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私の彼氏
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完全に見えてますね。
こんな簡単に幽霊って見えるの?
ゆうこは頭の処理が追い付かないため
「見えてます?」
直接 男に聞いてみる事にした。
黙ったままの男の頬を一粒の雫が
零れ落ちる。
「優子ちゃん・・・。」
男はたまらずゆうこに抱き着く・・・が
ゆうこの身体をすり抜けテーブルにぶつかり
激しく転んだ。
「イタタタ。」
「大丈夫?」
「本当に幽霊なんだ。」
「それより大丈夫?」
「あー平気だよ。」
「ところであなたは誰なの?」
男は一瞬、黙ってコンロの火を止め
大きく深呼吸をし 話し出した。
「俺の事、わからない?」
「うん、死んだ記憶がないの。
しかも所々と記憶が飛んでてて曖昧で。」
「俺は君の彼氏だよ。この家で一緒に
住んでたの忘れちゃったんだね。」
ゆうこは驚いた。
てっきり自分は一人暮らしだと勘違いしていたようだ。
「とりあえず、成仏の仕方もわからないし
ここに居座るね。」
男はにっこり微笑んだ。
「また 一緒に暮らせるね。」
「うん、幽霊だけど。」
こうして二人の奇妙な同棲生活が始まった。
ゆうこは自分の背中かに
薄っすらと白く伸びた物をまだ気付いていなかった。
こんな簡単に幽霊って見えるの?
ゆうこは頭の処理が追い付かないため
「見えてます?」
直接 男に聞いてみる事にした。
黙ったままの男の頬を一粒の雫が
零れ落ちる。
「優子ちゃん・・・。」
男はたまらずゆうこに抱き着く・・・が
ゆうこの身体をすり抜けテーブルにぶつかり
激しく転んだ。
「イタタタ。」
「大丈夫?」
「本当に幽霊なんだ。」
「それより大丈夫?」
「あー平気だよ。」
「ところであなたは誰なの?」
男は一瞬、黙ってコンロの火を止め
大きく深呼吸をし 話し出した。
「俺の事、わからない?」
「うん、死んだ記憶がないの。
しかも所々と記憶が飛んでてて曖昧で。」
「俺は君の彼氏だよ。この家で一緒に
住んでたの忘れちゃったんだね。」
ゆうこは驚いた。
てっきり自分は一人暮らしだと勘違いしていたようだ。
「とりあえず、成仏の仕方もわからないし
ここに居座るね。」
男はにっこり微笑んだ。
「また 一緒に暮らせるね。」
「うん、幽霊だけど。」
こうして二人の奇妙な同棲生活が始まった。
ゆうこは自分の背中かに
薄っすらと白く伸びた物をまだ気付いていなかった。
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