DNAの改修者

kujibiki

文字の大きさ
上 下
543 / 567

第543話 風の谷

しおりを挟む
あれから数日、レニエがパートナーになるという予想外の事は起こりましたが、王都の公衆浴場の改修は順調です。

ホーリーに案内され下見に来た時から思っていましたが、その元補給所と言われる石造りの建物は山間や木々が生い茂っているような場所ではなく小さな丘に囲まれていて、どこか古代ローマにありそうな建物でした。

建物の内部は都合よく大小いくつかホールに分けられており、バルトリア王国王都に作った公衆浴場のように外観にこだわることや大きな間取りの変更もほとんど必要なさそうです。

(このまま改修を進めると本当にテルマエ・ロマエになりそうだな…)

コンセプトを決めかねていましたがそのつもりで内部の装飾にこだわってみようと思います。



XX XY



コンコン、コン。
ガチャ…。

「ただいま~」

屋敷に帰ってくるとリビングに向かう前にルーシャの執務室に寄ってみます。
“誕生の儀”が近いメルモアに代わり、シエラも業務に復帰しています。

「シャルル様、お帰りなさいませ~」

『お帰りなさい、シャルル』

(エンジェルとシャーロットは寝ているのか…)

エンジェルとシャーロットは母乳を飲んだところらしく、ルーシャの執務室の隅にある小さなベッドで寝ています。

『久しぶりに“シャルル巻き”のお店の皆さんに会いましたが、あんなに変わっていただなんて驚きましたよ』

「シャルル様のおかげですね」

「きっかけは僕だとしても彼女達が頑張っているからだよ…」

この数日、夜はエマ達を順番にエルスタイン領都の屋敷へ招待し、セックスをしてあげました。

今回のセックスでエマとヒナが自然に受精したので、順番が最後だったパスチェもアイに頼んで受精させました。
パスチェは機会が合ったと大喜びでしたが、エマ達よりも年上ですし、あまりネンネ達から遅れると可哀想だと思ったのです。

ニト、ルカ、ジル、ケイ、キオは残念がっていましたが、屋敷の岩風呂に入りに来ても良いよと伝えると大喜びしていました。

「子供達を見てとても驚いていましたよ~」

『フフ…、抱かせてあげると慌てていましたね』

「ハハ…、そうだろうね」

子供は一日ごとに成長していくなぁ。
シエラとの子供であるシャーロットも顔立ちがしっかりしてきたように見えます。

「そろそろパートナーが集まれる場所も考えないとね…」

『そうね。屋敷に集まる人数が増えましたからね…』

「王都の公衆浴場が完成したら本格的に考えてみるよ」

元々今年中にパートナーが集まれる場所を作るつもりでしたし、それに遅かれ早かれ子供たちが増えて大きくなってくると寝所を分ける必要もあるのです。
当分はリビングから離れていない所に子供達をまとめておけるキッズルームみたいなのを作っておいても良さそうです。

「そうそうシャルル様、このシャツとっても便利ですよ~」

「ごめんね。もっと早く気付ければ良かったよ」

シエラ達は授乳の度にシャツを捲るか上半身裸になっていたようなので、授乳しやすい形を考えてクーシア達にシャツを作ってもらったのです。

男性下着の前開きと同じ要領で両乳首の辺りで縦にスリットを入れて普段は少しだけ布が重なるようにしてあり、スリットに指を掛けるだけで乳房がボロンッと現れるようになっています。

『胸を支えてくれる“すらいむ”も最高ですよ』

「ハハ…」

メンテールやルーシャは胸が大きいのでスリットを設けると乳圧で飛び出すんじゃないかと心配しましたが、普段はスライムが滲み出た母乳を吸収する為に胸に張り付いているので杞憂でした。

『でも、この間まで知らなかったのが残念ですけれどねっ!』

「受胎中に過剰な刺激はダメだから…(そんな事を言うなら…)」

僕はルーシャのスライムに【接続】し、“イケないモード”を発動させます。

『ひぅっ!? どうして…?』

「ルーシャ様…?」

「……」
シエラもしてあげようっと…。

(“イケないモード”!)

シエラのスライムにも【接続】して指示をします。

「うっくっ、こ…これって…!?」

子宮に入れている【触手】まで勝手に動いてる~っ!?

「二人ともどうしたの? エンジェルとシャーロットは僕が見ておくけれど…」

「『……っ!』」

僕が白々しくそう言うと二人は慌てて執務室から出て行きました。
自室に戻ったのでしょう。

「あっ、夕食前だった…」

フランに言って二人の夕食を夜食にしておいてもらわないと…。



XX XY



翌日、公衆浴場の作業をする前にリリアンの管轄する都市タイロンに転移し、そこから久しぶりに【飛行】を使って王領に入ってみることにします。

エルスタイン領都と王領の領界には南北に連なる長大な山脈があり、以前魔動力車で旅をした時に山々に沿った一本道を通りましたが、確かその時に大戦で無くなってしまった国や都市の他、未開地があるかもという話をしていたのを思い出し、空を飛んでみたら何か発見できるかなと思ったのです。

(ほとんど未開地だな…)

上空に上がってみると地平線は360度丸く続いていて、改めてローマン帝国は広大で、僕達が使っている大地は一部分でしかないのが分かります。

王領に入る前に少し領界に沿って北にあるカプランド領方向に飛んでみるか、それとも南のバルゼ方向に向かって飛んでみるか…。

(よし、まずは北に飛んでみようか!)



《マスター、向こうで山脈が分かれているようですよ》

小さくなって右肩に乗っているマオがそう伝えてきます。

《本当だね…。地上から見ていたら一連の山脈に見えるのか…》

そちらへ近づくほど、どうして気付かなかったんだというぐらいの土地が見えてきます。
既にタイロンから距離もあるし、道が無ければ行くことも気付くことも出来ないか…。

平地は少ないようですが森や砂地、丘陵地が見えてきます。

《ご主人様、都合が良いじゃないですか。ご主人様の領地にしましょうよ~》

今度は左肩に乗っているアイがそう言ってきます。

《そんな面倒な事は考えていないけれどね…》

僕としてはパートナー達が一堂に集える場所や建物があれば良いのです。

(シャルル島がもう一回り大きければなぁ)

現状は“カカオ”の自生地でもあるのでヴィラ以外に余計な建物は建てたくありません。
“カカオ”もどこかで増やせるように考えてもおかないとな…。

《かなり飛んで来たけれど想像以上に広いな…》



《えっ、あれって山なの…?》

確かに見た目は岩山のようですが上半分がなく真っ平らなのです。



頂上に降り立つと、アイとマオも元の大きさになって横に並び立ちます。
ルーシャの屋敷が二つ三つは余裕で入りそうなほどの広さです。

  ▲▲□□□□□□     ▲  
  ▲滝□□湖□□□□     ▲ 
  ▲□□□□□□□      ▲ 
  ▲▲             ▲
   ▲     ■       ▲
   ▲    今ココ     ▲▲
  ▲▲            ▲ 
  ▲            ▲▲ 
 ▲             ▲  
 ▲            ▲   
  ▲           ▲   
  ▲▲   N     ▲▲   
   ▲   上     ▲    
   ▲        ▲     
   ▲       ▲      
   ▲▲▲   ▲▲       
     ▲   ▲        
      ▲▲▲         
 【王領】 ▲▲▲【エルスタイン領】
      ▲▲▲
      ▲▲▲

これは盛土ではないな…。
明らかにこの場にあった岩山を人工的に平らにしてあるようです。
段々になっている箇所もあるし…。

(草花が見える部分は土が入れてあるのかな…)

どこかで見たような感じ…、そう、石積みではないけれど前世で見知った日本のお城の跡地のようなのです。
建物が建っていた痕跡も薄っすら感じられます。

「ご主人様、向こうに滝や湖も見られますよ」

「そうだね…」

ここから更に北の方を眺めると、アイの言うように大きな湖が見えます。
ここに来るまでに川も多かったので、山脈で挟まれている土地ゆえに水源は豊富そうです。

内陸なので海はありませんが、高い山々に挟まれている感じといい、雰囲気はあの“風の谷”のようにも思えます。
(うん、とっても綺麗な景色だ…)

グレイスの王領とは比較するまでもなくかなり小さいですが、この山脈で囲われた土地に都市をいくつか設けると立派な領になりそうです。

もしここに城みたいな物が建っていたとしたら、主要都市だったのかな…?
この辺りがこの土地の中心ぐらいなのかもしれません。

湖より北側はどんな風になっているか分かりませんが、パートナー達が集まる場所には打って付けだと言えるでしょう。

「マスター、どこかに出入口があったのでしょうか?」

「山脈に囲まれているからね。どこかにトンネルがあったんだよ…」

昔、トトの管轄するスローキにも長いトンネルを通って入った記憶があります。
おそらく大戦時に塞がれたか、もしかすると昔は山道がいくつかあったのかもしれません。

「大戦があったとしても滅びる事は無さそうですけれどね」

「何か問題があったのでしょうか…」

「……」
アイとマオの言いたいことも分かります。
ここにいた人々は今の王領やエルスタイン領に逃れたのでしょうか…?



XX XY



「そんな所があったのですか…」

「うん、まだ全部は調べていないけれどかつては国だったかもしれないね…」

あの後、王都の公衆浴場の作業をした後、おやつの時間に王城へ行って今朝見た土地についてグレイスに話しました。
ちょうどアーサーの授乳中で、グレイスに抱きかかえられながら一生懸命に母乳を吸っています。
もちろんグレイスにも授乳用の服を渡しています。
ホーリーは授乳中は席を外しているようです。

「まさかあの山脈の間にね~」

「王領内にもそれ以上の未開地があるんだよ」

【飛行】して分かったのですが、チェスカが管轄しているナンバスから続く町や村といっても既存の街道沿いの一部に過ぎないのです。

「大戦前はいくつも国や領があったそうですからね…」

「それで、僕があの土地を使ってみても良いかな…?」

「もちろん、発見者はシャルルなのですから…。ですが一応領としておいてくれませんか」

「ハハ…、もしかして僕が国として復活させると思っているの? 今のところ公にするつもりはないし、領名も必要無いからね」

ただ、いずれ“風の谷”と呼ばれるようになると嬉しいと思います。
いつかあの土地を継ぐ可能性のある子供にはナ○○カと名付けておこうかな…。



「それで話は変わるけれど、公衆浴場は案外早く完成しそうなんだ。従業員はどうするの?」

「従業員についてはシェリー様の考えを参考にさせていただこうと思っています」
「ただ、ドナさんのような支配人をどうするかですね…」

「グレイスに幼馴染みはいないの?」

「いない事も無いですが、シェリー様とドナさんほどの関係でもありませんし…」

「領民の為の公衆浴場だからドナのように一般の領民で街でも目立つような存在が良いね…」
「募集するにしても今からだと大事だよね~」

そう考えると本当に適任者だったと思います。

「う~ん、そうですねぇ~」

「じゃあ、とりあえず王城お抱えの治療院の女性にしてもらうというのはどう?」

いずれナースの役割をしてもらえると助かりますし、支配人は今後何かの催しで決めても面白いかもしれません。

「あ~、なるほど。シャルルと出会ってから健康すぎて存在をすっかり忘れていましたよ」

「でも、治療院の仕事ではなくなるからちゃんと説明してあげてね。無理やりはダメだよ」

「フフ…、もちろんです。セイラも私達を見れば反対にお願いしてくるでしょう」

「……」
セイラという女性なのか…。
次の機会に会える段取りをしておくそうです。



そして、その話のついでに王城の調理責任者と食材管理責任者を紹介してもらう事になりました。
シェリーの王城と同じで、ずいぶん前から来ているのに会ったことがありません。

「シャルル様、お待たせしました。こちらが調理責任者のアナ、もう一人が食材管理責任者のルゥです」

「あ…ありがとう、ホーリー」

覚えやすいけれど続けて言えないな…。

「シャルル様とお話しできて光栄です」

「ようやくシャルル様とお近づきになれましたよ~」

「これまで王城に滞在した時は美味しい食事をありがとう」

これまで王城ではホーリーとミレーヌが両脇を固めていたからなぁ。

アナお姉さんはミレーヌと同期だそうで、スレンダーで髪も短く見た目は格好良い男性に見えます。
その為、今着ている昔のメイド服が全く似合っていないのが残念です。

ルゥお姉さんはアナお姉さんより若いそうですが、女性らしい体型と少し癖のある長めの髪のせいで大人っぽい雰囲気です。
でも、口調は軽くて親しみやすい感じです。

「これからもよろしくね」

「「はいっ」」

「じゃあ二人には一度『シャルルの湯』に見学に行ってもらおうかな。それにチェルシーお姉さんとベラお姉さんにも紹介しておいた方が良さそうだね。知り合っておくと情報交換も出来るから…」

当然二人は何も聞かされていないので不思議そうな顔をしています。

「シャルル、せっかくですからフランさんに指導していただいて王城でも美味しい物が食べられるようにして下さい」

「グレイス様、酷いです。私の料理が美味しくないみたいじゃないですか…」

「そ、そういう訳じゃないのよ。でもルーシャ様のお屋敷でフランさんの料理を食べると…。これまで食べた事の無い料理ばかりですからね…」

「食べたことの無い料理…?(ゴクリ…)」

「それは食材管理責任者としても興味がありますよ~!」

「まぁ、この王都での『シャルルの湯』用に新しい料理も考えているからね。フランと試作して完成したらアナお姉さんにも覚えてもらわないといけないし…」

これ以上フランに負担を掛けさせたくないと思っていたので良い機会かもしれません。

「「それは楽しみです~」」

「「シャルル様が料理を…?」」

「じゃあグレイス、早速二人を連れて行くよ。二人ともメイド服は目立つから私服に着替えて玄関に集合ね!」

「「は…はい…」」
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

チート狩り

京谷 榊
ファンタジー
 世界、宇宙そのほとんどが解明されていないこの世の中で。魔術、魔法、特殊能力、人外種族、異世界その全てが詰まった広大な宇宙に、ある信念を持った謎だらけの主人公が仲間を連れて行き着く先とは…。  それは、この宇宙にある全ての謎が解き明かされるアドベンチャー物語。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

破滅する悪役五人兄弟の末っ子に転生した俺、無能と見下されるがゲームの知識で最強となり、悪役一家と幸せエンディングを目指します。

大田明
ファンタジー
『サークラルファンタズム』というゲームの、ダンカン・エルグレイヴというキャラクターに転生した主人公。 ダンカンは悪役で性格が悪く、さらに無能という人気が無いキャラクター。 主人公はそんなダンカンに転生するも、家族愛に溢れる兄弟たちのことが大好きであった。 マグヌス、アングス、ニール、イナ。破滅する運命にある兄弟たち。 しかし主人公はゲームの知識があるため、そんな彼らを救うことができると確信していた。 主人公は兄弟たちにゲーム中に辿り着けなかった最高の幸せを与えるため、奮闘することを決意する。 これは無能と呼ばれた悪役が最強となり、兄弟を幸せに導く物語だ。

勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。 魔法が使えるようになった人類。 侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。 カクヨム公開中。

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

かの世界この世界

武者走走九郎or大橋むつお
ファンタジー
人生のミス、ちょっとしたミスや、とんでもないミス、でも、人類全体、あるいは、地球的規模で見ると、どうでもいい些細な事。それを修正しようとすると異世界にぶっ飛んで、宇宙的規模で世界をひっくり返すことになるかもしれない。

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

処理中です...