DNAの改修者

kujibiki

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第130話 ヌエットとキルシッカの個室

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「「お呼びですか、ルーシャ様」」

私とキルシッカはルーシャ様に呼ばれ執務室に来ています。

『ええ、ヌエットとキルシッカに話がありまして…』

「「はい、何でしょう」」

まだ、今年の領主会議の同行者を決めるには早いですよね…。
またお留守番になってしまうのでしょうか。
横に立っているキルシッカも少し緊張しているようです。

『実はあなた達に個室を与えようと思います』

「「えっ…!?」」

「二人とも良かったですね」と、ルーシャ様の横に立っているシエラ先輩もニコッと笑っています。

「私達に個室をですか…、あ、ありがとうございます!」

『先日のシャルルの誕生日会を見ていても、シャルルはあなた達を信頼していますし、あなた達もシャルルのために一生懸命なのが良くわかりました』

「「ありがとうございます」」

『何より、二人ともシャルルによってすでに覚醒していますからね!』
『個室じゃないと女性器の観察が出来ないでしょ?』

「は…い…」

キルシッカは顔を赤くして、黙って俯いています。

「ルーシャ様、ありがとうございます。実は観察が出来なくて困っていました…」
「キルシッカもお礼を言わないと…」

「はい…、ルーシャ様、本当にありがとうございます。私もとても嬉しいです。これから頑張って観察します!」



XX XY



ガチャリ…。
ここが今日から私の部屋になるのね。

部屋にはベッドと机と姿鏡だけでちょっと殺風景だけど、ソフィーの部屋より少し大きいかしら…。
便所や洗面場、お湯を浴びる事のできる浴場まで備わっています。

屋敷に入ってからまだ数年の私が個室をもらえるなんて、本当にシャルル様と出会えてから幸運が続きます。

私もシャルル様に女性らしく綺麗にしてもらったんだから、いつまでも側にいられるように頑張らないと…。
ルーシャ様も女性器の観察がし易いようにと気を使ってくださったんですから…。

コンコン、コン。
「キルシッカ~、私~」

あっ、エリオン…。
「は~い」
ガチャ…。

「キルシッカ、個室をもらったんですってねぇ。見にきたの~」
「うわぁ~、ひろ~い」

「まだ、物が少ないからよ」

「でも、自分だけの空間があるって羨ましいわ」
「同室の者を気にせず夜も起きていられるし、好きな時に身支度が出来るんだもの…」

「そうね…」
女性器を観察するためにもらったとは言えません。

「ヌエット先輩も管理室で個室になったと喜んでおられたわ」

「ヌエット先輩はシャルル様のことを大切に思われているから当然よね。今まで個室じゃなかったのがおかしいぐらいじゃないかしら」

「キルシッカがヌエット先輩のことをそういう風に思っていたなんて意外ね…」

「ヌエット先輩の性格ってけっこう私の憧れなのよ」

ヌエット先輩は本当にシャルル様のことをよく見ておられていますし、シャルル様のためになるなら貪欲な方です。

「へぇ~、そうだったんだぁ」

「これで、この間シャルル様の誕生日会で夕食に同席させていただいた中で個室じゃないのが私だけになってしまったよ…」

「あっ、本当だね」
「でも、あの誕生日会に誘っていただいただけでもすごいことよ」

「そ、そうね。あの時シャルル様と川に行けていなかったらと思うとゾッとするわ」

「エリオンはこの間、シャルル様から魔法の助言をしてもらえたんでしょ?」
「シャルル様は本当に皆のことをよく見ておられるから、気にかけてもらえているのならあとは頑張るだけよ」

「ええ、シャルル様に褒めてもらえるように私も頑張るわ!」

そう言ってエリオンは部屋を出て行きました。

「気にかけてもらえているなら後は頑張るだけか…(ボソッ)」

私にも言えることだわ。
シャルル様に気に入ってもらえるように頑張らないと…。



XX XY



コンコン、コン…。
「ヌエット、いますか~?」

ガチャ…。
「トリス先輩~」

「個室がもらえたと聞いて来てみました」
「良かったですね~。これで女性器の観察がし放題じゃないですか…」

「はい…。ルーシャ様にも認めてもらえて、女性器の観察がし易いようにと個室をくださったようです」

「本当にルーシャ様もシャルル様もお優しい方ですから私達はお仕え出来て幸せですよ…」

「本当ですね。シャルル様の側にいられるなら私は何でもしますよ」

「……」
ヌエットって意外に想いが強いのですよね…。

「トリス先輩はシャルル様に肖像画を描いていただけて良いですよねぇ」
「私も個室がもらえたので描いていただきたいですよ」

「すぐに描いてくださるかは分かりませんが、お願いすれば描いてもらえるのではないですか」

「そうですよね。個室をいただいた記念にお願いしてみます」

「本当にあなたはシャルル様に対して遠慮が無いんですねぇ」

「え~、トリス先輩がそれを言いますか~。トリス先輩も絵を描いてもらったのは自分が太っていない事を証明するためだって聞きましたよ~」

(チッ、フランかロッキですね…)
「わ、分かりました。お願いするのは自由です」

「フラン先輩とロッキ先輩の肖像画があれほど素敵だとは…」

「ヌエット、なぜ私を含めないの…」

「いえ、元々あのお二人も綺麗な方でしたが、シャルル様と一度お風呂に入られただけであんなに変わられるのですから…」

「それはいきなりシャルル様に身体まで洗ってもらったからでしょう」

「特にロッキ先輩は見た目は何事にも動じないように見えますが、けっこう恥ずかしがりやでしたよね」
「そのロッキ先輩があの姿勢ですよ。私も驚きました」

「そうね、私の絵を初めて見た時は、胸がはだけているだけで驚いていたのよ」
「それが、今はシャルル様に少しでも見てもらえたり触ってもらえるように頑張っているらしいのよ」

フランも事あるごとにシャルル様と会って話をしようとするし…。
あんなに積極的な性格だなんて同期の私でも知らなかったわ。

「私もあれを上回る姿勢を考えてお願いしたいところです」

「……」
やはりヌエットの考え方は私の一歩先を行くわね。



「そういえば、トリス先輩。シャルル様は皆の身体を洗われる度に上手になられていっていますよね?」

「ええ、ルーシャ様もそうおっしゃっておられましたし、私もバルゼ領で初めて身体を洗ってもらいましたが気を失うほどでした」

「私もシャルル様がバルゼ領に向かわれる前に、今の寝る体勢で洗ってもらった時は気を失うまではいかなかったのですが、帰ってこられてから一緒に入っていただいた時は気を失ってしまいましたよ」

「何かが出るのが止められなかったんですが、あれっておしっこでしょうか?」

「そうね。おしっこの穴から出ているのは間違いないと思うわ、でもおしっことは違う感覚なのよね…」
「少し前に観察していた時にプックリとしたところをしばらく色々と弄っていると、気持ち良過ぎてビュッと何かが出たもの…」

「え~、トリス先輩は自分で出せるようになったんですか?」

「そ、そうよ(たまたまだけど…)。ヌエットも我慢できなくなるほど耐えて、さらに気持ち良くなったら出ると思うわよ」

「やっぱりそういうところはトリス先輩にはまだまだかないませんね。私もすぐに追いついてみせますよ」

「どれだけ観察していると思っているのよ…」と、言いながらトリス先輩は部屋から出ていかれました。

さぁ、今晩からじっくり観察も出来ることだし、後はシャルル様に絵を描いてもらうのをお願いしないとね。
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