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第411話 【閑話】モナミのそれから
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数日前、フリーノース領の陽の沈む方角の端にある港町から航路を使いルージュ領の港町に着いた時に、初めてローマン帝国と行き来する魔動力船の定期便を見ました。
海の向こうにあるというローマン帝国は一体どんな所なのでしょう…。
バルトリア王国よりも素敵な男性はいるのかしら…、そんなことを思いながら旅を続けています。
「モナミ様、めぼしい男性はいましたか?」
ハァ~。
「本当にいないわねぇ。特にルージュ領に入ってからは町などで男性の情報も聞こえてきませんし…」
「ルージュ領では『男性選手権』がありますからね。きっと良い男性は各都市に集まっているんですよ」
「もうすぐルージュ領の都市の一つ、キアルに到着しますから何か情報が手に入るかもしれませんよ」
「そうだと良いけれど…」
後はこのルージュ領と王領を残すのみです。
テラはのんきにああ言っていますがルージュ領で良い男性がいればきっとサマンサ様やオーリエさんの耳にも入っているでしょう。
その為の『男性選手権』でもあるでしょうし…。
そう考えるとパートナー候補さえ探しておられないというユナ様のいる王領に期待するしか…。
「まぁいいわ、とりあえずキアルで宿を取ったら人の集まる所に夕食を食べに行きましょう」
XX XY
「コセ~、いつまでこの女を近づけさせるのよ。早く私とパートナーになりましょうよ~」
「あなたこそ人の運命の出会いをいつまでも邪魔して…、早く身を引いてください。『男性選手権』の競技で選ばれたのは私なのよ」
「キィ~ッ、あんなもの…。『男性選手権』の前日に私が先にコセと運命の出会いをしていたのよ!」
「まぁまぁ、二人とも…」
「コセがいつまでもそんな態度だからこの女が離れないのよ」
「でも…、あの運を試す競技でめぐり会ったのも確かだし…」
「ほら~、コセもそう言っているじゃない…。あなたは新しいパートナーを探した方が良いわよ」
「ひどいわよコセ…、私はコセから離れないから…」
「ハハ…、僕はどっちでも良いんだけれどね…ハァ~(ボソッ)」
「モナミ様、あそこを見てください! 二人の女性に何やら言い寄られている男性がいますよ」
「ほ…本当ね。あの男性はこの都市で有名なのかしら…」
「モナミ様、今晩の夕食はあの方達がいるお店で食べましょうよ。もしかしたら良い情報が聞けるかもしれませんよ」
「そうね、テラの言う通りね。じゃあナンシー席をお願いね」
「はぁ~い…」
運良くあの三人の隣のテーブルに着くことが出来ました。
店内の方が落ち着くのですが、店の外に並べられたテーブル席は道行く男性を眺めながら夕食をとることも出来るので意外に良いものです。
三人の会話も自然と耳に入ってくるのですが、どうやら男性が先に知り合った女性と後から知り合った女性とを選びかねていて、二人の女性が男性を取り合っているようです。
男性がどちらかに決めればそれで解決だと思うのですが…。
それよりも男性に二人もパートナー候補がいること自体めずらしいですね。
二人分の精子を採取することはほとんど出来ないと聞いていますが…。
「モナミ様、隣のテーブルは凄いですね…(ボソッ)」
「私にはあの男性が言い寄られる理由が分かりませんが…」
モナミ様と一緒に旅をしてきて目が肥えてきたのでしょうか、別に大したことのない男性に見えます。
「ナンシー、声が大きいです。私達には分からなくても、あの二人にとっては何かしら理由があるのでしょう」
「テラやナンシーも自分なら男性のどんなところが気になるか考えておくことも良いかもしれませんよ」
「「男性の気になるところですか…?」」
((出会う機会なんて無いと思うのですが…))
「……すいません、騒がしくしてしまって…」
私達がチラチラ見ていたのに気付いた男性が声を掛けてきました。
顔を見合わせると確かにごく普通の男性なのでナンシーがああ言っていたのも分かります。
「いえ、そう言う訳では…。そちらの女性達が何か言い合いをされているようでしたので少し気になって…」
「ほら、二人とも冷静に…。食事中なんだから…、周りの人の迷惑にもなるよ…」
「あなたはお二人から気に入られているみたいですね」
「だってぇ~、コセは昨年の『男性選手権』で優勝…は出来なかったけれど3位だったのよ~」
「そ…そうなの…」
先に知り合ったと思われる女性の方がそう話してきました。
「その時に行われた運を試す競技で私が選ばれたのです…」
後から知り合ったと思われる女性の方も追って話に入ってきます。
「そ…それは凄いですねぇ…、私も素敵な男性を探して旅をしている最中なのですよ」
「そうなの…、でもコセはダメですよ」
「コセ以上の男性はこのキアル辺りにはいないですよ~」
「ハハ…」
誰がこんな弱そうで頼りなさそうな男性を気に入るものですか…。
「でも、コセさんが3位という事は2位の方と優勝された方がいるのですよね?」
「……、2位の男性はどんな方でしたっけ…。とにかく優勝されたシャルル様は別格でしたよ~」
「それには同意します。あの方は凄すぎます。最後の競技ではオーリエ様が羨ましかったですよ…」
「えっ!? 今、なんて…?」
シャ…ルル…?
それにオーリエさんが…?
「え~っと…、ルージュ領領主のサマンサ様のお嬢様であるオーリエ様が偶然『男性選手権』の観覧に来られていて、最後の運を試す競技で私のようにシャルル様に選ばれていたのですよ~」
「クッ…、私もさすがにオーリエ様とは張り合えませんよ。それに私にはコセがいますからね~」
「『男性選手権』を見に来ていた女性全員がシャルル様に夢中になっていましたものね…」
「僕もあの男の子には勝てる気がしないよ」
“シャルル抱き”なんか流行らせていくから大変だったよ。
二人にせがまれてしてあげたら腰をしばらく痛めたし…。
「そうですか…、優勝者はシャルルという男の子だったのですか…」
私の使っている“シャルルの風”のシャルルと関係があるのかしら…。
「確かに背は僕より低かったけれど、とってもたくましい男性だったね。癪だけれど非の打ち所がないよ…」
「……」
そのシャルルという男性とオーリエさんに接点があるだなんて…。
まさかそのままパートナー候補に…、パートナー候補を見つける為に『男性選手権』を観に来ていた…?
「それでそのシャルルという男性はどこにおられるのですか?」
「あれ以来キアルでは見ていないわよ。『男性選手権』で優勝されたのだからルージュ領都におられるのでは…」
「私はルージュ領都で見かけたという話を聞いたことがあります。たくさんの綺麗な女性と一緒におられたとか…」
「きっとあのままオーリエ様のパートナー候補になっておられるわよ。…というわけでコセ、私達も早くパートナーになって“誕生の儀”をしましょう」
「あなたは何をしらっと言っているのですか。そう言うのならあの競技で選ばれた私がコセのパートナーですよ」
「「チッ…」」
「お…お二人とも、コセさんに選んでいただければ良いじゃないですか。早く決めてもらわないと“誕生の儀”も出来なくなりますよ」
「「そ、そうよコセ、あなたが私を選べばいいのよ!」」
「ヒィ~~ッ、僕にはどちらかを選べないよ~」
XX XY
あれから色々と聞きたくもない女性達とコセさんとの話を聞かされながら夕食を済ませ、宿に戻ってくると部屋の長椅子にもたれながら少し寛ぎます。
フゥ~疲れた…、でも面白い話も聞けました。
それにしてもオーリエさんが昨年の『男性選手権』が催された時にルージュ領にいたなんて…。
それでも領主会議の時にはまだ旅から戻られていなかったのよね?
もうなんだかよく分かりません。
「昨年の『男性選手権』はこのキアルで行われたのですね~」
そう言えばタバサ先輩が『男性選手権』の優勝者の調査をしていたような…。
「私はあの三人の関係がおかしくて…笑ってしまいそうでしたよ」
「本当ね。あれじゃあのコセという男性もいつまで経ってもどちらかとパートナーになるのは無理ね。女性達もかわいそうに…」
いずれ女性同士の力づくの奪い合いになるのではないでしょうか。
「それよりテラとナンシーもシャルルという男性の事を聞いていたでしょ」
コセさんが言うには全ての競技で一番だったそうです。
「男の子が優勝とはにわかには信じられませんが…」
あのコセという男性が3位になるぐらいですからね。ありうるのかな…?
「やっぱりもうオーリエ様がパートナー候補にされているんじゃ…」
どれほどの女性が集まったのかは知りませんが、全員を夢中にさせるほどの男性だと聞けば私も興味が湧きますね。
「ま…まだ分かりませんよ。とりあえずルージュ領ではそのシャルルという男性を探しますよ」
たくさんの綺麗な女性と一緒にいたそうですからまだパートナーは決定されていないかもしれません。
それに自慢じゃないですが見た目なら私にも可能性が…、何もかも小さいオーリエさんよりは私を選んでくれるかもしれません。
「ルージュ領は『男性選手権』のおかげで各都市を回るだけで情報が入りそうですね」
「ナンシーの言うとおりね、町や小さな村を確認する必要はないでしょう」
「やった~っ!」
「もうルージュ領都だけで良いのでは…(ボソッ)」
早く旅を終わらせてパレス領都に帰りたいですよ~。
「テラ…、聞こえているわよ…」
海の向こうにあるというローマン帝国は一体どんな所なのでしょう…。
バルトリア王国よりも素敵な男性はいるのかしら…、そんなことを思いながら旅を続けています。
「モナミ様、めぼしい男性はいましたか?」
ハァ~。
「本当にいないわねぇ。特にルージュ領に入ってからは町などで男性の情報も聞こえてきませんし…」
「ルージュ領では『男性選手権』がありますからね。きっと良い男性は各都市に集まっているんですよ」
「もうすぐルージュ領の都市の一つ、キアルに到着しますから何か情報が手に入るかもしれませんよ」
「そうだと良いけれど…」
後はこのルージュ領と王領を残すのみです。
テラはのんきにああ言っていますがルージュ領で良い男性がいればきっとサマンサ様やオーリエさんの耳にも入っているでしょう。
その為の『男性選手権』でもあるでしょうし…。
そう考えるとパートナー候補さえ探しておられないというユナ様のいる王領に期待するしか…。
「まぁいいわ、とりあえずキアルで宿を取ったら人の集まる所に夕食を食べに行きましょう」
XX XY
「コセ~、いつまでこの女を近づけさせるのよ。早く私とパートナーになりましょうよ~」
「あなたこそ人の運命の出会いをいつまでも邪魔して…、早く身を引いてください。『男性選手権』の競技で選ばれたのは私なのよ」
「キィ~ッ、あんなもの…。『男性選手権』の前日に私が先にコセと運命の出会いをしていたのよ!」
「まぁまぁ、二人とも…」
「コセがいつまでもそんな態度だからこの女が離れないのよ」
「でも…、あの運を試す競技でめぐり会ったのも確かだし…」
「ほら~、コセもそう言っているじゃない…。あなたは新しいパートナーを探した方が良いわよ」
「ひどいわよコセ…、私はコセから離れないから…」
「ハハ…、僕はどっちでも良いんだけれどね…ハァ~(ボソッ)」
「モナミ様、あそこを見てください! 二人の女性に何やら言い寄られている男性がいますよ」
「ほ…本当ね。あの男性はこの都市で有名なのかしら…」
「モナミ様、今晩の夕食はあの方達がいるお店で食べましょうよ。もしかしたら良い情報が聞けるかもしれませんよ」
「そうね、テラの言う通りね。じゃあナンシー席をお願いね」
「はぁ~い…」
運良くあの三人の隣のテーブルに着くことが出来ました。
店内の方が落ち着くのですが、店の外に並べられたテーブル席は道行く男性を眺めながら夕食をとることも出来るので意外に良いものです。
三人の会話も自然と耳に入ってくるのですが、どうやら男性が先に知り合った女性と後から知り合った女性とを選びかねていて、二人の女性が男性を取り合っているようです。
男性がどちらかに決めればそれで解決だと思うのですが…。
それよりも男性に二人もパートナー候補がいること自体めずらしいですね。
二人分の精子を採取することはほとんど出来ないと聞いていますが…。
「モナミ様、隣のテーブルは凄いですね…(ボソッ)」
「私にはあの男性が言い寄られる理由が分かりませんが…」
モナミ様と一緒に旅をしてきて目が肥えてきたのでしょうか、別に大したことのない男性に見えます。
「ナンシー、声が大きいです。私達には分からなくても、あの二人にとっては何かしら理由があるのでしょう」
「テラやナンシーも自分なら男性のどんなところが気になるか考えておくことも良いかもしれませんよ」
「「男性の気になるところですか…?」」
((出会う機会なんて無いと思うのですが…))
「……すいません、騒がしくしてしまって…」
私達がチラチラ見ていたのに気付いた男性が声を掛けてきました。
顔を見合わせると確かにごく普通の男性なのでナンシーがああ言っていたのも分かります。
「いえ、そう言う訳では…。そちらの女性達が何か言い合いをされているようでしたので少し気になって…」
「ほら、二人とも冷静に…。食事中なんだから…、周りの人の迷惑にもなるよ…」
「あなたはお二人から気に入られているみたいですね」
「だってぇ~、コセは昨年の『男性選手権』で優勝…は出来なかったけれど3位だったのよ~」
「そ…そうなの…」
先に知り合ったと思われる女性の方がそう話してきました。
「その時に行われた運を試す競技で私が選ばれたのです…」
後から知り合ったと思われる女性の方も追って話に入ってきます。
「そ…それは凄いですねぇ…、私も素敵な男性を探して旅をしている最中なのですよ」
「そうなの…、でもコセはダメですよ」
「コセ以上の男性はこのキアル辺りにはいないですよ~」
「ハハ…」
誰がこんな弱そうで頼りなさそうな男性を気に入るものですか…。
「でも、コセさんが3位という事は2位の方と優勝された方がいるのですよね?」
「……、2位の男性はどんな方でしたっけ…。とにかく優勝されたシャルル様は別格でしたよ~」
「それには同意します。あの方は凄すぎます。最後の競技ではオーリエ様が羨ましかったですよ…」
「えっ!? 今、なんて…?」
シャ…ルル…?
それにオーリエさんが…?
「え~っと…、ルージュ領領主のサマンサ様のお嬢様であるオーリエ様が偶然『男性選手権』の観覧に来られていて、最後の運を試す競技で私のようにシャルル様に選ばれていたのですよ~」
「クッ…、私もさすがにオーリエ様とは張り合えませんよ。それに私にはコセがいますからね~」
「『男性選手権』を見に来ていた女性全員がシャルル様に夢中になっていましたものね…」
「僕もあの男の子には勝てる気がしないよ」
“シャルル抱き”なんか流行らせていくから大変だったよ。
二人にせがまれてしてあげたら腰をしばらく痛めたし…。
「そうですか…、優勝者はシャルルという男の子だったのですか…」
私の使っている“シャルルの風”のシャルルと関係があるのかしら…。
「確かに背は僕より低かったけれど、とってもたくましい男性だったね。癪だけれど非の打ち所がないよ…」
「……」
そのシャルルという男性とオーリエさんに接点があるだなんて…。
まさかそのままパートナー候補に…、パートナー候補を見つける為に『男性選手権』を観に来ていた…?
「それでそのシャルルという男性はどこにおられるのですか?」
「あれ以来キアルでは見ていないわよ。『男性選手権』で優勝されたのだからルージュ領都におられるのでは…」
「私はルージュ領都で見かけたという話を聞いたことがあります。たくさんの綺麗な女性と一緒におられたとか…」
「きっとあのままオーリエ様のパートナー候補になっておられるわよ。…というわけでコセ、私達も早くパートナーになって“誕生の儀”をしましょう」
「あなたは何をしらっと言っているのですか。そう言うのならあの競技で選ばれた私がコセのパートナーですよ」
「「チッ…」」
「お…お二人とも、コセさんに選んでいただければ良いじゃないですか。早く決めてもらわないと“誕生の儀”も出来なくなりますよ」
「「そ、そうよコセ、あなたが私を選べばいいのよ!」」
「ヒィ~~ッ、僕にはどちらかを選べないよ~」
XX XY
あれから色々と聞きたくもない女性達とコセさんとの話を聞かされながら夕食を済ませ、宿に戻ってくると部屋の長椅子にもたれながら少し寛ぎます。
フゥ~疲れた…、でも面白い話も聞けました。
それにしてもオーリエさんが昨年の『男性選手権』が催された時にルージュ領にいたなんて…。
それでも領主会議の時にはまだ旅から戻られていなかったのよね?
もうなんだかよく分かりません。
「昨年の『男性選手権』はこのキアルで行われたのですね~」
そう言えばタバサ先輩が『男性選手権』の優勝者の調査をしていたような…。
「私はあの三人の関係がおかしくて…笑ってしまいそうでしたよ」
「本当ね。あれじゃあのコセという男性もいつまで経ってもどちらかとパートナーになるのは無理ね。女性達もかわいそうに…」
いずれ女性同士の力づくの奪い合いになるのではないでしょうか。
「それよりテラとナンシーもシャルルという男性の事を聞いていたでしょ」
コセさんが言うには全ての競技で一番だったそうです。
「男の子が優勝とはにわかには信じられませんが…」
あのコセという男性が3位になるぐらいですからね。ありうるのかな…?
「やっぱりもうオーリエ様がパートナー候補にされているんじゃ…」
どれほどの女性が集まったのかは知りませんが、全員を夢中にさせるほどの男性だと聞けば私も興味が湧きますね。
「ま…まだ分かりませんよ。とりあえずルージュ領ではそのシャルルという男性を探しますよ」
たくさんの綺麗な女性と一緒にいたそうですからまだパートナーは決定されていないかもしれません。
それに自慢じゃないですが見た目なら私にも可能性が…、何もかも小さいオーリエさんよりは私を選んでくれるかもしれません。
「ルージュ領は『男性選手権』のおかげで各都市を回るだけで情報が入りそうですね」
「ナンシーの言うとおりね、町や小さな村を確認する必要はないでしょう」
「やった~っ!」
「もうルージュ領都だけで良いのでは…(ボソッ)」
早く旅を終わらせてパレス領都に帰りたいですよ~。
「テラ…、聞こえているわよ…」
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