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第二章 強くなろう
もっとスキルを得たい(6)
しおりを挟む「あっそうだ、所有登録ってここで出来ますか?」
「はい。銀貨1枚でできますよ」
ということは銀貨6枚消費、残りは14枚ね。銅貨は51枚もある。
ご飯は心配しなくても良さそうだ。もっと武器装備を揃えるか。私も武器欲しいし。
私は杖に目を移し、むむむ……っと物色する。
これは可愛いけど長さが微妙。これは長すぎ。難しいな……。
その時、1つ目についた物があった。杖なのに、剣の柄らしきものが付いている。それを手に取り、魔力を流してみると、スルスルと魔力が流れた。抵抗感がない。
「お目が高いですね、お客さん。それは、杖ですが短剣にもなる珍しいタイプです」
おおー。店員さんに「お目が高い」って言って貰えた!
杖だけど剣にもなるって、どゆこと?
説明お願いします、という視線を店員さんに送ると、ニコリと微笑んで説明してくれた。
「少しコツがいるのですが、柄の真ん中の魔石を触りながら魔力を適量流すと、短剣になります。杖に戻す際は、魔石に流した魔力を吸収します」
ほほう。これかな、柄の中心にある赤色の魔石。そこに触れて魔力を流してみる。
むむ……むむむ…………。
一瞬杖から抵抗を感じたような気がした。その感覚を忘れないように魔力を調節する。
すると、なんということでしょう! 杖が短剣になったではありませんか!
すごい、かっこいい! 杖でもあり剣でもある。欲しい。買う。
「これは幾らですか?」
「銀貨7枚となります」
……かなり高いけど買う。強くなるためだ、買うしか道はない。
ホムラ達と合流。セアサーラちゃんは長い杖を、私は杖兼剣を買ったことを伝える。
「ナオヤ君も剣の所有登録したら? 私達もする予定だから」
「いいのか? じゃあお願いするよ」
よし。自然な流れでスキルゲットを導く。素晴らしい。
店員さんに連れられて、店の一角へ。
「こちらの魔導具で所有登録を行います。ではまず、銀貨を頂きます」
私は銀貨を3枚渡す。そして、魔導具へ視線を移す。
水色の水晶のようなものだ。その横には真ん中が少し凹んだ金属棒のようなものがある。
まずナオヤ君が所有登録をすることになった。
「所有登録したいものを用意してください。名前も同時に考えておいてください。登録に必要です」
ナオヤ君は帯刀していた剣を金属棒に置く。そして、水晶に手をかざす。
「スイリュウ」
彼の言葉に反応して、剣がピカっと少し光った。スイリュウってなかなかかっこいいじゃん。
「えっ、やった!!」
ナオヤ君が嬉しそうな声をあげる。
「どうしたんだ?」
「スキル『剣』を手に入れたんだ」
ホムラの問にナオヤ君は万円の笑みで答える。うむうむ。良きかな。
私はなんて名前をつけよう。んー。
と考えているうちにセアサーラちゃんが所有登録を終わらせる。彼女は「ホウセ」と名前を付けたようだ。
私は杖兼剣を金属棒の上に乗せて、水晶に手をかざす。
やばい。どうしよう名前。杖兼剣は流石にダサい。即効すぎて嫌だ。
杖と剣、ツエケン? なんだかなー。じゃあ、剣と杖、ケンツエ……
「ケンツェ」
思わず口にしていた。これだっ! と思って、なんだか惹かれたんだ。杖兼剣――ケンツェが輝く。
私はケンツェを持って、ベルトに挿す。ピッタリだ。見た目もあっている。ふふん。
銀貨の残りは5枚。もういいものは買えないか。しかしいい買い物をした。エキストラボンバーを倒すための準備が出来た。あとはケンツェに慣れないとね。
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退会済ユーザのコメントです
感想ありがとうございます!
何事も前向きに考えたら色々楽しくなると、レイカから教えて貰えますね。
頻繁に新しい話を投稿できるように努力します。
これからの話も楽しんで頂けたら幸いです!
まさかいきなり、主人公が死んでるとは思わなかったです。続きが楽しみです(*´ー`*)
感想ありがとうございます! とても励みになります!
これからも話は続いていくので、楽しめて頂けたら幸いです。
できるだけ頻繁に投稿できるよう、努力します。