254 / 567
第254話 ルージュ領編6
しおりを挟む
『おはようございます』
「おはよう、お姉ちゃん達…」
「「「「「おはようございます。ルーシャ様、シャルル様」」」」」
「ルーシャ様、シエラさん、とってもお綺麗です」
「『ありがとう、エリシアさん』」
「理由は理解出来るようになりましたが、上限は無いのですか?」
ルーシャ様もシエラさんも普通の人から見たら普段から驚くほど綺麗なはずなのに、いつもよりも艶やかになっておられます。
『それは分かりません。ですが昨晩はオーリエさんもトリス達から説明を聞いたのでしょう?』
『おそらくですが、シャルルのしてくれることを享受できる下地が必要なのですよ』
『気持ち良さを知らない人が気持ち良いとは感じられないでしょう?』
『下地が出来ているほどその分私達の身体に返ってくると思うのです』
「なるほど…、分かるような気がします」
昨日、トリスさんが言っておられたことと同じだわ。
女性器の観察をしていくことによってシャルルのしてくれることを受け止められる身体にしていくのですね。
胸も揉まれると最初は痛かったけれど、最後には強く揉まれるほど気持ち良くなったものね…。
朝食をすませると僕達はルージュ領都に向けて出発します。
「オーリエもなんだかお姉ちゃん達と仲良くなったよね」
昨晩はお姉ちゃん達と同じ部屋になったせいかすっかり打ち解けている感じです。
「それはもう女性器を見た仲ですから…」
ぶふぅ…っ。
「ト、トリスさん、な…なにを言っているんですか…!」
「僕もこの間見たけれど、とっても綺麗だったよね」
「シャ、シャルル…。恥かしいけれど嬉しい~!」
ハッ…!
「シャルル様、私の女性器はどうでしたか? 綺麗でしたか? 見せましょうかっ!」
「え…、いいから…。うん…、トリスお姉ちゃんも綺麗だったよ」
「トリス、シャルル様を困らせないの!」
「だって…、シャルル様に綺麗な女性器だって言われたいじゃないですか~」
「……」
「シャルル様、昨日の私はどうでしたか?」
「シエラお姉ちゃんまで…」
「シエラせ・ん・ぱ・いぃ~」
「全員とっても綺麗だから…ねっ」
XX XY
コンコン、コン。
「はい…」
ガチャ…。
「サマンサ様~!」
「グリシャ…、もう夕食ですか?」
「冗談は止めてください。先ほど間食されたばかりじゃないですか。それに少し丸くなられたんじゃないですか?」
うぐっ…、最近少し気にしていることを…。
「分かっていますよ。それでどうしてそんなに慌てているのですか?」
「シェリー女王様からお手紙が届きました…」
「手紙…ですか?」
今頃なんでしょうか…。
領主会議もまだ少し先ですし…。
私はグリシャから手紙を受け取ると封を開け用件を確認します。
「なんですって…!?」
「えっ!? サマンサ様、どうかされたのですか?」
「ええ…、理由は分かりませんが数日中にシェリー様とユナ様がルージュ領都へ来られるそうです。“転移の祠”を使用されるみたいで、その連絡も書かれています」
「何かあったのでしょうか…?」
(確かに…)
少し先とはいえ今年はルージュ領都で領主会議が行われるのをご存知のはず…。
その時期まで待てないということでしょうか…。
「まぁ、目的は分かりませんが、来られれば分かるでしょう。グリシャ、いつ来られても良いように準備をお願いしますね」
「かしこまりました」
「それから…、ついでにご報告しますが港町から犯罪者が移送されてきました」
「犯罪者ですか…。なぜわざわざ領都まで…?」
「はい、詳しくは分からないのですがサマンサ様の判断が必要な犯罪なのだそうです」
「まさかオーリエが…?」
「オーリエ様ですか…?」
「港町の町長が判断できない場合、キアルのライラが判断するでしょう。それをいきなり領都に移送させるなんてオーリエの指示の可能性があります」
「では、オーリエ様も数日中に領都へお戻りになられるのでしょうか」
「さぁ…」
あの娘のことだから突然帰って私達を驚かそうと思っているのかしら…。
XX XY
「ルチア…、ユナを呼んできてもらえるかしら…」
そろそろサマンサ様の元へ手紙も届いた頃でしょう。
「かしこまりました」
コンコン、コン。
「はい…」
ガチャ…。
「シェリー様、ユナ様をお呼びしました」
「お母様、何か御用ですか…?」
「先日の件ですが、サマンサ様のところへ手紙も届いたことでしょうから、私達も3日後にルージュ領都へ向かおうと思います。そのつもりでいてください…」
「分かりました。いよいよですね!」
「ユナ…、その…、まだ感じるのですか?」
「はい…、まだこのバルトリア王国の地におられます」
「そうですか…」
「それでも、その方がルージュ領都におられるかどうかは分からないのでしょ?」
「はい…」
「でも、他国から来られていると思われますから、港町とルージュ領都の間を探せば見つかる可能性は高いです」
対面さえ出来れば必ず分かると思うのですが…。
XX XY
「スージー、3日後にルージュ領都へ向かうことになりました。そのつもりで準備をお願いします」
「分かりました」
(オーリエ様にも久しぶりに会えるわね…)
オーリエ様は小さくて少しひねたところがあるけれど、意外に純真で他領の後継者の中では一番話しやすいわ。
フフ…、少しは大きくなられたかしら…。
「ルージュ領と言えば『男性選手権』ですね。今年ももう終わった頃ですがどこで行われたのでしょう」
「『男性選手権』?」
「ユナさまは男性に興味がないのでご存知ないかもしれませんが、『男性選手権』はルージュ領で開催される優秀な男性を選ぶ大会なのです」
「へ~、そんな大会が…って、男性に興味が無いわけじゃありませんよ!」
私だって想い人が見つかれば…。
「他の領主の方々もこの『男性選手権』の優勝者は調査するそうですよ。場合によっては自領に引き込むとか…。優秀な精子を得る為にどの領も大変ですよ…」
「そうなのね…」
オーリエ様もその優勝者をパートナー候補にされるのかしら…ねぇ。
「おはよう、お姉ちゃん達…」
「「「「「おはようございます。ルーシャ様、シャルル様」」」」」
「ルーシャ様、シエラさん、とってもお綺麗です」
「『ありがとう、エリシアさん』」
「理由は理解出来るようになりましたが、上限は無いのですか?」
ルーシャ様もシエラさんも普通の人から見たら普段から驚くほど綺麗なはずなのに、いつもよりも艶やかになっておられます。
『それは分かりません。ですが昨晩はオーリエさんもトリス達から説明を聞いたのでしょう?』
『おそらくですが、シャルルのしてくれることを享受できる下地が必要なのですよ』
『気持ち良さを知らない人が気持ち良いとは感じられないでしょう?』
『下地が出来ているほどその分私達の身体に返ってくると思うのです』
「なるほど…、分かるような気がします」
昨日、トリスさんが言っておられたことと同じだわ。
女性器の観察をしていくことによってシャルルのしてくれることを受け止められる身体にしていくのですね。
胸も揉まれると最初は痛かったけれど、最後には強く揉まれるほど気持ち良くなったものね…。
朝食をすませると僕達はルージュ領都に向けて出発します。
「オーリエもなんだかお姉ちゃん達と仲良くなったよね」
昨晩はお姉ちゃん達と同じ部屋になったせいかすっかり打ち解けている感じです。
「それはもう女性器を見た仲ですから…」
ぶふぅ…っ。
「ト、トリスさん、な…なにを言っているんですか…!」
「僕もこの間見たけれど、とっても綺麗だったよね」
「シャ、シャルル…。恥かしいけれど嬉しい~!」
ハッ…!
「シャルル様、私の女性器はどうでしたか? 綺麗でしたか? 見せましょうかっ!」
「え…、いいから…。うん…、トリスお姉ちゃんも綺麗だったよ」
「トリス、シャルル様を困らせないの!」
「だって…、シャルル様に綺麗な女性器だって言われたいじゃないですか~」
「……」
「シャルル様、昨日の私はどうでしたか?」
「シエラお姉ちゃんまで…」
「シエラせ・ん・ぱ・いぃ~」
「全員とっても綺麗だから…ねっ」
XX XY
コンコン、コン。
「はい…」
ガチャ…。
「サマンサ様~!」
「グリシャ…、もう夕食ですか?」
「冗談は止めてください。先ほど間食されたばかりじゃないですか。それに少し丸くなられたんじゃないですか?」
うぐっ…、最近少し気にしていることを…。
「分かっていますよ。それでどうしてそんなに慌てているのですか?」
「シェリー女王様からお手紙が届きました…」
「手紙…ですか?」
今頃なんでしょうか…。
領主会議もまだ少し先ですし…。
私はグリシャから手紙を受け取ると封を開け用件を確認します。
「なんですって…!?」
「えっ!? サマンサ様、どうかされたのですか?」
「ええ…、理由は分かりませんが数日中にシェリー様とユナ様がルージュ領都へ来られるそうです。“転移の祠”を使用されるみたいで、その連絡も書かれています」
「何かあったのでしょうか…?」
(確かに…)
少し先とはいえ今年はルージュ領都で領主会議が行われるのをご存知のはず…。
その時期まで待てないということでしょうか…。
「まぁ、目的は分かりませんが、来られれば分かるでしょう。グリシャ、いつ来られても良いように準備をお願いしますね」
「かしこまりました」
「それから…、ついでにご報告しますが港町から犯罪者が移送されてきました」
「犯罪者ですか…。なぜわざわざ領都まで…?」
「はい、詳しくは分からないのですがサマンサ様の判断が必要な犯罪なのだそうです」
「まさかオーリエが…?」
「オーリエ様ですか…?」
「港町の町長が判断できない場合、キアルのライラが判断するでしょう。それをいきなり領都に移送させるなんてオーリエの指示の可能性があります」
「では、オーリエ様も数日中に領都へお戻りになられるのでしょうか」
「さぁ…」
あの娘のことだから突然帰って私達を驚かそうと思っているのかしら…。
XX XY
「ルチア…、ユナを呼んできてもらえるかしら…」
そろそろサマンサ様の元へ手紙も届いた頃でしょう。
「かしこまりました」
コンコン、コン。
「はい…」
ガチャ…。
「シェリー様、ユナ様をお呼びしました」
「お母様、何か御用ですか…?」
「先日の件ですが、サマンサ様のところへ手紙も届いたことでしょうから、私達も3日後にルージュ領都へ向かおうと思います。そのつもりでいてください…」
「分かりました。いよいよですね!」
「ユナ…、その…、まだ感じるのですか?」
「はい…、まだこのバルトリア王国の地におられます」
「そうですか…」
「それでも、その方がルージュ領都におられるかどうかは分からないのでしょ?」
「はい…」
「でも、他国から来られていると思われますから、港町とルージュ領都の間を探せば見つかる可能性は高いです」
対面さえ出来れば必ず分かると思うのですが…。
XX XY
「スージー、3日後にルージュ領都へ向かうことになりました。そのつもりで準備をお願いします」
「分かりました」
(オーリエ様にも久しぶりに会えるわね…)
オーリエ様は小さくて少しひねたところがあるけれど、意外に純真で他領の後継者の中では一番話しやすいわ。
フフ…、少しは大きくなられたかしら…。
「ルージュ領と言えば『男性選手権』ですね。今年ももう終わった頃ですがどこで行われたのでしょう」
「『男性選手権』?」
「ユナさまは男性に興味がないのでご存知ないかもしれませんが、『男性選手権』はルージュ領で開催される優秀な男性を選ぶ大会なのです」
「へ~、そんな大会が…って、男性に興味が無いわけじゃありませんよ!」
私だって想い人が見つかれば…。
「他の領主の方々もこの『男性選手権』の優勝者は調査するそうですよ。場合によっては自領に引き込むとか…。優秀な精子を得る為にどの領も大変ですよ…」
「そうなのね…」
オーリエ様もその優勝者をパートナー候補にされるのかしら…ねぇ。
0
お気に入りに追加
183
あなたにおすすめの小説
異世界転移したロボ娘が、バッテリーが尽きるまでの一ヶ月で世界を救っちゃう物語
京衛武百十
ファンタジー
<メイトギア>と呼ばれる人型ホームヘルパーロボット<タリアP55SI>は、旧式化したことでオーナーが最新の後継機に買い換えたため、データのすべてを新しい機体に引継ぎ、役目を終え、再資源化を迎えるだけになっていた。
なのに、彼女が次に起動した時にいたのは、まったく記憶にない中世ヨーロッパを思わせる世界だった。
要人警護にも使われるタリアP55SIは、その世界において、ありとあらゆるものを凌駕するスーパーパワーの持ち主。<魔法>と呼ばれる超常の力さえ、それが発動する前に動けて、生物には非常に強力な影響を与えるスタンすらロボットであるがゆえに効果がなく、彼女の前にはただ面倒臭いだけの大道芸に過ぎなかった。
<ロボット>というものを知らないその世界の人々は彼女を<救世主>を崇め、自分達を脅かす<魔物の王>の討伐を願うのであった。
チート狩り
京谷 榊
ファンタジー
世界、宇宙そのほとんどが解明されていないこの世の中で。魔術、魔法、特殊能力、人外種族、異世界その全てが詰まった広大な宇宙に、ある信念を持った謎だらけの主人公が仲間を連れて行き着く先とは…。
それは、この宇宙にある全ての謎が解き明かされるアドベンチャー物語。
特典付きの錬金術師は異世界で無双したい。
TEFt
ファンタジー
しがないボッチの高校生の元に届いた謎のメール。それは訳のわからないアンケートであった。内容は記載されている職業を選ぶこと。思いつきでついついクリックしてしまった彼に訪れたのは死。そこから、彼のSecond life が今始まる___。
破滅する悪役五人兄弟の末っ子に転生した俺、無能と見下されるがゲームの知識で最強となり、悪役一家と幸せエンディングを目指します。
大田明
ファンタジー
『サークラルファンタズム』というゲームの、ダンカン・エルグレイヴというキャラクターに転生した主人公。
ダンカンは悪役で性格が悪く、さらに無能という人気が無いキャラクター。
主人公はそんなダンカンに転生するも、家族愛に溢れる兄弟たちのことが大好きであった。
マグヌス、アングス、ニール、イナ。破滅する運命にある兄弟たち。
しかし主人公はゲームの知識があるため、そんな彼らを救うことができると確信していた。
主人公は兄弟たちにゲーム中に辿り着けなかった最高の幸せを与えるため、奮闘することを決意する。
これは無能と呼ばれた悪役が最強となり、兄弟を幸せに導く物語だ。
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる