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第443話 慰安旅行編2
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ジャトワン領都を出発してから5日目、穏やかで気持ちの良い慰安旅行が続いています。
旅の初日からニトとルカはネンネ、ジルとケイはイリナ、ヒナとキオはパスチェが、そして昨晩はエマをヨルンと一緒にお風呂に入り覚醒してあげました。
せっかくの旅なので早めにこれまでの疲れや弱っているところをなくしてあげたいと思ったからでもあります。
ずいぶん前から服の大きさが合わないとは聞いていましたが、皆いつの間にかあんなに成長していて内心驚いたぐらいです。
でもエマ達がエリシアと同い年、ジル達がアデルと同い年と考えると普通なのかな…。いや、むしろジルとヒナの胸はエリシアよりボリュームがありました。いずれはメンテールやエリオンのようになるのかもしれません。
今朝はエマも皆と同じように身体の変化に一頻り驚いた後、裸で抱き付いてきていました。
エマも出会った頃が嘘のように肉付きが良くなって触り心地は立派な女性です。
これまで従業員として気を使っていたのか僕に近づいても触れてこようとはしませんでしたが、一人の女性として距離も近くなって良かったと思います。
これで慰安旅行の目的の一つは達成かな…。
朝食を済ませるといつものように2台の魔動力車分かれて出発しました。
今日はネンネ達の方の魔動力車なのですが、乗客席に座るや否や両隣からヒナとキオが柔らかくなった身体を押し付けてきます。
「ヒナ、キオ、くっ付き過ぎなんじゃ…」
気持ち良いけれど…。
「「そうです、ヒナさんもキオさんもずるいですよ」」
「だって~、シャルル様に触れられることが嬉しくって…。それに覚醒してもらってから初めてシャルル様と一緒の魔動力車なのですよ~。ジル達は昨日から魔動力車の中でシャルル様にくっ付いていたって…」
あれから身体が変なのです…。
シャルル様に触れているだけで胸がドキドキして、お風呂で身体を洗ってもらったことを思い出すとお腹の奥、子宮がドクドクして身体が熱くなってくるのです。
「そうよね、キオ。今日は魔動力車に乗っている間はケイ達にも邪魔されませんよ」
私の身体を使ってシャルル様の身体を洗って差し上げられるだなんて…、初めて見た男性器にはちょっと驚きましたがなんとか胸で洗える事が出来て良かったです。
フフ…、キオは残念そうにしていたけれど…。
シャルル様にも気持ち良いって喜んでいただけましたし、初めて胸が大きめで嬉しいと思いました。
だからこうやってシャルル様の腕を胸に挟んでいるだけで嬉しくなってくるのです。
「ま…まぁ、皆に喜んでもらう為の旅だから良いけれど、みんな仲良くね!」
「「は~い」」
「そうよ二人とも…、私達もいるんだから休憩ごとに交代ですからね」
(ハハ…)
ネンネ達もエマ達全員が覚醒したのを機に気兼ねすることなく抱き付いてくるようになりました。
一日の長か三人とも感度が良くなっていたので近日中にセックスをしてあげてもう一つの目的も達成しておこうかな…。
ヨルンによると今日中には都市の一つ、バージンに着く予定だそうです。
まっすぐ目指すならもっと早く行けたそうですが休憩を多くとったり寄り道をしていたせいで今日になってしまったのです。
休憩がこまめに無いと席が交代出来ないという理由もあります。
「シャルル様、この旅で海を見に行くのですよね?」
「そうだよ、ヒナ達が住んでいた方とは反対の海だね。でもエンターシャから聞いたけれどこちらの海には島とかは見えないらしいよ」
「そうなのですか…、ちょっと残念です」
「私達は海を見たことがないので楽しみです!」
「そうか、イリナ達は“転移の祠”でルージュ領都へ連れて来たんだよね。僕も初めて海を見た時は感動したからきっと驚くよ」
「今回は海を見て帰ってくるだけだけれど、今度は皆をヒナやキオが住んでいた島に連れて行ってあげるよ。今は僕の島になっていて遊べるようにもなっているからね」
「「本当ですか~!?」」
「あんな岩だらけの島なのに…?」
「シャルル様の島…?」
ヒナ達は島の内陸部を知らないのできっと驚くことでしょう。
せっかくだからサラ達も一緒に連れて行ってあげようかな…。
夕方になる前にバージンに到着しました。
都市の周囲には低めの外壁があり、道沿いには小さな詰所が建っていて門番が都市に出入りする者達を確認しているようです。
もちろんヨルンがいて魔動力車が領主様の物だと分かると素通りです。
「シャルル様~、今日の部屋割りはどうされるのですかぁ? また順番の最初からですか?」
「う~ん、今日はせっかくの都市だから大部屋でみんな一緒で良いかな…。大部屋だとお風呂も大きいし、食事もゆっくり部屋で食べられるからね…」
期待するように聞いてきたネンネが一瞬でシュンとしています。
「やったぁ~、シャルル様と一緒にお風呂に入れます」
「でも、今日はさすがに皆の身体を洗って上げられないからね」
「うっ…、そ…そうですよね」
キオが残念そうにしていますがヨルンを除いても10人は無理です。
「私はシャルル様のお身体を洗って差し上げたいですよ~」
「ありがとう、ヒナ。……嬉しいけれど皆で決めてね…」
ヒナは胸を使って洗えることが嬉しいみたいでとても丁寧に僕の身体を洗ってくれるのです…が…、ネンネ達がジッとこちらを見ているので迂闊な返事は出来ません。
「は~い…」
街の中をしばらく進み、チェックインをする頃にはちょうど夕食の時間になってしまいました。
観光は明日…、又は帰りでも良いかな…。
「ヨルン、お疲れ様…。疲れていない?」
「はい、シャルル様が“せっくす”をしてくださったおかげで元気いっぱいでした…。またお願いしますね(ボソッ)」
「それにエマさん達も運転を代わってくださいますし…」
「ハハ…、良かった」
「それで、今日は無理だけれどリリス様には挨拶に行った方が良いのかな?」
「いいえ、無理に会いに行かなくても…。エンターシャ様も“会ったら”…とおっしゃっていましたし…」
シャルル様と会われるとどういう反応をされるか興味はありますけど…。
「そうなんだ…」
バルトリア王国ではルージュ領の都市の一つ、キアルのライラお姉さんしか会ったことがないので少し興味はあります。
まぁ、縁があれば会えるかな…。
「とても大きな部屋ですね~」
シャルル様と一緒の部屋になるのは嬉しいですが…。
「お風呂も大きかった~」
皆と一緒にお風呂に入れるのは楽しみだけれど…。
「寝る部屋が別にあるのですね~」
でも…、シャルル様の隣に行けないと意味がな~い!
「さすが都市だね。皆で泊まれる大部屋があって良かったよ。さぁ、もう少ししたら夕食だからね」
ルカ、ジル、ケイが部屋を見回った後、少し何かを考えた表情でそんなことを言いながら側に来ました。
「は~い(×全員)」
「では、皆…、恨みっこ無しですからね…」
「えっ、何…?」
エマが声を掛けるまでもなく皆が輪になり真剣な表情をしています。
「もちろん…」
「二人になるまでですね…」
「絶対勝ちます!」
「皆、どうしたの急に…?」
「じゃん…け~ん、ぽんっ(×全員)」
ジャン…ケン?
皆が急にジャンケンをしだしたのは夕食時に僕の両隣に座る者を決める為でした。
食事の後はお風呂で誰が僕の身体を洗うのか、そして誰が僕の隣で寝るのかも決められるそうです。
出来るだけ平等にしてあげたいですが一喜一憂するのも旅の醍醐味なので黙って見ておきます。
最初の夕食は両隣がルカとキオになり、3番目以降は好きな場所を選んでいくようです。
ジャンケンにはヨルンも参加していてちゃっかり僕の正面に席を確保しています。
夕食が運ばれてきて見た瞬間に分かったのですが、このバージンではマツタケなどのきのこ料理が名物のようです。
ヨルンが言うにはこれらは総称で“きのっこ”と呼ばれ、きのこそれぞれには名前が無いそうです。
あっ、シイタケやシメジまであるよ…。
「この焼き“きのっこ”大きい~」
「本当だね…」
ルカがそう言いながら自分のお皿に載ったマツタケを眺めています。
うん、僕もこんな立派なマツタケを見たことが無いよ…。
「これなんかシャルル様の男性器のようで美味しそうです…。それに良い香り…」
「うぐっ…」
そんなこと言われたら食べられなくなりそう…。
エマの言葉に皆があれこれと大きさや形について話し出します。
ネンネ達はともかく、他の皆も意外によく見ていたんだね…。
「フフ…、エマさん、それでもシャルル様の男性器に比べたら小さいですよ~」
上の口では咥えるのも大変なぐらいですからね。
「えぇ~っ!?」
「ヨ…ヨルンさん、昨晩一緒にお風呂に入ってシャルル様の男性器を見ましたが、あの一番大きな“きのっこ”ぐらいでしたよ…」
「そ…そうだよヨルン…、何を言って…」
確かに勃起していない男性器の大きさはエマが示しているマツタケくらいです。
本当によく見ているよ…。
僕はヨルンを一瞥します。
「あっ、す…すいません。錯覚でした…」
「……」
一瞬変な話になりましたが本当に立派で美味しいマツタケでした。
“ここめ”が主食ならマツタケご飯も食べられるのですが…、それはエルスタイン領都に戻ってからにしましょう。
「み…皆、そっちの“きのっこ”も美味しいよ」
“香りマツタケ味シメジ”と言われるくらいです。
卵と一緒に炒めてある物や、他の野菜と一緒にクリームシチュー風な物もあります。
「本当です! 一本一本は小さいけれどプニプニと噛み応えがあって味はさっきの物より深みがあって美味しいですね」
僕が勧めるとすぐにネンネが食べてみて感想を言ってくれています。
「ネンネさん、シャルル様の男性器はそんな“きのっこ”とは違って言葉では言い表せないほど美味し…『ヨルン! 何を言おうとしているのかな…』」
「あっ、す…すいません。そ…そうですね、この“きのっこ”の味も美味しいですね…、ハハ…」
「……(×全員)」
「さぁ、冷めないうちに食べようね…」
せっかくの美味しい“きのっこ”料理がヨルンの危険な発言で堪能できませんでした。
その後、お風呂に入った時に皆が僕の男性器を見ていたのが分かりました。
もちろん今さら隠す必要はありませんが、僕の身体の前側を洗ってくれることになったケイが男性器を手で洗いながら大きさを確認していた時にはピクリとも動かさないように気を落ち着かせるのが大変だったことを言っておきます。
ヨルンには今度何かお仕置きをしないといけません。
XX XY
「じゃん…け~ん、ぽんっ!」
「「や、やりました~、シャルル様の隣です!」」
夕食、お風呂、就寝とジャンケンを見て来ましたが一番白熱していました。
結果、ジルとヒナのロリ巨乳…、もとい、胸が大きめコンビになったようです。
ベッドに入る時は当然のように皆が一斉にパジャマを脱ぎます。
ジルは最初から僕の右腕を枕にしてくっ付いてきますし、反対側のヒナは僕の腕を抱きかかえるようにし、脚を僕の左足に絡めてきます。
う…動けない…。
「フフ…、本物の抱き枕です…。いつもこうやって寝ているんですよ」
「そうか、ヒナは親睦会で抱き枕をもらえたんだよね」
「この間は気を失っていたので分かりませんでしたが、シャルル様にくっ付いて眠れるなんて幸せですよ~。肌が密着して温かくて良い匂いがします…」
「ジル、僕が寝返りを打ったら押し潰しちゃうかもしれないけれど怒らないでよ」
「怒るわけありませんよ、むしろ嬉しいです」
「もう~ジルったら…。シャルル様、私の方にも遠慮なくお願いしますね」
「お好きなように身体も弄ってください」
またベッドがグショグショになるくらいに…。
あ~、期待で目が冴えてきそうです。
「ヒナも…、そんなことを言われても寝ていたら分からないから…」
寝ている時は制御不能なのです。
「うぅ~、二人とも羨ましい…(×11)」
(ハァ~)
今はまだ気軽に手を出せないのも辛いものです…。
旅の初日からニトとルカはネンネ、ジルとケイはイリナ、ヒナとキオはパスチェが、そして昨晩はエマをヨルンと一緒にお風呂に入り覚醒してあげました。
せっかくの旅なので早めにこれまでの疲れや弱っているところをなくしてあげたいと思ったからでもあります。
ずいぶん前から服の大きさが合わないとは聞いていましたが、皆いつの間にかあんなに成長していて内心驚いたぐらいです。
でもエマ達がエリシアと同い年、ジル達がアデルと同い年と考えると普通なのかな…。いや、むしろジルとヒナの胸はエリシアよりボリュームがありました。いずれはメンテールやエリオンのようになるのかもしれません。
今朝はエマも皆と同じように身体の変化に一頻り驚いた後、裸で抱き付いてきていました。
エマも出会った頃が嘘のように肉付きが良くなって触り心地は立派な女性です。
これまで従業員として気を使っていたのか僕に近づいても触れてこようとはしませんでしたが、一人の女性として距離も近くなって良かったと思います。
これで慰安旅行の目的の一つは達成かな…。
朝食を済ませるといつものように2台の魔動力車分かれて出発しました。
今日はネンネ達の方の魔動力車なのですが、乗客席に座るや否や両隣からヒナとキオが柔らかくなった身体を押し付けてきます。
「ヒナ、キオ、くっ付き過ぎなんじゃ…」
気持ち良いけれど…。
「「そうです、ヒナさんもキオさんもずるいですよ」」
「だって~、シャルル様に触れられることが嬉しくって…。それに覚醒してもらってから初めてシャルル様と一緒の魔動力車なのですよ~。ジル達は昨日から魔動力車の中でシャルル様にくっ付いていたって…」
あれから身体が変なのです…。
シャルル様に触れているだけで胸がドキドキして、お風呂で身体を洗ってもらったことを思い出すとお腹の奥、子宮がドクドクして身体が熱くなってくるのです。
「そうよね、キオ。今日は魔動力車に乗っている間はケイ達にも邪魔されませんよ」
私の身体を使ってシャルル様の身体を洗って差し上げられるだなんて…、初めて見た男性器にはちょっと驚きましたがなんとか胸で洗える事が出来て良かったです。
フフ…、キオは残念そうにしていたけれど…。
シャルル様にも気持ち良いって喜んでいただけましたし、初めて胸が大きめで嬉しいと思いました。
だからこうやってシャルル様の腕を胸に挟んでいるだけで嬉しくなってくるのです。
「ま…まぁ、皆に喜んでもらう為の旅だから良いけれど、みんな仲良くね!」
「「は~い」」
「そうよ二人とも…、私達もいるんだから休憩ごとに交代ですからね」
(ハハ…)
ネンネ達もエマ達全員が覚醒したのを機に気兼ねすることなく抱き付いてくるようになりました。
一日の長か三人とも感度が良くなっていたので近日中にセックスをしてあげてもう一つの目的も達成しておこうかな…。
ヨルンによると今日中には都市の一つ、バージンに着く予定だそうです。
まっすぐ目指すならもっと早く行けたそうですが休憩を多くとったり寄り道をしていたせいで今日になってしまったのです。
休憩がこまめに無いと席が交代出来ないという理由もあります。
「シャルル様、この旅で海を見に行くのですよね?」
「そうだよ、ヒナ達が住んでいた方とは反対の海だね。でもエンターシャから聞いたけれどこちらの海には島とかは見えないらしいよ」
「そうなのですか…、ちょっと残念です」
「私達は海を見たことがないので楽しみです!」
「そうか、イリナ達は“転移の祠”でルージュ領都へ連れて来たんだよね。僕も初めて海を見た時は感動したからきっと驚くよ」
「今回は海を見て帰ってくるだけだけれど、今度は皆をヒナやキオが住んでいた島に連れて行ってあげるよ。今は僕の島になっていて遊べるようにもなっているからね」
「「本当ですか~!?」」
「あんな岩だらけの島なのに…?」
「シャルル様の島…?」
ヒナ達は島の内陸部を知らないのできっと驚くことでしょう。
せっかくだからサラ達も一緒に連れて行ってあげようかな…。
夕方になる前にバージンに到着しました。
都市の周囲には低めの外壁があり、道沿いには小さな詰所が建っていて門番が都市に出入りする者達を確認しているようです。
もちろんヨルンがいて魔動力車が領主様の物だと分かると素通りです。
「シャルル様~、今日の部屋割りはどうされるのですかぁ? また順番の最初からですか?」
「う~ん、今日はせっかくの都市だから大部屋でみんな一緒で良いかな…。大部屋だとお風呂も大きいし、食事もゆっくり部屋で食べられるからね…」
期待するように聞いてきたネンネが一瞬でシュンとしています。
「やったぁ~、シャルル様と一緒にお風呂に入れます」
「でも、今日はさすがに皆の身体を洗って上げられないからね」
「うっ…、そ…そうですよね」
キオが残念そうにしていますがヨルンを除いても10人は無理です。
「私はシャルル様のお身体を洗って差し上げたいですよ~」
「ありがとう、ヒナ。……嬉しいけれど皆で決めてね…」
ヒナは胸を使って洗えることが嬉しいみたいでとても丁寧に僕の身体を洗ってくれるのです…が…、ネンネ達がジッとこちらを見ているので迂闊な返事は出来ません。
「は~い…」
街の中をしばらく進み、チェックインをする頃にはちょうど夕食の時間になってしまいました。
観光は明日…、又は帰りでも良いかな…。
「ヨルン、お疲れ様…。疲れていない?」
「はい、シャルル様が“せっくす”をしてくださったおかげで元気いっぱいでした…。またお願いしますね(ボソッ)」
「それにエマさん達も運転を代わってくださいますし…」
「ハハ…、良かった」
「それで、今日は無理だけれどリリス様には挨拶に行った方が良いのかな?」
「いいえ、無理に会いに行かなくても…。エンターシャ様も“会ったら”…とおっしゃっていましたし…」
シャルル様と会われるとどういう反応をされるか興味はありますけど…。
「そうなんだ…」
バルトリア王国ではルージュ領の都市の一つ、キアルのライラお姉さんしか会ったことがないので少し興味はあります。
まぁ、縁があれば会えるかな…。
「とても大きな部屋ですね~」
シャルル様と一緒の部屋になるのは嬉しいですが…。
「お風呂も大きかった~」
皆と一緒にお風呂に入れるのは楽しみだけれど…。
「寝る部屋が別にあるのですね~」
でも…、シャルル様の隣に行けないと意味がな~い!
「さすが都市だね。皆で泊まれる大部屋があって良かったよ。さぁ、もう少ししたら夕食だからね」
ルカ、ジル、ケイが部屋を見回った後、少し何かを考えた表情でそんなことを言いながら側に来ました。
「は~い(×全員)」
「では、皆…、恨みっこ無しですからね…」
「えっ、何…?」
エマが声を掛けるまでもなく皆が輪になり真剣な表情をしています。
「もちろん…」
「二人になるまでですね…」
「絶対勝ちます!」
「皆、どうしたの急に…?」
「じゃん…け~ん、ぽんっ(×全員)」
ジャン…ケン?
皆が急にジャンケンをしだしたのは夕食時に僕の両隣に座る者を決める為でした。
食事の後はお風呂で誰が僕の身体を洗うのか、そして誰が僕の隣で寝るのかも決められるそうです。
出来るだけ平等にしてあげたいですが一喜一憂するのも旅の醍醐味なので黙って見ておきます。
最初の夕食は両隣がルカとキオになり、3番目以降は好きな場所を選んでいくようです。
ジャンケンにはヨルンも参加していてちゃっかり僕の正面に席を確保しています。
夕食が運ばれてきて見た瞬間に分かったのですが、このバージンではマツタケなどのきのこ料理が名物のようです。
ヨルンが言うにはこれらは総称で“きのっこ”と呼ばれ、きのこそれぞれには名前が無いそうです。
あっ、シイタケやシメジまであるよ…。
「この焼き“きのっこ”大きい~」
「本当だね…」
ルカがそう言いながら自分のお皿に載ったマツタケを眺めています。
うん、僕もこんな立派なマツタケを見たことが無いよ…。
「これなんかシャルル様の男性器のようで美味しそうです…。それに良い香り…」
「うぐっ…」
そんなこと言われたら食べられなくなりそう…。
エマの言葉に皆があれこれと大きさや形について話し出します。
ネンネ達はともかく、他の皆も意外によく見ていたんだね…。
「フフ…、エマさん、それでもシャルル様の男性器に比べたら小さいですよ~」
上の口では咥えるのも大変なぐらいですからね。
「えぇ~っ!?」
「ヨ…ヨルンさん、昨晩一緒にお風呂に入ってシャルル様の男性器を見ましたが、あの一番大きな“きのっこ”ぐらいでしたよ…」
「そ…そうだよヨルン…、何を言って…」
確かに勃起していない男性器の大きさはエマが示しているマツタケくらいです。
本当によく見ているよ…。
僕はヨルンを一瞥します。
「あっ、す…すいません。錯覚でした…」
「……」
一瞬変な話になりましたが本当に立派で美味しいマツタケでした。
“ここめ”が主食ならマツタケご飯も食べられるのですが…、それはエルスタイン領都に戻ってからにしましょう。
「み…皆、そっちの“きのっこ”も美味しいよ」
“香りマツタケ味シメジ”と言われるくらいです。
卵と一緒に炒めてある物や、他の野菜と一緒にクリームシチュー風な物もあります。
「本当です! 一本一本は小さいけれどプニプニと噛み応えがあって味はさっきの物より深みがあって美味しいですね」
僕が勧めるとすぐにネンネが食べてみて感想を言ってくれています。
「ネンネさん、シャルル様の男性器はそんな“きのっこ”とは違って言葉では言い表せないほど美味し…『ヨルン! 何を言おうとしているのかな…』」
「あっ、す…すいません。そ…そうですね、この“きのっこ”の味も美味しいですね…、ハハ…」
「……(×全員)」
「さぁ、冷めないうちに食べようね…」
せっかくの美味しい“きのっこ”料理がヨルンの危険な発言で堪能できませんでした。
その後、お風呂に入った時に皆が僕の男性器を見ていたのが分かりました。
もちろん今さら隠す必要はありませんが、僕の身体の前側を洗ってくれることになったケイが男性器を手で洗いながら大きさを確認していた時にはピクリとも動かさないように気を落ち着かせるのが大変だったことを言っておきます。
ヨルンには今度何かお仕置きをしないといけません。
XX XY
「じゃん…け~ん、ぽんっ!」
「「や、やりました~、シャルル様の隣です!」」
夕食、お風呂、就寝とジャンケンを見て来ましたが一番白熱していました。
結果、ジルとヒナのロリ巨乳…、もとい、胸が大きめコンビになったようです。
ベッドに入る時は当然のように皆が一斉にパジャマを脱ぎます。
ジルは最初から僕の右腕を枕にしてくっ付いてきますし、反対側のヒナは僕の腕を抱きかかえるようにし、脚を僕の左足に絡めてきます。
う…動けない…。
「フフ…、本物の抱き枕です…。いつもこうやって寝ているんですよ」
「そうか、ヒナは親睦会で抱き枕をもらえたんだよね」
「この間は気を失っていたので分かりませんでしたが、シャルル様にくっ付いて眠れるなんて幸せですよ~。肌が密着して温かくて良い匂いがします…」
「ジル、僕が寝返りを打ったら押し潰しちゃうかもしれないけれど怒らないでよ」
「怒るわけありませんよ、むしろ嬉しいです」
「もう~ジルったら…。シャルル様、私の方にも遠慮なくお願いしますね」
「お好きなように身体も弄ってください」
またベッドがグショグショになるくらいに…。
あ~、期待で目が冴えてきそうです。
「ヒナも…、そんなことを言われても寝ていたら分からないから…」
寝ている時は制御不能なのです。
「うぅ~、二人とも羨ましい…(×11)」
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