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亡者の大森林へ向かえ

LV138  パーティーの中のパーティー

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「なあ、メロ」
フミヤがメロに話しかける。

「モキュ」

「なんでコイツいるんだ」

何故かマロッコに乗っているモグモグラ。

「モキュモキュキュ」

メロの説明によるとフミヤが仲間にするのを拒まれ、
涙ながらに去ろうとするモグモグラに同情したメロが、
自分の仲間にしたと言うのだ。

「パーティーの概念がもうめちゃくちゃだな?」

勇者パーティーに急遽混ざったフミヤパーティー。
そして、フミヤパーティーの中に突如できたメロパーティー。
チームはどんどん乱立していく。

「フミヤよろしくな!」
モグモグラは言う。

「お前、人語話せるのか? って、なんでため口なんだよ」
*フミヤはツッコんだ。

「俺はメロさんのパーティーであってお前ののパーティーちゃうねん。
先輩・後輩でもないヤツに使う敬語はないわ」
弱さとは裏腹に強気なモグモグラ。

「メロ、こいつ殴っていい?」
「モギュ!」

「やっぱダメ?」
「モキュ」
フミヤは振り上げた拳をおろす。

制御盤の上にメロ、すぐ後ろにフミヤ。
そしてモグモグラにベレッタと、ただでさえ狭い乗り物が
さらに窮屈になり、すし詰め状態となっているマロッコ。

「メロのアニキ運転変わりましょうか?」

「モキュ」

「そんな……遠慮せずに俺が運転しますんでアニキはゆっくりしてください」
狭いモロッコの中でモグモグラはゴソゴソと動こうとする。

「狭いのじゃ! 動くでない」
イラついたベレッタがモグモグラにチョップをくらわした。

*ベレッタはモグモグラを倒した。

「モキューー!(モグラーー)」

モグモグラ再び、メロの口の中で治療す……。


そんなこんなでフミヤ達はナチュタへ向かう。

*フミヤはモンスター図鑑のスキルを使用した。
フミヤはスキルを使い、怪我から復帰した
モグモグラのステータスを調べてみる。

名無し(モグモグラ)22歳
LV10
HP 32
腕力 5
魔力 2
守備 3
素早さ 12
スキル 人語
趣味 穴掘り
称号 彼女募集中

「……」

「お前、恐ろしく弱いな……」
*フミヤはツッコんだ。

「なんやワレ、喧嘩うってんか?」
*モグモグラはいきり立っている。

フミヤはモグモグラの言葉をさらりと聞き流すとボソっと呟いた。
「まず名前だな」
そう、モグモグラにはまだ名前がなかった。

モグモグラはきりっとした顔で答えた。
「俺の名はアレキサンドロス・ジョン・マケローニ」
と、呼んでくれ。

「嫌だ!」
「メギュ」
「嫌じゃ」

全体一致で却下。

フミヤがモグモグラの顔を見つめる。
「めんどくさいし、モグ男でいいんじゃね?」
「いいのぅ」
ベレッタも頷き賛同する。

「いやいやいやいや、ダサすぎやん。それはあかんやろ?」
モグモグラは必死に拒む。

「モキュキュ」
どうやらメロもその名を気を入ったようだ。

モグモグラ、『モグ男』に決定。

「なんでやね----ん」

*モグモグラの声は辺りにこだました。
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