DNAの改修者

kujibiki

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第265話 ルージュ領編13

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「おはようございます。シャルル様…」

「う~ん、おは…よう、シエラお姉ちゃん…」

目を覚ますと身支度を整えたシエラお姉ちゃんがベッドに腰をかけ優しく頭を撫でてくれています。

昨日は迎賓館からサマンサ様のお屋敷の方の部屋に移ったのですが、個室か2人部屋しかなく、浴槽のある2人部屋でシエラお姉ちゃんと一緒だったのです。

「シエラお姉ちゃん、今日は特に綺麗だね」

「シャルル様のおかげですよ。身体がとっても満足した気分です」

まさかメンテールが女性器のプックリしているところをシャルル様に教えていただなんて…。

これまでは身体を洗っていただく際に偶然触れられていたところを、的確に触れていかれるのですから気持ち良さはこれまでとは比較になりませんよ。

最後は涎や透明な液体を垂れ流し、おしっこの穴からも本当におしっこかと思うほど何度もビュッ…ビュッ…と噴き出してしまいました。

結局いつものように気を失ってしまいましたがよく最後まで耐えられたものです。

今でもシャルル様に触っていただいたプックリした豆が気持ち良くて子宮がドクドクと動いている感じがします。

それに幸運にも2人部屋になれましたから、いっぱいお風呂でも口を付けてもらえましたし、おそらくベッドの中でもずっと私の胸を揉んだり、突起部分を吸っていてくださったのでしょう。

まだシャルル様の手が私の胸を掴んでいる気がしますし、突起部分もピクピクしています。

朝も身体を洗い流す前に密かにシャルル様に口を付けさせてもらいました。
シャルル様の顔中に、身体中に口をつけたいところです。

「さぁ、シャルル様、着替えて朝食に行きましょう!」

「うん…、そうだね。シエラお姉ちゃん元気すぎるよ…」



XX XY



「おはようお母さん、エリシア、お姉ちゃん達…」

「『おはようシャルル』」

「「「「シャルル様、おはようございます」」」」

『シエラ、すごいわね』
「シエラさん、とてもお綺麗です」

「本当…、今日は特に綺麗ね」

「メンテールのせいと言うかおかげじゃない…」

「シエラ先輩、シャルル様と2人部屋で羨ましいですぅ~」

「トリス先輩、こ…今晩は私ですよね? ねっ?」

シィーーーン。

エリオンお姉ちゃんがトリスお姉ちゃんや皆に訴えていますが返事は聞こえません。

「先輩達も皆さんもひどいですよぉ~」

エリオンお姉ちゃんが大きな胸を上下にプルプルさせながら怒っています。

『はいはい、みんな朝食をいただくわよ…』



「ルーシャ様、シャルル様、皆様、おはようございます」

「『おはようございます。サマンサ様』」

「オーリエもおはよう」

「シャルル、おはよう~」
「シャルル達が迎賓館からこちらに移ってきてくれたので一緒に食事が出来て嬉しいわ」
「昨日はシエラさんがシャルルと一緒の部屋だったのですね。いつもより艶々されていてすぐに分かりますよ」

「ありがとうございます」

「……」
シエラさんでしたか…、オーリエの言うように本当に驚くほどお綺麗ですね。
私もまたシャルル様と一緒にお風呂に入って気持ち良くしてもらいたいです…。

『シャルル、今日はどうするつもりですか?』

「うん、まだルージュ領都を散策していないから回ってみようかと思っているよ」

『そうでした…、まだ領都を散策していませんでしたね』

「……」
確かユナ様も領都内を探索されるとおっしゃっていましたね。
まさか偶然ユナ様がシャルル様に出会われるとか…。

『あまり目立ち過ぎないようにしないとね』

「そうね。シャルルは有名人なんだから…」

「えっ!? オーリエ、シャルル様はなぜ有名人なのですか?」

「あっ…、お母様にはまだ言っていなかったかしら…」
「シャルルは先日キアルで催された『男性選手権』の優勝者なのよ」

「なんですって…、それじゃルージュ領内の都市に名前が知れ渡るのも時間の問題だわ」

シャルル様がルージュ領都にいる間は他領主の方に気付かれないといいのですが…。



XX XY



「さぁ、スージー、ルージュ領都内を探索に行くわよ」

「ユナ様、探索って言っても何かあてはあるのですか?」

「考えてあります。とにかくここにジッとしていても意味はありませんから行きますよ」

「分かりました…」



XX XY



コンコン、コン。

「はい…」

ガチャ…。
「サマンサ様、シェリー様がお会いしたいそうなのですが…」

私も“シャルルの風”のことについて聞きたいですが、また若々しさについて追求されるのでしょうねぇ。

“シャルル様の奇跡”についてもお話しできませんし、女性器の観察についてもシャルル様に覚醒してもらってからでないと意味がありませんからねぇ。

ハァ~、そんなことを思っていると、なんだか女性器の観察がしたくなってくるじゃないですか…。

「分かりました。お呼びしてください」



コンコン、コン。

「はい…」

ガチャ…。
「サマンサ様、シェリー様をお連れしました」

「ありがとう、グリシャ」
「シェリー様、どうぞこちらへ」

「お忙しい時に申し訳ありません」
「まずは昨晩使わせていただいた“シャルルの風”についてですが、とてもすばらしい魔道具でした」
「王都に戻れば私がすぐに登録させますよ」

「あ、ありがとうございます」

「それでこの魔道具はどちらで生産されるのですか?」

「それについては発明者の意向も確認しなければならないのでこれから決めるところです」

「そうですか…」
試作品と言うよりはすでに製品として完成しているようでしたが…。

「登録が完了するまでに決まると良いですね」
「バルトリア王国中の女性が欲しがると思いますよ」

「それで発明者はシャルルと言うのですか? “シャルルの風”だけに…」

「はい…」

「名前からして男性…ですよね…?」

「そう…ですよ」

「魔法を使えない男性があれほどの発明をされるとは驚きです」
「ぜひ一度お会いしてみたいので、お会いできるように段取りをお願いしたいのですが…」

「それは…」

しまったわ…。発明者として名前は確認されるだろうとは思っていたけれど、お会いしたいとおっしゃられることは考えていませんでした。

「一応この国の女王ですからね。シャルルという方も喜ばれる事でしょう」

「お忙しい方ですからいずれ…」

うぐっ…、それを言われると辛いところです。

「そ、そうですか…」
「私がこちらにいる間にお願いしたいですね」

「では、本題のサマンサ様の若々しさについて…」

(やっぱり、きた~~~っ!)



XX XY



「オーリエ、ルージュ領都には何か名物があるの?」

街を歩いていると、エルスタイン領都のように一般的なお店もあって、“柔らかクリーム”を売っているお店等も見られますが、見たことがない食べ物は見当たりません。

「エルスタイン領と比べると…、そうだ…、“よーぐる”があります」

「“よーぐる”?」

「はい、ミルクから出来ていてちょっとすっぱいのですが、“ばななん”ともよく合います」

「やっぱり“ばななん”が中心なんだね…」
「とりあえず領都を散策しながらあとで“よーぐる”を食べてみようか」

「そうですね。さぁ行きましょう」

キルシッカお姉ちゃんが僕の腕に胸を押し付けながら抱き付いてきました。

「あっ! またキルシッカは…」

「本当にヌエットのようね…」

「まぁまぁ、メンテールお姉ちゃんもトリスお姉ちゃんも…」

「なんだかサマンサ様のお屋敷に来てからお話する機会も無くてシャルル様に忘れられそうなんですもの…」

「僕がキルシッカお姉ちゃんを忘れるわけ無いじゃない…」

「じゃあ、反対側の腕は私ぃ~っ!」

「ず、ずるいですよ。エリシアさん!」

「オーリエさんは領都でシャルルとくっ付いていたらまずいでしょ?」

「もういいんですよ。私にはシャルルしかいないのですから…」

「お姉ちゃん達、ただでさえ綺麗で目立っているんだから騒いだらダメだよ」

「「「「「はぁ~い…」」」」」



XX XY



「ユナ様、それでどうされるのですか?」

「まずは宿を回るの…、それから街で聞き込みよ」

この方もルージュ領都へ来られていれば必ず宿に泊まられるはずです。
それに昨日ルージュ領都へ来た時から少し感じ方が強くなったように思えます。

「なるほど宿ですか…」

「さぁ、陽の沈む方角にある宿から聞いていきますよ」



「すいません。男性を探しているのですが、何か雰囲気の変わった男性がこちらに泊まっていませんか?」

「いきなり男性と言われても、少なからずいるわよ」
「どんな男性なんですか?」

「たぶん11歳ぐらいの男の子です」

「それくらいの男の子は泊まってないよ」

「そ、そうですか。ありがとうございます」

「ユナ様、良く考えると11歳ぐらいの男の子が旅をしているというのも変な話ですよね」

「確かにまだ小さいかもしれませんが、お供の方がしっかりされているのかもしれませんよ。次にいきますよ」



「すいません。男性を探しているのですが、何か雰囲気の変わった11歳ぐらいの男の子がこちらに泊まっていませんか?」

「そんな男の子は泊まってないよ」

「そうですか…。ありがとうございます」

「ユナ様、またいませんでしたね…」

「そんな簡単に見つかれば苦労はないわよ」
私の聞き方が悪いのかしら…。



「すいませ~ん。ある男性を探しているのですが、何かいい話はないでしょうか?」

「いい話ねぇ…。もしかしてあなたもシャルル様を探しているの?」

「えっ!? シャ…ルル…さま…?」

「なぁ~んだ違ったのね。最近シャルル様を探している女性が多いのでそうかと…」

「す、すいません。そのシャルル様って…?」

シャルルって“シャルルの風”のシャルル様ってこと…?

「あら知らないの? 先日キアルで行われた『男性選手権』の優勝者のことよ」

「え~、『男性選手権』の優勝者~っ!?」

「スージー、驚くじゃない…」
「ユナ様…、この間お話した催しですよ(ボソッ)」

「そのシャルル様がルージュ領都に?」

「少し前にキアルと領都の間の町で見かけられたらしいからルージュ領都にいらっしゃる可能性が高いわね」
「今、街でウロウロしている若い女性はシャルル様に会おうと探しているみたいよ」

「それで、シャルル様のお姿は?」

「さぁ…、まだ男の子らしいのだけど…」
「でも『男性選手権』の全ての競技をほぼ1番で優勝されたそうなのよ。すごいわねぇ~」
「宿の宣伝に無料でいいから泊まっていただきたいわ」

「女性の間では“シャルル抱き”っていう言葉も流行っているのよ…」

「へぇ~」
“シャルル抱き”?…、なんだか分からない言葉ですね。

それにしても日が沈む方角のキアルで催された『男性選手権』で優勝したシャルルという男の子…、昨日手にした“シャルルの風”のシャルルという名前…。
こんな偶然があるのでしょうか…。

「ありがとうございます。とても助かりました」

「今度ルージュ領都へ来たら泊まっていって欲しいわね」

「す、すいません。私達は領主様の知り合いでして…」

「そうだったの…、それは残念…」

「色々教えていただいたのに申し訳ありませんでした」



「ユナ様、『男性選手権』の優勝者がシャルル様と言うのが分かりましたね」

「そうね」
私が探しているお方はきっとこのシャルル様かもしれないわね。

「スージー、街を回って女性達の動向を探るわよ。もしかしたらシャルル様に出会った女性がいるかもしれないわ」

「え~っ!? これからシャルル様を探すのですか~」
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