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第335話 反対側の海
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さて、どうしようか…。
マイヤお姉さんが登録用の“シャルルの渦”を用意してくれるのは早くても数日後です。
このまま数日間ケープノット領都にいても良いけれど、せっかくここまで来ているということもあります。
「シャルル様、どうかされたのですか? もうすぐ朝食の用意が出来るみたいですよ」
「キルシッカおね…、キルシッカ、今日からしばらくどうしようかなぁって思ってね」
「どうしようとは?」
「うん、ケープノット領の違う都市、例えば陽が沈む方向の海を見に行ってみるのも面白いかなぁって思ってね」
「海ですか…」
「キルシッカ、朝食が終わったら領都から陽が沈む方向の都市について調べてくれるかな?」
「おそらく簡単にいけるはずだけれどね」
「分かりました」
やっぱりその海の向こうには僕の知らない大陸があるのかな…。
XX XY
「ドラ様、そのシャルルさん達らしき一行は宿では見当たりませんでしたね。本当にシャルルさんだったのですか?」
「あぁ、間違いない…」
例え違ったとしてもエリシア様を見間違うはずはない。
「でも、かえって遭遇しないで良かったのではないですか」
「ここにドラ様がいることが知れれば怪しまれたかも知れませんよ」
「確かにクリスの言うとおりだな」
会う必要はない…か…。
それにしてもあいつはエリシア様だけでなく、いつも綺麗な女性達に囲まれやがって…。
XX XY
ケープノット領の海を目指して数日、海に一番近い町に到着しました。
ケープノット領もエルスタイン領と同じ縦に長い領地なので、陽が昇る方角や沈む方角への距離は比較的短いのです。
ケープノット領都から陽が沈む方角にある都市はカイオスと言って、陽が昇る方向にあったベントと言う都市とは違い、緑も多く比較的平地も多い都市でした。
暖かい季節には“うーめ”と言う果実が採れるそうなのですが、今は保存食の状態になっている”あかうーめ”しか食べられませんでした。
トリスお姉ちゃん達はあまりのしょっぱさに食べられないと言っていましたが、僕にはなんだかとても懐かしく、なぜだか無性に“ここめ”と一緒に食べたくなり”あかうーめ”をお土産に買っておきました。
「シャルル様、ここが一番海に近い町だと聞いていましたが海が見えませんね」
「本当だね。僕もてっきり港町だと思っていたよ」
町の中を進み入り、町の奥、海側に近い所まで来た所でここが港町ではないのが分かりました。
「すご~い、一面砂だらけです」
「砂の丘…、砂丘ですね」
「ユナは見たことがあるの?」
「いいえ、本を読んで知っていただけです」
「それで町の風が少し砂っぽいのですね」
キルシッカお姉ちゃんはメイド服に砂が着くのが嫌なのか、時折【風圧】を使って服に付いた砂を払っています。
もちろんその度に僕の服も綺麗にしてくれています。
「とりあえず、ここまで来たんだし砂丘を越えて海を見てみようよ」
「「「そ、そうね」」」
「「そうですね」」
「ダメだよ!」
僕達が砂丘地帯に入ろうと思った時、突然後ろからそう言われて振り返ると、女の子が立っていました。
「えっ!? ダメって…?」
「それに君は?」
「男性は海に近づくと危ないんだよ。特に年の初めから3の月の半分が終わる頃までは…」
「私はヘレン、そこにある宿の娘なんだ」
「もし旅の人達だったら泊まっていって欲しいなぁ~」
「……、僕達みんなで泊まれる大部屋があって、浴場に浴槽があるならお願いしようかな…」
「やったぁ~、あるある…」
「そ、それでどうして海に近づいちゃダメなの?」
「うん、男性が海に近づくと攫われちゃうの…」
「私の知り合いの男の子も攫われちゃったんだよ」
「えっ!? 誰がそんなことを…」
「攫われたのが分かっていてどうして救わないの?」
この町の町長やカイオスの都市長は対策をしていないのかな…。
「それが…、海の中に引きこまれるっていう噂なの…、だから…」
「シャルル、このヘレンと言う娘の話が本当なら海に近づくのは危ないわよ」
「そうね、本当に攫われている者もいるみたいだし…」
「エリシアやオーリエが心配してくれるのはもっともだけれど、まだ陽もあるし、皆もいるから海を見るぐらい問題ないと思うよ」
「それに僕の場合、仮に襲われても大丈夫だから…」
「「「そう……」」」
「「シャルル様なら大丈夫でしょう」」
「でも危なくなったら戻りましょうね」
「分かったよ、トリス…」
「え~、お姉ちゃん達行っちゃうの~。本当に危ないんだよ~」
「大丈夫だよ。ちょっと見てきたらヘレンの宿に向かうから…」
「本当だよ、見たらすぐに戻ってきてねぇ~」
そう言ってヘレンは宿に帰っていきました。
「砂丘を越える前に聞いておいて良かったのか悪かったのか…ですね」
「キルシッカが心配するのも分かるけれど、僕としては女性に危害が無いみたいで良かったよ」
ヘレンの忠告には驚きましたが、聞いておいたおかげで注意を払う事ができます。
それに僕の場合、視界の範囲であればおそらく危険も察知できるでしょう。
砂丘を2つ3つ越えると目の前に海が見えてきました。
「うわぁ~、とても綺麗~」
「うそ~、島とかが見えないわね」
「海の向こうの端が円く見えますよ」
エリシア達の感想通り、見えている範囲には島らしい島もありませんでした。
こっちの方向には違う大陸が無いのかなぁ。
「こんな綺麗な砂浜、泳げる時期になると良いでしょうね。でも木陰すらありませんが…」
「本当ですね。まったく危険には思えません」
「キルシッカの言うように全然危険には思えないよね」
周りには僕達以外に誰もいなく、陽がゆっくり海の向こう側に近づいて行くのを眺めていると、とても綺麗でそんな風には思えませんでした。
でも、念のために“人”がいないか考えてみると、少し離れた海の上に小さな光がポツリと見えるのでした。
「エリシア達、注意して! 海の中に何かがいるよ」
「えっ、どこですか!?」
「どこに?」
「人攫いですか?」
「た…たぶん」
“人”と考えて現れた光りですが、この場合は人攫いに違いないでしょう。
相手も僕達を観察しているのか動く気配はありません。
おそらく僕達が砂丘から海辺に下りてくれば近づいてくるのかもしれません。
そう思っているとポツリ…、またポツリと海の中に光が増えていきます。
「なんだって…!?」
「シャルル様、どうされたのですか?」
「うん、人攫いがどんどん増えていっているみたい…。今海の中に10以上の反応があるよ」
「そ、そんなに!?」
「シャルル様なら問題ないとは思いますがここは戻りましょう。あえて戦闘することもないでしょう」
「トリスの言うとおりだね。僕も今は戦うつもりもないよ」
相手もどういうわけか海の中だしね…。
今、目の前で誰かが攫われた訳でもありませんし、町の領民も理解して海辺に来ないようにしています。
この時期の生活に支障が無ければ手を出す必要もないでしょう。
でも、今度エバーミット様にお会いした時に聞いてみようと思います。
男…、精子…、男…、精子…、男…、精子…。
お姉ちゃん達と砂丘から町に戻ろうとして、最後に海に振り返った時、海からの風にのってそんな言葉が聞こえてきたような気がしたのでした。
マイヤお姉さんが登録用の“シャルルの渦”を用意してくれるのは早くても数日後です。
このまま数日間ケープノット領都にいても良いけれど、せっかくここまで来ているということもあります。
「シャルル様、どうかされたのですか? もうすぐ朝食の用意が出来るみたいですよ」
「キルシッカおね…、キルシッカ、今日からしばらくどうしようかなぁって思ってね」
「どうしようとは?」
「うん、ケープノット領の違う都市、例えば陽が沈む方向の海を見に行ってみるのも面白いかなぁって思ってね」
「海ですか…」
「キルシッカ、朝食が終わったら領都から陽が沈む方向の都市について調べてくれるかな?」
「おそらく簡単にいけるはずだけれどね」
「分かりました」
やっぱりその海の向こうには僕の知らない大陸があるのかな…。
XX XY
「ドラ様、そのシャルルさん達らしき一行は宿では見当たりませんでしたね。本当にシャルルさんだったのですか?」
「あぁ、間違いない…」
例え違ったとしてもエリシア様を見間違うはずはない。
「でも、かえって遭遇しないで良かったのではないですか」
「ここにドラ様がいることが知れれば怪しまれたかも知れませんよ」
「確かにクリスの言うとおりだな」
会う必要はない…か…。
それにしてもあいつはエリシア様だけでなく、いつも綺麗な女性達に囲まれやがって…。
XX XY
ケープノット領の海を目指して数日、海に一番近い町に到着しました。
ケープノット領もエルスタイン領と同じ縦に長い領地なので、陽が昇る方角や沈む方角への距離は比較的短いのです。
ケープノット領都から陽が沈む方角にある都市はカイオスと言って、陽が昇る方向にあったベントと言う都市とは違い、緑も多く比較的平地も多い都市でした。
暖かい季節には“うーめ”と言う果実が採れるそうなのですが、今は保存食の状態になっている”あかうーめ”しか食べられませんでした。
トリスお姉ちゃん達はあまりのしょっぱさに食べられないと言っていましたが、僕にはなんだかとても懐かしく、なぜだか無性に“ここめ”と一緒に食べたくなり”あかうーめ”をお土産に買っておきました。
「シャルル様、ここが一番海に近い町だと聞いていましたが海が見えませんね」
「本当だね。僕もてっきり港町だと思っていたよ」
町の中を進み入り、町の奥、海側に近い所まで来た所でここが港町ではないのが分かりました。
「すご~い、一面砂だらけです」
「砂の丘…、砂丘ですね」
「ユナは見たことがあるの?」
「いいえ、本を読んで知っていただけです」
「それで町の風が少し砂っぽいのですね」
キルシッカお姉ちゃんはメイド服に砂が着くのが嫌なのか、時折【風圧】を使って服に付いた砂を払っています。
もちろんその度に僕の服も綺麗にしてくれています。
「とりあえず、ここまで来たんだし砂丘を越えて海を見てみようよ」
「「「そ、そうね」」」
「「そうですね」」
「ダメだよ!」
僕達が砂丘地帯に入ろうと思った時、突然後ろからそう言われて振り返ると、女の子が立っていました。
「えっ!? ダメって…?」
「それに君は?」
「男性は海に近づくと危ないんだよ。特に年の初めから3の月の半分が終わる頃までは…」
「私はヘレン、そこにある宿の娘なんだ」
「もし旅の人達だったら泊まっていって欲しいなぁ~」
「……、僕達みんなで泊まれる大部屋があって、浴場に浴槽があるならお願いしようかな…」
「やったぁ~、あるある…」
「そ、それでどうして海に近づいちゃダメなの?」
「うん、男性が海に近づくと攫われちゃうの…」
「私の知り合いの男の子も攫われちゃったんだよ」
「えっ!? 誰がそんなことを…」
「攫われたのが分かっていてどうして救わないの?」
この町の町長やカイオスの都市長は対策をしていないのかな…。
「それが…、海の中に引きこまれるっていう噂なの…、だから…」
「シャルル、このヘレンと言う娘の話が本当なら海に近づくのは危ないわよ」
「そうね、本当に攫われている者もいるみたいだし…」
「エリシアやオーリエが心配してくれるのはもっともだけれど、まだ陽もあるし、皆もいるから海を見るぐらい問題ないと思うよ」
「それに僕の場合、仮に襲われても大丈夫だから…」
「「「そう……」」」
「「シャルル様なら大丈夫でしょう」」
「でも危なくなったら戻りましょうね」
「分かったよ、トリス…」
「え~、お姉ちゃん達行っちゃうの~。本当に危ないんだよ~」
「大丈夫だよ。ちょっと見てきたらヘレンの宿に向かうから…」
「本当だよ、見たらすぐに戻ってきてねぇ~」
そう言ってヘレンは宿に帰っていきました。
「砂丘を越える前に聞いておいて良かったのか悪かったのか…ですね」
「キルシッカが心配するのも分かるけれど、僕としては女性に危害が無いみたいで良かったよ」
ヘレンの忠告には驚きましたが、聞いておいたおかげで注意を払う事ができます。
それに僕の場合、視界の範囲であればおそらく危険も察知できるでしょう。
砂丘を2つ3つ越えると目の前に海が見えてきました。
「うわぁ~、とても綺麗~」
「うそ~、島とかが見えないわね」
「海の向こうの端が円く見えますよ」
エリシア達の感想通り、見えている範囲には島らしい島もありませんでした。
こっちの方向には違う大陸が無いのかなぁ。
「こんな綺麗な砂浜、泳げる時期になると良いでしょうね。でも木陰すらありませんが…」
「本当ですね。まったく危険には思えません」
「キルシッカの言うように全然危険には思えないよね」
周りには僕達以外に誰もいなく、陽がゆっくり海の向こう側に近づいて行くのを眺めていると、とても綺麗でそんな風には思えませんでした。
でも、念のために“人”がいないか考えてみると、少し離れた海の上に小さな光がポツリと見えるのでした。
「エリシア達、注意して! 海の中に何かがいるよ」
「えっ、どこですか!?」
「どこに?」
「人攫いですか?」
「た…たぶん」
“人”と考えて現れた光りですが、この場合は人攫いに違いないでしょう。
相手も僕達を観察しているのか動く気配はありません。
おそらく僕達が砂丘から海辺に下りてくれば近づいてくるのかもしれません。
そう思っているとポツリ…、またポツリと海の中に光が増えていきます。
「なんだって…!?」
「シャルル様、どうされたのですか?」
「うん、人攫いがどんどん増えていっているみたい…。今海の中に10以上の反応があるよ」
「そ、そんなに!?」
「シャルル様なら問題ないとは思いますがここは戻りましょう。あえて戦闘することもないでしょう」
「トリスの言うとおりだね。僕も今は戦うつもりもないよ」
相手もどういうわけか海の中だしね…。
今、目の前で誰かが攫われた訳でもありませんし、町の領民も理解して海辺に来ないようにしています。
この時期の生活に支障が無ければ手を出す必要もないでしょう。
でも、今度エバーミット様にお会いした時に聞いてみようと思います。
男…、精子…、男…、精子…、男…、精子…。
お姉ちゃん達と砂丘から町に戻ろうとして、最後に海に振り返った時、海からの風にのってそんな言葉が聞こえてきたような気がしたのでした。
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