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第277話 ルージュ領編20
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「ローザ、休暇が終わってみると、なんだか衝撃的なことになっていますね」
「本当だよ。シェリー様達が来られているのは聞いていたけれど、おかしいよ。異常だよ」
「どうしてサマンサ様達までがあんなに若返っているの…」
「二人とも落ち着いて…、色々あったのですよ」
「「グリシャ先輩…」」
「簡単に説明すると、サマンサ様もシェリー様も“シャルル様の奇跡”を体験され、オーリエ様もユナ様もシャルル様の元へ行かれることになったの…」
「「え~っ!?」」
「それってお二人ともシャルル様のパートナー候補という事ですか?」
「王女様まで~!?」
「おそらく、そう…ね…」
「では、もうオーリエ様に会えなくなるのですか?」
「それについてはシャルル様のおかげでルージュ領都とエルスタイン領都の“転移の祠”が繋がりました。魔力さえ用意できればいつでも行き来出来るようになりましたよ」
「「シャルル様、すご~い!」」
「サマンサ様もこれから定期的にエルスタイン領都に行かれると思いますよ」
「やった~、また“シャルル巻き”が食べられるよ!」
「ローザ、あなたはまだ体型もそんなに戻っていないじゃない。まさか休暇中も間食をしていたんじゃないでしょうね」
「体型が戻らない限りサマンサ様のお供に連れて行きませんからね」
「そんなぁ、グリシャ先輩~」
「そう言えば、厨房でソニアが見慣れない飲み物を作っていましたが…」
「あ~、あれはシャルル様の考えられた飲み物です。2種類あるのですが作り方が難しいらしく練習していたのでしょう」
「私もいただきましたが驚くほど美味しいですよ」
「「え~、シャルル様が~!?」」
「そんなの美味しいに決まってるよ~」
XX XY
『シャルル、みんな、おはよう』
「お母さん、おはよう」
「「「「「おはようございます。ルーシャ様」」」」」
「「「ルーシャ様、おはようございます」」」
「オーリエ、今日はまた一段と艶々しているわね」
「そうでしょ、お母様。昨晩はシャルルにいっぱい弄ってもらいました!」
今でも子宮がドクドクして、胸もシャルルに揉まれているような感触が残っています。
『これでユナさん以外は全員覚醒もしたし、メンテールが言っていたことも体験したわね』
『2日後に私達もいよいよエルスタイン領に向けて帰ろうと思います』
『そのつもりでね』
「「「「「はいっ!」」」」」
「「オーリエ様、おはようございます」」
「サンディにローザ、なんだか久しぶりね」
「サンディお姉さんにローザお姉さん、休暇が終わったんだね」
「「はい、シャルル様…」」
ルージュ領都に来て以来二人を見ていませんでしたがゆっくり休めたようです。
サンディお姉さんは少し体型が戻ってきたかな…。
「それにしてもオーリエ様、しばらく見ない内にあれだけ成長を拒んでいた胸が少し大きくなってきたんじゃないですか?」
「本当だ~、プックリしてきているよ」
「そうでしょ! シャルルのおかげで遅まきながら成長期に入ったのですよ。多分…」
「私のことはともかく、ローザはその体型で固まってしまうんじゃない?」
「まだ丸いままじゃない」
「オーリエ様もひどいですぅ」
『シャルル、残りの滞在中はどうするつもりなの?』
「特に考えていないけれど、次は魔道具製作所についてかな…」
「人は募集してみることになったけれど、色々と準備もあるからね…」
『そういえばマイヤさんのところも増産するには製作箇所を増やしていっていたわね』
「うん、一箇所で大きい魔道具製作所にするか分散するかだよね~」
「でしたら、王都にもシャルル様の魔道具製作所を作っていただけませんか?」
「王都は大陸中央にありますから陽の出る方角にあるジャトワン領にも運送し易くなります」
「今はそこまで考えていないけれどいずれはね…」
『魔道具にバラつきがないようにするのも大変ですからね…』
「とりあえず、一度マイヤお姉さんに相談してからかな」
サマンサ様に場所の要望を伝えて探しておいてもらう事にします。
XX XY
「ソク、ルージュ領都に移送されてきてから何日経った…?」
「さぁ、まだ10日も経ってないと思うけれど…」
実際には8日目だったかな…。
でもそんなこと数えていても収監期間を考えるとむなしいだけなのに…。
「うぉ~~~っ!! 10年だぞ、10年!」
「10年も収監されたら出所する時にはもう動けないぞ。人生終わりだ~」
「うるさいなスカ! 全部君のせいじゃないか…」
「そうだ、ソクの言うとおりだ。何で俺まで…」
「コタ、それは僕のセリフだよ。オーリエ様を海に投棄したのは君達なのに…、なぜ僕まで10年の収監なんだ」
「まぁ、身体が動かなくなったら労働も出来ないんだから10年経たずに出所出来るんじゃない?」
オーリエ様に手をあげた以上、オーリエ様が領主となられた時も恩赦は望めないでしょう。
「「そんなこと…」」
今回の僕の行動は商会の者には言っていなかったから、いきなり10年も収監されることについて驚いていたけれど、ルージュ領都なら何とかなるか…。
男性が10年も収監されることはバルトリア王国でも初めてだろうし、警備の者も男性は非力で魔法も使えないから逃げないと思い込んでいるようです…。
今度は僕がスカとコタを利用して動ける間に逃げてやる…。
「本当だよ。シェリー様達が来られているのは聞いていたけれど、おかしいよ。異常だよ」
「どうしてサマンサ様達までがあんなに若返っているの…」
「二人とも落ち着いて…、色々あったのですよ」
「「グリシャ先輩…」」
「簡単に説明すると、サマンサ様もシェリー様も“シャルル様の奇跡”を体験され、オーリエ様もユナ様もシャルル様の元へ行かれることになったの…」
「「え~っ!?」」
「それってお二人ともシャルル様のパートナー候補という事ですか?」
「王女様まで~!?」
「おそらく、そう…ね…」
「では、もうオーリエ様に会えなくなるのですか?」
「それについてはシャルル様のおかげでルージュ領都とエルスタイン領都の“転移の祠”が繋がりました。魔力さえ用意できればいつでも行き来出来るようになりましたよ」
「「シャルル様、すご~い!」」
「サマンサ様もこれから定期的にエルスタイン領都に行かれると思いますよ」
「やった~、また“シャルル巻き”が食べられるよ!」
「ローザ、あなたはまだ体型もそんなに戻っていないじゃない。まさか休暇中も間食をしていたんじゃないでしょうね」
「体型が戻らない限りサマンサ様のお供に連れて行きませんからね」
「そんなぁ、グリシャ先輩~」
「そう言えば、厨房でソニアが見慣れない飲み物を作っていましたが…」
「あ~、あれはシャルル様の考えられた飲み物です。2種類あるのですが作り方が難しいらしく練習していたのでしょう」
「私もいただきましたが驚くほど美味しいですよ」
「「え~、シャルル様が~!?」」
「そんなの美味しいに決まってるよ~」
XX XY
『シャルル、みんな、おはよう』
「お母さん、おはよう」
「「「「「おはようございます。ルーシャ様」」」」」
「「「ルーシャ様、おはようございます」」」
「オーリエ、今日はまた一段と艶々しているわね」
「そうでしょ、お母様。昨晩はシャルルにいっぱい弄ってもらいました!」
今でも子宮がドクドクして、胸もシャルルに揉まれているような感触が残っています。
『これでユナさん以外は全員覚醒もしたし、メンテールが言っていたことも体験したわね』
『2日後に私達もいよいよエルスタイン領に向けて帰ろうと思います』
『そのつもりでね』
「「「「「はいっ!」」」」」
「「オーリエ様、おはようございます」」
「サンディにローザ、なんだか久しぶりね」
「サンディお姉さんにローザお姉さん、休暇が終わったんだね」
「「はい、シャルル様…」」
ルージュ領都に来て以来二人を見ていませんでしたがゆっくり休めたようです。
サンディお姉さんは少し体型が戻ってきたかな…。
「それにしてもオーリエ様、しばらく見ない内にあれだけ成長を拒んでいた胸が少し大きくなってきたんじゃないですか?」
「本当だ~、プックリしてきているよ」
「そうでしょ! シャルルのおかげで遅まきながら成長期に入ったのですよ。多分…」
「私のことはともかく、ローザはその体型で固まってしまうんじゃない?」
「まだ丸いままじゃない」
「オーリエ様もひどいですぅ」
『シャルル、残りの滞在中はどうするつもりなの?』
「特に考えていないけれど、次は魔道具製作所についてかな…」
「人は募集してみることになったけれど、色々と準備もあるからね…」
『そういえばマイヤさんのところも増産するには製作箇所を増やしていっていたわね』
「うん、一箇所で大きい魔道具製作所にするか分散するかだよね~」
「でしたら、王都にもシャルル様の魔道具製作所を作っていただけませんか?」
「王都は大陸中央にありますから陽の出る方角にあるジャトワン領にも運送し易くなります」
「今はそこまで考えていないけれどいずれはね…」
『魔道具にバラつきがないようにするのも大変ですからね…』
「とりあえず、一度マイヤお姉さんに相談してからかな」
サマンサ様に場所の要望を伝えて探しておいてもらう事にします。
XX XY
「ソク、ルージュ領都に移送されてきてから何日経った…?」
「さぁ、まだ10日も経ってないと思うけれど…」
実際には8日目だったかな…。
でもそんなこと数えていても収監期間を考えるとむなしいだけなのに…。
「うぉ~~~っ!! 10年だぞ、10年!」
「10年も収監されたら出所する時にはもう動けないぞ。人生終わりだ~」
「うるさいなスカ! 全部君のせいじゃないか…」
「そうだ、ソクの言うとおりだ。何で俺まで…」
「コタ、それは僕のセリフだよ。オーリエ様を海に投棄したのは君達なのに…、なぜ僕まで10年の収監なんだ」
「まぁ、身体が動かなくなったら労働も出来ないんだから10年経たずに出所出来るんじゃない?」
オーリエ様に手をあげた以上、オーリエ様が領主となられた時も恩赦は望めないでしょう。
「「そんなこと…」」
今回の僕の行動は商会の者には言っていなかったから、いきなり10年も収監されることについて驚いていたけれど、ルージュ領都なら何とかなるか…。
男性が10年も収監されることはバルトリア王国でも初めてだろうし、警備の者も男性は非力で魔法も使えないから逃げないと思い込んでいるようです…。
今度は僕がスカとコタを利用して動ける間に逃げてやる…。
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