DNAの改修者

kujibiki

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第209話 【閑話】成長の始まり

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コンコン、コン。
……。

コンコン、コン。
「エリシアさん、入りますよ…」

ガチャ…。

まだ、寝ておられるようですね。
ベッドからみえる薄いピンク色の髪が部屋に差し込んだ光に照らされキラキラとしています。

「エリシアさん、もうしばらくすると朝食ですが、どうされますか?」

「あっ、う~ん、もう朝なのですかぁ」

ハッ…!
「あ…さ…。すいません。自分で起きなければなりませんのに…」
「ごめんなさいね、キルシッカさん。起こしに来てもらって…」

私は急いで起き上がり、キルシッカさんに謝ります。

「い、いえ…、それは良いのですが…。エリシアさん、まさかシャルル様とお風呂に…」

「はい、恥ずかしいですがルーシャ様達が言っておられたように覚醒させてもらいました」

「やっぱり…。では喜ばれるのは分かりますが、シャルル様達と一緒に朝食をとられるようでしたら早めに食堂へお願いしますね」

キルシッカさんはそう言い残して部屋を出て行きました。



「なんでしょう…」
なんだか少し驚いておられるような気がしました。

ベッドから降り立つと身体の重さを感じないほど軽く感じ、腕や膝を曲げ伸ばしすると昨日までの自分の身体じゃないようでした。

下腹部からジワァ~ッと温かさを感じ、活力がみなぎってきます。
こんな感覚初めて…。

そうでした…、私も覚醒したからシエラさんやヌエットさんのようになったのかも…。
私はすぐに脱衣場の方へ行き、大きな鏡に自分を映します。

「これが…私…」
髪は艶々と輝き、ほっぺたを触ると肌は瑞々しくプニッと張りがあります。

(あ~、とっても綺麗だわ~)

でも見た目は皆さんのように大きく変わってはいないようですね。

私は急いでパジャマを脱ぎ、全裸になって再び鏡に映します。

「す、すごいわ…」

なんだか胸が少しだけ大きくなったのかしら、両胸を触ると小さいながらにプルンプルンとしてとっても柔らかくなっています。

私は胸を脇の方から寄せて見ましたが、残念ながらシャルルの男性器を挟むにはまだ小さいようです。

シャルルと一緒に眠れたら、この間のように寝ている間も揉んでもらえるのに…。

こればかりはトリスさんやキルシッカさんが言っておられたように、出来るだけ女性器の観察や胸を揉んでいくしかありませんね。
そう思いながら揉んでいると胸から頭の中に気持ち良さが伝わってくるのでした。

それに身体つきがなんだか女性らしくなっているわ。

今まではまだ子供のような身体つきだったのに、少し腰のくびれが分かり、お尻もプリッとしているようでした。
お尻もたくさんシャルルに揉んでもらったものね…。

このまま大きくなったらキルシッカさんのようになれるかしら…。

これがルーシャ様達のおっしゃっていた本当の覚醒なのね。

シャルルにしてもらったことを思い返すと子宮がジンジンとしてきます。

女性器を観察して、胸を揉んでおくことはシャルルのしてくれる気持ち良さを感じ易くするためだったのね。

納得できると頭の中がスッキリして、お腹が減ってきたのに気付きました。

あっ、いけないわ。
早く食堂へ行かないと…。

シャルルはなんて言ってくれるでしょうか。
私は身支度を済まし、ドキドキしながら食堂へ向かうのでした。



「ルーシャ様、シャルル、おはようございます」

「おはようエリシア…」
『……エリシアさん、とうとう覚醒したのね』

「はい…、ようやくルーシャ様達がおっしゃっていたことが理解できました」

どうもお母さん達はお姉ちゃん達が綺麗に変わるのを覚醒と言っているようです。
確かに見た目や印象はすごく変わるけれど、覚醒って大袈裟だよね…。

「シャルル、どうかしら?」

「う、うん…とっても綺麗だよ。髪も艶々だね」

「裸も見て欲しいぐらいですよ~」

ハッ…!
以前ヌエットさんだったかシャルルに身体の隅々まで見てもらいたいって言っていたのも分かった気がするわ。
なんてすごい事を言うんだろうって思っていたけれど、こんな気持ちだったのね。

『エリシアさん、あなたが本当に羨ましいわ』

「ルーシャ様…」

『“女”になってすぐにシャルルに覚醒してもらったんですもの…』
『屋敷の中の覚醒した者の中で一番若いキルシッカでも15歳の時だったのよ』

「私、シャルルに出会えて本当に幸せです」

『私もエリシアさんがどう成長していくか楽しみです』
『シャルルの為に頑張ってね』

「はいっ!」
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