DNAの改修者

kujibiki

文字の大きさ
上 下
292 / 567

第292話 進捗状況

しおりを挟む
「あふぅ~ん…ぅ~んっ」
あぁ、とっても気持ちいい目覚めだわ…。

ルージュ領都に連れてきてもらってからシャルル様に久しぶりに一緒にお風呂に入っていただけました。

メルモア先輩、ヌエット、ロッキ…、そして昨晩は私…。
毎日、みんなが一段と綺麗になっていくのでなぜだろうと思っていましたが、まさかシャルル様のしてくださることがこんなことになっているとは…。

トリスもシャルル様がさらに凄くなられていると言っていたわね。
確かに…、思い出しただけで子宮がムズムズとしてきます。

まだプックリしたところの豆も触られている感触が残っていますよ。

それにシャルル様の口と私の口を付けるだなんて…。

シャルル様の柔らかい唇…、シャルル様の舌がヌルンと私の口の中に入ってきて私の舌に絡みつかれるとシャルル様の唾液の味が私の頭の中に刷り込まれていき、頭の中と子宮が蕩けそうになりました。

いつものようにベチョベチョになったベッドからそっと抜け出し、浴場に向かうと特にヌルヌルになった下半身を綺麗にしながら身体を洗い流します。



さて、シャルル様を起こさないと…。

ムチュウ…。

私は裸のままでベッドに寝ておられるシャルル様の側に腰を掛け、頭を優しく撫でながらもう一度シャルル様の口に私の口を付けるのです。

チュウ…、ムチュ…。

「あんっ、シャルル様~」
私が口を離そうとした時に、シャルル様が私の腰を強く抱き寄せながら口を付け返してこられました。

「お、おはよー、フランお姉ちゃん」

「シャルル様、気付いておられたのですか…?」

「まぁね。エリオンお姉ちゃんも口を付けながら起こしてくるからね」
「フランお姉ちゃんの唇もとっても気持ち良くて感触も覚えたよ」

「あ、ありがとうございます。私もシャルル様の唾液の味も覚えましたぁ~」
「こんな口で良かったらいつでも付けてくださいね」

「う、うん…」
唾液の味って…、さすが調理責任者だね…。

「シャルル様、もうすぐ起きられる時間ですよ」

「うん、分かったよ。フランお姉ちゃんも服を着ないとね」

僕はそう言いながら目の前にある大きな胸を一揉みするのでした。

「あんっ…、シャルル様ったら~」



XX XY



「おはよう、お姉ちゃん達…」

「「「「「おはようございます。シャルル様」」」」」

朝食は迎賓館にいるエマお姉さん達とは別に、サマンサ様の私室のある棟の方で食べています。

「フランもさらに艶々になりましたね」

「やっとみんなに追いつきました」

「今晩は私かキルシッカでお願いしますね」

「そうだねぇ~、ここにいる間は順番でね」

「「やったぁ~!」」

いつも大人しいキルシッカお姉ちゃんも声を出して喜んでいます。

キルシッカお姉ちゃんにはいっぱい作業をしてもらっているから、疲れをとってあげないとね…。

「シャルル様、ちゃんと私も順番に入れて下さいね」と、サマンサ様もニコッとしながら言ってこられます。

まぁ、お店の建物も破格で譲っていただいたので仕方が無い感じです。



朝食が終わると進捗状況の確認です。

「それでフランお姉ちゃん、エマお姉さん達はどう?」

「はい、思っていたより真剣に頑張っていますので、もう全員が一通りの作り方は覚えました」
「後は数をこなせば味も安定してくると思います」

「ロッキお姉ちゃんは“ばななん”を調べていたんだって?」

「はい、いつも美味しい“ばななん”を仕入れるようにしておかないといけませんから…」

「そうそう、“シャルル巻き”には出来るだけまっすぐな“ばななん”ね!」

「もちろんそのようにしていますよ」

「僕達の方もキルシッカお姉ちゃんのおかげで3階の住居部分はかなり出来たよね」

「はい、家具はまだですが部屋などは形になってきましたね」
「まだ聞いていませんでしたが2階はどうされるのですか?」

「ちょっと保留かな。今のところは空けておくつもりだよ」



XX XY



「ジル、ケイ、ヒナ、キオ、“シャルル巻き”は作れるようになった?」

「最初は難しかったけれど、フランお姉さんが丁寧に教えてくださったから出来るようになったよ」

「私達があんなに美味しいお菓子を作れるようになるだなんてね」

「料理って面白いんだね」

「シャルル様に美味しいって言ってもらえるようになりたいよ」

「そうね、キオの言うとおりね…」
「フランさんの大切な作り方を教えていただいているんだから、褒めてもらえるように頑張らないとね」
「ニト、ルカ、私達も頑張らないとね!」

「「エマがね…。本当に不器用なんだから…」」

「何よ、ニト、ルカ…」

「あの“シャルル巻き”のふんわり感は生地が大切なのよ。いつでも同じ焼き加減にしないと…」

「そうよねぇ。エマはもっと頑張らないとお店に必要無いって言われるわよ」

「うぅ~、二人ともひどいよ~っ」

「エマは放っておいて、誰が作ってもフランさんの味になるように頑張るのよ!」

「「「「はいっ!」」」」

「ニト…、本当にひどいわね」



XX XY



僕はお店に行く前にフランお姉ちゃんと一緒に厨房に寄ってみることにしました。

「おはよう、エマお姉さん達…」

『シャルル様~』

「フランお姉ちゃんから皆が一通り出来るようになったと聞いて見に来たんだ」

「さぁ、みんな。シャルル様に来ていただいたんだから美味しい“シャルル巻き”を作ってみましょう」

「今回は13歳チームが生地を、12歳チームがクリーム作ってください」

「「「はい」」」
「「「「はい」」」」

「そういえば、エマお姉さん以外の名前を聞いていなかったよ。教えてくれるかな?」

「ニトです。13歳です。火属性です」
「ルカです。同じく13歳、水属性です」

「ジルです。12歳です。水属性です。シャルル様とお話できて嬉しいです」
「ケイです。12歳です。土属性です。“シャルル巻き”のお店で働けて嬉しいです」
「ヒナです。12歳です。火属性です。シャルル様のために頑張ります!」
「キオです。12歳です。風属性です。う~、みんなに言われちゃった…」

「改めましてエマ、13歳。風属性です」
「シャルル様、私達はシャルル様のお店で働かせていただくのですから呼び捨てにしてくださってかまいませんので…」

「う、うん…。じゃあ、エマ、ニト、ルカよろしくね」
「ジル、ケイ、ヒナ、キオも頑張ってね」

「「「はいっ!」」」
「「「「はいっ!」」」」

その後、みんなが作った“ばななんのシャルル巻き”をいただきましたが、フランお姉ちゃんが教えているだけあって美味しい物になっていました。

本当に後は数をこなせばなんとか大丈夫そうです。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

特典付きの錬金術師は異世界で無双したい。

TEFt
ファンタジー
しがないボッチの高校生の元に届いた謎のメール。それは訳のわからないアンケートであった。内容は記載されている職業を選ぶこと。思いつきでついついクリックしてしまった彼に訪れたのは死。そこから、彼のSecond life が今始まる___。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。 魔法が使えるようになった人類。 侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。 カクヨム公開中。

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

力は弱くて魔法も使えないけど応援なら出来る。~俺を散々こき使ってきたパーティの人間に復讐しながら美少女ハーレムを作って魔王をぶっ倒します

水無土豆
ファンタジー
 ──大勇者時代。  誰も彼もが勇者になり、打倒魔王を掲げ、一攫千金を夢見る時代。  そんな時代に、〝真の勇者の息子〟として生を授かった男がいた。  名はユウト。  人々は勇者の血筋に生まれたユウトに、類稀な魔力の才をもって生まれたユウトに、救世を誓願した。ユウトもまた、これを果たさんと、自身も勇者になる事を信じてやまなかった。  そんなある日、ユウトの元へ、ひとりの中性的な顔立ちで、笑顔が爽やかな好青年が訪ねてきた。 「俺のパーティに入って、世界を救う勇者になってくれないか?」  そう言った男の名は〝ユウキ〟  この大勇者時代にすい星のごとく現れた、〝その剣技に比肩する者なし〟と称されるほどの凄腕の冒険者である。 「そんな男を味方につけられるなんて、なんて心強いんだ」と、ユウトはこれを快諾。  しかし、いままで大した戦闘経験を積んでこなかったユウトはどう戦ってよいかわからず、ユウキに助言を求めた。 「戦い方? ……そうだな。なら、エンチャンターになってくれ。よし、それがいい。ユウトおまえはエンチャンターになるべきだ」  ユウトは、多少はその意見に疑問を抱きつつも、ユウキに勧められるがまま、ただひたすらに付与魔法(エンチャント)を勉強し、やがて勇者の血筋だという事も幸いして、史上最強のエンチャンターと呼ばれるまでに成長した。  ところが、そればかりに注力した結果、他がおろそかになってしまい、ユウトは『剣もダメ』『付与魔法以外の魔法もダメ』『体力もない』という三重苦を背負ってしまった。それでもエンチャンターを続けたのは、ユウキの「勇者になってくれ」という言葉が心の奥底にあったから。  ──だが、これこそがユウキの〝真の〟狙いだったのだ。    この物語は主人公であるユウトが、持ち前の要領の良さと、唯一の武器である付与魔法を駆使して、愉快な仲間たちを強化しながら成り上がる、サクセスストーリーである。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

異世界でもプログラム

北きつね
ファンタジー
 俺は、元プログラマ・・・違うな。社内の便利屋。火消し部隊を率いていた。  とあるシステムのデスマの最中に、SIer の不正が発覚。  火消しに奔走する日々。俺はどうやらシステムのカットオーバの日を見ることができなかったようだ。  転生先は、魔物も存在する、剣と魔法の世界。  魔法がをプログラムのように作り込むことができる。俺は、異世界でもプログラムを作ることができる! ---  こんな生涯をプログラマとして過ごした男が転生した世界が、魔法を”プログラム”する世界。  彼は、プログラムの知識を利用して、魔法を編み上げていく。 注)第七話+幕間2話は、現実世界の話で転生前です。IT業界の事が書かれています。   実際にあった話ではありません。”絶対”に違います。知り合いのIT業界の人に聞いたりしないでください。   第八話からが、一般的な転生ものになっています。テンプレ通りです。 注)作者が楽しむ為に書いています。   誤字脱字が多いです。誤字脱字は、見つけ次第直していきますが、更新はまとめてになります。

破滅する悪役五人兄弟の末っ子に転生した俺、無能と見下されるがゲームの知識で最強となり、悪役一家と幸せエンディングを目指します。

大田明
ファンタジー
『サークラルファンタズム』というゲームの、ダンカン・エルグレイヴというキャラクターに転生した主人公。 ダンカンは悪役で性格が悪く、さらに無能という人気が無いキャラクター。 主人公はそんなダンカンに転生するも、家族愛に溢れる兄弟たちのことが大好きであった。 マグヌス、アングス、ニール、イナ。破滅する運命にある兄弟たち。 しかし主人公はゲームの知識があるため、そんな彼らを救うことができると確信していた。 主人公は兄弟たちにゲーム中に辿り着けなかった最高の幸せを与えるため、奮闘することを決意する。 これは無能と呼ばれた悪役が最強となり、兄弟を幸せに導く物語だ。

処理中です...