228 / 567
第228話 オーリエの帰領編5
しおりを挟む
「おは…よう…ござい…ます」
「シャルル様…」
「う~ん、もう朝なの~」
「朝ですよ~」と、言いながら優しい手付きで僕の髪をサワサワしてきます。
「あっ…、マドリーンお姉さん…。お姉さんが起こしに来てくれたの?」
「はい、もちろんじゃないですか」
「シャルル様は私の運命の男性なんですから…」
今度は僕の寝ている側に腰をかけ、顔を近づけながら自分の髪を少し持って、それで僕の顔を撫でてきます。
お母さんに頼まれたことでしたが、これだけ嬉しそうな顔をされたら悪い気もしません。
朝食を食べる時も僕の横に座ってニコニコしていました。
お姉ちゃん達もマドリーンお姉さんの変わりように驚いているようです。
『マ、マドリーン、気持ちは分かりますがシャルルにくっ付きすぎですよ』
「だって嬉しいんですもの…」
『……』
リリアンといい、理想の相手が見つかると、こうも変わってしまうのね。
海からの帰りに寄った時はやっぱり覚醒させてあげた方が良いでしょうね。
「ルーシャ様、本当に今日発たれるのですか? もっとゆっくりしていってほしいですよ」
『ちゃんと海からの帰りにもう一度寄りますから…』
『そうそう、マドリーンは魔動力船を持っているの?』
「はい、港に保管しています」
『機会があったら借りてもいいかしら?』
「ええ、どうぞ。もし海で泳がれるなら魔動力船で海岸から少し離れた小さな島に行かれてはどうでしょう」
「小さい島ですが綺麗な砂浜ですよ」
「その島も私の方で管理していますので他の人もいませんから…」
『それは良いわね。ぜひ行ってみるわ』
「シャルル様、帰りに寄られた際は一緒に川遊びに行きましょうよ」
「昨年、とっても面白そうな物が出来たんです」
「男の人と一緒に楽しめたらなぁ~って思っていたんですよぉ」
「へ~、そんな楽しそうな物があるんだ」
「帰りに寄ったら行ってみようかな」
「ぜひ! 私も楽しみにしておきます」
XX XY
『さて、では出発しましょうか』
「「はい」」
今日はトリスお姉ちゃんとキルシッカお姉ちゃんが運転席に座っています。
「マドリーン様はとってもご機嫌でしたね」
『よっぽど昨晩の『運命の硬貨』が嬉しかったのでしょう』
「あれには驚きましたね。まさかシャルルの拾った物がマドリーン様の物だったなんて…」
「私でも運命を感じますよ」
『……、オーリエさん、あれはきっかけにすぎません』
『何よりも大切なものに気付ければ縁は本当に運命になるのですよ』
「……」
ルーシャ様は今も私に大切なものは何かを考えるようにおっしゃっているんですね。
マドリーン様がシャルルの側にいるために都市長を辞めるとおっしゃられたのには驚きましたが、それだけ早く決意できることに羨ましくも感じました。
リコッタを出て、しばらくすると左手に大きな川が見えてきました。
「想像以上に大きな川だね」
「はい、この川が海にまで続いているそうです」
川はかなり高い位置から流れてきているようで、川の流れがとても早いです。
「この川にマドリーンお姉さんの言っていた面白いところがあるんだよね」
「マドリーン様が男の人と行ってみたいとおっしゃっていましたから私も楽しみですよ」
『帰りはリコッタに数日いるつもりですから色々と楽しめそうですね』
「……」
うぅ~、皆さんが楽しそうな話をされています。
ルージュ領に戻ったら二度とシャルルと会えないんじゃないでしょうか。
魔動力車が海に近づくほど気持ちが沈んでいきます。
「オーリエ様、どうかされましたか? 魔動力車酔いですか?」
「大丈夫よ、サンディ…。このままルージュ領に戻っても良いのかなって思っていただけ…」
「皆さん、いつも楽しそうですものねぇ」
XX XY
オーリエ様達はリコッタに一泊されただけで海の方に向かわれましたか…。
都市長の迎賓館に滞在されていたところを見ると、同行者はエルスタイン領主一行のようですね。
まぁ、昨日はたくさんのメイドもいましたし、もしやとは思いましたが…。
ここでエルスタイン領都へ戻られないということは、やはりオーリエ様を海までお送りされるみたいですね。
面倒なことにならないといいのですが…。
さて、私もようやくリコッタから離れられますか…。
でも…、私も最後に“シャルル巻き”を食べてから後を追うことにしましょう。
XX XY
一日、魔動力車を走らせて今晩泊まる町の宿に到着しました。
これまでと同じように僕達は大部屋でオーリエ達は3人部屋です。
夕食をとってお風呂に入ると、今日はお母さんが僕の前をシエラお姉ちゃんが背中を洗ってくれています。
『シャルル、あなた男性器が少し大きくなっているんじゃない?』
男性器を胸で挟んで洗ってくれていたお母さんがそんなことを聞いてきました。
「そうかな? 身体が少しずつ大きくなっているからじゃない?」
『男性器って成長するんでしたっけ?』
「え~っ! 成長しないの?」
そういえば昔、男性用の大浴場で一緒に入った大人の人も、その子供と同じくらいの大きさだったような気がします。
でも、あの頃よりは確かに大きくなっています。
『でも成長する方が良いのよ、きっと…。男性器がもっと大きくなるといいわね』
精巣が大きくなれば精子の採取数も増える可能性はありますよね…。
「え~っ! シャルルの男性器が大きくなったら私の胸で挟むことが出来なくなりますよ~」
隣で身体を洗っていたエリシアが自分の胸を下から揉み上げながら言っています。
『それは残念…、エリシアさんも早く大きくならないとダメですね。フフフ…』
身体を洗ってもらってから最後に皆で湯船に浸かっている時に、なんとなく皆の身体を見ました。
やっぱり今のところはエリオンお姉ちゃんを除いて、みんな疲れや弱っているところはなさそうです。
エリオンお姉ちゃんは胸が大きい為か、肩や下半身が光っています。
お母さん達の話を聞いていると、いずれエリオンお姉ちゃんと2人部屋になる機会があるみたいなので疲れや弱っているところを取ってあげようと思います。
お風呂から上がると、今晩もそのままお母さんとシエラお姉ちゃんが僕の両隣りで寝ることになっています。
「あれ? お母さん、寝る時にパジャマを脱ぐの?」
『シャルルの横で寝る時だけよ。どうせ朝には上ははだけて、下は濡れているのだから…』
「えっ…!?」
『シャ、シャルルは気にしないでいいのよ。私はシャルルの横で寝る時は裸の方が心地よく眠れると思うの』
良く考えれば、王城でも一度グレイス様と一緒に裸で寝たことがありますね。
あの時はシャルルも急にグレイス様の部屋へ連れて行くことになったから、裸で寝ていたんですよね。
気を失っていたとはいえ、裸で寝ていたのは気持ち良かった気がします。
今度シャルルと2人部屋になった時は、シャルルにも裸で寝てもらおうかしら…。
「そうなんだ…」
「あっ…、ルーシャ様、ご自分だけずるいですよ」
『ずるいもなにもシエラも好きなようにすれば良いじゃない…』
「では、私も脱ぎます」と、シエラお姉ちゃんも裸になって挟まれながら寝ることになりました。
翌朝、お母さんとシエラお姉ちゃんがとても気持ち良く眠れたと言っていたので、他のお姉ちゃん達もこれから真似をするかもしれません。
「おはよう、エリオンお姉ちゃん。どうかした?」
「お…おはようございます。シャルル様…」
「ルーシャ様とシエラ先輩がとっても艶々とされていましたので…」
この旅で、先輩達やキルシッカが綺麗になっていくのを目の当たりにすると、シャルル様の隣で寝ると綺麗になるということに疑いの余地はありません。
「エリオンお姉ちゃんもこの旅で機会があるみたいだからその時にね」
「は…はい…」
ルーシャ様達のように裸で寝るのは少し恥ずかしいですが、私も早くシャルル様の隣で寝てみたいです…。
「シャルル様…」
「う~ん、もう朝なの~」
「朝ですよ~」と、言いながら優しい手付きで僕の髪をサワサワしてきます。
「あっ…、マドリーンお姉さん…。お姉さんが起こしに来てくれたの?」
「はい、もちろんじゃないですか」
「シャルル様は私の運命の男性なんですから…」
今度は僕の寝ている側に腰をかけ、顔を近づけながら自分の髪を少し持って、それで僕の顔を撫でてきます。
お母さんに頼まれたことでしたが、これだけ嬉しそうな顔をされたら悪い気もしません。
朝食を食べる時も僕の横に座ってニコニコしていました。
お姉ちゃん達もマドリーンお姉さんの変わりように驚いているようです。
『マ、マドリーン、気持ちは分かりますがシャルルにくっ付きすぎですよ』
「だって嬉しいんですもの…」
『……』
リリアンといい、理想の相手が見つかると、こうも変わってしまうのね。
海からの帰りに寄った時はやっぱり覚醒させてあげた方が良いでしょうね。
「ルーシャ様、本当に今日発たれるのですか? もっとゆっくりしていってほしいですよ」
『ちゃんと海からの帰りにもう一度寄りますから…』
『そうそう、マドリーンは魔動力船を持っているの?』
「はい、港に保管しています」
『機会があったら借りてもいいかしら?』
「ええ、どうぞ。もし海で泳がれるなら魔動力船で海岸から少し離れた小さな島に行かれてはどうでしょう」
「小さい島ですが綺麗な砂浜ですよ」
「その島も私の方で管理していますので他の人もいませんから…」
『それは良いわね。ぜひ行ってみるわ』
「シャルル様、帰りに寄られた際は一緒に川遊びに行きましょうよ」
「昨年、とっても面白そうな物が出来たんです」
「男の人と一緒に楽しめたらなぁ~って思っていたんですよぉ」
「へ~、そんな楽しそうな物があるんだ」
「帰りに寄ったら行ってみようかな」
「ぜひ! 私も楽しみにしておきます」
XX XY
『さて、では出発しましょうか』
「「はい」」
今日はトリスお姉ちゃんとキルシッカお姉ちゃんが運転席に座っています。
「マドリーン様はとってもご機嫌でしたね」
『よっぽど昨晩の『運命の硬貨』が嬉しかったのでしょう』
「あれには驚きましたね。まさかシャルルの拾った物がマドリーン様の物だったなんて…」
「私でも運命を感じますよ」
『……、オーリエさん、あれはきっかけにすぎません』
『何よりも大切なものに気付ければ縁は本当に運命になるのですよ』
「……」
ルーシャ様は今も私に大切なものは何かを考えるようにおっしゃっているんですね。
マドリーン様がシャルルの側にいるために都市長を辞めるとおっしゃられたのには驚きましたが、それだけ早く決意できることに羨ましくも感じました。
リコッタを出て、しばらくすると左手に大きな川が見えてきました。
「想像以上に大きな川だね」
「はい、この川が海にまで続いているそうです」
川はかなり高い位置から流れてきているようで、川の流れがとても早いです。
「この川にマドリーンお姉さんの言っていた面白いところがあるんだよね」
「マドリーン様が男の人と行ってみたいとおっしゃっていましたから私も楽しみですよ」
『帰りはリコッタに数日いるつもりですから色々と楽しめそうですね』
「……」
うぅ~、皆さんが楽しそうな話をされています。
ルージュ領に戻ったら二度とシャルルと会えないんじゃないでしょうか。
魔動力車が海に近づくほど気持ちが沈んでいきます。
「オーリエ様、どうかされましたか? 魔動力車酔いですか?」
「大丈夫よ、サンディ…。このままルージュ領に戻っても良いのかなって思っていただけ…」
「皆さん、いつも楽しそうですものねぇ」
XX XY
オーリエ様達はリコッタに一泊されただけで海の方に向かわれましたか…。
都市長の迎賓館に滞在されていたところを見ると、同行者はエルスタイン領主一行のようですね。
まぁ、昨日はたくさんのメイドもいましたし、もしやとは思いましたが…。
ここでエルスタイン領都へ戻られないということは、やはりオーリエ様を海までお送りされるみたいですね。
面倒なことにならないといいのですが…。
さて、私もようやくリコッタから離れられますか…。
でも…、私も最後に“シャルル巻き”を食べてから後を追うことにしましょう。
XX XY
一日、魔動力車を走らせて今晩泊まる町の宿に到着しました。
これまでと同じように僕達は大部屋でオーリエ達は3人部屋です。
夕食をとってお風呂に入ると、今日はお母さんが僕の前をシエラお姉ちゃんが背中を洗ってくれています。
『シャルル、あなた男性器が少し大きくなっているんじゃない?』
男性器を胸で挟んで洗ってくれていたお母さんがそんなことを聞いてきました。
「そうかな? 身体が少しずつ大きくなっているからじゃない?」
『男性器って成長するんでしたっけ?』
「え~っ! 成長しないの?」
そういえば昔、男性用の大浴場で一緒に入った大人の人も、その子供と同じくらいの大きさだったような気がします。
でも、あの頃よりは確かに大きくなっています。
『でも成長する方が良いのよ、きっと…。男性器がもっと大きくなるといいわね』
精巣が大きくなれば精子の採取数も増える可能性はありますよね…。
「え~っ! シャルルの男性器が大きくなったら私の胸で挟むことが出来なくなりますよ~」
隣で身体を洗っていたエリシアが自分の胸を下から揉み上げながら言っています。
『それは残念…、エリシアさんも早く大きくならないとダメですね。フフフ…』
身体を洗ってもらってから最後に皆で湯船に浸かっている時に、なんとなく皆の身体を見ました。
やっぱり今のところはエリオンお姉ちゃんを除いて、みんな疲れや弱っているところはなさそうです。
エリオンお姉ちゃんは胸が大きい為か、肩や下半身が光っています。
お母さん達の話を聞いていると、いずれエリオンお姉ちゃんと2人部屋になる機会があるみたいなので疲れや弱っているところを取ってあげようと思います。
お風呂から上がると、今晩もそのままお母さんとシエラお姉ちゃんが僕の両隣りで寝ることになっています。
「あれ? お母さん、寝る時にパジャマを脱ぐの?」
『シャルルの横で寝る時だけよ。どうせ朝には上ははだけて、下は濡れているのだから…』
「えっ…!?」
『シャ、シャルルは気にしないでいいのよ。私はシャルルの横で寝る時は裸の方が心地よく眠れると思うの』
良く考えれば、王城でも一度グレイス様と一緒に裸で寝たことがありますね。
あの時はシャルルも急にグレイス様の部屋へ連れて行くことになったから、裸で寝ていたんですよね。
気を失っていたとはいえ、裸で寝ていたのは気持ち良かった気がします。
今度シャルルと2人部屋になった時は、シャルルにも裸で寝てもらおうかしら…。
「そうなんだ…」
「あっ…、ルーシャ様、ご自分だけずるいですよ」
『ずるいもなにもシエラも好きなようにすれば良いじゃない…』
「では、私も脱ぎます」と、シエラお姉ちゃんも裸になって挟まれながら寝ることになりました。
翌朝、お母さんとシエラお姉ちゃんがとても気持ち良く眠れたと言っていたので、他のお姉ちゃん達もこれから真似をするかもしれません。
「おはよう、エリオンお姉ちゃん。どうかした?」
「お…おはようございます。シャルル様…」
「ルーシャ様とシエラ先輩がとっても艶々とされていましたので…」
この旅で、先輩達やキルシッカが綺麗になっていくのを目の当たりにすると、シャルル様の隣で寝ると綺麗になるということに疑いの余地はありません。
「エリオンお姉ちゃんもこの旅で機会があるみたいだからその時にね」
「は…はい…」
ルーシャ様達のように裸で寝るのは少し恥ずかしいですが、私も早くシャルル様の隣で寝てみたいです…。
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
スカートの中を覗きたい騎士団員達
白木 白亜
ファンタジー
超美人で噂の新米騎士、クレナ。
彼女が騎士団に入団すると決まったとき、騎士団には女性用の制服がなく、クレナ専用にわざわざデザインされた。
しかし、それは黒く、短くてしかも横にスリットの入ったタイトスカートで……
そんな中で、いろんな団員が偶然を装ったり連携したりして必死にパンチラを狙う下品な話。
※この物語はスライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話のスピンオフ的作品となります。
不定期更新です。
異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】
kujibiki
ファンタジー
異世界で第二の人生の大往生を迎えた僕は再びあの場所へ飛ばされていた。
※これは『DNAの改修者』のアフターストーリーとなります。
『DNAの改修者』を読まなくても大丈夫だとは思いますが、気になる方はご覧ください。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
セイギの魔法使い
喜多朱里
ファンタジー
社畜が極まって死んでしまった男は、神の手によって異世界転生を果たす。
AVや成年漫画やエロゲ――R18作品の力を発動できる性技魔法を授かったアルベルト・ハルフォードだが、折角の貴族生まれも性技魔法のせいで追放されてしまい、その日暮らしの冒険者となることに。
人前では力を隠しながら、アルベルトは性欲の力で異世界で成り上がっていく。
修羅場を観察していたら巻き込まれました。
夢草 蝶
恋愛
異様な空気の社交場。
固まる観衆。
呆然とする第三王子。
そして──、その中央でキャットファイトを繰り広げる二人の少女。
片や、名門貴族のご令嬢。
片や、平民ながらに特別な魔力を持つ少女。
その口からは泥棒猫やら性悪女やらと品に欠ける言葉が飛び出す。
しかし、それに混じってヒロインがどうの、悪役令嬢がどうの、乙女ゲームがどうのと聞こえる。
成程。どうやら二人は転生者らしい。
ゲームのシナリオと流れが違うなーって思ってたからこれで納得。
実は私も転生者。
乙女ゲームの展開を面白半分で観察してたらまさかこんなことになるなんて。
でも、そろそろ誰か止めに入ってくれないかなー?
おお! 悪役令嬢の巴投げが決まった! ヒロインが吹っ飛んで──ん? え? あれ?
なんかヒロインがこっちに飛んできたんですけど!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる