DNAの改修者

kujibiki

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第530話 二大陸制覇

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今日は朝からフリーノース領都に来ています。
マイヤから従業員の面接が終わったと知らせをもらったからです。

新たな従業員達は『シャルル魔道具製作所フリーノース支店』だと知らされると狂喜乱舞したそうです。
開業はまだ少し先になりますが『メロ魔道具製作所』も新しく大きくなったし、これでバルトリア王国での生産量も上がる事でしょう。

コンコン、コン。

「はい…」
ガチャ…。

「シャ…シャルル様~!?」

「おはよう、デイジーお姉さん」

デイジーお姉さんと挨拶を交わすとマーガレット様の近くまで進み入ります。

「シャルル様、おはようございます。朝からお会い出来て嬉しいですよ」

「マイヤから面接が終わったって聞いてね…」

「はい、マイヤさんにはお世話になりました。まずは20人、決まったそうです」

新しい魔道具製作所は『シャルル魔道具製作所』と同じように30人は採用出来るようにしていますが、マイヤさんが必ずしも30人から始めることはないと言われたのです。
『シャルル魔道具製作所』も本当はもっと余裕があるそうですが…。

「そうみたいだね、徐々に増やしていけば良いよ」

新しい魔道具製作所は『シャルル魔道具製作所』を参考に作られているそうで、僕は改修に関わっていません。
マイヤが選んだ従業員に間違いはないはずですが、お風呂を改修してあげるのは最初の販売が済んでからにしたいと思います。

「その確認の為にわざわざ来ていただいたのですか?」

「それもあるけれど、約束通り僕の住んでいる所に招待しようと思ってね…」

「嬉しい~。それってそういう事でもあるのですよね? ねっ?」

「望むのならね」

そういう事と言うのは前から言っていた僕のパートナーになる事です。
聞き返した言葉が無意味だったのは表情を見てとれます。

「それで、今日でも良いかな…? 二日後にはユナの“誕生の儀”があるからね」

「はいっ、私はいつでも…」

そう、いよいよユナ様の“誕生の儀”が…。

「じゃあ、エリカも呼んで来てもらえるかな…」

「はいっ。デイジー、急いで外出の準備もお願いします!」

「かしこまりました!」



XX XY



シャルル様の【転移門】で連れて来られた所はどこかのお屋敷のようです。

ここがシャルル様の本当のお住まい…。
シェリー様の王城や、サマンサ様のお屋敷でないのはすぐに分かります。

デイジーとビオラも平静を装って付いて来ています。
シャルル様も特に何もおっしゃらなかったので4人でお邪魔しても大丈夫みたいです。

「ここがシャルルの家なの?」

「うん、そうだよ」
「ユナやオーリエ、アデルもいるよ。でも先にルーシャに紹介するね」

「「ルーシャ様…?」」

これまでに聞いた事が無い名前ですね。



コンコン、コン。

「は~い…」

ガチャ…。
「僕だよ、入るね~」

「シャルル様…」
「えっ、そちらの皆様は…?」

「メルモア、お客様を連れて来たんだよ」

『シャルル、お帰りなさい…』

「ただいま、ルーシャ」

僕はマーガレット様達に長椅子に座るように促します。

(この方がルーシャ様…?)

なんて艶やかで若々しくて綺麗な女性なのかしら…。
それにメルモアさんと言ったわね…。
お二人とも胸が大きい~、じゃなくて二人とも左眼がシャルル様と同じ黒色です。
ということは…。

「ルーシャ、こちらはバルトリア王国フリーノース領領主のマーガレット様だよ。その隣がエリカで、後ろに控えているのがデイジーお姉さんとビオラお姉さん」

僕がそう紹介するとマーガレット様とエリカが改めて挨拶をしました。

『ようこそ、皆さん。ようやくお会い出来ましたね。私はローマン帝国エルスタイン領領主のルーシャ・エルスタインです。シャルルの母でありパートナーなのですよ』

((((なっ…!?))))

『フフ…、こう言うと皆さん驚かれますね…』

「シャ…ルル様のお母様!?」

それじゃあ“誕生の儀”はまさか…。

「お母様、それにここはローマン帝国なのですよ。シャルルがエルスタイン領主様のご子息だったなんて…」

初めてお会いした時から一般の領民とは思えませんでした。
格好良くて、たくましくて、魔法も使えて、発明者という事から裕福だとは思っていましたが…。

「まぁ色々あってね…」
「ローレン達も既に来たことがあるそうだから、マーガレット様が最後なんだよ…」

「あっ…」

それで先日「最後だと」おっしゃっていたのですか…。

(えっ、ローレン達って?)
「もしかして、ローレン様は既にシャルル様のパートナーになられたのですか?」

「うん、ちょっと前にね…」

モナミはまだだけれど…。
運悪く会えないんだよね…。

(くっ…)
シャルル様と知り合ったのは私が後ですから何とも言えませんが悔しいですね…。

『シャルル、マーガレット様を連れて来たと言う事は…』

「うん、今日これからパートナーになってもらうつもりだよ」

『そうですか、これでローマン帝国とバルトリア王国の全ての領主様達がシャルルのパートナーになるのですね』

「今晩は歓迎会ですねっ!」

『そうね、メルモア。フラン達に伝えておいてね…』

「……ルーシャ様はご子息の精子で“誕生の儀”を…?」

『フフ…、これからマーガレット様にもシャルルのパートナーになる事がどういうことか分かると思いますよ…』



XX XY



お母様がシャルルと共にどこかへ行った後、私達は皆さんのいるリビングへ案内されました。
すぐにユナ様やオーリエさん、アデルさんもいるのが分かります。

「皆さん、こんにちは…」

「「「エリカさん!?」」」

「エリカさんもとうとう来たのね」

「はい…」

オーリエさんが周りにいる方達に紹介してくださいました。
なんとローマン帝国のエリシア王女様までがシャルルのパートナーで既に受胎されているのです。
それにカプランド領主のお嬢様であるジェシカさんという方まで…。

エリシア様の話によると、残り2領のお嬢様もパートナーになる予定なのですが、まだ“女”になられていないそうです。

昨年の領主会議では変化がなかったオーリエさんもお腹が大きくなっていることが分かります。
本当に“誕生の儀”をされ受胎されているのね…。

挨拶を済ませると近くの長椅子に二人の女性とシャルルの子供がいるのに気付きました。

「きゃ~、かわいい~っ!」

「こちらがシエラさんと子供のシャーロットさんで、こちらがメンテールさんと子供のテレサさんですよ」

「あなたがシエラさん…、メンテールさんとは以前お会いしましたね…」

シエラさんもカラードだったそうで、驚くことに子供は産まれもってそれぞれの属性を受け継いだカラードなのだそうです。
それも右眼だなんて…。

「シャーロットさんの髪色は先ほどお会いしたルーシャ様のようですね」

まさかメイドの方がシャルル様の初めての子供を…。
ユナ様が最初ではないようです。

「デイジーさん達は想像出来ないかもしれませんが、シャルル様も“男”になられるまではこの子と同じ亜麻色の髪をされていたのです。私にとっては小さい頃のシャルル様に思えますよ」

「髪の色が違ったのですか…」

「テレサさんは小さなメンテールさんみたいですよ~」

「フフ…、でも目元や耳のところなんかシャルル様に似ているところがあるのですよ。これから美しく育ってくれると思います」

「本当に二人もだなんて…」

デイジーとビオラも興味深そうにシエラさんとメンテールさんに話し掛けながら子供達を眺めています。
屋敷内に二人以上の子供がいることはないですからね。
それにしてもこちらはとても賑やかで楽しそうです。

「エリカさん、私も二日後には“誕生の儀”なのですよ」

「それに、今年中にはこの屋敷にいるほとんどの者が“誕生の儀”をしますからね」

「ユナ様、エリシア様…」

そうおっしゃるエリシア様もオーリエさんと同じくらいお腹を大きくされています。

体型では分からなくても、左眼がシャルルと同じ黒色になっている方ばかりです。
皆さん艶やかで若々しくて、何だか私達だけが浮いた存在に感じます。

「さて、そろそろ授乳の時間ね…」

シエラさんがそうおっしゃると二人とも徐に片方の胸を露わにされ、子供の口元を乳首に誘導されます。

チューチュー、チュパチュパ…。

「「「子供が胸を吸ってる!?」」」

二人の胸は薄ら血管が見えるほどパンパンに張っているようで、メンテールさんの胸なんて私の頭ほどありそうです。

「“誕生の儀”が済むとすぐに乳首から母乳と言う物が出るようになるのよ」

「シャルル様がおっしゃるには乳首はその為にあるそうです」

「乳首からそんな液体が…」

確かに乳首から白濁色の液体が漏れ出ています。
シエラさんによると、かつての大戦前には“誕生の儀”を済ませると女性にはこの“母乳”と言う物が出たそうです。

「何もしていなくてもジワァ~っと漏れてきて大変なのですよ…」

皆がいない所では“すらいむ”に吸収してもらっていますけれどね…。

「またシャルル様にも吸っていただかないと…」

「えっ、シャルルも吸うのですか?」

「ルーシャ様もシャルル様を産まれた時にいきなり母乳が出るようになり、シャルル様は嬉しそうに吸っておられたのですよ」

「あ~、私も早く吸ってもらいたいです~」

私の胸も大きくなって破裂しそうですよ。

「「「ユナ様…」」」



「皆、どうしたの…?」

リビングで皆と話をしていたエリカ達の前にマーガレットを連れて戻ってきました。
【時空】を使っていたのでルーシャに紹介してからまだ半刻も経っていません。

「シャルル(様)~!(×全員)」

「えっ、お母様…!?」

「「マーガレット様!?」」

「エリカ、シャルル様のパートナーにしていただきましたよ。あふぅ~っ」

子宮に繋がる穴とお尻の穴が開いたままに感じるわ。
あんなに大きな男性器が私の子宮に繋がる穴に入ったのですものね…。
まだ男性器で子宮を突かれている感覚が残っています。

「マーガレット様、良かったですね」

「変貌に驚くことも久しぶりですよ」

「ユナ様もオーリエさんもあんなことを体験していたのね…」
「ユナ様、聞きましたよ。二日後に“誕生の儀”ですってね」

ここにはユナ様やオーリエさん以外に何人も受胎している者がいるようです。
フフ…、あれだけ精液と言う物を子宮に注がれれば誰でも受胎しますよね…。

「はい、待ちきれませんよ」

「羨ましいわ…」

昨年は誘拐され誰とも分からぬ精子で受精卵まで作られましたが、シャルル様の精子でなら何度でも受精してみたいと思えるのです。

「じゃあ、エリカはお昼ご飯を食べた後にね…」

メンテール達から昼食前に母乳を飲むように勧められましたが、さすがに皆の前では吸えません。
コーヒー母乳ミルクにしてもらおうかな…。
……冗談です。

「は…はい…」

「私はもう一度ルーシャ様とお話ししてきますよ」



XX XY



コンコン、コン。

「はい…」

ガチャ…。
「ルーシャ様、マーガレット様をお連れしました」

『ヌエット、ありがとう』
『マーガレット様…、変貌に驚きましたよ』

「お恥ずかしい限りです」

再び長椅子に向かい合って座ります。

『どうですか、パートナーになった感想は?』

「……想像を絶する体験でした。生まれて初めての快感というものを知り、自分の身体の反応にも驚きましたよ」

まさかシャルル様に身体を洗っていただくことで生まれ変わった様に変貌し、“せっくす”という行為によってパートナーにしていただけるとは思いもしませんでした。

子宮に繋がる穴からは“あい液”というものが溢れ出すようになり、気持ち良さに我慢できなくなり“イク”という状態になると“しお”というものを吹き出し、おしっこまで垂れ流してしまったのです。
何度気を失った事か…。

『“せっくす”はこの世界でシャルルにしか出来ない行為で、シャルルの精液を直接子宮に注いでもらうことによって、私達のように直接子宮で受胎するのですよ』

「そのようですね」

シャルル様と男性器を通じて一つに繋がった感覚は何とも言えないほど幸せに感じ、そして精液というものを子宮に注がれたり口で頂くと身体が熱くなって中身が蕩けるようでした。
もう気持ち良過ぎて穴という穴から体液を出し尽くした感覚です。

『これから感度が上がってシャルルのしてくれることを受け止められるようになると、何倍も気持ち良く感じられるようになりますよ』

「先ほどの何倍も…?(ゴクリ…)」

改めて説明は無くてもルーシャ様がご子息の精子で受精を望まれたのが分かります。
“せっくす”を知ってしまえば何も言えません。

「これから私はどうすれば…?」

その感度を上げる為に“すらいむ”を頂き使い方も教わりましたが、詳しくはルーシャ様達に色々教えてもらうようにとおっしゃっていました。
でも、“すらいむ”についてはエンターシャ様とローレン様以外には知られてはいけないそうです。

『夕食後にはシェリー様達も来られると思いますので話は皆さんとゆっくりお風呂で…。マーガレット様もせっかくですから数日滞在していってください。ユナさんの“誕生の儀”もありますからね』

「ありがとうございます」

シャルル様が迎えに行かれるのかしら…?
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