんだけれどね…」

「わ…私達がシャルル様を唯一の男性と認め付き従えば、好きな時にセックスをしていただけるということですね」

「好きな時っていう訳にはいかないけれど、まぁ、そうかな…」

「フィ…フィオーネ、あなたは今回先に受胎させていただきなさい。シャルル様を疑う訳ではありませんが、セックスで受胎出来るという確証が必要です」

「え~っ、エローヌ様…」

「あなたの方が年上なのだから当然でしょ」

「じゃあ、これからセックスをして受胎すれば、もう二度としてもらえないのですか?」

「フィオーネさんが僕を生涯で唯一の男性として認めてくれないとね…」

(ゴクリ…)
「……では、さっさと産んでシャルル様の寿命が尽きるまでお傍に居る事にします」

「フィオーネ…、あなた…」
「わ…私も…パートナーというものになります。私の方は受胎させずにセックスをもう一度…」

《マスター、まさかの攻略ですね》

《こんな展開になるとはね…》

《世界旅行より宇宙旅行が先になりそうですよね》

「じゃあ、今度はフィオーネさんから受胎させる為にセックスをするからね」

「はい…」

「エローヌも見ていると良いよ」

アイとマオの指導で二人がイキまくって動かなくなるのに時間は掛かりませんでした。



XX XY



フィオーネを受胎させ、エローヌにも再びセックスをしてあげた後、屋敷の食堂へ向かいました。
【時空】を発動させてセックスをしていたので、今はまだ夕食の時間帯です。

「シャルル様!? お帰りだったのですか? その方達は一体…」

「あぁ、うん…、成り行きで…。信じられない話だけれど人類に友好的な異星人のエロフの方達だよ」

「まさか…、そんな…エルフですって!?」

「玲、エルフじゃなくてエロフね」

玲も昔に映像でしか見た事が無かったそうですが、当然それは前任者の誰かでエローヌではありません。

「初めまして、私は現在地球に来ているエロフの代表をしているエローヌ・ロリキャス・フローシアと申します。こちらはフィオーネです」

「わ…私はこの国の七家の一人、宝条玲と申します」
「エロフの方々がこんなに美しいとは…」

「宝条玲様、それは違いますよ。私達はシャルル様の神の力で生まれ変わったのです」

「神の力…?」

「あぁ、この二人も覚醒してあげて僕のパートナーになってもらったんだよ」

「異星人の方々がシャルル様のパートナーに!?」

「まぁ、理由は追々にね。そういう訳だから玲にはエロフ達が日本にいる時はここに滞在させてもらいたいんだよ。最大でも10人だから…」

「そ…それはかまわないのですが…」

「エローヌ、こちらの玲も僕のパートナーなんだよ」

「どうりで…。アイ様やマオ様ほどではないにしろ、艶めかしい女性だと思っていたのです。納得しました」

「シャルル様のパートナーなら、我々も仲良くしないといけませんね」

「そうしてもらえると僕も嬉しいよ」

フィオーネもとっても友好的になりました。

「シャルル様、まずはフィオーネの子供が本当に女性かどうかですけれど…」

「それは間違いないよ」
「エロフ達はどれくらいで出産するの?」

「地球で言うと240日ほどですね」

「そうなんだ…」

なぜか前世と変わらないんだな…。

「ちょっと待ってください。誰の子供ですって!?」

「シャルル様と私の子供です。種付してもらったのです」

「フィオーネ、種付って…」

よく考えたら地球での初の受胎者が異星人のフィオーネか…。

「玲には言っていなかったけれど、僕は精子だけの提供はしないよ。パートナーになってもらってセックスで受胎させるんだ」
「だからもし玲が望むのならいつでも可憐さんの弟か妹を受胎させてあげるよ」

「任意なのですか…?」

「そうだよ…」

ここで、可憐さんが食堂に現れ、話は振出しに戻ります。
もちろん種付の話はしません。



XX XY



夕食の後、エロフが身を隠している島に戻って来ると、二人の変貌を見た他の仲間達が驚愕し、エローヌの言葉によって皆が僕に平伏します。

フィオーネが宇宙船内で受胎を確認すると更に崇められ、フィオーネ自身も屋敷での体験を自慢げに話していました。

「ではシャルル様、他の者達にも種付をお願いできないでしょうか」
「フィオーネは留守番ね…」

「エローヌ様はどうされるのですか!?」

「わ…私はパートナーであるシャルル様のお傍にいませんと…」

島にいるのも問題ないのですがお風呂やベッド、美味しい食事を知ってしまうと…。
何よりシャルル様のお傍にいないとセックスをしてもらえません。

「それは私も同じです!」

「……、これは私達もリーマンなる物を用意しなければなりませんね」
「シャルル様、先ほどお会いした玲様や可憐さんのリーマンはシャルル様が作られたと聞きましたが…」

「そうですが…、作ってどうされるのですか?」

「宇宙船とこの島の管理です。母星から連絡があるかもしれませんからね」

「でも日本は最前線ですよ。この間も可憐さんが侵略者に襲われたばかりなのです」

「侵略者が怖くてセックスが出来ますか!」

「エローヌ、本音が駄々漏れだよ」

品があってお淑やかなエローヌが一瞬豹変しました。

コホン…。

「と…とにかく、地球にいる間はシャルル様のお傍にいたいのです」
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