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第551話 未来に向けて
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シェリーの“誕生の儀”が終わってしばらく経ち、今日はいよいよローマン帝国王都の『シャルルの湯』のお披露目です。
本当ならシェリーの“誕生の儀”の後すぐにお披露目会をするつもりでしたが、サマンサも出産間近だったので“誕生の儀”が終わるまで待ったのです。
待っている間にカプランド領都ではサリーとベリンダを、バルゼ領都ではシクスエスとネルを、ケープノット領都ではロイスを受精させました。
5人の中で自然に受精したのはべリンダとシクスエスだけだったので残りはアイにお願いしています。
とりあえずサリーは娘のジェシカの後すぐに受精出来たと喜んでいましたし、ベリンダもカリーナより先に受精出来て一安心したみたいです。
バルゼ領都のナーナルンの専属であるフィル、ケープノット領領主のエバーミットとメラニーの専属であるラランはまたの機会です。
一昨日と昨日、続けて行われたサマンサとグリシャの“誕生の儀”では、サマンサが女の子を、グリシャが男の子を産み、それぞれティファとエレンと名付けています。
グリシャの方が先に出産していたらサマンサの子はミカサにしていたかも…と、ちょっと思いましたが今後産まれてくる女の子の名前の候補としておきます。
そのサマンサの前にはメルモアの“誕生の儀”があったのですが、メルモアに似た玉のような男の子を出産しています。
名前はロビン。
エルスタイン領都では初めての男の子だったので盛大に誕生会が催されました。
性別を指定しなければ女の子ばかりになると思っていましたが、予想以上に男の子が生れているのは嬉しいことです。
アーサーやカールとは違い王子様ではありませんが、ロビンとエレンもたくましく育って欲しいと思います。
XX XY
「皆、おまたせ~」
「皆様、お待たせいたしました~」
「シャルル~、それにサマンサ様もようこそ…」
「皆、揃っているみたいだね」
グレイスの王城にサマンサと一緒に転移してくると、すでに両国の領主達が揃っていました。
「シャルル、グレイス様が『シャルル魔道具製作所』の皆さんに“すらいむ”の使い方を教えに行かれたそうですね。言って下されば私が行きましたのに…」
「シェリーは“誕生の儀”が終わった所だったからね。あの時スライムについて一番良く知っていたのはグレイスだったんだよ」
「サマンサもこの機会にグレイス達から教えてもらうと良いよ」
少し前に『シャルルの湯』の券売所について話しをしに来た時、それとなく『シャルル魔道具製作所』の皆にスライムを渡した事を話して冗談半分に「教えてあげてくれる?」と聞いてみたら嬉々として了承してくれたのです。
グレイスが教えている間、僕は『シャルル魔道具製作所』にいなかったわけですが、おやつの時間にグレイスを迎えに行くと全員が三つの穴から体液を垂れ流し横たわっていたのには驚きました。
グレイス曰く、いずれ知るなら早い方が良いとのことで、お尻の穴や尿道まで経験させてしまったそうです。
僕が教えたり説明する手間は省けましたが、次に彼女達とセックスをするのがちょっと怖い気もします。
「フフ…、皆さんにも最新の“ばとるもーど”を教えて差し上げますね」
私も『シャルル魔道具製作所』の皆さんが対戦されている所を見て教わっただけで実際にはまだ試した事はありませんけれどね。
「『“ばとるもーど”!?(×7)』」
「グレイス様、ずるいです。それは私が教えようと思っていましたのに…」
「そうだった、シェリーには先に教えていたんだよね。まぁ、訓練を兼ねたちょっとした遊びだよ。受胎している者はダメだよ…」
少しずつお腹の大きくなってきているエンターシャや先日受精したサリーとシクスエスにそう言っておきます。
『ところでシャルル、今日のお披露目会は日中で良かったの? シェリー様のところでは夕方だったけれど…』
「うん、今回は山でも森でもない爽やかな丘陵地だからね。じゃあ、早速だけれど行ってみようか」
ルーシャの質問に答えると皆を【転移門】へ促します。
『えっ、こんな所にあるのですか?』
「ここは魔動力車の停車場だよ。木々が少ない場所だから起伏のある丘を利用して建物を見えづらくしているんだ。あそこに見える門に沿って行くんだよ」
もちろん自然のままとはいかず魔法で土木作業もしています。
当初のコンセプトであるローマ時代のテルマエ風に石柱やアーチ門をいくつか設置し、アミューズメントパーク的に仕上げているのです。
「あの建物がどういう風に変わったのか楽しみですよ」
「今回は建物をあまり改修する必要はなかったけれど、その分外回りや装飾に拘っているからね」
もちろんグレイスを連れてきたのも初めてですが、浴場内に入ればきっと驚くでしょう。
「いらっしゃいませ~!(×全員)」
「セイラ、明日はいよいよ開業日だからね」
建物の前に到着するとセイラと10人ほどの従業員が出て来て整列しています。
制服はバルトリア王国と同じなので、中に入れば裸エプロンなのでしょう。
「はい、シャルル様!」
「セイラ、問題はありませんか?」
「はい、グレイス様。ドナさんにも色々教えていただけましたし、練習期間も十分ありましたから…」
「そうみたいね…」
既に従業員(領界警備員)達が艶やかになっているようです。
街でも領界警備員達の変貌が話題になっているそうですからね。
「じゃあ、僕は街に戻ってホーリーと券売所の最終確認に行くから皆はゆっくりしてきて。その後出掛けるけれど夕食には王城に戻るようにするよ」
今日は全員がグレイスの王城に宿泊予定です。
僕は久しぶりにユーグラのアネモネ達に会いに行こうと思っています。
確かまだ“シャルルの扉”を設置してあげてなかったんだよな…。
「シャルル様、私もそろそろお願いしますね」
「わ…私もです! フリーノース領都にも全然来て下さらないから…」
「ローレンとマーガレットもそのうちね…」
「そうだ、グレイスとシェリーに“バトルモード”を教えてもらったら、勝った方に行くよ」
「えっ、勝った方…?」
「よく分かりませんがローレン様に負けられませんね」
「ハハ…、ほどほどにね…」
このメンバーにはスライムが行き渡ったので隠すことがなくなり楽になりました。
XX XY
「おはよう、サンディ、ローザ…」
「「グ…グリシャ先輩、おはようございます」」
「ロ…ローザ、何をしているのよ!?」
「先輩が起きてくるまでにエレン君が母乳を吸うかな…と思いまして…」
「“誕生の儀”をしていないローザが母乳を出せる訳がないじゃない。(シャルル様の次に)愛おしいエレンにローザの乳首なんて吸わせないでよ」
咥えそうになっていたギリギリのところでローザからエレンを奪います。
「酷いですよ、グリシャ先輩~」
「まさかサンディもティファ様に乳首を吸わせてないわよね?」
「そ…そんな事する訳…。今朝サマンサ様が母乳をあげられたところですからね」
「そう、良かった…」
シャルル様とサマンサ様はすでに出かけられているのね。
ティファ様はリビングに用意された小さなベッドで寝ておられるようです。
「それにしてもグリシャ先輩、受精した時よりも艶やかで瑞々しいですね~」
「フフ…、6ヶ月振りに“せっくす”をしていただきましたからね」
お風呂で身体を隅々まで洗ってくださり、“せっくす”では何度もイカせてもらい、精液もいっぱい注いでもらったのです。
それに“すらいむ”の正体があんな物だったなんて…。
お尻の穴やおしっこの出る穴に【触手】を入れられた時は驚きましたが、気持ち良過ぎてまだ穴という穴に入っている感覚が残っています。
「羨ましいですね~」
「待ち遠しいですよ~」
「二人とも…、“誕生の儀”までは女性器の観察を頑張っておくのよ。感度は努力次第なんですからね」
ソニアが先に“すらいむ”をいただいているそうだけれど、使い方はシエラさん達から教わるように言われていましたね。
今日はサマンサ様もおられませんしエレンに母乳をあげたら皆さんの所へ行きましょう。
XX XY
「ロビ~ン、母乳の時間よ~」
「まさかメルモアが男の子を産むとはね…」
何だかシャルル様が生まれた時の事が思い出されて、時間が巻き戻ったような不思議な気分です。
ロビンはメルモアと同じ赤毛なので、見た目は全く違うけれど…。
「メルモア、そんなに胸を押し付けたらロビンの呼吸が…」
「そうだったわ。シャルル様にも注意されたんだっけ」
陥没乳首を治していただいたおかげでこうやってロビンも吸うことが出来るのです。
嬉しくてつい押し付けちゃうんですよね。
「メンテールやメルモアのように胸が大き過ぎるのも考えものね…。ルーシャ様は二回目だから上手に授乳されているけれど…」
「私は皆より乳首が大きいから大丈夫よ。シャルル様にも吸い易いって言ってもらったんだから~」
「わ…私も…、そう、乳首は小さ目だけれど母乳がたくさん出るって褒めてもらったんだからね!」
「シエラ達よりいっぱい出るんだから…」
「はい、はい…(量より質よ)」
フフ…、私はシャルル様に美味しい母乳だと言ってもらえましたからね…。
「でも、ロビンはシャルル様のようになるのかしら?」
「メンテール、大丈夫よ。お肉をいっぱい食べさせるから…」
「馬鹿ね。お肉が食べられるようになるのはまだまだ先じゃない」
「まぁ、世代を重ねるごとに少しずつ改善されるとシャルル様もおっしゃっていたから寿命は延びるかもしれないわね」
「え~っ、ロビ~ン、寿命より大きくなるのよ~」
「メルモア、ロビンの股間を眺めて何を言っているのよ。長生き出来る方が良いじゃない」
「だって、シャルル様と言えば立派な男性器じゃない!」
「”勃起“が出来て”せっくす“が出来るようにならないとね。前にサンディさんとローザさんに教えてもらったけれど、オーリエさんを攫って捕まった男性の男性器は親指ほどしかなかったそうよ」
「「そ…そんなに小さいの!? それは困るわね…」」
「でしょう?」
「テレサは私のように素敵な女性になるのよ~。メルモアみたいに乳首は埋もれさせちゃダメよ~」
「メンテール酷いわね!」
「ハァ~、二人とも…(まだ言葉も理解していないのに…)」
フフ…、シャーロットも早く大きくなって”女“になればシャルル様のパートナーにしていただくのよ…。
XX XY
「次はいよいよキルシッカだよね? 既にメルモア先輩が“誕生の儀”をした時よりお腹が大きいかも…」
「“ふたご”だからね。エリオンも少し出てきた…かな?」
ずいぶん前からあまり動けなく、日中はこうしてシャルル島で陽に当たったり適度な運動をして過ごしていることがほとんどです。
“じぇっとばす”や水の中で運動することは身体に良いとシャルル様もおっしゃっています。
「えっ、聞かないでよ~。自分じゃ分からないんだから…」
胸が大き過ぎて鏡が無いと自分のお腹が見えないのです。
「ごめんね。エリオンの胸の方が目立っちゃって。フフ…」
「もうっ! でもキルシッカの胸も本当に大きくなっているよね」
「たぶん母乳がいっぱい溜まってきているのよ。エリオンも“誕生の儀”の頃には更に大きくなっているわよ」
「え~、これ以上大きくならないで欲しいよ~」
「それよりキルシッカの子供は男の子かな? 女の子かな? “ふたご”だからどっちもって考えられるよね」
「メルモア先輩のロビン君を見ていると男の子も良いよね~」
「そうね~(でも、私は女の子でも良いかな…)」
いつかシエラ先輩が女の子ならシャルル様のパートナーにしてもらいたいとおっしゃっていたのが気になっています。
そんな事が可能なのかシャルル様の口からは聞いたことがありませんが、もし私と同じ薄褐色の肌の女の子であればパートナーを見つけられるかどうか分かりません。
それに“せっくす”を知ることは女性の幸せだと思うのです。
「そういえば、エリオンってよくシェリー様とお話ししているよね?」
「え~っと、ちょっと色々と教えていただいているの」
もう【触手】魔法は思うが儘に使えるようになりお尻の穴の感度もずいぶん上がりました。
ただ、イクと魔法が解けてしまうのが難点です。
「え~っ、シェリー様から!?」
「属性に捉われないと色んな魔法が使えて便利よね」
シェリー様は“誕生の儀”の後にそれを克服されたそうですが、方法は教えてくださらないのですよね…。
XX XY
「この領民達ってもしかして…?」
ホーリーと一緒に券売所の近くまで来ると100人ほど並んでいるのが見られます。
「はい、夕方に明日の入場券が販売されるので並んでいるのでしょう」
「早くない?」
「シャルル様が作られた公衆浴場とあれば魔道具を愛用している者達は興味を示すでしょうし、領界警備員伝手で広まっているのかもしれませんね」
変化は隠せませんからね…。
告知以上の宣伝効果です。
「そうなんだ…。じゃあ初日から最大入場数でいくか…。セイラ達には頑張ってもらわないとね」
「アナとルゥも頑張っているみたいですよ」
「領民達も“シャルルばーがー”には驚くでしょうね」
「まぁ、いずれ街中で男性にも食べられるようにしたいけれどね。とりあえず一号店はエルスタイン領都に作るつもりだよ」
明日の開業はこのローマン帝国でも変革への大きな一歩となるでしょう。
いずれ女性達の子宮が目覚め、“女性器の観察”を知る事になればもう止めることは出来ません。
この惑星リーナの女性を救えるきっかけになるかは数年後の未来が教えてくれることでしょう。
本当ならシェリーの“誕生の儀”の後すぐにお披露目会をするつもりでしたが、サマンサも出産間近だったので“誕生の儀”が終わるまで待ったのです。
待っている間にカプランド領都ではサリーとベリンダを、バルゼ領都ではシクスエスとネルを、ケープノット領都ではロイスを受精させました。
5人の中で自然に受精したのはべリンダとシクスエスだけだったので残りはアイにお願いしています。
とりあえずサリーは娘のジェシカの後すぐに受精出来たと喜んでいましたし、ベリンダもカリーナより先に受精出来て一安心したみたいです。
バルゼ領都のナーナルンの専属であるフィル、ケープノット領領主のエバーミットとメラニーの専属であるラランはまたの機会です。
一昨日と昨日、続けて行われたサマンサとグリシャの“誕生の儀”では、サマンサが女の子を、グリシャが男の子を産み、それぞれティファとエレンと名付けています。
グリシャの方が先に出産していたらサマンサの子はミカサにしていたかも…と、ちょっと思いましたが今後産まれてくる女の子の名前の候補としておきます。
そのサマンサの前にはメルモアの“誕生の儀”があったのですが、メルモアに似た玉のような男の子を出産しています。
名前はロビン。
エルスタイン領都では初めての男の子だったので盛大に誕生会が催されました。
性別を指定しなければ女の子ばかりになると思っていましたが、予想以上に男の子が生れているのは嬉しいことです。
アーサーやカールとは違い王子様ではありませんが、ロビンとエレンもたくましく育って欲しいと思います。
XX XY
「皆、おまたせ~」
「皆様、お待たせいたしました~」
「シャルル~、それにサマンサ様もようこそ…」
「皆、揃っているみたいだね」
グレイスの王城にサマンサと一緒に転移してくると、すでに両国の領主達が揃っていました。
「シャルル、グレイス様が『シャルル魔道具製作所』の皆さんに“すらいむ”の使い方を教えに行かれたそうですね。言って下されば私が行きましたのに…」
「シェリーは“誕生の儀”が終わった所だったからね。あの時スライムについて一番良く知っていたのはグレイスだったんだよ」
「サマンサもこの機会にグレイス達から教えてもらうと良いよ」
少し前に『シャルルの湯』の券売所について話しをしに来た時、それとなく『シャルル魔道具製作所』の皆にスライムを渡した事を話して冗談半分に「教えてあげてくれる?」と聞いてみたら嬉々として了承してくれたのです。
グレイスが教えている間、僕は『シャルル魔道具製作所』にいなかったわけですが、おやつの時間にグレイスを迎えに行くと全員が三つの穴から体液を垂れ流し横たわっていたのには驚きました。
グレイス曰く、いずれ知るなら早い方が良いとのことで、お尻の穴や尿道まで経験させてしまったそうです。
僕が教えたり説明する手間は省けましたが、次に彼女達とセックスをするのがちょっと怖い気もします。
「フフ…、皆さんにも最新の“ばとるもーど”を教えて差し上げますね」
私も『シャルル魔道具製作所』の皆さんが対戦されている所を見て教わっただけで実際にはまだ試した事はありませんけれどね。
「『“ばとるもーど”!?(×7)』」
「グレイス様、ずるいです。それは私が教えようと思っていましたのに…」
「そうだった、シェリーには先に教えていたんだよね。まぁ、訓練を兼ねたちょっとした遊びだよ。受胎している者はダメだよ…」
少しずつお腹の大きくなってきているエンターシャや先日受精したサリーとシクスエスにそう言っておきます。
『ところでシャルル、今日のお披露目会は日中で良かったの? シェリー様のところでは夕方だったけれど…』
「うん、今回は山でも森でもない爽やかな丘陵地だからね。じゃあ、早速だけれど行ってみようか」
ルーシャの質問に答えると皆を【転移門】へ促します。
『えっ、こんな所にあるのですか?』
「ここは魔動力車の停車場だよ。木々が少ない場所だから起伏のある丘を利用して建物を見えづらくしているんだ。あそこに見える門に沿って行くんだよ」
もちろん自然のままとはいかず魔法で土木作業もしています。
当初のコンセプトであるローマ時代のテルマエ風に石柱やアーチ門をいくつか設置し、アミューズメントパーク的に仕上げているのです。
「あの建物がどういう風に変わったのか楽しみですよ」
「今回は建物をあまり改修する必要はなかったけれど、その分外回りや装飾に拘っているからね」
もちろんグレイスを連れてきたのも初めてですが、浴場内に入ればきっと驚くでしょう。
「いらっしゃいませ~!(×全員)」
「セイラ、明日はいよいよ開業日だからね」
建物の前に到着するとセイラと10人ほどの従業員が出て来て整列しています。
制服はバルトリア王国と同じなので、中に入れば裸エプロンなのでしょう。
「はい、シャルル様!」
「セイラ、問題はありませんか?」
「はい、グレイス様。ドナさんにも色々教えていただけましたし、練習期間も十分ありましたから…」
「そうみたいね…」
既に従業員(領界警備員)達が艶やかになっているようです。
街でも領界警備員達の変貌が話題になっているそうですからね。
「じゃあ、僕は街に戻ってホーリーと券売所の最終確認に行くから皆はゆっくりしてきて。その後出掛けるけれど夕食には王城に戻るようにするよ」
今日は全員がグレイスの王城に宿泊予定です。
僕は久しぶりにユーグラのアネモネ達に会いに行こうと思っています。
確かまだ“シャルルの扉”を設置してあげてなかったんだよな…。
「シャルル様、私もそろそろお願いしますね」
「わ…私もです! フリーノース領都にも全然来て下さらないから…」
「ローレンとマーガレットもそのうちね…」
「そうだ、グレイスとシェリーに“バトルモード”を教えてもらったら、勝った方に行くよ」
「えっ、勝った方…?」
「よく分かりませんがローレン様に負けられませんね」
「ハハ…、ほどほどにね…」
このメンバーにはスライムが行き渡ったので隠すことがなくなり楽になりました。
XX XY
「おはよう、サンディ、ローザ…」
「「グ…グリシャ先輩、おはようございます」」
「ロ…ローザ、何をしているのよ!?」
「先輩が起きてくるまでにエレン君が母乳を吸うかな…と思いまして…」
「“誕生の儀”をしていないローザが母乳を出せる訳がないじゃない。(シャルル様の次に)愛おしいエレンにローザの乳首なんて吸わせないでよ」
咥えそうになっていたギリギリのところでローザからエレンを奪います。
「酷いですよ、グリシャ先輩~」
「まさかサンディもティファ様に乳首を吸わせてないわよね?」
「そ…そんな事する訳…。今朝サマンサ様が母乳をあげられたところですからね」
「そう、良かった…」
シャルル様とサマンサ様はすでに出かけられているのね。
ティファ様はリビングに用意された小さなベッドで寝ておられるようです。
「それにしてもグリシャ先輩、受精した時よりも艶やかで瑞々しいですね~」
「フフ…、6ヶ月振りに“せっくす”をしていただきましたからね」
お風呂で身体を隅々まで洗ってくださり、“せっくす”では何度もイカせてもらい、精液もいっぱい注いでもらったのです。
それに“すらいむ”の正体があんな物だったなんて…。
お尻の穴やおしっこの出る穴に【触手】を入れられた時は驚きましたが、気持ち良過ぎてまだ穴という穴に入っている感覚が残っています。
「羨ましいですね~」
「待ち遠しいですよ~」
「二人とも…、“誕生の儀”までは女性器の観察を頑張っておくのよ。感度は努力次第なんですからね」
ソニアが先に“すらいむ”をいただいているそうだけれど、使い方はシエラさん達から教わるように言われていましたね。
今日はサマンサ様もおられませんしエレンに母乳をあげたら皆さんの所へ行きましょう。
XX XY
「ロビ~ン、母乳の時間よ~」
「まさかメルモアが男の子を産むとはね…」
何だかシャルル様が生まれた時の事が思い出されて、時間が巻き戻ったような不思議な気分です。
ロビンはメルモアと同じ赤毛なので、見た目は全く違うけれど…。
「メルモア、そんなに胸を押し付けたらロビンの呼吸が…」
「そうだったわ。シャルル様にも注意されたんだっけ」
陥没乳首を治していただいたおかげでこうやってロビンも吸うことが出来るのです。
嬉しくてつい押し付けちゃうんですよね。
「メンテールやメルモアのように胸が大き過ぎるのも考えものね…。ルーシャ様は二回目だから上手に授乳されているけれど…」
「私は皆より乳首が大きいから大丈夫よ。シャルル様にも吸い易いって言ってもらったんだから~」
「わ…私も…、そう、乳首は小さ目だけれど母乳がたくさん出るって褒めてもらったんだからね!」
「シエラ達よりいっぱい出るんだから…」
「はい、はい…(量より質よ)」
フフ…、私はシャルル様に美味しい母乳だと言ってもらえましたからね…。
「でも、ロビンはシャルル様のようになるのかしら?」
「メンテール、大丈夫よ。お肉をいっぱい食べさせるから…」
「馬鹿ね。お肉が食べられるようになるのはまだまだ先じゃない」
「まぁ、世代を重ねるごとに少しずつ改善されるとシャルル様もおっしゃっていたから寿命は延びるかもしれないわね」
「え~っ、ロビ~ン、寿命より大きくなるのよ~」
「メルモア、ロビンの股間を眺めて何を言っているのよ。長生き出来る方が良いじゃない」
「だって、シャルル様と言えば立派な男性器じゃない!」
「”勃起“が出来て”せっくす“が出来るようにならないとね。前にサンディさんとローザさんに教えてもらったけれど、オーリエさんを攫って捕まった男性の男性器は親指ほどしかなかったそうよ」
「「そ…そんなに小さいの!? それは困るわね…」」
「でしょう?」
「テレサは私のように素敵な女性になるのよ~。メルモアみたいに乳首は埋もれさせちゃダメよ~」
「メンテール酷いわね!」
「ハァ~、二人とも…(まだ言葉も理解していないのに…)」
フフ…、シャーロットも早く大きくなって”女“になればシャルル様のパートナーにしていただくのよ…。
XX XY
「次はいよいよキルシッカだよね? 既にメルモア先輩が“誕生の儀”をした時よりお腹が大きいかも…」
「“ふたご”だからね。エリオンも少し出てきた…かな?」
ずいぶん前からあまり動けなく、日中はこうしてシャルル島で陽に当たったり適度な運動をして過ごしていることがほとんどです。
“じぇっとばす”や水の中で運動することは身体に良いとシャルル様もおっしゃっています。
「えっ、聞かないでよ~。自分じゃ分からないんだから…」
胸が大き過ぎて鏡が無いと自分のお腹が見えないのです。
「ごめんね。エリオンの胸の方が目立っちゃって。フフ…」
「もうっ! でもキルシッカの胸も本当に大きくなっているよね」
「たぶん母乳がいっぱい溜まってきているのよ。エリオンも“誕生の儀”の頃には更に大きくなっているわよ」
「え~、これ以上大きくならないで欲しいよ~」
「それよりキルシッカの子供は男の子かな? 女の子かな? “ふたご”だからどっちもって考えられるよね」
「メルモア先輩のロビン君を見ていると男の子も良いよね~」
「そうね~(でも、私は女の子でも良いかな…)」
いつかシエラ先輩が女の子ならシャルル様のパートナーにしてもらいたいとおっしゃっていたのが気になっています。
そんな事が可能なのかシャルル様の口からは聞いたことがありませんが、もし私と同じ薄褐色の肌の女の子であればパートナーを見つけられるかどうか分かりません。
それに“せっくす”を知ることは女性の幸せだと思うのです。
「そういえば、エリオンってよくシェリー様とお話ししているよね?」
「え~っと、ちょっと色々と教えていただいているの」
もう【触手】魔法は思うが儘に使えるようになりお尻の穴の感度もずいぶん上がりました。
ただ、イクと魔法が解けてしまうのが難点です。
「え~っ、シェリー様から!?」
「属性に捉われないと色んな魔法が使えて便利よね」
シェリー様は“誕生の儀”の後にそれを克服されたそうですが、方法は教えてくださらないのですよね…。
XX XY
「この領民達ってもしかして…?」
ホーリーと一緒に券売所の近くまで来ると100人ほど並んでいるのが見られます。
「はい、夕方に明日の入場券が販売されるので並んでいるのでしょう」
「早くない?」
「シャルル様が作られた公衆浴場とあれば魔道具を愛用している者達は興味を示すでしょうし、領界警備員伝手で広まっているのかもしれませんね」
変化は隠せませんからね…。
告知以上の宣伝効果です。
「そうなんだ…。じゃあ初日から最大入場数でいくか…。セイラ達には頑張ってもらわないとね」
「アナとルゥも頑張っているみたいですよ」
「領民達も“シャルルばーがー”には驚くでしょうね」
「まぁ、いずれ街中で男性にも食べられるようにしたいけれどね。とりあえず一号店はエルスタイン領都に作るつもりだよ」
明日の開業はこのローマン帝国でも変革への大きな一歩となるでしょう。
いずれ女性達の子宮が目覚め、“女性器の観察”を知る事になればもう止めることは出来ません。
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第八話からが、一般的な転生ものになっています。テンプレ通りです。
注)作者が楽しむ為に書いています。
誤字脱字が多いです。誤字脱字は、見つけ次第直していきますが、更新はまとめてになります。
破滅する悪役五人兄弟の末っ子に転生した俺、無能と見下されるがゲームの知識で最強となり、悪役一家と幸せエンディングを目指します。
大田明
ファンタジー
『サークラルファンタズム』というゲームの、ダンカン・エルグレイヴというキャラクターに転生した主人公。
ダンカンは悪役で性格が悪く、さらに無能という人気が無いキャラクター。
主人公はそんなダンカンに転生するも、家族愛に溢れる兄弟たちのことが大好きであった。
マグヌス、アングス、ニール、イナ。破滅する運命にある兄弟たち。
しかし主人公はゲームの知識があるため、そんな彼らを救うことができると確信していた。
主人公は兄弟たちにゲーム中に辿り着けなかった最高の幸せを与えるため、奮闘することを決意する。
これは無能と呼ばれた悪役が最強となり、兄弟を幸せに導く物語だ。
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