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亡者の大森林へ向かえ
LV115 盗賊襲来
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「あああああ、熱い。」
フミヤはお尻を地面に擦《こす》り付けていた。
赤マントの男達の内の一人が、突然切りかかり
トンズもまた剣で、応戦する。
「盗賊か?」
「ああ、そうだ。レアモンスターは高く売れるんでな。」
「せっかく、ひっそりと商売していたのに
見つかるとは迂闊《うかつ》だったぜ。」
両者の剣と剣が、激しくぶつかり合う。
赤マントの男達は全部で8人、トンズに襲い掛かった男以外は
今のところ静観している。
「大人しくモンスターを渡せば、命は助けてやるぞ。」
「へっ、お断りだね。」
トンズと赤マントの男が切り合う間に ようやくお尻の火を
消火できたフミヤは何やらブツブツと呟いていた。
ズバッ。
「ぐっ。」
赤マントの男の攻撃でトンズは腕を負傷した。
「ファイヤーボール。」
「ぬあ。」
またも突如飛んできた火の玉を なんとか回避したトンズに
ファイヤーボールを放った男が、話しかける。
「俺達は【赤の鎖】この地域一帯を牛耳《ぎゅうじ》る盗賊団だ。
これが最終警告だ、大人しくモンスターを渡す気はないか?」
「くそう、こんな奴らに・・・。」
トンズは悔しそうに赤マントの男達を睨みつけていた。
「・・・ばかりの・・・が。」
*フミヤはブツブツ言っている。
「買っ・・・の ・・・が。」
*フミヤはブツブツ言っている。
「買ったばかりの服があああああああ!」
*フミヤは雄たけびを上げた。
怒り狂ったフミヤは トンズの前にいた赤マントの男の元へ走り寄ると
すぐさま、その男を殴り飛ばした。
殴られた赤マントの男は数メートル先まで吹き飛ぶと
ぐったりと倒れた。
「なっ・・・。」
*【赤の鎖】は驚き戸惑っている。
「フミヤの旦那強かったんですね。」
トンズはフミヤに話しかけたが、フミヤはその声が届かないほどに
怒り狂っていた。
「せっかく買ったのに。」
「せっかく買ったのにーーー!」
フミヤは凄まじい速さで、赤マント達を片っ端から
殴り飛ばしていく。
次々と仲間を倒され、慌てふためく赤マントの集団。
ドカ、バキ、ドコ、バキ。
フミヤは あっという間に【赤の鎖】の7人を倒すと
最後に残ったファイアーボールを放った男の胸ぐらを掴み、
これでもかと言うほど 体を揺さぶる。
「お前な、せっかく買った服をなんて事するんだよ。」
「これ買うために ヴィオラ達に付き合って
食材を買いに行く時間を削ったんだよ!」
「お前にその苦労が分かるのか?めちゃめちゃ時間かかったんだぞ。」
「このお尻を見ろ、丸出しじゃないか、こんなんで町を歩けると
思ってんのか?」
「赤いきつねかくさりか知らんが、もっと空気読んで
襲って来いよ。ああーん。」
「え・・・えっと。」
フミヤの唾を顔全体に浴びながら 赤マントの男は
威圧され、言葉が出てこない。
「お前弁償するのか?」
「あっ、いや・・・。」
「嫌だと?なんて無責任なやつだ!」
「いやとは そういう訳では・・・。」
「て、言うかお前弁償するとしても そのお金も盗んだ物だよなー。」
「は・・・はい。」
「ああああ、お前の服よこせ、この野郎。」
収まる気配のないフミヤの怒りに たじたじの赤マントの男。
「もういいわーーーー!」
フミヤ怒りの鉄拳。
ドーン。
フミヤはその場にいる全ての赤の鎖の男達を倒した。
*フミヤは赤マントを手に入れた。
フミヤはお尻を地面に擦《こす》り付けていた。
赤マントの男達の内の一人が、突然切りかかり
トンズもまた剣で、応戦する。
「盗賊か?」
「ああ、そうだ。レアモンスターは高く売れるんでな。」
「せっかく、ひっそりと商売していたのに
見つかるとは迂闊《うかつ》だったぜ。」
両者の剣と剣が、激しくぶつかり合う。
赤マントの男達は全部で8人、トンズに襲い掛かった男以外は
今のところ静観している。
「大人しくモンスターを渡せば、命は助けてやるぞ。」
「へっ、お断りだね。」
トンズと赤マントの男が切り合う間に ようやくお尻の火を
消火できたフミヤは何やらブツブツと呟いていた。
ズバッ。
「ぐっ。」
赤マントの男の攻撃でトンズは腕を負傷した。
「ファイヤーボール。」
「ぬあ。」
またも突如飛んできた火の玉を なんとか回避したトンズに
ファイヤーボールを放った男が、話しかける。
「俺達は【赤の鎖】この地域一帯を牛耳《ぎゅうじ》る盗賊団だ。
これが最終警告だ、大人しくモンスターを渡す気はないか?」
「くそう、こんな奴らに・・・。」
トンズは悔しそうに赤マントの男達を睨みつけていた。
「・・・ばかりの・・・が。」
*フミヤはブツブツ言っている。
「買っ・・・の ・・・が。」
*フミヤはブツブツ言っている。
「買ったばかりの服があああああああ!」
*フミヤは雄たけびを上げた。
怒り狂ったフミヤは トンズの前にいた赤マントの男の元へ走り寄ると
すぐさま、その男を殴り飛ばした。
殴られた赤マントの男は数メートル先まで吹き飛ぶと
ぐったりと倒れた。
「なっ・・・。」
*【赤の鎖】は驚き戸惑っている。
「フミヤの旦那強かったんですね。」
トンズはフミヤに話しかけたが、フミヤはその声が届かないほどに
怒り狂っていた。
「せっかく買ったのに。」
「せっかく買ったのにーーー!」
フミヤは凄まじい速さで、赤マント達を片っ端から
殴り飛ばしていく。
次々と仲間を倒され、慌てふためく赤マントの集団。
ドカ、バキ、ドコ、バキ。
フミヤは あっという間に【赤の鎖】の7人を倒すと
最後に残ったファイアーボールを放った男の胸ぐらを掴み、
これでもかと言うほど 体を揺さぶる。
「お前な、せっかく買った服をなんて事するんだよ。」
「これ買うために ヴィオラ達に付き合って
食材を買いに行く時間を削ったんだよ!」
「お前にその苦労が分かるのか?めちゃめちゃ時間かかったんだぞ。」
「このお尻を見ろ、丸出しじゃないか、こんなんで町を歩けると
思ってんのか?」
「赤いきつねかくさりか知らんが、もっと空気読んで
襲って来いよ。ああーん。」
「え・・・えっと。」
フミヤの唾を顔全体に浴びながら 赤マントの男は
威圧され、言葉が出てこない。
「お前弁償するのか?」
「あっ、いや・・・。」
「嫌だと?なんて無責任なやつだ!」
「いやとは そういう訳では・・・。」
「て、言うかお前弁償するとしても そのお金も盗んだ物だよなー。」
「は・・・はい。」
「ああああ、お前の服よこせ、この野郎。」
収まる気配のないフミヤの怒りに たじたじの赤マントの男。
「もういいわーーーー!」
フミヤ怒りの鉄拳。
ドーン。
フミヤはその場にいる全ての赤の鎖の男達を倒した。
*フミヤは赤マントを手に入れた。
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