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トーレムグレイグの日常
LV217 美味しく料理します
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――食材が光って見える。
俺にどう料理したらいいか教えてくれているみたいだ。
食材が語りかけてくれている……
「なに一人でブツブツ言っとんねん!」
台所に立ち独り言を言っていたフミヤにモグ男がツッコむ。
「いや、一度こういうの言ってみたくて……」
「早く料理作れよ!」
「……お前って、本当にいつも態度大きいよね」
イチカの森から帰ってきたフミヤは夕飯の準備をしていた。
「フミヤーー! ただいまぁ」
そこへヴィオラの帰宅。
ヴィオラは家に入るや否やフミヤの元へ行き、いつものように抱きつく。
メキョメキョメキョ
フミヤの体が悲鳴を上げる。――と同時にフミヤも奇声を上げる。
「あぎゃあ……ギャ……」
*フミヤは3719のダメージを受けた。
ヴィオラは、尚もフミヤを強く抱きしめ胸元に顔をスリスリしている。
メリメリメリミシミシミシ
*フミヤは7224のダメージを受けた。
「ヴィ……ヴィオラ……今、夕飯の……準備して……るから後で……ね」
「あら、ごめんなさい。火を使ってる時に危ないわね。じゃあ、私はちょっと着替えてくる」
ヴィオラはフミヤの体から離れ自分の部屋へと向かう。
「ヴィオラ―……」
フミヤは今にも途切れそうな意識のなか、声を振り絞りヴィオラを呼び戻す。
「どうしたの?」
「ヴィオラ……とりあえず、部屋に戻る前に回復魔法かけてくれないかな?」
「ご、ごめんなさい!」
*ヴィオラはメガヒールを唱えた。
*フミヤの体は回復した。
「ふぅ」
フミヤは安堵のため息をつき、夕飯の準備を再開する。
今日は普段の食事とモグ男用の夕飯を作っているため、いつもより時間がかかっている。本来、モグ男は昆虫や爬虫類をそのまま食べる。だが、フミヤは粗食のモグ男に食事の楽しさ(おいしさ)を伝えたくて、腕を振るう。
そうして出来上がったモグ男の料理が
大食いミミズのみぞれ煮込みハンバーグ
イチカイナゴの甘辛煮
千歩ムカデとまん丸ナスのはさみ揚げ
泥ネズミの燻製イイチコトリュフ風味
「おお、うまそうやんけ!」
モグ男は目をキラキラと輝かせ、料理を見つめている。
そして、自分達の食事も完成させたフミヤは、着替えの終わったヴィオラと一緒の席に着く。モグ男はモグラ三人衆を呼び、フミヤ達と一緒に六人掛けテーブルに着く。
「それでは……」
フミヤが掛け声をかけると「いただきまーす」と、皆が合掌する。
よほど腹を空かせていたのか? モグ男と三人衆は前のめりになり一斉に料理に喰らいついた。
(モグ男は結構イチカの森でつまみ食いしていたのに……腹減ってんのかよ!)
フミヤは思う。
口いっぱいに料理を放り込んだモグ男がふと、姿勢を正す。合わせたように、三人衆も姿勢を正した。
エレエレエレレーー。
「ええええええええええええ」
「きゃああああぁぁ」
フミヤとヴィオラの目の前でモグ男と三人衆は料理を吐き出す。
「な、なんやねん。このクソマズイ食べ物は‼」
「クソマズイーー!」
「クソマズイーー!」
「クソマズイーー!」
モグ男と三人衆は同時に文句を言い出す。
「なんだとーー⁉」
フミヤは慌てて、モグ男達の料理を味見する。
「うまいじゃねーかよ」
「はぁ? うまいわけやろ。こんなもの!」
*モグ男は怒っている。
「……もしかして」
ヴィオラは何かを思いつき席を立つとキッチンに向かう。
フミヤとモグ男が言い争うなか、ヴィオラは料理を始める。
ジュージューと焼ける音がし、何とも言えない香りが部屋中に立ち込める。
「クサッ」
思わずフミヤは鼻をつまんだ。
ヴィオラが新たに持ってきた料理は
千歩ムカデの揚げただけ
イチカイナゴの焼いただけ
大食いミミズ切っただけ
モグ男はヴィオラが持ってきた皿を取り上げ、三人衆達と一緒に料理を喰らう。
「これや! これ! うまいでホンマ」
「うまい」
「うまい」
「うまい」
フミヤが良しとして抜いた臭みやえぐみ食材が光って見える。
俺にどう料理したらいいか教えてくれているみたいだ。
食材が語りかけてくれている……
「なに一人でブツブツ言っとんねん!」
台所に立ち独り言を言っていたフミヤにモグ男がツッコむ。
「いや、一度こういうの言ってみたくて……」
「早く料理作れよ!」
「……お前って、本当にいつも態度大きいよね」
イチカの森から帰ってきたフミヤは夕飯の準備をしていた。
「フミヤーー! ただいまぁ」
そこへヴィオラの帰宅。
ヴィオラは家に入るや否やフミヤの元へ行き、いつものように抱きつく。
メキョメキョメキョ
フミヤの体が悲鳴を上げる。――と同時にフミヤも奇声を上げる。
「あぎゃあ……ギャ……」
*フミヤは3719のダメージを受けた。
ヴィオラは、尚もフミヤを強く抱きしめ胸元に顔をスリスリしている。
メリメリメリミシミシミシ
*フミヤは7224のダメージを受けた。
「ヴィ……ヴィオラ……今、夕飯の……準備して……るから後で……ね」
「あら、ごめんなさい。火を使ってる時に危ないわね。じゃあ、私はちょっと着替えてくる」
ヴィオラはフミヤの体から離れ自分の部屋へと向かう。
「ヴィオラ―……」
フミヤは今にも途切れそうな意識のなか、声を振り絞りヴィオラを呼び戻す。
「どうしたの?」
「ヴィオラ……とりあえず、部屋に戻る前に回復魔法かけてくれないかな?」
「ご、ごめんなさい!」
*ヴィオラはメガヒールを唱えた。
*フミヤの体は回復した。
「ふぅ」
フミヤは安堵のため息をつき、夕飯の準備を再開する。
今日は普段の食事とモグ男用の夕飯を作っているため、いつもより時間がかかっている。本来、モグ男は昆虫や爬虫類をそのまま食べる。だが、フミヤは常に粗食のモグ男に、食事の楽しさ(おいしさ)を伝えたく腕を振るう。
そうして出来上がったモグ男の料理が
大食いミミズのみぞれ煮込みハンバーグ
イチカイナゴの甘辛煮
千歩ムカデとまん丸ナスのはさみ揚げ
泥ネズミの燻製イイチコトリュフ風味
「おお、うまそうやんけ!」
モグ男は目をキラキラと輝かせ、料理を見つめている。
そして、自分達の食事も完成させたフミヤは、着替えの終わったヴィオラと一緒の席に着く。モグ男はモグラ三人衆を呼び、フミヤ達と一緒に六人掛けテーブルに着く。
「それでは……」
フミヤが掛け声をかけると「いただきまーす」と、皆が合掌する。
よほど腹を空かせていたのか? モグ男と三人衆は前のめりになり一斉に料理に喰らいついた。
(モグ男は結構イチカの森でつまみ食いしていたのに……腹減ってんのかよ!)
フミヤは思う。
口いっぱいに料理を放り込んだモグ男がふと、姿勢を正す。合わせたように、三人衆も姿勢を正した。
エレエレエレレーー。
「ええええええええええええ」
「きゃああああぁぁ」
フミヤとヴィオラの目の前でモグ男と三人衆は料理を吐き出す。
「な、なんやねん。このクソマズイ食べ物は‼」
「クソマズイーー!」
「クソマズイーー!」
「クソマズイーー!」
モグ男と三人衆は同時に文句を言い出す。
「なんだとーー⁉」
フミヤは慌てて、モグ男達の料理を味見する。
「うまいじゃねーかよ」
「はぁ? うまいわけやろ。こんなもの!」
*モグ男は怒っている。
「……もしかして」
ヴィオラは何かを思いつき席を立つとキッチンに向かう。
フミヤとモグ男が言い争うなか、ヴィオラは料理を始める。
ジュージューと焼ける音がし、何とも言えない香りが部屋中に立ち込める。
「クサッ」
思わずフミヤは鼻をつまんだ。
ヴィオラが新たに持ってきた料理は
千歩ムカデの揚げただけ
イチカイナゴの焼いただけ
大食いミミズ切っただけ
モグ男はヴィオラが持ってきた皿を取り上げ、三人衆達と一緒に料理を喰らう。
「これや! これ! うまいでホンマ」
「うまい」
「うまい」
「うまい」
実は、フミヤが美味しさを引き出すためにあえて抜いた臭みやえぐみがモグ男達には好物の味だったのだ。モグ男達は素材そのままの味が一番口に合った。
この日より、料理人として屈辱を受けたフミヤとモグ男達との『食による』戦いが始まった。
俺にどう料理したらいいか教えてくれているみたいだ。
食材が語りかけてくれている……
「なに一人でブツブツ言っとんねん!」
台所に立ち独り言を言っていたフミヤにモグ男がツッコむ。
「いや、一度こういうの言ってみたくて……」
「早く料理作れよ!」
「……お前って、本当にいつも態度大きいよね」
イチカの森から帰ってきたフミヤは夕飯の準備をしていた。
「フミヤーー! ただいまぁ」
そこへヴィオラの帰宅。
ヴィオラは家に入るや否やフミヤの元へ行き、いつものように抱きつく。
メキョメキョメキョ
フミヤの体が悲鳴を上げる。――と同時にフミヤも奇声を上げる。
「あぎゃあ……ギャ……」
*フミヤは3719のダメージを受けた。
ヴィオラは、尚もフミヤを強く抱きしめ胸元に顔をスリスリしている。
メリメリメリミシミシミシ
*フミヤは7224のダメージを受けた。
「ヴィ……ヴィオラ……今、夕飯の……準備して……るから後で……ね」
「あら、ごめんなさい。火を使ってる時に危ないわね。じゃあ、私はちょっと着替えてくる」
ヴィオラはフミヤの体から離れ自分の部屋へと向かう。
「ヴィオラ―……」
フミヤは今にも途切れそうな意識のなか、声を振り絞りヴィオラを呼び戻す。
「どうしたの?」
「ヴィオラ……とりあえず、部屋に戻る前に回復魔法かけてくれないかな?」
「ご、ごめんなさい!」
*ヴィオラはメガヒールを唱えた。
*フミヤの体は回復した。
「ふぅ」
フミヤは安堵のため息をつき、夕飯の準備を再開する。
今日は普段の食事とモグ男用の夕飯を作っているため、いつもより時間がかかっている。本来、モグ男は昆虫や爬虫類をそのまま食べる。だが、フミヤは粗食のモグ男に食事の楽しさ(おいしさ)を伝えたくて、腕を振るう。
そうして出来上がったモグ男の料理が
大食いミミズのみぞれ煮込みハンバーグ
イチカイナゴの甘辛煮
千歩ムカデとまん丸ナスのはさみ揚げ
泥ネズミの燻製イイチコトリュフ風味
「おお、うまそうやんけ!」
モグ男は目をキラキラと輝かせ、料理を見つめている。
そして、自分達の食事も完成させたフミヤは、着替えの終わったヴィオラと一緒の席に着く。モグ男はモグラ三人衆を呼び、フミヤ達と一緒に六人掛けテーブルに着く。
「それでは……」
フミヤが掛け声をかけると「いただきまーす」と、皆が合掌する。
よほど腹を空かせていたのか? モグ男と三人衆は前のめりになり一斉に料理に喰らいついた。
(モグ男は結構イチカの森でつまみ食いしていたのに……腹減ってんのかよ!)
フミヤは思う。
口いっぱいに料理を放り込んだモグ男がふと、姿勢を正す。合わせたように、三人衆も姿勢を正した。
エレエレエレレーー。
「ええええええええええええ」
「きゃああああぁぁ」
フミヤとヴィオラの目の前でモグ男と三人衆は料理を吐き出す。
「な、なんやねん。このクソマズイ食べ物は‼」
「クソマズイーー!」
「クソマズイーー!」
「クソマズイーー!」
モグ男と三人衆は同時に文句を言い出す。
「なんだとーー⁉」
フミヤは慌てて、モグ男達の料理を味見する。
「うまいじゃねーかよ」
「はぁ? うまいわけやろ。こんなもの!」
*モグ男は怒っている。
「……もしかして」
ヴィオラは何かを思いつき席を立つとキッチンに向かう。
フミヤとモグ男が言い争うなか、ヴィオラは料理を始める。
ジュージューと焼ける音がし、何とも言えない香りが部屋中に立ち込める。
「クサッ」
思わずフミヤは鼻をつまんだ。
ヴィオラが新たに持ってきた料理は
千歩ムカデの揚げただけ
イチカイナゴの焼いただけ
大食いミミズ切っただけ
モグ男はヴィオラが持ってきた皿を取り上げ、三人衆達と一緒に料理を喰らう。
「これや! これ! うまいでホンマ」
「うまい」
「うまい」
「うまい」
フミヤが良しとして抜いた臭みやえぐみ食材が光って見える。
俺にどう料理したらいいか教えてくれているみたいだ。
食材が語りかけてくれている……
「なに一人でブツブツ言っとんねん!」
台所に立ち独り言を言っていたフミヤにモグ男がツッコむ。
「いや、一度こういうの言ってみたくて……」
「早く料理作れよ!」
「……お前って、本当にいつも態度大きいよね」
イチカの森から帰ってきたフミヤは夕飯の準備をしていた。
「フミヤーー! ただいまぁ」
そこへヴィオラの帰宅。
ヴィオラは家に入るや否やフミヤの元へ行き、いつものように抱きつく。
メキョメキョメキョ
フミヤの体が悲鳴を上げる。――と同時にフミヤも奇声を上げる。
「あぎゃあ……ギャ……」
*フミヤは3719のダメージを受けた。
ヴィオラは、尚もフミヤを強く抱きしめ胸元に顔をスリスリしている。
メリメリメリミシミシミシ
*フミヤは7224のダメージを受けた。
「ヴィ……ヴィオラ……今、夕飯の……準備して……るから後で……ね」
「あら、ごめんなさい。火を使ってる時に危ないわね。じゃあ、私はちょっと着替えてくる」
ヴィオラはフミヤの体から離れ自分の部屋へと向かう。
「ヴィオラ―……」
フミヤは今にも途切れそうな意識のなか、声を振り絞りヴィオラを呼び戻す。
「どうしたの?」
「ヴィオラ……とりあえず、部屋に戻る前に回復魔法かけてくれないかな?」
「ご、ごめんなさい!」
*ヴィオラはメガヒールを唱えた。
*フミヤの体は回復した。
「ふぅ」
フミヤは安堵のため息をつき、夕飯の準備を再開する。
今日は普段の食事とモグ男用の夕飯を作っているため、いつもより時間がかかっている。本来、モグ男は昆虫や爬虫類をそのまま食べる。だが、フミヤは常に粗食のモグ男に、食事の楽しさ(おいしさ)を伝えたく腕を振るう。
そうして出来上がったモグ男の料理が
大食いミミズのみぞれ煮込みハンバーグ
イチカイナゴの甘辛煮
千歩ムカデとまん丸ナスのはさみ揚げ
泥ネズミの燻製イイチコトリュフ風味
「おお、うまそうやんけ!」
モグ男は目をキラキラと輝かせ、料理を見つめている。
そして、自分達の食事も完成させたフミヤは、着替えの終わったヴィオラと一緒の席に着く。モグ男はモグラ三人衆を呼び、フミヤ達と一緒に六人掛けテーブルに着く。
「それでは……」
フミヤが掛け声をかけると「いただきまーす」と、皆が合掌する。
よほど腹を空かせていたのか? モグ男と三人衆は前のめりになり一斉に料理に喰らいついた。
(モグ男は結構イチカの森でつまみ食いしていたのに……腹減ってんのかよ!)
フミヤは思う。
口いっぱいに料理を放り込んだモグ男がふと、姿勢を正す。合わせたように、三人衆も姿勢を正した。
エレエレエレレーー。
「ええええええええええええ」
「きゃああああぁぁ」
フミヤとヴィオラの目の前でモグ男と三人衆は料理を吐き出す。
「な、なんやねん。このクソマズイ食べ物は‼」
「クソマズイーー!」
「クソマズイーー!」
「クソマズイーー!」
モグ男と三人衆は同時に文句を言い出す。
「なんだとーー⁉」
フミヤは慌てて、モグ男達の料理を味見する。
「うまいじゃねーかよ」
「はぁ? うまいわけやろ。こんなもの!」
*モグ男は怒っている。
「……もしかして」
ヴィオラは何かを思いつき席を立つとキッチンに向かう。
フミヤとモグ男が言い争うなか、ヴィオラは料理を始める。
ジュージューと焼ける音がし、何とも言えない香りが部屋中に立ち込める。
「クサッ」
思わずフミヤは鼻をつまんだ。
ヴィオラが新たに持ってきた料理は
千歩ムカデの揚げただけ
イチカイナゴの焼いただけ
大食いミミズ切っただけ
モグ男はヴィオラが持ってきた皿を取り上げ、三人衆達と一緒に料理を喰らう。
「これや! これ! うまいでホンマ」
「うまい」
「うまい」
「うまい」
実は、フミヤが美味しさを引き出すためにあえて抜いた臭みやえぐみがモグ男達には好物の味だったのだ。モグ男達は素材そのままの味が一番口に合った。
この日より、料理人として屈辱を受けたフミヤとモグ男達との『食による』戦いが始まった。
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