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第一章 まさかの幽霊
レベルを上げたい(7)
しおりを挟むあれからなんだかんだナメクジやらスライムやらを倒していたら、こんなスキルが手に入りました。『異常軽減』と『痛覚軽減』と『効率』と『火魔法』の四つも。
『異常軽減』は、スライムの毒攻撃を頑張って避けてたけど時々当たっちゃって、何回目か当たったら付与された。それからあんまり毒が効かなくなったんだよ! まあ、当たりたくは無いけど当たって良かったこともあった!
『痛覚軽減』は、時々魔物の攻撃を食らって痛てーってなってた時に付与された。それから怪我しても痛みがちょっとマシになったんだよ! まあちょっとは痛いんだけど。
『効率』は、ちまちま攻撃しててもなんかなーと思って、いっぱい魔物を引き付けて、一気にバーンって倒していたら付与された。
『火魔法』は、ナメ相手にはほとんど火属性の魔法を使ってたし、それが一定値に達したのか付与された。なんかちょっと威力が上がった気がする。
全部の検索結果はこれだ。
『痛覚軽減』痛みを軽減する。ただし、消える訳では無い。
〈獲得条件〉痛みを体験する
『異常軽減』状態異常を軽減する。また、状態異常を受けた際にも軽減する。
〈獲得条件〉状態異常を受け、自力で解除する
『効率』効率を上げる。レベル上げ、スキル獲得の効率が少し上がる。経験値100――1.3倍の30追加される
〈獲得条件〉効率を考えながら行動する
『火魔法』火魔法の発動が少し楽に行える。火魔法であれば全てに機能する。
〈獲得条件〉火属性持ち、火魔法の使用が一定値に達する
すごくない? 効率とか特に嬉しい。
レベルは4になった! レベルが上がるにつれて倒す数を増やさなきゃいけなくなったけど。
ふとMリングに目を向けると、緑色になっていた。
ポッケも服に付いているの、ズボンに付いているの等を活用してもいっぱいだし、そろそろ出た方がいいのかな。
「Mリングが緑色になったよー。ポケットもいっぱいだしそろそろ迷宮出る?」
「そうだな……。初回にしてはまずまずな結果だ。休憩もした方がいいだろう」
ホムラの了承も得て、私はケンパトで『探索』を発動。
おー。地図が広くなってる。まーまー探索できてるじゃん。
地図が広くなったら嬉しくなるよね!
地図を見ながら転移陣のあった所へ行く。探索中に幾つか転移陣は見つけてたし、ちゃんとマークしておいたよ。
あ、今サラリと言ったけど、この『探索』で、記しておきたい場所はマークを付けれるんだよ! これを知った時にはテンション上がっちゃった。案の定ホムラに変な目で見られた。
転移陣に着きましたー!
ホムラは炎花の中に入って、私は転移陣の中心に立つ。
魔力を注いだらいいのかなーと考えつつ魔力をぐんぐん入れていく。
浮遊感きた! 目を瞑っておく。
んで、すぐに目を開けたらそこは明るい部屋の中。
転移陣から出て、出口らしきところから出る。
出口にいたお姉さんと出会ったら、「ご無事で何よりです」と言われた。そしてこそこそと何やら報告をしてそうな雰囲気。あの一人だった少女は無事戻ってきました! みたいな内容かな?
それよりもポッケがいっぱいすぎて魔石を落としそう。
「すみません。魔力を売るのは何処でできますか?」
「ビガストギルドの横にある交換所でできますよ」
報告を終えたお姉さんに聞くと、にこやかに答えてくれた。
ビガストギルドの横ね。オーケー。さっさと行こう。
受付店から離れて、真っ先に人がいなさそうな所へ隠れる。
ホムラー、と少し呼びかけたら、ホムラが姿を現した。
「交換所に行こうと思うの」
「魔石の交換か。これでやっと金が手に入るぞ」
おー! お金が手に入ったらまず何しよっかなー。
服を買う? 装備を揃える? ご飯を食べる? あーご飯食べたいかも。お腹すいてないけど。やっぱりお腹空かないのかなー?
暮らす場所がないから宿屋とか用にお金は必要だもんね。幾らだろう? まずこの世界のお金ってどんなんだ? 気になる。
この魔石の量で幾らになるのかも気になる。
早く交換してみたい。
……いっその事転移でぱっとビガストギルドまで行けないかな?
いやー。転移先に人がいたらと思うとなー。やっぱり徒歩か。
思考加速いいんだけど時間が長くなる。
ので、なんの思考もせずただ歩く。
そうしたらあっという間に着いた。
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