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第427話 簡単リフォーム
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コンコン、コン。
「は~い、入って良いよ~」
ガチャ…。
「シャルル様、何かご用でしょうか?」
「ここがシャルル様の私室ですか…」
「1階だったのですね…」
「初めてこちらの棟に入れて嬉しいです…」
「あぁ…そうだったね。早速だけれどクリス、アシュリ、フラネル、ロクサーヌを呼んだのは四人に良いモノをあげようと思ってね」
クリス達が帰って来た日はクリスとロクサーヌ、そして昨晩はアシュリとフラネルを連日シャルル島に連れて行きお風呂に入ってあげました。
ですから今朝のフラネルはとてもニコニコとして機嫌が良さそうです。
意外に感情が顔に出易いみたいです。
「「「「え~、シャルル様が私達にですか~!?」」」」
「クリス達には先日帰って来た時に言ったけれど紐は使っていないよね?」
「「「は…い…」」」
僕がそう言うと三人が少し残念そうな顔になりました。
「そんな顔をしないで…、紐だと皆の身体が痛そうだから僕がその代わりになる魔道具を作ってあげようと思っているんだよ」
「クリス達が帰って来た日にも言ったけれど、三人が帰ってくる前にマイヤとムーランに会う機会があって二人にも同じモノをあげているから頑張っているクリス達にもって思ってね…」
「「「ほ…欲しいです~」」」
「……」
「うん、そう言うと思ったよ。じゃあ皆裸になってくれるかな。今から一人一人に合わせて調整するからね…」
「ふぅ~、これで良し」
最後にロクサーヌの調整をして終わりました。
調整が終わった者から何度も着脱を繰り返して喜んでいます。
「シャルル様、私にもこんなに凄い魔道具を下さってありがとうございます」
「うん、四人は仲間だからね。それにさっきも言ったようにマイヤも着けているから…」
仲間はずれになって、幼馴染みとも違うのは可哀想です。
「シャルル様、私もマイヤに負けないように更に女性器の観察を頑張ります!」
「う…うん。でも…、四人とも屋敷にいる間は仕事のある日中は使わない事。使うのは休日や夜にしてね。運送の仕事をしている時は…自由に使って良いけれど気を付けて…」
「「「どうしてですか?」」」
「この魔道具は今の所クリス達とムーラン達の6人だけにしか渡していないんだよ。いずれ知られる事になるかもしれないけれど、この魔道具に使っている属性石は特別で今は全員分作れないからね…」
そもそも全員が装着するなんておかしい気もします…。
「そんなに貴重な魔道具を私達に…」
「私達だけって言うのも嬉しいわね」
「なるほど、皆さんに追いつくにはその方が…」
「気付かれないようにします…」
「じゃあ最後にとっておきの魔法を教えるからね。皆、もう一度着けたら僕の手に触ってみてくれるかな」
「「「「はい…」」」」
裸の四人が僕の周りに集まると二人ずつ僕の左右の手に触れてきたので、僕も少し力を入れて四人の手指をギュッと掴みます。
「良い? 気をしっかりね」
「シャ…ルル様…、何を…?」
「【振動】…」
ブブブブ…。(※音はしない)
「うひぃ~っ、何これ~!」
「ち…乳首とくりが…」
「い…いっ…、ブルブルする~」
「あがっ…、うぐぅ…」
一瞬で皆が座り込んだので魔力を流すのを止めます。
さすがにロクサーヌは慣れていないのか言葉を発せられなかったようです。
ハァ~、フゥ~、ハァ~、ヒィ~。
「これは【振動】という魔法なんだよ。クリス達も自分の魔力を使えばこの【振動】が発動するようにしておいたからね。もちろんこの魔道具は僕の魔力にも反応するから、さっきのように僕が魔力を流すと…」
ブブブブ…。(※音はしない)
「あんっ、また…乳首とくりにブルブルと刺激が…」
「うぐぅ…、いぃ…」
「刺激が頭の中と子宮に…」
「うひぃ…、あはぁ~」
「そして、この【振動】は魔力を強く流すほど振動も強くなるからね…」
ブブーッ、ブブーッ…。(※音はしない)
「ひぃっ、ダメ…、いくっ…」
「あはぁ、お…おかしくなるぅ…」
「も…もう…イ…イッちゃう…」
「……」
アハァ~、ウヒィ~。
つい四人ともイカせてしまいました。
ロクサーヌだけが気を失ってしまったようです。
ロクサーヌ以外の三人は床に手を突きまだビクビクと少し身悶えていますが、紐よりは気に入ってくれたことでしょう。
これから四人がどうなっていくか少し楽しみです。
XX XY
シェリーは今朝、朝食が済んだ後“シャルルの扉”を使ってバルトリア王国へ帰っていきました。
僕はクリス達が帰って来た翌日からムーランの家の改修準備をしているので、しばらく戻れなくなったことをマイヤに伝えておいてもらいます。
昨日までに浴槽やベッド、“シャルルの糸”などを用意しておいたので、今日は今からムーランの所へ行って一気に改修作業です。
1階も改修したいのでキルシッカにも手伝ってもらいます。
「……と言う訳なんだ。キルシッカ、手伝ってくれるかな?」
「もちろんです。シャルル様に頼っていただけてとても嬉しいです。それに私は『ムーラン・シャルル』には行った事がなかったので…」
「そうだったね。じゃあ、行こうか…」
僕一人なら直接ムーランの部屋へ転移することも出来たのですが、キルシッカがいるので、いつものように『ムーラン・シャルル』の近くに転移してから建物の中に入ります。
「ここがムーランさんの家でもあるわけですね…」
キルシッカがキョロキョロと辺りを見回しています。
「作業中で誰もいないみたいだからムーランを呼ぶよ」
やっぱり勝手に改修を始められないので呼び鈴を押します。
ガチャ…。
「いらっしゃいませ~、シャ…シャルル様~!」
「あっ、え~っとビアンお姉さん…、ムーラン…はいるかな?」
「はいっ、ただいまお呼びします」
あぁ~、やっぱり格好良くてたくましくて素敵です…。
見ているだけでなんだか身体が熱くなるような感じがします。
それにしてもシャルル様の隣にいた薄褐色の肌の女性はなんて艶やかで綺麗なんでしょう。
ガチャ…。
「お…お待たせしました、シャルル様~」
「キルシッカさんもようこそ…。お久しぶりですね」
「『ムーラン・シャルル』に来られて嬉しいですよ」
キルシッカはムーランを見て少し驚いていたようですが、すぐにパートナーになっていることを察したようです。
「ムーラン、今日はこの間言っていた家の改修をしようと思って来たんだ。良いかな?」
「も…もちろんです」
「じゃあ、夕方までに完成させるから楽しみにしていてよ。日中はちょっと建物内で休憩できなくなるけれど…」
さて、ムーランの了承も得たので早速改修を始めていきましょう。
用意した材料は【収納】から取り出すだけですし、魔法のおかげで本当に簡単リフォームです。
XX XY
ガチャ…。
「あっ、ムーラン、改修が終わったよ。ちょうど呼びに行こうと思っていたんだ」
「本当ですか!?」
夕方になって作業が終わり、ビアン達と建物に戻るとシャルル様達もちょうど改修を終了されたようでした。
「ビアンお姉さん達もお疲れ様。お湯を浴びられるようにしておいたから順番に汗を流してから帰ると良いよ」
「私達の為に浴場が…?」
「シャルル様、1階も改修していただいたのですか?」
「うん、いつもムーランの為に頑張って仕事をしてもらっているから…。『ムーラン・シャルル』の従業員なら僕にとっても大切だからね」
「まぁ、お湯が浴びられるだけだけれどね…」
キルシッカにビアンお姉さん達に“シャルルの糸”と“シャルルの風”の説明をお願いすると、僕はムーランを連れて2階へ上がります。
「えっ!? 2階がこんなに変わって…」
階段を上がって見渡すと、これまで区切られていた厨房と食堂、リビングが一部屋になっていました。
「勝手にごめんね。浴場だけ改修しようと思ったらあれもこれもと考えちゃって…。そのおかげで二人で入れるくらいの浴場になって用意していた浴槽も入ったよ」
「すごい…、広いです…」
厨房からリビングまで見渡せるのは便利よね。
まるでお店のように厨房と食堂の仕切りがカウンターテーブルになっています。
「ムーランが生活するにはこの方が良いと思ってね。これでも浴場を広くする為に前よりは少し狭くなったんだよ」
「そうなのですか、そんな風には思えませんよ…」
そして案内された自室は以前のままでしたが、古くて硬いベッドが無くなり、エルスタイン領都のお屋敷の迎賓館にあったようなベッドに換わっていました。
それもシャルル様と二人で寝られるほど一回り大きくなっています。
一人用の椅子も長椅子に換わっています。
「シャルル様、フカフカで気持ち良いです」
すぐにベッドに飛び込んで確認してしまいました。
「ムーラン、嬉しいのは分かるけれどお風呂に入ってからじゃないと汚れるよ」
「あぁ、そうでした。シャルル様、大切に使いますね」
「うん、じゃあ浴場も見てみようか。浴場には“シャルルの糸”も設置してあるからね」
「あのシャルル島にあった物ですね。あれもとても気持ちが良かったです」
浴場を見ると浴槽はシャルル島と同じ造りの小さい物で浴槽自体が光り、“ジェットバス”という物になっていました。
あの泡のお風呂は気持ち良かったのですよね~。
それに浴場自体もシャルル様が言っておられたように広くなって、二人でも十分入れるくらいになっていました。
「そうだムーラン、指輪の調子はどう?」
指にリングが嵌まってないので今も乳首とクリに着けているのでしょう。
「もう…気持ち良くて…、いつもシャルル様を感じますよ」
元々感度は良かった方ですが、せっくすをしてから更に身体が変わった気がします。
今は日に何度も下着を換えないといけないほどです。
それに夜は【振動】させると何度もイッてしまい、いつの間にか気を失っているんですよね。
1階に戻るとビアンお姉さん達は“シャルルの糸”と“シャルルの風”について感激し、このまま食事に行けると喜んで帰っていきました。
これからは着替えを持ってくるそうです。
「シャルル様、皆にも発明品を使わせていただいてありがとうございました」
「『ムーラン・シャルル』の為だから…、ムーランの生活も快適にしてあげられて良かったよ」
「僕がいつもエルスタイン領都にいるとは限らないけれど、寂しくなったらいつでも来ていいからね。転移してくる時は屋敷の玄関に転移してくると誰かが気付いてくれるから…」
「はいっ、休みの度に行っても良いですか?」
「もちろん。前日の夜から遊びにくれば良いよ」
「シャルル様、ムーランさんの腕輪はもしかしてシャルル様の【転移門】の魔道具ですか?」
「うん、ムーランには移動手段が無いからね。それにシェリー達と違って転移する場所も限定的だから試しに使ってもらっているんだよ」
「ムーランさん、羨ましいですよ…」
屋敷にいるキルシッカが持っていても仕方が無いから…。
ハッ…。
「そうです、シャルル様、あれからチェスカ様に会っていただけましたか?」
今朝キルシッカさんを見た時から何かを聞かないといけないと思っていたのですよね…。
「あっ…、すっかり忘れていたよ」
ネンネ達を王都に連れ帰えるついでに行ってみようと思っていたのだけれど…。
「この魔道具でどこにでも簡単に転移出来るようになったのは最近だからね。これからキルシッカと一緒に顔を出しに行くよ」
「良かった~、私もチェスカ様にお願いされていたので気になっていたのです」
「いつも困った時に助けていただいていましたのでよろしくお伝えくださいね」
「うん、分かったよ」
「は~い、入って良いよ~」
ガチャ…。
「シャルル様、何かご用でしょうか?」
「ここがシャルル様の私室ですか…」
「1階だったのですね…」
「初めてこちらの棟に入れて嬉しいです…」
「あぁ…そうだったね。早速だけれどクリス、アシュリ、フラネル、ロクサーヌを呼んだのは四人に良いモノをあげようと思ってね」
クリス達が帰って来た日はクリスとロクサーヌ、そして昨晩はアシュリとフラネルを連日シャルル島に連れて行きお風呂に入ってあげました。
ですから今朝のフラネルはとてもニコニコとして機嫌が良さそうです。
意外に感情が顔に出易いみたいです。
「「「「え~、シャルル様が私達にですか~!?」」」」
「クリス達には先日帰って来た時に言ったけれど紐は使っていないよね?」
「「「は…い…」」」
僕がそう言うと三人が少し残念そうな顔になりました。
「そんな顔をしないで…、紐だと皆の身体が痛そうだから僕がその代わりになる魔道具を作ってあげようと思っているんだよ」
「クリス達が帰って来た日にも言ったけれど、三人が帰ってくる前にマイヤとムーランに会う機会があって二人にも同じモノをあげているから頑張っているクリス達にもって思ってね…」
「「「ほ…欲しいです~」」」
「……」
「うん、そう言うと思ったよ。じゃあ皆裸になってくれるかな。今から一人一人に合わせて調整するからね…」
「ふぅ~、これで良し」
最後にロクサーヌの調整をして終わりました。
調整が終わった者から何度も着脱を繰り返して喜んでいます。
「シャルル様、私にもこんなに凄い魔道具を下さってありがとうございます」
「うん、四人は仲間だからね。それにさっきも言ったようにマイヤも着けているから…」
仲間はずれになって、幼馴染みとも違うのは可哀想です。
「シャルル様、私もマイヤに負けないように更に女性器の観察を頑張ります!」
「う…うん。でも…、四人とも屋敷にいる間は仕事のある日中は使わない事。使うのは休日や夜にしてね。運送の仕事をしている時は…自由に使って良いけれど気を付けて…」
「「「どうしてですか?」」」
「この魔道具は今の所クリス達とムーラン達の6人だけにしか渡していないんだよ。いずれ知られる事になるかもしれないけれど、この魔道具に使っている属性石は特別で今は全員分作れないからね…」
そもそも全員が装着するなんておかしい気もします…。
「そんなに貴重な魔道具を私達に…」
「私達だけって言うのも嬉しいわね」
「なるほど、皆さんに追いつくにはその方が…」
「気付かれないようにします…」
「じゃあ最後にとっておきの魔法を教えるからね。皆、もう一度着けたら僕の手に触ってみてくれるかな」
「「「「はい…」」」」
裸の四人が僕の周りに集まると二人ずつ僕の左右の手に触れてきたので、僕も少し力を入れて四人の手指をギュッと掴みます。
「良い? 気をしっかりね」
「シャ…ルル様…、何を…?」
「【振動】…」
ブブブブ…。(※音はしない)
「うひぃ~っ、何これ~!」
「ち…乳首とくりが…」
「い…いっ…、ブルブルする~」
「あがっ…、うぐぅ…」
一瞬で皆が座り込んだので魔力を流すのを止めます。
さすがにロクサーヌは慣れていないのか言葉を発せられなかったようです。
ハァ~、フゥ~、ハァ~、ヒィ~。
「これは【振動】という魔法なんだよ。クリス達も自分の魔力を使えばこの【振動】が発動するようにしておいたからね。もちろんこの魔道具は僕の魔力にも反応するから、さっきのように僕が魔力を流すと…」
ブブブブ…。(※音はしない)
「あんっ、また…乳首とくりにブルブルと刺激が…」
「うぐぅ…、いぃ…」
「刺激が頭の中と子宮に…」
「うひぃ…、あはぁ~」
「そして、この【振動】は魔力を強く流すほど振動も強くなるからね…」
ブブーッ、ブブーッ…。(※音はしない)
「ひぃっ、ダメ…、いくっ…」
「あはぁ、お…おかしくなるぅ…」
「も…もう…イ…イッちゃう…」
「……」
アハァ~、ウヒィ~。
つい四人ともイカせてしまいました。
ロクサーヌだけが気を失ってしまったようです。
ロクサーヌ以外の三人は床に手を突きまだビクビクと少し身悶えていますが、紐よりは気に入ってくれたことでしょう。
これから四人がどうなっていくか少し楽しみです。
XX XY
シェリーは今朝、朝食が済んだ後“シャルルの扉”を使ってバルトリア王国へ帰っていきました。
僕はクリス達が帰って来た翌日からムーランの家の改修準備をしているので、しばらく戻れなくなったことをマイヤに伝えておいてもらいます。
昨日までに浴槽やベッド、“シャルルの糸”などを用意しておいたので、今日は今からムーランの所へ行って一気に改修作業です。
1階も改修したいのでキルシッカにも手伝ってもらいます。
「……と言う訳なんだ。キルシッカ、手伝ってくれるかな?」
「もちろんです。シャルル様に頼っていただけてとても嬉しいです。それに私は『ムーラン・シャルル』には行った事がなかったので…」
「そうだったね。じゃあ、行こうか…」
僕一人なら直接ムーランの部屋へ転移することも出来たのですが、キルシッカがいるので、いつものように『ムーラン・シャルル』の近くに転移してから建物の中に入ります。
「ここがムーランさんの家でもあるわけですね…」
キルシッカがキョロキョロと辺りを見回しています。
「作業中で誰もいないみたいだからムーランを呼ぶよ」
やっぱり勝手に改修を始められないので呼び鈴を押します。
ガチャ…。
「いらっしゃいませ~、シャ…シャルル様~!」
「あっ、え~っとビアンお姉さん…、ムーラン…はいるかな?」
「はいっ、ただいまお呼びします」
あぁ~、やっぱり格好良くてたくましくて素敵です…。
見ているだけでなんだか身体が熱くなるような感じがします。
それにしてもシャルル様の隣にいた薄褐色の肌の女性はなんて艶やかで綺麗なんでしょう。
ガチャ…。
「お…お待たせしました、シャルル様~」
「キルシッカさんもようこそ…。お久しぶりですね」
「『ムーラン・シャルル』に来られて嬉しいですよ」
キルシッカはムーランを見て少し驚いていたようですが、すぐにパートナーになっていることを察したようです。
「ムーラン、今日はこの間言っていた家の改修をしようと思って来たんだ。良いかな?」
「も…もちろんです」
「じゃあ、夕方までに完成させるから楽しみにしていてよ。日中はちょっと建物内で休憩できなくなるけれど…」
さて、ムーランの了承も得たので早速改修を始めていきましょう。
用意した材料は【収納】から取り出すだけですし、魔法のおかげで本当に簡単リフォームです。
XX XY
ガチャ…。
「あっ、ムーラン、改修が終わったよ。ちょうど呼びに行こうと思っていたんだ」
「本当ですか!?」
夕方になって作業が終わり、ビアン達と建物に戻るとシャルル様達もちょうど改修を終了されたようでした。
「ビアンお姉さん達もお疲れ様。お湯を浴びられるようにしておいたから順番に汗を流してから帰ると良いよ」
「私達の為に浴場が…?」
「シャルル様、1階も改修していただいたのですか?」
「うん、いつもムーランの為に頑張って仕事をしてもらっているから…。『ムーラン・シャルル』の従業員なら僕にとっても大切だからね」
「まぁ、お湯が浴びられるだけだけれどね…」
キルシッカにビアンお姉さん達に“シャルルの糸”と“シャルルの風”の説明をお願いすると、僕はムーランを連れて2階へ上がります。
「えっ!? 2階がこんなに変わって…」
階段を上がって見渡すと、これまで区切られていた厨房と食堂、リビングが一部屋になっていました。
「勝手にごめんね。浴場だけ改修しようと思ったらあれもこれもと考えちゃって…。そのおかげで二人で入れるくらいの浴場になって用意していた浴槽も入ったよ」
「すごい…、広いです…」
厨房からリビングまで見渡せるのは便利よね。
まるでお店のように厨房と食堂の仕切りがカウンターテーブルになっています。
「ムーランが生活するにはこの方が良いと思ってね。これでも浴場を広くする為に前よりは少し狭くなったんだよ」
「そうなのですか、そんな風には思えませんよ…」
そして案内された自室は以前のままでしたが、古くて硬いベッドが無くなり、エルスタイン領都のお屋敷の迎賓館にあったようなベッドに換わっていました。
それもシャルル様と二人で寝られるほど一回り大きくなっています。
一人用の椅子も長椅子に換わっています。
「シャルル様、フカフカで気持ち良いです」
すぐにベッドに飛び込んで確認してしまいました。
「ムーラン、嬉しいのは分かるけれどお風呂に入ってからじゃないと汚れるよ」
「あぁ、そうでした。シャルル様、大切に使いますね」
「うん、じゃあ浴場も見てみようか。浴場には“シャルルの糸”も設置してあるからね」
「あのシャルル島にあった物ですね。あれもとても気持ちが良かったです」
浴場を見ると浴槽はシャルル島と同じ造りの小さい物で浴槽自体が光り、“ジェットバス”という物になっていました。
あの泡のお風呂は気持ち良かったのですよね~。
それに浴場自体もシャルル様が言っておられたように広くなって、二人でも十分入れるくらいになっていました。
「そうだムーラン、指輪の調子はどう?」
指にリングが嵌まってないので今も乳首とクリに着けているのでしょう。
「もう…気持ち良くて…、いつもシャルル様を感じますよ」
元々感度は良かった方ですが、せっくすをしてから更に身体が変わった気がします。
今は日に何度も下着を換えないといけないほどです。
それに夜は【振動】させると何度もイッてしまい、いつの間にか気を失っているんですよね。
1階に戻るとビアンお姉さん達は“シャルルの糸”と“シャルルの風”について感激し、このまま食事に行けると喜んで帰っていきました。
これからは着替えを持ってくるそうです。
「シャルル様、皆にも発明品を使わせていただいてありがとうございました」
「『ムーラン・シャルル』の為だから…、ムーランの生活も快適にしてあげられて良かったよ」
「僕がいつもエルスタイン領都にいるとは限らないけれど、寂しくなったらいつでも来ていいからね。転移してくる時は屋敷の玄関に転移してくると誰かが気付いてくれるから…」
「はいっ、休みの度に行っても良いですか?」
「もちろん。前日の夜から遊びにくれば良いよ」
「シャルル様、ムーランさんの腕輪はもしかしてシャルル様の【転移門】の魔道具ですか?」
「うん、ムーランには移動手段が無いからね。それにシェリー達と違って転移する場所も限定的だから試しに使ってもらっているんだよ」
「ムーランさん、羨ましいですよ…」
屋敷にいるキルシッカが持っていても仕方が無いから…。
ハッ…。
「そうです、シャルル様、あれからチェスカ様に会っていただけましたか?」
今朝キルシッカさんを見た時から何かを聞かないといけないと思っていたのですよね…。
「あっ…、すっかり忘れていたよ」
ネンネ達を王都に連れ帰えるついでに行ってみようと思っていたのだけれど…。
「この魔道具でどこにでも簡単に転移出来るようになったのは最近だからね。これからキルシッカと一緒に顔を出しに行くよ」
「良かった~、私もチェスカ様にお願いされていたので気になっていたのです」
「いつも困った時に助けていただいていましたのでよろしくお伝えくださいね」
「うん、分かったよ」
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