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第504話 【閑話】親睦会のその後…
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「クララは良いわね~。シャルル様の人形がいただけるみたいで…」
私も見せてもらいましたが、まさかあんなに凄い物だとは思いもしませんでした。
「メロ、いつまでも拗ねないでよ…。“びんご”で当たらなかった人はいっぱいいるんだから…」
メロ、レイ、ジュリには悪いですが嬉しくて仕方がありません。
ルージュ領都に来たばかりですが王都に戻る日が待ち遠しくもあります。
「それよりメロ、シャルル様の作られたお風呂に行こうよ」
(もう~、クララったら…)
「そうね、クララはどっちに行くつもり?」
この建物には『空の湯』と『地の湯』という二ヶ所の浴場があるそうです。
「どちらの浴場も想像出来ないけれど『空の湯』にしましょう!」
「クララはそう言うと思ったわ。こんなに大きな建物に入る事なんて滅多に無いものね」
屋上にあるという『空の湯』は私も気になっていました。
親睦会が終わった後、シャルル様が浴場を改修されたそうで、夕食時にセレスさん達からいくつか注意事項があったのですが、お風呂に入るのに注意事項だなんて…と思ったのは内緒です。
ジュリも『空の湯』を選び、レイとノルン、お母さんは『地の湯』に行くみたいです。
XX XY
「クララ、見て! なんて大きな浴場なの…」
脱衣場の大きさだけでも驚いたのに、灯りに照らされて真っ白に輝く浴場に足を踏み入れるとお城にでも来たように感じます。
「『空の湯』とはよく言ったものね…。ひろ~い…」
まるで屋外みたい…。
天井や壁がほとんどガラス張りで暗くなりつつある空が見え、壁際に近づくと街の灯りが眼下に見えます。
まだこの建物の外には出ていませんが、街中から少し離れた所にあるようです。
「なんだか自分の肌の色が目立ちますぅ~」
「ジュリ、気にし過ぎよ。そんな事言ったら私とクララの方が身体が大きいんだから…」
そうは言ったものの、浴場内は真っ白の空間なので全身の隅々まで晒されているようで少し恥ずかしいですね…。
「メロさん達はこっちへ来たの~」
「お…大きい胸だね~」
「え~っと、ユッカさんとエチカさん…」
私達と同じ薄褐色の肌で、私よりも若いのに二人ともチームリーダーを任されているそうです。
他の薄褐色の肌の人を見るとちょっと安心しますね。
聞くところによると二人は私とクララのように幼馴染なのだそうです。
「ジュリさんには勝ったかも…、フッフッフ…」
「ユッカさん、ひどいですぅ~」
「まぁまぁ、メロさん達もかかり湯をしてまずはこっちに入ったら…。私達が浴場の事を教えてあげるよ」
まだ勝手が分からないのでエチカさんに言われるままかかり湯をすると、ブクブクと泡立っている湯船に入ります。
浴槽は全部で三つあるようですが、この浴槽が一番大きいみたいです。
「「ふぅ~、とっても気持ち良いですね~」」
「なんだか身体が洗われているようですよぉ~」
「これはシャルル様が作られた“じぇっとばす”って言うのですよ」
「メロさん、そこの浅い所に横になってみて、とっても気持ち良いから…」
「凄い、寝ながらお風呂に入れるなんて…」
ユッカさんの勧めで浅くなっている所で横になり手足を伸ばします。
「メロさんも凄いよ。胸の突起部分が水面から出ているよ~」
「もう~、エチカさん…。なんだか胸が浮いちゃって…」
「メロさんの胸は大きくて羨ましいですよぉ~」
浮いていると言うより突き出ているよね…。
私の胸はシャルル様の手の中に納まってしまうほどなのに…。
「ジュリ、大き過ぎるのも大変なんですよ」
大きくて重い胸は肩が凝るのです。
あぁ~、全身が泡で包まれ水流が身をほぐしていきます。
気持ち良い~、寝てしまいそう。
「……メロさん達、そろそろ“魔力風呂”が空きそうだよ。行ってみようよ」
「“魔力風呂”…ですか…?」
今日、シャルル様が作られた浴槽の一つだそうです。
言葉は分かりますが理解が出来ずクララとジュリも不思議そうにしています。
「注意事項はさっきセレスも言っていたけれど、新しい二つの浴槽には入っていられる時間が決められているんだよ。特に“魔力風呂”は一日一回までなんだって…」
「……」
“じぇっとばす”を堪能すると、ユッカさんの誘いで“魔力風呂”へ向かいます。
ちょうど先に使用していた二人が出てくるところでした。
のぼせたのかしら?
顔が赤く、ボーっとして時折身体をピクピクと痙攣させているようにも見えます。
「フィオナ、メルティ、どうかしたの?」
「「ユッカ…」」
「凄い…わよ…。もう、身体の中がゾクゾク~って」
「は…入れば分かるから…」
二人はユッカさんにそう答えるとヨロヨロと私達がさっきまで入っていた浴槽に向かいました。
(((((ゴクリ…)))))
「さ…さぁ、入ってみましょうか…」
ユッカさんの言葉にみんなで頷くと同時に湯船の中に入ります。
こちらの浴槽は真っ黒で、さっきと同じ横になって入るようです。
「あっ、あぁ…」
(本当に身体の中がゾクゾクするぅ~)
「うわっ、うひっ…」
(身体の中に何かが入ってくる…?)
「くはぁ~っ」
(胸の中で何かが這ってる~!?)
気のせいか水面から少し見えている胸の突起部分がピクピクし、膨らんでいくようにも感じます。
「なっ…なに!?」
(こ…股間がムズムズする…わ…)
「うっく…」
(こ…これって魔力なのぉ~?)
皆、最初に一言二言言葉を発したきり身動きが出来ないまま、ようやく時計の砂が下方に移りきりました。
とっても長くお風呂に浸かっていた気がします。
クララやジュリ、ユッカさんやエチカさんもボーっとしています。
最初は何かが体内を這い回るような感覚でしたが、次第に…、おそらく魔力が心地よく循環するような感覚になっていったのです。
それはピリピリとくすぐったく、手足の指先から胸の突起部分、女性器までが一つに繋がった様な感覚で、“魔力風呂”から出るとなぜだか下腹部が熱くドクドクしてくるのでした。
(とっても気持ち良かったぁ~)
フィオナさんがゾクゾクするって言っていたのも分かる気がしますね…。
私達の身体も自然と痙攣しているのです。
休暇中、毎日このお風呂に入れる…。
すでに明日のお風呂が楽しみになってしまいましたが、皆の顔を見ると同じ考えのようです。
あっ、まだもう一つの浴槽を試していなかったわね…。
XX XY
「ここがシャルル様の作られた『地の湯』ね…」
メロ達が『空の湯』に行くと言うので私はレイとノルンが選んだ方に付いて行くことにしました。
「凄い…、浴場が森になっているようです」
「レイ、湯船が光っているわよ!」
「あっ、レイさん、ノルンさん、ドナさんもこちらにどうぞ」
「え~っと、ラキ…さんだったかしら…」
「はい、ドナさんの胸は裸で見ると更に大きく感じますね~。それに肌もとっても瑞々しく体型も素敵です」
腰回りに無駄なお肉もなく、お尻も柔らかそうなのに引き締まっています。
「ドナさんの横にいると自分の胸が小さく感じるので嫌ですよ」
「ドナさんは急に若々しくなってずるいですよ~」
「シャルル様は大きさよりも形や柔らかさが大切だとおっしゃっていたわよ。それに二人ともまだ成長するから…」
フフ…、私はシャルル様に覚醒してもらいましたからね…。
「それに…、私からすればレイやノルン、ラキさんは実際に若いから羨ましいわよ…」
三人の視線が少し痛い中、ラキさんの説明でかかり湯をしてから湯船に入ります。
ちょっと薄暗い木々の中に浮かび上がる光る湯船、ボコボコとした泡と強めの水流で身体が解されていくようです。
「ふぅ~、こんなお風呂見た事無いわ~」
「本当です。疲れが取れていくようです」
「ラキさん達は良いわね~、こんなお風呂に毎日入れるだなんて…」
「全部の浴槽が透明になり“じぇっとばす”になったのは今日からなんですよ」
「同じ湯船でもあちらの二ヶ所だけは“じぇっとばす”ではないのですが、今日シャルル様が作られた新しい“魔力風呂”という物になっていて、向こうに見える浴槽も新しく設けられた“すらいむ風呂”という物らしいのです」
「“魔力”は分かりますが、“すらいむ”とは聞いた事がない言葉ですね…」
“魔力風呂”に入っている者はとっても静かですが、“すらいむ風呂”の方からは賑やかというか変な声が聞こえてきます。
「“魔力風呂”と“すらいむ風呂”は入浴時間が決められているみたいですよ。そろそろ“すらいむ風呂”が空きそうなので行ってみましょう」
「ローリー、セレス、アン、パメラ…、一体どうしたの?」
4人は湯船から這い上がるとグッタリと座り込んでしまっていて、全員がハァ~ハァ~と息遣いが荒く、ビクビクと身震いもしています。
「お…お風呂の中に何かがいるみたい…」
「なんだか食べられているようでした…」
「ローリー、セレス…、何を言っているの?」
「なんだか身体がおかしいのです…」
「で…でも、もう一度入ってみたい…」
「アン、パメラまで…」
「ラキさんとりあえず入ってみましょうよ」
皆さんグッタリされていますが肌は艶々になっているようです。
「凄い…、シャルル様の髪や瞳の様に真っ黒の浴槽。底が見えないわ…」
透明で光っていたさっきまでの浴槽とは全く反対です。
湯船の中を覗くと、深く作られているのか内側に段差があり、持ち手が付いているのが分かりました。
四人で同時に恐る恐る身体を沈めていきます。
「みんな気を付けて、私でも足の付かない深さみたいよ…」
自然と首までお湯に浸かり持ち手を持って浮いている状態になってしまいます。
それに少し温いようです。
シャルル様は一体何をお考えなのでしょう…。
「あうっ!」
「ひいっ!」
「うくっ!」
「三人共どうしたの…、あひっ!?」
いきなりヌメヌメとした何かが足元から纏わりついて来ました。
慌ててお湯の中をのぞきましたが何も見えません。
それはあっという間につま先から順に全身を包み込んでいき、ヌメヌメ、ウニウニとされると確かに何かに食べられている感触です。
(き…気持ち悪いけれど…気持ち…良い~)
しばらく全身に纏わりつかれた後、今度はチュッチュ…、チュパチュパ…と小さな生き物に啄まれたり吸い付かれる感覚に変わりました。
胸や突起部分、女性器やお尻など身体の隅々まで触れていくのです。
「あぁ~ん、いぃ~っ!」
シャルル様に覚醒していただいている私はあまりの気持ち良さに堪らず声が出てしまいます。
「「「ド…ドナさん、大丈夫ですか!?」」」
「だ…大丈夫よ…」
レイとノルン、それにラキさんには痛こそばい感じがするのだそうです。
こ…こんな…、全身を一斉に刺激されたら愛液が溢れてきちゃう…。
おしっこの出る穴やお尻の穴まで啄んでくる~。
全身に吸い付かれた後、今度は手のように変形し、モニュモニュと身体を揉み始めました。
「あひぃ~」
何かがシャルル様のように胸を揉んでくる~。
胸の突起部分が引っ張られるぅ~。
「いやぁ~ん」
お尻まで揉まれてる~。
そ…そんなところの穴までクニクニしちゃダメ…。
「あっく…、うひっ…、うぐぅ…」
レイ達も気持ち良いと感じるのかしら…。
まるでシャルル様に揉まれているみたい…。
私の大きな胸もグニュグニュと力強く揉まれ形が変わっていきます。
こんなに気持ちが良いのに皆の前では声が出せない…。
全身を揉まれた後、それは更に変形し、棒状になって身体に巻き付き、グニュグニュと蠢いています。
(これってまさか…、シャルル様の【触手】だったの!?)
そう思った時にはいくつもの【触手】が手足や胸を締め付けたり、お尻の穴や女性器を擦っていくように這っていくのです。
(こんなお風呂…、ダメ…、でも気持ち良い~っ!)
「あはぁ~っ、もうダメ…、イ…イックぅ~!」
「「ド…ドナさん…!?」」
「どこに行くんですか~!?」
「ど…どこへも行かないけれど、イッてるのぉ~!」
ごめんね、湯船の中にいっぱい出ちゃった…。
時間が経ち、浴槽から出ます。
レイやノルン、ラキさんも最初は不思議な感覚に戸惑っていましたが、最後は少し気持ち良さに目覚めてしまったようです。
私は何とか動けますが、三人とも身体がいうこときかないと浴場で座り込んでしまっています。
初めての感覚でしょうから仕方がないですね。
それにしてもシャルル様、なんというお風呂を作ってしまわれたのでしょう。
このお風呂、家に欲しいです…。
XX XY
私はミルキー。
夕食の後はすぐに部屋に戻り、シャルル様の人形に抱き付きます。
今回の賞品は抱き枕ではなかったけれど、こちらの方が本物のシャルル様のようで良かったです。
皆が羨むのも良く分かります。
ルートはシャルル様に座る為にお願いしたのよね…。
私もベッドから抱きかかえると椅子に座らせてみます。
まずは今日胸を揉んでいただいた時のように座って…。
(あぁ~、柔らかくて気持ち良い~)
人形の手を取り、自分の胸に当ててみたりもします。
(これで揉んでもらえたら言う事ないんだけれどなぁ~)
言葉では言い表せませんが少し気持ち良かった感覚を思い出します。
(それに、こんなことも…)
人形が相手だと座ったまま抱き付く事も出来るのです。
今になって、あの時シャルル様に抱き付いておけば良かったと少し悔やまれます。
「あんっ…」
抱き付いたら人形の股間が私の股間に当たったみたい…。
どうしてこんなに股間が大きいのかしら…。
でも、さっきのはちょっと気持ち良かった…?
コンコン、コン…。
「ミルキー、まだいるんでしょう? お風呂に行こうよ~」
「分かった~、今行く~」
皆は早くお風呂に行ったのに、きっとウテナも人形に抱き付いていたのね…。
これから毎晩一緒だと思うと嬉しくて仕方がありません…。
私も見せてもらいましたが、まさかあんなに凄い物だとは思いもしませんでした。
「メロ、いつまでも拗ねないでよ…。“びんご”で当たらなかった人はいっぱいいるんだから…」
メロ、レイ、ジュリには悪いですが嬉しくて仕方がありません。
ルージュ領都に来たばかりですが王都に戻る日が待ち遠しくもあります。
「それよりメロ、シャルル様の作られたお風呂に行こうよ」
(もう~、クララったら…)
「そうね、クララはどっちに行くつもり?」
この建物には『空の湯』と『地の湯』という二ヶ所の浴場があるそうです。
「どちらの浴場も想像出来ないけれど『空の湯』にしましょう!」
「クララはそう言うと思ったわ。こんなに大きな建物に入る事なんて滅多に無いものね」
屋上にあるという『空の湯』は私も気になっていました。
親睦会が終わった後、シャルル様が浴場を改修されたそうで、夕食時にセレスさん達からいくつか注意事項があったのですが、お風呂に入るのに注意事項だなんて…と思ったのは内緒です。
ジュリも『空の湯』を選び、レイとノルン、お母さんは『地の湯』に行くみたいです。
XX XY
「クララ、見て! なんて大きな浴場なの…」
脱衣場の大きさだけでも驚いたのに、灯りに照らされて真っ白に輝く浴場に足を踏み入れるとお城にでも来たように感じます。
「『空の湯』とはよく言ったものね…。ひろ~い…」
まるで屋外みたい…。
天井や壁がほとんどガラス張りで暗くなりつつある空が見え、壁際に近づくと街の灯りが眼下に見えます。
まだこの建物の外には出ていませんが、街中から少し離れた所にあるようです。
「なんだか自分の肌の色が目立ちますぅ~」
「ジュリ、気にし過ぎよ。そんな事言ったら私とクララの方が身体が大きいんだから…」
そうは言ったものの、浴場内は真っ白の空間なので全身の隅々まで晒されているようで少し恥ずかしいですね…。
「メロさん達はこっちへ来たの~」
「お…大きい胸だね~」
「え~っと、ユッカさんとエチカさん…」
私達と同じ薄褐色の肌で、私よりも若いのに二人ともチームリーダーを任されているそうです。
他の薄褐色の肌の人を見るとちょっと安心しますね。
聞くところによると二人は私とクララのように幼馴染なのだそうです。
「ジュリさんには勝ったかも…、フッフッフ…」
「ユッカさん、ひどいですぅ~」
「まぁまぁ、メロさん達もかかり湯をしてまずはこっちに入ったら…。私達が浴場の事を教えてあげるよ」
まだ勝手が分からないのでエチカさんに言われるままかかり湯をすると、ブクブクと泡立っている湯船に入ります。
浴槽は全部で三つあるようですが、この浴槽が一番大きいみたいです。
「「ふぅ~、とっても気持ち良いですね~」」
「なんだか身体が洗われているようですよぉ~」
「これはシャルル様が作られた“じぇっとばす”って言うのですよ」
「メロさん、そこの浅い所に横になってみて、とっても気持ち良いから…」
「凄い、寝ながらお風呂に入れるなんて…」
ユッカさんの勧めで浅くなっている所で横になり手足を伸ばします。
「メロさんも凄いよ。胸の突起部分が水面から出ているよ~」
「もう~、エチカさん…。なんだか胸が浮いちゃって…」
「メロさんの胸は大きくて羨ましいですよぉ~」
浮いていると言うより突き出ているよね…。
私の胸はシャルル様の手の中に納まってしまうほどなのに…。
「ジュリ、大き過ぎるのも大変なんですよ」
大きくて重い胸は肩が凝るのです。
あぁ~、全身が泡で包まれ水流が身をほぐしていきます。
気持ち良い~、寝てしまいそう。
「……メロさん達、そろそろ“魔力風呂”が空きそうだよ。行ってみようよ」
「“魔力風呂”…ですか…?」
今日、シャルル様が作られた浴槽の一つだそうです。
言葉は分かりますが理解が出来ずクララとジュリも不思議そうにしています。
「注意事項はさっきセレスも言っていたけれど、新しい二つの浴槽には入っていられる時間が決められているんだよ。特に“魔力風呂”は一日一回までなんだって…」
「……」
“じぇっとばす”を堪能すると、ユッカさんの誘いで“魔力風呂”へ向かいます。
ちょうど先に使用していた二人が出てくるところでした。
のぼせたのかしら?
顔が赤く、ボーっとして時折身体をピクピクと痙攣させているようにも見えます。
「フィオナ、メルティ、どうかしたの?」
「「ユッカ…」」
「凄い…わよ…。もう、身体の中がゾクゾク~って」
「は…入れば分かるから…」
二人はユッカさんにそう答えるとヨロヨロと私達がさっきまで入っていた浴槽に向かいました。
(((((ゴクリ…)))))
「さ…さぁ、入ってみましょうか…」
ユッカさんの言葉にみんなで頷くと同時に湯船の中に入ります。
こちらの浴槽は真っ黒で、さっきと同じ横になって入るようです。
「あっ、あぁ…」
(本当に身体の中がゾクゾクするぅ~)
「うわっ、うひっ…」
(身体の中に何かが入ってくる…?)
「くはぁ~っ」
(胸の中で何かが這ってる~!?)
気のせいか水面から少し見えている胸の突起部分がピクピクし、膨らんでいくようにも感じます。
「なっ…なに!?」
(こ…股間がムズムズする…わ…)
「うっく…」
(こ…これって魔力なのぉ~?)
皆、最初に一言二言言葉を発したきり身動きが出来ないまま、ようやく時計の砂が下方に移りきりました。
とっても長くお風呂に浸かっていた気がします。
クララやジュリ、ユッカさんやエチカさんもボーっとしています。
最初は何かが体内を這い回るような感覚でしたが、次第に…、おそらく魔力が心地よく循環するような感覚になっていったのです。
それはピリピリとくすぐったく、手足の指先から胸の突起部分、女性器までが一つに繋がった様な感覚で、“魔力風呂”から出るとなぜだか下腹部が熱くドクドクしてくるのでした。
(とっても気持ち良かったぁ~)
フィオナさんがゾクゾクするって言っていたのも分かる気がしますね…。
私達の身体も自然と痙攣しているのです。
休暇中、毎日このお風呂に入れる…。
すでに明日のお風呂が楽しみになってしまいましたが、皆の顔を見ると同じ考えのようです。
あっ、まだもう一つの浴槽を試していなかったわね…。
XX XY
「ここがシャルル様の作られた『地の湯』ね…」
メロ達が『空の湯』に行くと言うので私はレイとノルンが選んだ方に付いて行くことにしました。
「凄い…、浴場が森になっているようです」
「レイ、湯船が光っているわよ!」
「あっ、レイさん、ノルンさん、ドナさんもこちらにどうぞ」
「え~っと、ラキ…さんだったかしら…」
「はい、ドナさんの胸は裸で見ると更に大きく感じますね~。それに肌もとっても瑞々しく体型も素敵です」
腰回りに無駄なお肉もなく、お尻も柔らかそうなのに引き締まっています。
「ドナさんの横にいると自分の胸が小さく感じるので嫌ですよ」
「ドナさんは急に若々しくなってずるいですよ~」
「シャルル様は大きさよりも形や柔らかさが大切だとおっしゃっていたわよ。それに二人ともまだ成長するから…」
フフ…、私はシャルル様に覚醒してもらいましたからね…。
「それに…、私からすればレイやノルン、ラキさんは実際に若いから羨ましいわよ…」
三人の視線が少し痛い中、ラキさんの説明でかかり湯をしてから湯船に入ります。
ちょっと薄暗い木々の中に浮かび上がる光る湯船、ボコボコとした泡と強めの水流で身体が解されていくようです。
「ふぅ~、こんなお風呂見た事無いわ~」
「本当です。疲れが取れていくようです」
「ラキさん達は良いわね~、こんなお風呂に毎日入れるだなんて…」
「全部の浴槽が透明になり“じぇっとばす”になったのは今日からなんですよ」
「同じ湯船でもあちらの二ヶ所だけは“じぇっとばす”ではないのですが、今日シャルル様が作られた新しい“魔力風呂”という物になっていて、向こうに見える浴槽も新しく設けられた“すらいむ風呂”という物らしいのです」
「“魔力”は分かりますが、“すらいむ”とは聞いた事がない言葉ですね…」
“魔力風呂”に入っている者はとっても静かですが、“すらいむ風呂”の方からは賑やかというか変な声が聞こえてきます。
「“魔力風呂”と“すらいむ風呂”は入浴時間が決められているみたいですよ。そろそろ“すらいむ風呂”が空きそうなので行ってみましょう」
「ローリー、セレス、アン、パメラ…、一体どうしたの?」
4人は湯船から這い上がるとグッタリと座り込んでしまっていて、全員がハァ~ハァ~と息遣いが荒く、ビクビクと身震いもしています。
「お…お風呂の中に何かがいるみたい…」
「なんだか食べられているようでした…」
「ローリー、セレス…、何を言っているの?」
「なんだか身体がおかしいのです…」
「で…でも、もう一度入ってみたい…」
「アン、パメラまで…」
「ラキさんとりあえず入ってみましょうよ」
皆さんグッタリされていますが肌は艶々になっているようです。
「凄い…、シャルル様の髪や瞳の様に真っ黒の浴槽。底が見えないわ…」
透明で光っていたさっきまでの浴槽とは全く反対です。
湯船の中を覗くと、深く作られているのか内側に段差があり、持ち手が付いているのが分かりました。
四人で同時に恐る恐る身体を沈めていきます。
「みんな気を付けて、私でも足の付かない深さみたいよ…」
自然と首までお湯に浸かり持ち手を持って浮いている状態になってしまいます。
それに少し温いようです。
シャルル様は一体何をお考えなのでしょう…。
「あうっ!」
「ひいっ!」
「うくっ!」
「三人共どうしたの…、あひっ!?」
いきなりヌメヌメとした何かが足元から纏わりついて来ました。
慌ててお湯の中をのぞきましたが何も見えません。
それはあっという間につま先から順に全身を包み込んでいき、ヌメヌメ、ウニウニとされると確かに何かに食べられている感触です。
(き…気持ち悪いけれど…気持ち…良い~)
しばらく全身に纏わりつかれた後、今度はチュッチュ…、チュパチュパ…と小さな生き物に啄まれたり吸い付かれる感覚に変わりました。
胸や突起部分、女性器やお尻など身体の隅々まで触れていくのです。
「あぁ~ん、いぃ~っ!」
シャルル様に覚醒していただいている私はあまりの気持ち良さに堪らず声が出てしまいます。
「「「ド…ドナさん、大丈夫ですか!?」」」
「だ…大丈夫よ…」
レイとノルン、それにラキさんには痛こそばい感じがするのだそうです。
こ…こんな…、全身を一斉に刺激されたら愛液が溢れてきちゃう…。
おしっこの出る穴やお尻の穴まで啄んでくる~。
全身に吸い付かれた後、今度は手のように変形し、モニュモニュと身体を揉み始めました。
「あひぃ~」
何かがシャルル様のように胸を揉んでくる~。
胸の突起部分が引っ張られるぅ~。
「いやぁ~ん」
お尻まで揉まれてる~。
そ…そんなところの穴までクニクニしちゃダメ…。
「あっく…、うひっ…、うぐぅ…」
レイ達も気持ち良いと感じるのかしら…。
まるでシャルル様に揉まれているみたい…。
私の大きな胸もグニュグニュと力強く揉まれ形が変わっていきます。
こんなに気持ちが良いのに皆の前では声が出せない…。
全身を揉まれた後、それは更に変形し、棒状になって身体に巻き付き、グニュグニュと蠢いています。
(これってまさか…、シャルル様の【触手】だったの!?)
そう思った時にはいくつもの【触手】が手足や胸を締め付けたり、お尻の穴や女性器を擦っていくように這っていくのです。
(こんなお風呂…、ダメ…、でも気持ち良い~っ!)
「あはぁ~っ、もうダメ…、イ…イックぅ~!」
「「ド…ドナさん…!?」」
「どこに行くんですか~!?」
「ど…どこへも行かないけれど、イッてるのぉ~!」
ごめんね、湯船の中にいっぱい出ちゃった…。
時間が経ち、浴槽から出ます。
レイやノルン、ラキさんも最初は不思議な感覚に戸惑っていましたが、最後は少し気持ち良さに目覚めてしまったようです。
私は何とか動けますが、三人とも身体がいうこときかないと浴場で座り込んでしまっています。
初めての感覚でしょうから仕方がないですね。
それにしてもシャルル様、なんというお風呂を作ってしまわれたのでしょう。
このお風呂、家に欲しいです…。
XX XY
私はミルキー。
夕食の後はすぐに部屋に戻り、シャルル様の人形に抱き付きます。
今回の賞品は抱き枕ではなかったけれど、こちらの方が本物のシャルル様のようで良かったです。
皆が羨むのも良く分かります。
ルートはシャルル様に座る為にお願いしたのよね…。
私もベッドから抱きかかえると椅子に座らせてみます。
まずは今日胸を揉んでいただいた時のように座って…。
(あぁ~、柔らかくて気持ち良い~)
人形の手を取り、自分の胸に当ててみたりもします。
(これで揉んでもらえたら言う事ないんだけれどなぁ~)
言葉では言い表せませんが少し気持ち良かった感覚を思い出します。
(それに、こんなことも…)
人形が相手だと座ったまま抱き付く事も出来るのです。
今になって、あの時シャルル様に抱き付いておけば良かったと少し悔やまれます。
「あんっ…」
抱き付いたら人形の股間が私の股間に当たったみたい…。
どうしてこんなに股間が大きいのかしら…。
でも、さっきのはちょっと気持ち良かった…?
コンコン、コン…。
「ミルキー、まだいるんでしょう? お風呂に行こうよ~」
「分かった~、今行く~」
皆は早くお風呂に行ったのに、きっとウテナも人形に抱き付いていたのね…。
これから毎晩一緒だと思うと嬉しくて仕方がありません…。
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アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
異世界でもプログラム
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魔法がをプログラムのように作り込むことができる。俺は、異世界でもプログラムを作ることができる!
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こんな生涯をプログラマとして過ごした男が転生した世界が、魔法を”プログラム”する世界。
彼は、プログラムの知識を利用して、魔法を編み上げていく。
注)第七話+幕間2話は、現実世界の話で転生前です。IT業界の事が書かれています。
実際にあった話ではありません。”絶対”に違います。知り合いのIT業界の人に聞いたりしないでください。
第八話からが、一般的な転生ものになっています。テンプレ通りです。
注)作者が楽しむ為に書いています。
誤字脱字が多いです。誤字脱字は、見つけ次第直していきますが、更新はまとめてになります。
破滅する悪役五人兄弟の末っ子に転生した俺、無能と見下されるがゲームの知識で最強となり、悪役一家と幸せエンディングを目指します。
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