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亡者の大森林へ向かえ

LV125 フミヤの魔力

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商業都市テクニカともお別れ。
フミヤ達は宿屋の前に集合すると 町の外に止めてある馬車へ向かう。

「イイなーそれ」
イルイルが羨ましそうにフミヤを見ている。
皆が歩く中、意気揚々と一人マロッコに乗るフミヤ。
「いいだろう、コレ」
「モキュ」
フミヤとフミヤの肩に乗ったメロは実に楽しそうである。
「今日はいい天気だし、風が気持ちいいなー」
「モキュモキュ」

プスン・・・プスン

町に出口に近付き、馬車の近くまで来た時
フミヤのマロッコが止まりだした。
「ん?アレ、おかしいな」
首を傾《かし》げるフミヤ。

「あぅ、眩暈がする」
フミヤはその場に倒れ込んだ。
*フミヤはピクピクしている。

ヴィオラが慌てて駆け寄り、フミヤを抱きかかえた。
「フミヤーーーー」

「これって・・・」
*イルイルがスキル『鑑識』を発動した。


ルイス・フミヤ LV125
HP 8007/8011  
魔力 0/20
腕力 1278
守備 2766
素早さ 642
運の良さ 20101
スキル・称号  省略


フミヤの状態を調べたイルイルが呟いた。
「魔力切れだね」
*イルイルは続けてスキル『掲示』を発動した。
皆の目の前に フミヤのステータスが映像として現れた。
「ね」

「あら」
それを見てヴィオラは 冷静さを取り戻した。

「コイツ、魔力低すぎないか?
魔法が全然使えない俺でも 100以上はあるぜ」
ライガはフミヤのあまりにも低い魔力に驚いている。

「子供以下の数値だな」
続けいてダンも言う。

「魔物の中には魔力が全くない者がいるが、
人間で魔力がここまで低い者を見るのは初めてじゃな。
これだけのスキルがあるのに 魔力だけは絶望的だの」
と、ラオ老は言うと 腰元の袋から瓶を取り出し
中に入っている液体を ピクピクしているフミヤに飲ませた。

*フミヤの魔力が20回復した。
*フミヤは気が付いた。

マロッコは運転者の魔力を動力にする乗り物で、
動力に使う魔力は微量であるが、魔力がほぼないに等しいフミヤには
マロッコは不向きな乗り物で合った。

「うむ、これは困ったものだ」
フミヤは考え込んでいる。

「さあ 馬車に着きましたわ。先を急ぎましょう」
ファリスが馬車に乗るように 皆を促す。

「あ」
フミヤはハッと閃いた。
「メロ、ごめんよ」
「モキュ」
そう言うとフミヤはメロを抱えあげ、マロッコの制御板の上に
載せてみた。
「モキュキュー」
「おっ、いいぞメロ」
メロの魔力により マロッコは正常に進みだした。
フミヤはメロの手を持ち、右手・左手を動かす事で
左右の方向転換もして見せた。
「これならいけそうだ」

フミヤは馬車と並ぶように マロッコで次の都市へと向かうのであった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フミヤのスキル

 即死耐性LV9 炎耐性LV10 採集LV6
 魔物料理LV6 木工 LV8  製鉄 LV9
 魔細工 LV9  テイムLV8  毒耐性 LV2
 変装LV1   狩猟LV10
 モンスター図鑑

神スキル    
 
狂乱の戦神LV3
 豊穣なる狩猟 LV1
 女神守護 LV3
 アプロバブルLV1
 絶体捕縛LV1

称号 

 ・ ハンター入門(補正なし)
 ・ 未知なる料理の覚醒人(料理熟練度がアップ)  
 ・ 落下物注意(運上昇時にプラス補正)
 ・ すぐ死にかける凡人(即死耐性熟練度にプラス補正)
 ・  汗をかく凡人を手に入れた
   (汗をかいてる時ステータス補正+10%)
 ・ スライムキラー(スライムに対する攻撃力5%加算)                                     
 ・ スライム通(スライムの特徴がつかめる様になる。)
 ・神々への冒瀆(聖なる攻撃を受け付けない)
 ・ 傲慢にして強欲(???)
 ・ 神話使い(レアモンスターのテイム率アップ)
 ・ 瀕死の達人 致死攻撃を受けた際、高確率でHP1で生き残る。
 ・ 神に振りかざす一撃の称号(瀕死状態の時に 攻撃力10倍)
 ・ 限りなく不死(そのままの通り)
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