438 / 567
第438話 不穏
しおりを挟む
「カーミラ、一体どういう事なのですか。陽の昇る方角の治安が悪化しているですって!?」
モナミさんから教えていただいた情報をコロビアの都市長カーミラに伝えていたのですが、一向に改善される様子もなく、私もこちらへ赴くことになりました。
「マーガレット様、申し訳ありません。領内会議でもないのにわざわざお越しいただいてありがとうございます。デイジーさんもお久しぶりです」
「それで…」
「はい、マーガレット様に注意を促す書状をいただいてから治安改善に努めていたのですが、おっしゃっておられたように盗賊達は小人数で行動しているようで拠点も無く、それに勝ち目が無いと思うと逃げていくのです」
「かと言って、こちらも少人数で探索する訳にもいきませんから…」
「なるほど…、それで私を呼んだのは…?」
「はい、最近になって小人数だった盗賊が徒党を組むようになって来たのです。今はどんなに小さな規模でも10人以上になっています」
「それは困りましたねぇ」
少し先には領主会議も控えているのに…。
「それでも少人数より捕まえ易くなったのでは? カーミラだけでもなんとか出来たでしょう?」
「は…い…、しかし…、こんな手紙が送られてきまして…、中を見ると…」
「なっ…!」
カーミラから手紙を受け取り、中を見ると『“誕生の儀”の実験を止めろ、さもなくばお前とお前の娘を実験台にする』と書かれていました。
「マーガレット様、“誕生の儀”の実験とは一体何のことでしょうか? 私にはパートナーはいませんから娘なんていませんし…、おそらくマーガレット様ならご存知だと思いわざわざお越しいただいたのです」
「そうでしたか…」
この事を知っているのは領都の関係者と実験台になった者の関係者のみでしょう。
(娘…、エリカを実験台に?)
私がコロビアに来ることを予想しているとしたら、まさか領都に盗賊達が潜り込んで…?
(いや…、そんなこと…)
仮にそうでも屋敷にいる限りエリカは安全です。
そう簡単にエリカに手を出すことは出来ないでしょう。
「マーガレット様…、顔が青いですよ…」
よく分かりませんが“誕生の儀”の実験についてご存知のようです。
そうすれば、この文面の娘とはエリカ様の事で間違いが無いようです。
後ろに控えているデイジーさんも表情を変えておられないのでそれについてご存知なのでしょう。
「カーミラ、まずは1グループで良いのでとにかく首領らしき者を捕まえますよ」
「1チームを10人にして4チームで確保に行かせましょう。2チームごとに分けお互いがすぐに応援に駆け付けられる距離で行動するように伝えて下さい」
「わ…分かりましたっ!」
(エリカに注意するよう手紙を書いておかないと…)
とりあえず、今回の盗賊達は“誕生の儀”の実験に恨みを持っている者達が首謀していることが分かりました。
“実験を止めろ”…か…、まさかこんなことになるとは…。
XX XY
「首領、情報ではマーガレット様がコロビアに到着したようです」
「首領だなんて…、私達は盗賊になった覚えはありませんよ。ただの復讐者です」
大切な息子が“男”になって早々に精子を搾取され、誰ともわからぬ女性との“誕生の儀”に使われるだなんて…。
子供の出生数を増やし、男性の割合を少しでも増やしたいのは分かりますがやり方がひどすぎます。
2回目の精子が採取出来なければどうするっていうのよ…。
「そうでした…ね…。でも計画実行中は我慢してください」
「それで本当にマーガレット様まで実験台に?」
「それはでまかせですよ。私達のような年齢の女性が再び受精するわけ…、試す精子がもったいないですよ…」
もう息子のような思いを誰かにさせるわけにはいきません。
でも…。
「…そうです! どうせなら母娘共、小さな村のどうしてもパートナーが出来そうもない男性にお願いしましょう。精子の有効活用です。ちゃんと男性達の了承を得て精子を採取させてもらってください」
受精卵になる可能性が低くても、やはりマーガレット様にも身を持ってその行為が非道なものだと知っていただきましょう。
「わ…分かりました」
「では、陽動は本当の盗賊達に任せて私達は計画を進めていきましょう」
以前から少人数の盗賊達が多いこの地域に紛れ込むのは簡単でした。
私達もそれとなく盗賊だと言っておけば襲われる事はありません。
そして、少人数の盗賊達に徒党を組ませるように仕向け、意味不明な手紙を送ればきっとコロビアの都市長がマーガレット様を呼ぶと思ったのです。
目論見は成功しました。
もしかしたらエリカ様を同行されているかと思ったのですが、やはり盗賊の多い地域と知って連れてこられることはなかったようです。
「それで、領都の方は?」
「はい、マーガレット様が領都を離れられた時点で行動を開始したと思われます」
「協力者がいるとのことでしたが、大丈夫なのですか?」
「たぶん…。家具作りをしている男性なのですが、エリカ様のパートナー候補なのです」
実は私の娘のパートナーに出来れば良いなぁと思っていたのですが、それも叶わず卵子を採取され誰かの精子と受精させられ“誕生の儀”をさせられてしまいました。
領民の娘ですから卵子を採取されるだけなのですが、それでも私もマーガレット様の実験が許せないと思うのです。
「そう…、それでどうやって?」
「手段は分かりませんが、仲間を屋敷に潜入させてくれるそうです」
「うまく行くと良いわね…」
XX XY
コンコン、コン。
「は~い」
ガチャ…。
「エリカ様…、明日なのですが、パートナー候補の方が来られるそうです」
「誰ですか?」
「え~っと、確か家具作りをされている方でしたか…」
「あぁ、あの方ですか…」
気に入らない訳ではないのですが、シャルルが初めてこの屋敷へ来た時に会っていたせいでどうしても比較してしまうのです。
あれから遠まわしにお断りもしているのがですが…。
「エリカ様、誰かを確保しておかないとシャルル様に断られた時に大変ですよ。あのモナミ様のように旅に出ることになりますよ」
「ひどいわねビオラ…、その時はあなたも道連れよ」
「本当にシャルルは来てくれないわね~。シャルルならいつ来てくれてもかまわないのにぃ~」
「もう、忘れられているのですよ…(ボソッ)」
「き…聞こえているわよ…」
「あぁ~、暇だわ…。お母様もコロビアに着いているわよね…。私も付いて行きたかったなぁ~」
「ダメですよ。領内会議に行かれた訳ではないのですから…」
「それよりもうしばらくしたらパレス領都で領主会議ですよね。エリカ様も“女”になった発表もありますし大変ですね」
「私のことなんか大したことじゃないわよ」
まさかあれから一度もシャルルに会えないままユナ様かオーリエさんがシャルルのパートナーに決まってしまうかもしれないのですよ。
そんなことって…。
XX XY
「本当に人を一人運び入れるだけだからね」
「はい、それでかまいません。後はこちらで…」
「何をするつもりなのですか?」
「それは申し上げられません。知ってしまうとあなたも共犯にされてしまいますよ」
運び入れた時点であなたも共犯ですが、目的を知って挙動不審になられても困りますしね。
「うっ…、それは…」
「それで、どういった手はずなのですか?」
「あ…明日、エリカ様の所へ行くのですが、私が作った長椅子を持って行きます。その中に隠れていてもらえれば屋敷の中に入れますよ」
僕は手作りの長椅子をエリカ様に差し上げた後、パートナー候補を辞退し、各地を回り家具作りに励むつもりです。
この話に協力するのもどこかエリカ様に気に入ってもらえなかった不満の感情があったからかもしれません。
「なるほど…、それなら怪しまれませんね」
「本当に…、本当に運ぶだけですからね。後は知りませんよ」
「分かっています。では明日…」
モナミさんから教えていただいた情報をコロビアの都市長カーミラに伝えていたのですが、一向に改善される様子もなく、私もこちらへ赴くことになりました。
「マーガレット様、申し訳ありません。領内会議でもないのにわざわざお越しいただいてありがとうございます。デイジーさんもお久しぶりです」
「それで…」
「はい、マーガレット様に注意を促す書状をいただいてから治安改善に努めていたのですが、おっしゃっておられたように盗賊達は小人数で行動しているようで拠点も無く、それに勝ち目が無いと思うと逃げていくのです」
「かと言って、こちらも少人数で探索する訳にもいきませんから…」
「なるほど…、それで私を呼んだのは…?」
「はい、最近になって小人数だった盗賊が徒党を組むようになって来たのです。今はどんなに小さな規模でも10人以上になっています」
「それは困りましたねぇ」
少し先には領主会議も控えているのに…。
「それでも少人数より捕まえ易くなったのでは? カーミラだけでもなんとか出来たでしょう?」
「は…い…、しかし…、こんな手紙が送られてきまして…、中を見ると…」
「なっ…!」
カーミラから手紙を受け取り、中を見ると『“誕生の儀”の実験を止めろ、さもなくばお前とお前の娘を実験台にする』と書かれていました。
「マーガレット様、“誕生の儀”の実験とは一体何のことでしょうか? 私にはパートナーはいませんから娘なんていませんし…、おそらくマーガレット様ならご存知だと思いわざわざお越しいただいたのです」
「そうでしたか…」
この事を知っているのは領都の関係者と実験台になった者の関係者のみでしょう。
(娘…、エリカを実験台に?)
私がコロビアに来ることを予想しているとしたら、まさか領都に盗賊達が潜り込んで…?
(いや…、そんなこと…)
仮にそうでも屋敷にいる限りエリカは安全です。
そう簡単にエリカに手を出すことは出来ないでしょう。
「マーガレット様…、顔が青いですよ…」
よく分かりませんが“誕生の儀”の実験についてご存知のようです。
そうすれば、この文面の娘とはエリカ様の事で間違いが無いようです。
後ろに控えているデイジーさんも表情を変えておられないのでそれについてご存知なのでしょう。
「カーミラ、まずは1グループで良いのでとにかく首領らしき者を捕まえますよ」
「1チームを10人にして4チームで確保に行かせましょう。2チームごとに分けお互いがすぐに応援に駆け付けられる距離で行動するように伝えて下さい」
「わ…分かりましたっ!」
(エリカに注意するよう手紙を書いておかないと…)
とりあえず、今回の盗賊達は“誕生の儀”の実験に恨みを持っている者達が首謀していることが分かりました。
“実験を止めろ”…か…、まさかこんなことになるとは…。
XX XY
「首領、情報ではマーガレット様がコロビアに到着したようです」
「首領だなんて…、私達は盗賊になった覚えはありませんよ。ただの復讐者です」
大切な息子が“男”になって早々に精子を搾取され、誰ともわからぬ女性との“誕生の儀”に使われるだなんて…。
子供の出生数を増やし、男性の割合を少しでも増やしたいのは分かりますがやり方がひどすぎます。
2回目の精子が採取出来なければどうするっていうのよ…。
「そうでした…ね…。でも計画実行中は我慢してください」
「それで本当にマーガレット様まで実験台に?」
「それはでまかせですよ。私達のような年齢の女性が再び受精するわけ…、試す精子がもったいないですよ…」
もう息子のような思いを誰かにさせるわけにはいきません。
でも…。
「…そうです! どうせなら母娘共、小さな村のどうしてもパートナーが出来そうもない男性にお願いしましょう。精子の有効活用です。ちゃんと男性達の了承を得て精子を採取させてもらってください」
受精卵になる可能性が低くても、やはりマーガレット様にも身を持ってその行為が非道なものだと知っていただきましょう。
「わ…分かりました」
「では、陽動は本当の盗賊達に任せて私達は計画を進めていきましょう」
以前から少人数の盗賊達が多いこの地域に紛れ込むのは簡単でした。
私達もそれとなく盗賊だと言っておけば襲われる事はありません。
そして、少人数の盗賊達に徒党を組ませるように仕向け、意味不明な手紙を送ればきっとコロビアの都市長がマーガレット様を呼ぶと思ったのです。
目論見は成功しました。
もしかしたらエリカ様を同行されているかと思ったのですが、やはり盗賊の多い地域と知って連れてこられることはなかったようです。
「それで、領都の方は?」
「はい、マーガレット様が領都を離れられた時点で行動を開始したと思われます」
「協力者がいるとのことでしたが、大丈夫なのですか?」
「たぶん…。家具作りをしている男性なのですが、エリカ様のパートナー候補なのです」
実は私の娘のパートナーに出来れば良いなぁと思っていたのですが、それも叶わず卵子を採取され誰かの精子と受精させられ“誕生の儀”をさせられてしまいました。
領民の娘ですから卵子を採取されるだけなのですが、それでも私もマーガレット様の実験が許せないと思うのです。
「そう…、それでどうやって?」
「手段は分かりませんが、仲間を屋敷に潜入させてくれるそうです」
「うまく行くと良いわね…」
XX XY
コンコン、コン。
「は~い」
ガチャ…。
「エリカ様…、明日なのですが、パートナー候補の方が来られるそうです」
「誰ですか?」
「え~っと、確か家具作りをされている方でしたか…」
「あぁ、あの方ですか…」
気に入らない訳ではないのですが、シャルルが初めてこの屋敷へ来た時に会っていたせいでどうしても比較してしまうのです。
あれから遠まわしにお断りもしているのがですが…。
「エリカ様、誰かを確保しておかないとシャルル様に断られた時に大変ですよ。あのモナミ様のように旅に出ることになりますよ」
「ひどいわねビオラ…、その時はあなたも道連れよ」
「本当にシャルルは来てくれないわね~。シャルルならいつ来てくれてもかまわないのにぃ~」
「もう、忘れられているのですよ…(ボソッ)」
「き…聞こえているわよ…」
「あぁ~、暇だわ…。お母様もコロビアに着いているわよね…。私も付いて行きたかったなぁ~」
「ダメですよ。領内会議に行かれた訳ではないのですから…」
「それよりもうしばらくしたらパレス領都で領主会議ですよね。エリカ様も“女”になった発表もありますし大変ですね」
「私のことなんか大したことじゃないわよ」
まさかあれから一度もシャルルに会えないままユナ様かオーリエさんがシャルルのパートナーに決まってしまうかもしれないのですよ。
そんなことって…。
XX XY
「本当に人を一人運び入れるだけだからね」
「はい、それでかまいません。後はこちらで…」
「何をするつもりなのですか?」
「それは申し上げられません。知ってしまうとあなたも共犯にされてしまいますよ」
運び入れた時点であなたも共犯ですが、目的を知って挙動不審になられても困りますしね。
「うっ…、それは…」
「それで、どういった手はずなのですか?」
「あ…明日、エリカ様の所へ行くのですが、私が作った長椅子を持って行きます。その中に隠れていてもらえれば屋敷の中に入れますよ」
僕は手作りの長椅子をエリカ様に差し上げた後、パートナー候補を辞退し、各地を回り家具作りに励むつもりです。
この話に協力するのもどこかエリカ様に気に入ってもらえなかった不満の感情があったからかもしれません。
「なるほど…、それなら怪しまれませんね」
「本当に…、本当に運ぶだけですからね。後は知りませんよ」
「分かっています。では明日…」
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
スカートの中を覗きたい騎士団員達
白木 白亜
ファンタジー
超美人で噂の新米騎士、クレナ。
彼女が騎士団に入団すると決まったとき、騎士団には女性用の制服がなく、クレナ専用にわざわざデザインされた。
しかし、それは黒く、短くてしかも横にスリットの入ったタイトスカートで……
そんな中で、いろんな団員が偶然を装ったり連携したりして必死にパンチラを狙う下品な話。
※この物語はスライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話のスピンオフ的作品となります。
不定期更新です。
異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】
kujibiki
ファンタジー
異世界で第二の人生の大往生を迎えた僕は再びあの場所へ飛ばされていた。
※これは『DNAの改修者』のアフターストーリーとなります。
『DNAの改修者』を読まなくても大丈夫だとは思いますが、気になる方はご覧ください。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
セイギの魔法使い
喜多朱里
ファンタジー
社畜が極まって死んでしまった男は、神の手によって異世界転生を果たす。
AVや成年漫画やエロゲ――R18作品の力を発動できる性技魔法を授かったアルベルト・ハルフォードだが、折角の貴族生まれも性技魔法のせいで追放されてしまい、その日暮らしの冒険者となることに。
人前では力を隠しながら、アルベルトは性欲の力で異世界で成り上がっていく。
修羅場を観察していたら巻き込まれました。
夢草 蝶
恋愛
異様な空気の社交場。
固まる観衆。
呆然とする第三王子。
そして──、その中央でキャットファイトを繰り広げる二人の少女。
片や、名門貴族のご令嬢。
片や、平民ながらに特別な魔力を持つ少女。
その口からは泥棒猫やら性悪女やらと品に欠ける言葉が飛び出す。
しかし、それに混じってヒロインがどうの、悪役令嬢がどうの、乙女ゲームがどうのと聞こえる。
成程。どうやら二人は転生者らしい。
ゲームのシナリオと流れが違うなーって思ってたからこれで納得。
実は私も転生者。
乙女ゲームの展開を面白半分で観察してたらまさかこんなことになるなんて。
でも、そろそろ誰か止めに入ってくれないかなー?
おお! 悪役令嬢の巴投げが決まった! ヒロインが吹っ飛んで──ん? え? あれ?
なんかヒロインがこっちに飛んできたんですけど!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる