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トーレムグレイグの日常
LV229 ジンとモコの面接会場
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ブリズエラが一人寂しくしている間にトーレムグレイグでは……。
「ジンさん、なにかおかしくない?」
「むむむ」
改装中のモンペロの前でテーブルと椅子を置き、新たな従業員の面接をするモコとジン。リニューアルオープンのため、大々的に求人募集をかけたジンは、期待に胸を膨らませていたのだが……。
面接を待つ列がトーレムグレイグ街の入り口の方まで続いている。かなりの集まりではある。
「ゲロゲロ、ゲロップ」
「はい、人語話せない。不採用」
「ゲロ」
「ガウガウ、ウウ」
「はい、お前も人語話させない。不採用」
「キャウーン」
並ぶ者は何故か魔物ばかり。
「うーむ、ヤマダとサイトウに宣伝を頼んだのが失敗だったようだな」
ジンは言う。
「どうするんです? めちゃめちゃ魔物が並んでますよ! そもそもトーレムグレイグって魔物ありなんですか?」
「たぶん、違うだろうな? また『モンペロ』の連中がおかしなことを始めたとでも思っているだろう」
「それにしても、まだ集まってきてますよ。 そこちゃんと並んで!」
「さすがにこれ以上集まるとまずいな……ちょっと追い払ってくる」
ジンはそう言うと、最後尾の方へ一人歩いて行った。
モコは淡々と面接を進める。
「コンコンコン」
「はい、不採用。人語話せるようになったらまた来てね」
「コーーン」
「ウニューウニュニューウ」
「そもそも君、お皿とか持てないでしょう? 不採用」
「ゲロゲロ、ゲロップ」
「さっきの奴と一緒。不採用」
なかなかまともな者は現れない。
モコが魔物相手に面接に励んでいるなか、ジンは街の入り口である門の方へ歩いて行く。
「この列……門の方まで続いている。 どういう募集をしたらこうなるんだ?」
ジンが門の近くまで行くと慌てた門兵が走り寄り「ジンさん、魔物の大群です」と、言う。
ジンが小走りで街の外へ出ると、遠くの方に魔物の大群が見える。
「なんだこれ?」
実はこの魔物達は、魔王ビーンデスグリオラが従えていた魔物達だった。
魔王のいなくなった影響により飢餓に苦しんでいた魔物は魔物同士で伝わってきた話をえらく勘違いしていた。魔物雇ってくれる店があると→魔物を飼ってくれる人がいる→魔物の新しい主がいる――と、間違った方向へと話は解釈されていたのである。
さすがのこれにはトーレムグレイグ王も軍隊を招集。
魔物達を前にして、トーレームグレイグの兵士達が壁を作るように入り口に立ちはだかった。
魔物の大群は兵士の壁の前で止まり、身構える兵士達に何かを訴えようとしていた。
「ぎゃわわわ」
「グルルル」
「キャウギャウ」
「止まれ! これ以上来るなら討伐するぞ」
兵士の一人が魔拡器を使用し、魔物達に向かって叫んでいる。
「うーん、どうしてこうなったんだ⁉」
ジンは頭を掻きむしりながらその様子を見ていた。
そこへ遅れてトーレムグレイグ王が到着する。トーレムグレイグ王の馬車は屋根と壁が前方だけなく正面が剥き出しになっている。そして真ん中に豪華な椅子が設置されており、その両脇には兵士二人程度が護衛として立てるスペースがある。
そのスペースには兵隊長のマルクと副隊長に昇進したリルド(LV45話参照)が立っていた。
「ジンよ。これはどういう事なのだ」
運転手が馬車をジンのそばにつけると王はジンと話しだした。
「実は斯く斯く然々でして……」
「……」
*ジンと王は悩んでいる。
「トーレムグレイグ王よ、どう致しましょう? こいつら言う事聞いてくれそうにないのですが……」
兵隊長のマルクは言った。
(討伐の指示を出すべきだな)
トーレムグレイグ王が意を決し、攻撃の指示を伝えようとした時……
「兵隊長、兵隊長ーー!」
駆け寄る一人の兵士。
「何事だ!」
「魔人です! 空に……我々の上空に魔人が」
魔人はゆっくりと地面に降りてくる。
「楽しそうだな。俺もまぜろよ」
ジンと王の傍に降りて来た魔人はブリズエラだった。
兵士達は目の前に現れた魔人から王を守ろうと円陣を組むが、「よせ! この者は味方だ」と王は兵士達を制止する。
「なんだ、つまらん。では、アイツらを相手してやる」
ブリズエラは魔物の大群の方へ歩き出す。
ブリズエラの歩く方向にはパックリと道が開く。最前列に到着したブリズエラは言う。「さあ、かかってこい! 楽しもうぜーー」
「…………よ」
「……よ」
「王よ!」
「オオオオオオオオオ!」
人語が話せる魔物の一人が言うと、人語が話せる魔物達が揃って言い出した。それに呼応するかのように魔物達が一斉に雄たけびをあげる。
「は?」
*ブリズエラは混乱している。
どうやら魔物達はブリズエラが新しい主であると勘違いしたようだ。
(そういえば……この魔人も魔王だとヴィオラが言っておったな)
王は馬車をブリズエラの方へ走らせる。そして、ジンもその後を追う。
「ブリズエラよ。とりあえず、今日の所はこの魔物達に帰るように伝えてくれまいか? それと後日、改めて住処を用意すると伝えてやってくれ」
「どういう事だ?」
「王よ、どうなされた?」
ブリズエラとジンは王に問い質した。
「うむ。城を作るぞ!」
「は?」
「は?」
「魔王城じゃ! トーレムグレイグ城の横に建てる。幸い土地は余っておるのでな」
「何いってんだ。この爺さん」
「コラ、ブリズエラ失礼だぞ。王様に向かって」
「魔王城の横に、トーレムグレイグ城。考えるだけで心躍るではないか」
トーレムグレイグ王もかなりの変わり者であった。
「爺さん、狂ってるねー。もし、俺達が人間を標的にしたらどうするんだよ」
「その時は勇者がおる」
「なるほど。気に入った!」
「なんだ、この展開は……」
*ジンは驚き戸惑っている。
次の日からトーレムグレイグ城の横で大規模な建築工事が行われる。城主はもちろんブリズエラ、トーレムグレイグ地方に魔王城の誕生である。
「ジンさん、なにかおかしくない?」
「むむむ」
改装中のモンペロの前でテーブルと椅子を置き、新たな従業員の面接をするモコとジン。リニューアルオープンのため、大々的に求人募集をかけたジンは、期待に胸を膨らませていたのだが……。
面接を待つ列がトーレムグレイグ街の入り口の方まで続いている。かなりの集まりではある。
「ゲロゲロ、ゲロップ」
「はい、人語話せない。不採用」
「ゲロ」
「ガウガウ、ウウ」
「はい、お前も人語話させない。不採用」
「キャウーン」
並ぶ者は何故か魔物ばかり。
「うーむ、ヤマダとサイトウに宣伝を頼んだのが失敗だったようだな」
ジンは言う。
「どうするんです? めちゃめちゃ魔物が並んでますよ! そもそもトーレムグレイグって魔物ありなんですか?」
「たぶん、違うだろうな? また『モンペロ』の連中がおかしなことを始めたとでも思っているだろう」
「それにしても、まだ集まってきてますよ。 そこちゃんと並んで!」
「さすがにこれ以上集まるとまずいな……ちょっと追い払ってくる」
ジンはそう言うと、最後尾の方へ一人歩いて行った。
モコは淡々と面接を進める。
「コンコンコン」
「はい、不採用。人語話せるようになったらまた来てね」
「コーーン」
「ウニューウニュニューウ」
「そもそも君、お皿とか持てないでしょう? 不採用」
「ゲロゲロ、ゲロップ」
「さっきの奴と一緒。不採用」
なかなかまともな者は現れない。
モコが魔物相手に面接に励んでいるなか、ジンは街の入り口である門の方へ歩いて行く。
「この列……門の方まで続いている。 どういう募集をしたらこうなるんだ?」
ジンが門の近くまで行くと慌てた門兵が走り寄り「ジンさん、魔物の大群です」と、言う。
ジンが小走りで街の外へ出ると、遠くの方に魔物の大群が見える。
「なんだこれ?」
実はこの魔物達は、魔王ビーンデスグリオラが従えていた魔物達だった。
魔王のいなくなった影響により飢餓に苦しんでいた魔物は魔物同士で伝わってきた話をえらく勘違いしていた。魔物雇ってくれる店があると→魔物を飼ってくれる人がいる→魔物の新しい主がいる――と、間違った方向へと話は解釈されていたのである。
さすがのこれにはトーレムグレイグ王も軍隊を招集。
魔物達を前にして、トーレームグレイグの兵士達が壁を作るように入り口に立ちはだかった。
魔物の大群は兵士の壁の前で止まり、身構える兵士達に何かを訴えようとしていた。
「ぎゃわわわ」
「グルルル」
「キャウギャウ」
「止まれ! これ以上来るなら討伐するぞ」
兵士の一人が魔拡器を使用し、魔物達に向かって叫んでいる。
「うーん、どうしてこうなったんだ⁉」
ジンは頭を掻きむしりながらその様子を見ていた。
そこへ遅れてトーレムグレイグ王が到着する。トーレムグレイグ王の馬車は屋根と壁が前方だけなく正面が剥き出しになっている。そして真ん中に豪華な椅子が設置されており、その両脇には兵士二人程度が護衛として立てるスペースがある。
そのスペースには兵隊長のマルクと副隊長に昇進したリルド(LV45話参照)が立っていた。
「ジンよ。これはどういう事なのだ」
運転手が馬車をジンのそばにつけると王はジンと話しだした。
「実は斯く斯く然々でして……」
「……」
*ジンと王は悩んでいる。
「トーレムグレイグ王よ、どう致しましょう? こいつら言う事聞いてくれそうにないのですが……」
兵隊長のマルクは言った。
(討伐の指示を出すべきだな)
トーレムグレイグ王が意を決し、攻撃の指示を伝えようとした時……
「兵隊長、兵隊長ーー!」
駆け寄る一人の兵士。
「何事だ!」
「魔人です! 空に……我々の上空に魔人が」
魔人はゆっくりと地面に降りてくる。
「楽しそうだな。俺もまぜろよ」
ジンと王の傍に降りて来た魔人はブリズエラだった。
兵士達は目の前に現れた魔人から王を守ろうと円陣を組むが、「よせ! この者は味方だ」と王は兵士達を制止する。
「なんだ、つまらん。では、アイツらを相手してやる」
ブリズエラは魔物の大群の方へ歩き出す。
ブリズエラの歩く方向にはパックリと道が開く。最前列に到着したブリズエラは言う。「さあ、かかってこい! 楽しもうぜーー」
「…………よ」
「……よ」
「王よ!」
「オオオオオオオオオ!」
人語が話せる魔物の一人が言うと、人語が話せる魔物達が揃って言い出した。それに呼応するかのように魔物達が一斉に雄たけびをあげる。
「は?」
*ブリズエラは混乱している。
どうやら魔物達はブリズエラが新しい主であると勘違いしたようだ。
(そういえば……この魔人も魔王だとヴィオラが言っておったな)
王は馬車をブリズエラの方へ走らせる。そして、ジンもその後を追う。
「ブリズエラよ。とりあえず、今日の所はこの魔物達に帰るように伝えてくれまいか? それと後日、改めて住処を用意すると伝えてやってくれ」
「どういう事だ?」
「王よ、どうなされた?」
ブリズエラとジンは王に問い質した。
「うむ。城を作るぞ!」
「は?」
「は?」
「魔王城じゃ! トーレムグレイグ城の横に建てる。幸い土地は余っておるのでな」
「何いってんだ。この爺さん」
「コラ、ブリズエラ失礼だぞ。王様に向かって」
「魔王城の横に、トーレムグレイグ城。考えるだけで心躍るではないか」
トーレムグレイグ王もかなりの変わり者であった。
「爺さん、狂ってるねー。もし、俺達が人間を標的にしたらどうするんだよ」
「その時は勇者がおる」
「なるほど。気に入った!」
「なんだ、この展開は……」
*ジンは驚き戸惑っている。
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