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第116話 ロッキとフラン
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バルゼ領都から帰って数日後、持ち帰った30個の“りんこパフ”もあっという間に無くなったようです。
僕達が帰って来た後、早速メルモアお姉ちゃんやヌエットお姉ちゃん達がお土産の“りんこパフ”を食べていて、お母さん達も一口食べてとても驚いていました。
『これほど通常の物と味に違いがあれば、お店の人が名前を付けさせてほしいと言ってきたのが分かるわ』と、言っていたぐらいです。
僕としては小食なお父さんも美味しいと喜んで食べてくれていたのがとても嬉しかったです。
それにしても30個がすぐに無くなるなんて、皆がいっぱい食べたのか、それともお姉ちゃん達が多いのか分からないところです。
「そういえば、トリスお姉ちゃん。籠で持って帰って来た“りんこ”はどうなっているの?」
トリスお姉ちゃんも「“りんこパフ”が食べたい~」と、事あるごとに言っているのでよっぽど気に入ったのでしょう。
「はい、あれはロッキが保管していますよ」
「そう…。じゃあ、今からロッキお姉ちゃんとフランお姉ちゃんのところに行ってみようか。会って、お礼も言いたかったからね」
「そうですね。きっと喜びますよ」
XX XY
「大抵、ここの厨房にいると思います。シャルル様、私が先に入りますから少し待っていて下さいね」
「うん…?」
ガチャ…。
「ロッキ、フランいる~?」
「あら、トリスじゃない」
「トリスね…」
「トリス、もう“りんこパフ”は残ってないわよ…」
「太るわよ、トリス」
「な、な~に言ってんのよ。私が“りんこパフ”を探し回っているみたいじゃないの…」
「それに、太っているんじゃなくて、胸が成長しているのよ!」
「ロッキはそう思う~?」
「……、うそね」
「二人ともひどいわね~。せっかくシャルル様をここまでお連れしたのに…」
「「えっ、シャルル様!?」」
「も、もう入って良いのかな…?」
「「シャルル様~!!」」
「どきなさい、トリス」
「あっちいって、トリス」
二人がそう言いながらトリスお姉ちゃんを押し退けて僕の前に駆け寄ってきました。
「う~っ、二人ともひどい…」
「ロッキお姉ちゃんにフランお姉ちゃん、いつも僕たちの為に食事を作ってくれてありがとうね」
「ロッキお姉ちゃんは僕がお肉を食べるようになって面倒をかけてしまってごめんね。フランお姉ちゃんも色々な調理をしてくれてありがとう」
「ごめんね。まだ知らないお姉ちゃん達が多くて、今まで顔を出せなくて…」
「え~っと…」
「良いんですよ、シャルル様」
「私がフランです。屋敷の調理責任者を任されています。トリスとは同期なんですよ」
「そうそう、気にしないでください。シャルル様の為なら何でも揃えますよ」
「私がロッキ…です。屋敷の食材管理責任者を任されています。私もトリスとは同期です」
「そうなんだ…」
フランお姉ちゃんはオレンジ色の肩ぐらいまでありそうな真っ直ぐな髪を首の後ろで括っています。
身長はキルシッカお姉ちゃんぐらいあり、トリスお姉ちゃんと同じように肉付きの良い身体つきをしていますが、胸だけはメンテールお姉ちゃんぐらいありました。
一つの動作をする度に胸がポヨンポヨンしています。
ロッキお姉ちゃんは柔らかそうな少し癖のあるピンク色の髪を両耳の後ろで二つに分けて括っています。
頷いたり、首を振るたびに、分けた髪がフルフルと動いてかわいい感じです。
身長はトリスお姉ちゃんと同じくらいで、身体つきはヌエットお姉ちゃんみたいに細身で胸もあるのですが、少ししっかりした印象を受けます。
「シャルル様、ロッキが風属性で、フランが私と同じ水属性なんですよ」
「そうなんだ~」
「シャルル様、この間お土産で買ってきていただいた“りんこパフ”ありがとうございました。驚くほど美味しくてとっても参考になりました」
「私もシャルル様が採ってこられた“りんこ”に驚きました。あんなに美味しい“りんこ”は生まれて初めて食べました」
「良かった。二人にそう言ってもらえて嬉しいよ」
「フランお姉ちゃんは持って帰って来た“りんこ”で“りんこパフ”を再現できそう?」
「何度か作ってみれば出来ると思います」
「それは楽しみだよ。でも、本来の目的はエルスタイン領内の食材で出来れば良いなぁって思っていたことだから…」
「エルスタイン領の“りんこ”はバルゼ領の物とは種類が違うとも聞いているし、一つの参考になれば良いと思ってね」
「シャルル様は何か新しいお菓子でも考えようとされているのですか?」
ロッキお姉ちゃんが目を輝かせながら聞いてきます。
「うん。この間バルゼ領都に行ってみてエルスタイン領都は食べ物が弱いかなぁって思ったんだよ」
「例えばもうすぐ寒くなると、“やきもい”などが出てくるけれど、あれは美味しいけれど素材を焼いただけだからね。食材によって少し工夫すれば“りんこパフ”のようなお菓子にもなるんじゃないかと思うんだ…」
「「なっ!?」」
「シャルル様、感動しました…」
「私も感動!」
「じゃあ、これから寒くなってくるけれど、その間に皆で何か考えてみようか?」
「「はい!」」
「試食なら任せてくださいねぇ~」
「トリス、あなたそれ以上太ったらシャルル様に嫌われるわよ」
「なによ、フランは元からムッチリしているじゃない…」
「何を言っているの。私の方が圧倒的に胸が大きいじゃない。ムッチリに見えるのもそのせいだからね…」
「うぐぅ…」
「私には関係ない…。シャルル様一緒に食べましょうねぇ」
「うん、そうだね。ロッキお姉ちゃん」
「シャルル様が厨房まで来てくださるとはね」
「まさか話せるとは思わなかった」
「近くで見ると、本当にかわいくて、格好良くて、たくましい感じだよね」
「うん、お肉をモリモリ食べられるお方だからね」
「そういえば、前にヌエットがシャルル様のことを熱心に語っていたわね。シャルル様は私達をメイドとは見ていなくて、ちゃんと一人の女性として見て下さっているって…」
「そう…。この間キルシッカも言っていたけれど、盗賊にシエラ先輩が傷つけられた時も、シャルル様が「僕の大切な女性を傷つけるなんて許さないよ」と言っておられたそうよ」
((ハァ~))
「私達も一人の女性として見てもらえるのかな?」
「そうなりたいね…」
「領主会議に同行されていたシエラ先輩やメンテール先輩、トリスにキルシッカも驚くほど綺麗になっていたよね?」
「特にメンテール先輩とキルシッカは領主会議に向かう前とは別人のようだったわ」
「そうね、悔しいけど私達より綺麗…」
「ロッキ、私を含めないでよ~」
「えっ? フランは自分がメンテール先輩やキルシッカよりも綺麗だと…」
「……、ごめん」
「でも、私達もようやくシャルル様のお力になれるんですから頑張らないと」
「そうねロッキ、私も頑張るわ。まずは“りんこパフ”の再現からかしら…ね」
僕達が帰って来た後、早速メルモアお姉ちゃんやヌエットお姉ちゃん達がお土産の“りんこパフ”を食べていて、お母さん達も一口食べてとても驚いていました。
『これほど通常の物と味に違いがあれば、お店の人が名前を付けさせてほしいと言ってきたのが分かるわ』と、言っていたぐらいです。
僕としては小食なお父さんも美味しいと喜んで食べてくれていたのがとても嬉しかったです。
それにしても30個がすぐに無くなるなんて、皆がいっぱい食べたのか、それともお姉ちゃん達が多いのか分からないところです。
「そういえば、トリスお姉ちゃん。籠で持って帰って来た“りんこ”はどうなっているの?」
トリスお姉ちゃんも「“りんこパフ”が食べたい~」と、事あるごとに言っているのでよっぽど気に入ったのでしょう。
「はい、あれはロッキが保管していますよ」
「そう…。じゃあ、今からロッキお姉ちゃんとフランお姉ちゃんのところに行ってみようか。会って、お礼も言いたかったからね」
「そうですね。きっと喜びますよ」
XX XY
「大抵、ここの厨房にいると思います。シャルル様、私が先に入りますから少し待っていて下さいね」
「うん…?」
ガチャ…。
「ロッキ、フランいる~?」
「あら、トリスじゃない」
「トリスね…」
「トリス、もう“りんこパフ”は残ってないわよ…」
「太るわよ、トリス」
「な、な~に言ってんのよ。私が“りんこパフ”を探し回っているみたいじゃないの…」
「それに、太っているんじゃなくて、胸が成長しているのよ!」
「ロッキはそう思う~?」
「……、うそね」
「二人ともひどいわね~。せっかくシャルル様をここまでお連れしたのに…」
「「えっ、シャルル様!?」」
「も、もう入って良いのかな…?」
「「シャルル様~!!」」
「どきなさい、トリス」
「あっちいって、トリス」
二人がそう言いながらトリスお姉ちゃんを押し退けて僕の前に駆け寄ってきました。
「う~っ、二人ともひどい…」
「ロッキお姉ちゃんにフランお姉ちゃん、いつも僕たちの為に食事を作ってくれてありがとうね」
「ロッキお姉ちゃんは僕がお肉を食べるようになって面倒をかけてしまってごめんね。フランお姉ちゃんも色々な調理をしてくれてありがとう」
「ごめんね。まだ知らないお姉ちゃん達が多くて、今まで顔を出せなくて…」
「え~っと…」
「良いんですよ、シャルル様」
「私がフランです。屋敷の調理責任者を任されています。トリスとは同期なんですよ」
「そうそう、気にしないでください。シャルル様の為なら何でも揃えますよ」
「私がロッキ…です。屋敷の食材管理責任者を任されています。私もトリスとは同期です」
「そうなんだ…」
フランお姉ちゃんはオレンジ色の肩ぐらいまでありそうな真っ直ぐな髪を首の後ろで括っています。
身長はキルシッカお姉ちゃんぐらいあり、トリスお姉ちゃんと同じように肉付きの良い身体つきをしていますが、胸だけはメンテールお姉ちゃんぐらいありました。
一つの動作をする度に胸がポヨンポヨンしています。
ロッキお姉ちゃんは柔らかそうな少し癖のあるピンク色の髪を両耳の後ろで二つに分けて括っています。
頷いたり、首を振るたびに、分けた髪がフルフルと動いてかわいい感じです。
身長はトリスお姉ちゃんと同じくらいで、身体つきはヌエットお姉ちゃんみたいに細身で胸もあるのですが、少ししっかりした印象を受けます。
「シャルル様、ロッキが風属性で、フランが私と同じ水属性なんですよ」
「そうなんだ~」
「シャルル様、この間お土産で買ってきていただいた“りんこパフ”ありがとうございました。驚くほど美味しくてとっても参考になりました」
「私もシャルル様が採ってこられた“りんこ”に驚きました。あんなに美味しい“りんこ”は生まれて初めて食べました」
「良かった。二人にそう言ってもらえて嬉しいよ」
「フランお姉ちゃんは持って帰って来た“りんこ”で“りんこパフ”を再現できそう?」
「何度か作ってみれば出来ると思います」
「それは楽しみだよ。でも、本来の目的はエルスタイン領内の食材で出来れば良いなぁって思っていたことだから…」
「エルスタイン領の“りんこ”はバルゼ領の物とは種類が違うとも聞いているし、一つの参考になれば良いと思ってね」
「シャルル様は何か新しいお菓子でも考えようとされているのですか?」
ロッキお姉ちゃんが目を輝かせながら聞いてきます。
「うん。この間バルゼ領都に行ってみてエルスタイン領都は食べ物が弱いかなぁって思ったんだよ」
「例えばもうすぐ寒くなると、“やきもい”などが出てくるけれど、あれは美味しいけれど素材を焼いただけだからね。食材によって少し工夫すれば“りんこパフ”のようなお菓子にもなるんじゃないかと思うんだ…」
「「なっ!?」」
「シャルル様、感動しました…」
「私も感動!」
「じゃあ、これから寒くなってくるけれど、その間に皆で何か考えてみようか?」
「「はい!」」
「試食なら任せてくださいねぇ~」
「トリス、あなたそれ以上太ったらシャルル様に嫌われるわよ」
「なによ、フランは元からムッチリしているじゃない…」
「何を言っているの。私の方が圧倒的に胸が大きいじゃない。ムッチリに見えるのもそのせいだからね…」
「うぐぅ…」
「私には関係ない…。シャルル様一緒に食べましょうねぇ」
「うん、そうだね。ロッキお姉ちゃん」
「シャルル様が厨房まで来てくださるとはね」
「まさか話せるとは思わなかった」
「近くで見ると、本当にかわいくて、格好良くて、たくましい感じだよね」
「うん、お肉をモリモリ食べられるお方だからね」
「そういえば、前にヌエットがシャルル様のことを熱心に語っていたわね。シャルル様は私達をメイドとは見ていなくて、ちゃんと一人の女性として見て下さっているって…」
「そう…。この間キルシッカも言っていたけれど、盗賊にシエラ先輩が傷つけられた時も、シャルル様が「僕の大切な女性を傷つけるなんて許さないよ」と言っておられたそうよ」
((ハァ~))
「私達も一人の女性として見てもらえるのかな?」
「そうなりたいね…」
「領主会議に同行されていたシエラ先輩やメンテール先輩、トリスにキルシッカも驚くほど綺麗になっていたよね?」
「特にメンテール先輩とキルシッカは領主会議に向かう前とは別人のようだったわ」
「そうね、悔しいけど私達より綺麗…」
「ロッキ、私を含めないでよ~」
「えっ? フランは自分がメンテール先輩やキルシッカよりも綺麗だと…」
「……、ごめん」
「でも、私達もようやくシャルル様のお力になれるんですから頑張らないと」
「そうねロッキ、私も頑張るわ。まずは“りんこパフ”の再現からかしら…ね」
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